ぽてちさんの映画レビュー・感想・評価 - 3ページ目

ぽてち

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それでも夜は明ける(2013年製作の映画)

4.0

1841年にワシントンで誘拐され奴隷となった、自由黒人ソロモン・ノーサップの自伝を基にした作品。
ある手段で告発し解放されるまで、12年もの間奴隷として働かされてきた彼の屈辱と無念が激しく胸を打つ。

フィフス・ウェイブ(2016年製作の映画)

3.0

ありがちな異星人によるインベージョンもの。段階的に人類を殲滅するための攻撃がなされ、それをウェーブと称している。現在は第4段階で、タイトル通り次の攻撃待ちだ。
第1および第2段階は映像的にもなかなかで
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エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス(2022年製作の映画)

2.0

最近流行りの“マルチバース”を中国系のおばちゃんが行ったり来たりするうちに、いろんな特殊能力を身につけ強くなっていく。その力で宇宙の危機を救うというトンデモ映画。
なんとなく『マトリックス』とMCUを
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フェイブルマンズ(2022年製作の映画)

4.0

スピルバーグが自身のルーツとなる体験を描いた自伝的作品。タイトルは主人公の姓由来である。
ぼくは『ジョーズ』を劇場公開時(10歳?)に鑑賞して以来のファンなので絶対に見逃せない作品だと思ったが、他の人
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別れる決心(2022年製作の映画)

3.0

山頂から転落死した登山者の事件を調べる刑事と、謎めいた言動を続ける被害者の妻。捜査の過程で2人はいつしか惹かれ合っていくが……。
パク・チャヌクらしいといえばらしいし、エロも暴力もないのはこの人らしく
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ザ・ロストシティ(2022年製作の映画)

2.0

劇場で予告編を観たとき、『ロマンシング・ストーン』を思い出した。だが、まったく興味を惹かれずスルー。今回、NETFLIXで鑑賞したが、足元にも及ばない駄作だった。
コメディーのつもりなのかもしれないが
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HOMESTAY(2022年製作の映画)

3.0

森絵都さんの『カラフル』を原作とするamazonプライムオリジナルの作品。原作は先日の入院期間中に、オーディブルを利用して聴いた。
いろいろと設定が変更されていて不満が残るが、原作未読の方には楽しめる
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モービウス(2022年製作の映画)

2.0

原作を読んでいないので知らないが、『スパイダーマン』絡みのキャラクターらしい。ということは、『ヴェノム』と同系列か?
物語の序盤は、マーベルではなくDCの『バットマン』を彷彿させるが、そこから『ハルク
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まほろ駅前狂騒曲(2014年製作の映画)

4.0

2月9日に網膜剥離の手術を受け、5日間の入院を経て退院した。現在、自宅にて療養中。
医者からは特に禁止されていないが、左目(手術した方)の視力が回復していないので、読書も映画も控えていた。復帰に向けて
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すべてうまくいきますように(2021年製作の映画)

4.0

フランソワ・オゾン監督が、何度か手を組んだ脚本家のエマニュエル・ベルンエイム(故人)が書いた自伝的小説を映画化した作品。
小説家の長女が、脳卒中で倒れ右半身に麻痺が残る父の看病をするうち、安楽死させて
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クーリエ:最高機密の運び屋(2020年製作の映画)

4.0

1962年に起きた“キューバ危機”の裏側で、CIAとMI6によってソ連に送り込まれたアマチュア工作員(セールスマン)の活躍を描いた映画。実話だということに驚く。
主演はベネディクト・カンバーバッチ。こ
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聖なる証(2022年製作の映画)

3.0

1862年のアイルランドを舞台に、4ヶ月もの間食事をしていないという少女の真実を描く。
看護師として招かれたリブはしかし、自分の役割が“監視役”であることに違和感を覚える。日々を過ごすうちに、ここでな
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イニシェリン島の精霊(2022年製作の映画)

3.0

1923年のアイルランド、イニシェリン島に住む2人の男の物語。
昨日まで親友だと思っていたコルムに絶縁を言い渡されたパードリックは納得がいかない。しつこく言い募るパードリックに、コルムは「今度話しかけ
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離ればなれになっても(2020年製作の映画)

3.0

イタリア映画を劇場で観たのは何年ぶりだろう? ちょっと記憶が定かでない。
1982年、16歳で出会ったパウロとジェンマの、実に40年に亙る思うに任せないラブストーリーだ。激動の時代の中で出会いと別れを
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マイ・ブロークン・マリコ(2022年製作の映画)

