米軍の本格的なPTSD研究は、沖縄戦まで遡る。当時は戦争神経症といわれた。ジョン・ヒューストンの記録映画『そこに光あれ』が克明にその症状を記録している。
ベトナム戦争後に関しても帰還兵の精神疾患、自>>続きを読む
欠けていく家族と、しかし血の繋がりもなく新たに加わる家族。是枝の映画はそういう話が多い気がする(良い意味で)。
「お兄ちゃんは優しかった」という実話のなかのエピソードから描いた意図がよく分かる。単に>>続きを読む
法政大学の(旧)校舎で、たった一人の海賊が叛乱を企てる。死んでいく大学への最後のレクイエム。
2010年代を代表する邦画。
ももクロがカメラに撮られながら自己紹介し、自己表現する一方で、男は同じ画面の端で既に死んでいる。
男が人として認識されるのは、事後的に、別のカメラ(監視カメラ)で、犯罪>>続きを読む
兄の方は暴力の授受になっている。
少年との服の交換。ヤクザとの喧嘩からカウンターパンチを受け取る(学習する)。女性のサングラスをかけるところで彼女とも暴力を交換する。暴行は交換され膨れ上がる。
対し>>続きを読む
特に沖縄パートがよくない。米兵にレイプされた後に広瀬すずが一気に後景化して、男たちが広瀬をめぐって後悔と欲望を吐露し始める。広瀬(被害女性)に沈黙を強いる構図。あげく女性を媒介にした男同士の信頼関係の>>続きを読む
神父による性的暴行が教会のシステムと関連していることを暴く新聞記者らの話。物語を駆動させるのが被害者の思いだったり、被害の拡大を防ぐことだったりするのに、最後に被害者についてのその後の情報とかに言及し>>続きを読む
現代の戦争。無人機によるピンポイントの爆殺を描いている。同時に自爆犯を殺害するために犠牲になる市民と、その市民を助けることで起きるであろう他の市民の犠牲を天秤にかける。トロッコ問題。
この映画は、大>>続きを読む
アメフト至上主義的なアメリカでこの映画を制作したのがすごい。
恒常的な激しい衝突によって起こる脳震盪(コンカッション)による慢性的な脳へのダメージを、NFL側が気づいていたにも拘らず、巨大ビジネスで>>続きを読む