ロシア映画は、密かにプーチンの政治を批判しているように思えるんだけど。
若いITエンジニアが、突然その社会的な存在を消されるって、その暗喩じゃないの?
そして生き残るにはクレムリンの側で、空想の世>>続きを読む
このような巨大生物パニックムービーで、主人公が「軍隊・軍人」というのはよくありそうだが、やってはいけない。
人間が軍事的な思考、軍事的合理性で動くので、未知なものへの興味とか思いがけない行動がない。>>続きを読む
基本的な部分はターミネーターのような話。
次代再生産ができなくなった世界を描いているのかと思って借りたが、そうではなくその原因を作った過去に戻って、それを生み出した会社をつぶそうとする。そしてそれを>>続きを読む
少年の成長譚としてみるとよい。
世界の均衡を保つダークタワーを破壊できるのは、子どもの想像力という計り知れない力であり、同時にその秩序の維持のための塔を守るのも、子どもの想像力なのだ。
主人公の設定がよかった。社会派ジャーナリスト。これが元軍人や元警察だとダメだった。
ヴェノムが寄生して宿主の思考を読み取ったときに、ヴェノムが宿主に感化されて社会派的な感性をもっていくわけだ。ここに>>続きを読む
入れ替わった二人の「自分・相手探し」から「運命」を変えるミッションへの転換は古典的だか面白い。
入れ替わりのなかで、セクシュアリティが揺らいでいるのもよい。バイトの先輩と仲良くなったり、デートに行き>>続きを読む
この映画にはスクエア(四角形)がいくつもでてくる。あの美術館に設えられた作品だけが四角形ではない。
スマホの画面、パソコンの画面、手紙、ビラ、螺旋階段、ドアの形、車や会議室だって四角形だ。上映される>>続きを読む
所有の問題が最初に出てきたのがよかった。プロレタリアートは自分の身体と時間以外には売るものがない。故にその二つ以外に何も所有してはいけない。労働力を売る以外の方法で富を手にするのは許されない。薪に使う>>続きを読む
サスペンスとしておもしろかった。
SNSと通信機器で構成されているが、中身はわりとオーソドックス。近隣関係であり、また家族の問題だ。
記録やログのなかに真実の断片は散らばっているだろうが、やっぱり人>>続きを読む
非常に教育的。ベトナム戦争より(誰もが知っている前提にされている)、知的で経営者である女性に対するまなざしが問題にされている。それと同時に、報道の自由は報道することでさか守れないと何度も言及する。>>続きを読む
証言者の暗殺が、証言者保護へと反転するのは良かった。おきまりの元相棒が○○なパターンだけど。
ゲノム編集で巨大化・凶暴化した動物が暴れる設定ってさ、まったく人間を応援できなくなるよね。みんなやられろ!と思ってしまう。
商業主義・軍事主義・秘密技術によるゲノム編集が道徳的・倫理的に問題であると>>続きを読む
残虐さと暴風雨は、相乗効果ではなく、暴風雨で残虐さを隠した感じが強かったな。迫り来る狂気としての暴風ではなかった。気象の不安定さが物語に活かされてない。そこがまず残念。
ハリケーンである意味がない。>>続きを読む
科学者や知能の高い少年を登場させながら、その知能で戦いをハラハラさせるシーンがない。コントローラーを解読するだけかよ!!ってなった。肉体的に活躍はするけど、決定的な役割はない。
一作目でシュワちゃん>>続きを読む
おもしろいのは、みんな程度の差や立場がことなるとはいえ、「信頼できない語り手」になってること。そしてそうした「信頼できない語り手」に対して司法システムはなすすべかない。
幾重にも押されたスティグマを>>続きを読む
黒澤明へのオマージュだらけ(もちろん良い意味で)。そこはいいか。
最古の共生関係ともいえる犬と人間の関係の崩壊。感染症による隔離と排除は、公衆衛生を口実にした、差別の正当化を物語る。結局、それもマ>>続きを読む
三世代を描く。
母殺し、工事現場の崩落、自損事故。三世代に起こる最初のイベントはこうしてそれまでの日常の崩壊から、三世代を一つの家に集合させる。崩壊が家族を一つにまとめてしまう。
しかし予期せぬ集>>続きを読む
インタビューのシーンさえなければ、とても良い映画になっていた。せっかく80年代の若者の被傷を描いているのに、突然大人の声で挿入されるインタビューは意味不明。たびたび登場人物への感情移入が切断されてしま>>続きを読む
随所に描かれる映画愛はまぁいいとして。
巨大企業によるゲーム空間の独占の企てに対抗して、市井の民が一発逆転を目論む。いわば革命の賛歌とも読めなくない。
『市民ケーン』の「市民」がシエイエス的な意味>>続きを読む
前作は日常のなかに巨大化した昆虫や凶暴な動物などが現れた。日常がゲーム化した。しかし今回は人間が非日常の世界(ゲームの世界)に飛んでいくことになる。
この設定が緊張感を削いでしまった。