傘籤さんの映画レビュー・感想・評価 - 5ページ目

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トロン(1982年製作の映画)

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今見ると逆に全てが「レトロフューチャー」として味わい深く感じる電脳SF映画。作成されたのは1982年で、初期の初期にCGを導入し、ここまで駆使しながら作品を作り上げたことは、喝采に値する。話はちょっと>>続きを読む

死霊のはらわたIII/キャプテン・スーパーマーケット(1993年製作の映画)

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いや~面白かった。『死霊のはらわた』の3作目で、変なタイトル通りのぶっ飛んだ内容。ホラーというよりアクションファンタジーコメディって感じで、どこまでも振り切った展開やベタの詰め合わせが可笑しいったらな>>続きを読む

ミッション:インポッシブル(1996年製作の映画)

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最新作『デッド・レコニング』を100%楽しむために1作目から再鑑賞。オタクってやつはこういう時いかなる手間も手間と思わない生き物なのです。おそらく今のタイミングで観てる人の多くも同様の理由なんじゃない>>続きを読む

パトリオット(2000年製作の映画)

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ヒース・レジャーが見たくて鑑賞。アメリカ独立戦争を舞台とした戦争活劇で、たっぷり尺を使いながらアメリカの「愛国心」を描きます。子供を戦いに巻き込む描写があるので、不快に思われる方もいるかもしれません。>>続きを読む

ヴィレッジ(2023年製作の映画)

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「村」という空間にがんじがらめにされる青年のお話。観光地として栄えている場所の光と闇を描いているのだが、その焦点はジメジメとした人間ドラマが中心となる。業にとらわれ身動きが出来なくなった青年が辿り着く>>続きを読む

ザリガニの鳴くところ(2022年製作の映画)

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原作で描かれた美しい湿地の風景をそのまま映像化していて先ずはそれだけで感動。ミステリというよりも恋愛の方に比重が偏っているのは、そもそも原作が「孤独の中で生きる女性のしたたかな精神」を描いた物語である>>続きを読む

スパイダーマン:アクロス・ザ・スパイダーバース(2023年製作の映画)

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目を見張る美しい映像と、斬新な脚本、次々に登場する多元宇宙のスパイダーマン達、これらが齎す興奮と陶酔は凄まじく「い、いまわたしはあにめをみている」と圧倒されながら、アニメを観る純粋な感動と、新次元の楽>>続きを読む

帝一の國(2017年製作の映画)

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おーもしろかった!豪華な俳優陣とケレンみある脚本で構成された高校生たちの選挙バトル。原作のトガリ具合を上手く調理して、実写としても成功してる作品です。主人公帝一のキャラがとても良くて、最後の最後まで彼>>続きを読む

ザ・フラッシュ(2023年製作の映画)

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DC版マルチバース・タイムトラベルヒーロー映画。OPの激速アクションから最後までテンションが高く、コメディ感も満載な快速仕様。DC作品のファンにとってはイースターエッグもてんこ盛りで、一度乗ったら終点>>続きを読む

スクリーム6(2023年製作の映画)

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U-NEXTで視聴。スラッシャー映画の代表格であるスクリームシリーズ最新作。いつにも増して過激で、メタ的で、サスペンスフルな展開に、わーわー声を出しながら楽しみました。敵も味方もみんなつよい!ジェナ・>>続きを読む

死霊のはらわた(2013年製作の映画)

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サム・ライミの名作を頑張ってリメイクした作品。ゴア表現に力が入っており、役者さんも綺麗だし演技も上手いです。でもね〜、なんでしょう"狂気"が足りない。原作見たのはつい最近なので特に思い入れはありません>>続きを読む

死霊のしたたり2(1989年製作の映画)

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一応前作の続編。整合性取れてないけどね。下らなくて悪趣味でキモくてグロテスクな映像のオンパレードですが、製作者が観客に見せたいビジョンを明確に持ってるだけで花丸です。ただ、前作同様動物の扱いが酷いので>>続きを読む

ZOMBIO(ゾンバイオ)/死霊のしたたり(1985年製作の映画)

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エログロナンセンスの塊みたいな怪作、いや快作か。原作は『死体蘇生者ハーバート・ウェスト』で、タイトル通りマッドな研究生ハーバートくんが死体を蘇らせてはちゃめちゃになって行くというお話。CG無しのアナロ>>続きを読む

死霊のはらわた II(1987年製作の映画)

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やり過ぎてギャグ度の高まったパート2。前作からの話の繋がりはいまいち不明だが、よりしっちゃかめっちゃかな展開をしていきながら、バカバカしいほどテンション高く、クリーチャーに立ち向かいます。いやそれにし>>続きを読む

マウス・オブ・マッドネス(1994年製作の映画)

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面白かった〜。ここんとこクトゥルフっぽい映画を探して色々観てたのだけど、これは特に良い。「読むと正気を失う」という本を追いかけてたどり着いた先は「ボブの町」という辺鄙な場所。どこからどこまでが現実か、>>続きを読む

DAGON(2001年製作の映画)

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嵐に巻き込まれた男女が辺鄙な村のおかしな風習に巻き込まれて…というストーリー自体はよくあるホラーのそれ。ただ、ベースがクトゥルフ神話であることから全体の雰囲気を重視した造りとなっており、おおむねそれは>>続きを読む

RE-ANIMATOR 死霊のしたたり3(2003年製作の映画)

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いつも通りのはちゃめちゃ具合。でもクリーチャー好きとしては少々物足りなかったかな。ハーバートくんはちゃっかり生きてて収監されていて今回も楽しくわいわいと蘇生実験を繰り返します。今続編が作られたらどんな>>続きを読む

ラブクラフト・ガール(2013年製作の映画)

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志の低い映画である。無意味なシーンが多い上に、普通はありえない台詞を平気で言わせる脚本、演出。俳優の演技も主人公を始めヘタクソ。ストーリーラインはありがちなお仕事もので、そこに「ラブグッズ」という要素>>続きを読む

死霊のはらわた(1981年製作の映画)

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どわははは、とにかくぐっちょぐっちょできちゃないクリーチャーとの夜を通した大バトルが楽しい映画です。なんとなく観た気になってた作品で、実際どこかで観たような構図、編集が沢山あったのですが、それは過去の>>続きを読む

雄獅少年/ライオン少年(2021年製作の映画)

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うおぉい!なんか途中までちょっとぐだぐだしててわざわざレビュー書くほどでもないかなーと思ってたんだけど、尻上がりにどんどん面白くなって行ったよ!人物のCGやキャラクターの魅力は弱めだが、この映画の要で>>続きを読む

怪物(2023年製作の映画)

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ある出来事を別々の角度から光を当てて語る是枝版『羅生門』。と思いながら観ていたのだけど、最終的に『銀河鉄道の夜』のような「ほんとうの幸い」について探る映画だった。子どもたちの演技、構成、坂本龍一による>>続きを読む

65/シックスティ・ファイブ(2023年製作の映画)

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楽しかった!恐竜、2人旅、擬似親子、私の好きな要素をギュギュッと詰め込んだ映画で、思わず「良い〜」「好き〜」と小さく口にしながら鑑賞。一緒に旅をする少女は言葉が通じない設定となっていて、出てくる人物の>>続きを読む

EO イーオー(2022年製作の映画)

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動物の視点から世界を見渡したとき何が浮かび上がってくるのだろう。この映画はロバの目を通した一種のロードムービーであり、人間社会の不条理や不可解さを捉えている。が、そこに何かを断罪しようとする意思は存在>>続きを読む

ブラックアダム(2022年製作の映画)

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痛快なアンチヒーローもの。下手な正義感を振り回さずに己の倫理観と、有り余る筋肉で敵をバッタバッタとなぎ払うさまがなんとも気味が良く飽きずに見れました。
ほとんどのシークエンスがアクションで埋め尽くされ
>>続きを読む

セールス・ガールの考現学/セールス・ガール(2021年製作の映画)

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なんとなく懐かしさを覚える映画だった。モンゴルのアダルトグッズ・ショップでアルバイトをすることになった女子大生の話なのだが、本筋は店のオーナーとの成長譚。日常のふとした幸せを淡々と描き、その「なんとな>>続きを読む

TAR/ター(2022年製作の映画)

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現代音楽世界でエリート街道まっしぐらに突き進んできたある女性の物語。あらゆるシーンで小さな不協和音が鳴り響いており、それは徐々に大きさを増してゆく。編集・脚本の妙により巧みに表現されたその"ノイズ"、>>続きを読む

バクマン。(2015年製作の映画)

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漫画を描く、それで勝負するという表現を「コマ割り」や「擬音」いった一般的な邦画ではあまりみない編集表現を用いることで独特の、それでいてこの映画にあった映像に落とし込んでいる。話自体はスポ根×お仕事系と>>続きを読む

ミッドナイトスワン(2020年製作の映画)

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未だ日本では理解が遅れたままであるトランスジェンダーに焦点を当てた作品。主演2人の演技が実に良く、個人が抱える形容し難い「痛み」を切実に表現していた。個人的には砂浜のシーンで終わって欲しかったけど、あ>>続きを読む

ワンダーウーマン 1984(2020年製作の映画)

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結構楽しかったんですが案外評価低いんですね。全体を通してかなり分かりやすさを重視しているので非常に見やすい作品だと思う。まあ大事なことをほとんど台詞で言ってしまうダサさとか、事件の解決法のしょうもなさ>>続きを読む

ジャスティス・リーグ:ザック・スナイダーカット(2021年製作の映画)

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映画は編集によってその顔を大きく変えることを潤沢な予算を使い見事に証明した作品。元の版には無かった大量のシーンを追加して物語やキャラクターの背景を掘り下げまくる。結果としてひとつの壮大な神話世界が形成>>続きを読む

ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:VOLUME 3(2023年製作の映画)

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有終の美を飾る3部作の完結編。最高にイカした我らが銀河の守護者たちは今日も宇宙を駆けめぐる!完璧な奴なんていなくて、欠けてる所は補い合えばいいじゃない!自由へと、未来へと突き進んでいく彼らの姿は多くの>>続きを読む

AIR/エア(2023年製作の映画)

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"言葉"の比重がとても大きい映画だ。「エアジョーダン」の誕生にまつわる実話をビジネスマンの視点から描き、そこに関わった人たちの言葉の応酬が熱いうねりを生み出してゆく。その「リスクを取ってでも何かを成し>>続きを読む

ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー(2023年製作の映画)

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原作へのリスペクトが感じられるハイテンションのお祭り映画。94分間の中にこれでもかというほど'マリオ'の魅力を詰め込んでおり息つく暇もない。活かしきれてない要素はあるけれど、ゲームの快感をそのまま体験>>続きを読む

アス(2019年製作の映画)

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嗚呼、ジョーダン・ピールは素晴らしい。ホラーの演出法を使いながらその実、自身のルーツである"黒人"や"アメリカ人"というパーソナリティを完璧に映画という装置にエンタメとして落とし込んでいる。この作品も>>続きを読む

ザ・ホエール(2022年製作の映画)

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ブレンダン・フレイザー演じる272キロの男の贖罪と救済の物語。同時にこれは"何が彼を生み出したか"という話でもあり、宗教や社会によって押さえつけられた個人の悲痛を描いている。悲しみの量と比例するかのよ>>続きを読む

ハーレイ・クインの華麗なる覚醒 BIRDS OF PREY(2020年製作の映画)

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敵も味方も女性キャラが大活躍するアクションムービー。109分間の中にテンポ良くアクションと物語を詰め込んでおり見やすい。何よりハーレークインが魅力的なので見ていて爽快感があります。特に頭を使わずに見れ>>続きを読む