4.0

永野芽郁さんがこれまでのイメージをぶち壊すような役で主演した作品。
ある日突然、自ら命を絶った親友のために、彼女が行きたがっていた岬を目指す。
なにしろマリコは冒頭からいきなり死んでいるので、奈緒さん
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ランド/再生の地(2021年製作の映画)

3.0

ロビン・ライトの監督デビュー作で主演も務める。原題はシンプルに“LAND”なのだが、邦題は盛り過ぎで、観る前から内容が想像できてしまう。
果たして想像通りの内容だったが、展開は予想外だった。親切過ぎる
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SHE SAID/シー・セッド その名を暴け(2022年製作の映画)

4.0

ハリウッドの大物プロデューサーによる女性への性的暴行を暴いた、ニューヨーク・タイムズの2人の女性記者を描いた作品。
原作は2人の共著によるノンフィクションだが、本と映画ではアプローチの仕方が異なる。本
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パーフェクト・ドライバー/成功確率100%の女(2020年製作の映画)

3.0

Filmarksのオンライン試写会に当選した(^o^)v。劇場で予告を観て、楽しみにしていた作品なのでうれしい。
洋画でおなじみの“逃がし屋”の話だと思っていたが、こちらは“運び屋”だった。金次第でど
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ファミリア(2023年製作の映画)

4.0

“família”はポルトガル語で「家族」の意。タイトル通り、様々な形の家族が登場する。
前半は陶器職人の神谷と一人息子の学、学の妻のナディアの関係が主軸となり、そこに在日ブラジル人が絡む。後半は在日
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ほの蒼き瞳(2022年製作の映画)

3.0

19世紀のニューヨークを舞台に、士官学校で起きる連続殺人事件を元刑事が追う。士官学校には若きエドガー・アラン・ポーが在籍しており、捜査に関わることになる。
陰鬱なゴシックホラー風の画面とストーリーがマ
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カンフースタントマン 龍虎武師(2021年製作の映画)

3.0

香港映画がもっとも輝いていた時代、大量に作られたカンフーアクション映画。
ブルース・リーやジャッキー・チェンといったスターの後ろには常に大勢のスタントマンがいた。通常の月収の数十倍の報酬を求め、時には
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天気の子(2019年製作の映画)

3.0

新海誠監督作品3本目かな? 最初は驚きの連続だった表現もだんだんと鼻についてきてしまい、ストーリーもイマイチに感じた。本作は年末最後の1本にする予定がまさかの途中下車……。年が明けて観た映画が失望の連>>続きを読む

ゴーギャン タヒチ、楽園への旅(2017年製作の映画)

2.0

ゴーギャンは好きな画家ではないが、この映画は評判が良さそうだったので観てみた。
……うーん、退屈。否定も肯定もしないが、どう考えてもこの時代の芸術家はまともじゃない。

猫たちのアパートメント(2022年製作の映画)

3.0

1980年に竣工したソウル市南東に位置する巨大団地。老朽化を始め様々な理由から再開発が決まり、2021年に撤去工事が開始された。住民たちが退去した後、彼らが“地域猫”として見守ってきた約250匹の猫た>>続きを読む

アンビュランス(2022年製作の映画)

2.0

マイケル・ベイ監督、ジェイク・ギレンホール主演のアクション映画ということで、劇場公開時に観に行く予定だったが、時間が合わず見送った作品。行かなくて正解だった。
細部に至るまで脚本が穴だらけで、まともに
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ファンタスティック・ビーストとダンブルドアの秘密(2022年製作の映画)

2.0

シリーズ3作目。というか、2作目で積み上げた諸々を回収するための作品のように思えた。ゆえに、ドキドキもワクワクもせず……。
1作目の楽しさがどんどん消えていくのはハリポタと同じで、中途半端にファミリー
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ロング・トレイル!(2015年製作の映画)

3.0

ロバート・レッドフォードとニック・ノルティの共演による……冒険映画? 2人のおじいさんが過酷な長距離トレッキングに挑む姿を描いている。
『さらば愛しきアウトロー』後の出演作かと思ってしまったが、201
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トゥモロー・モーニング(2022年製作の映画)

3.0

10年を共に過ごした夫婦の、離婚前夜と結婚前夜を交互に描いたミュージカル。もともと舞台で上演された作品で、主役の2人を数々の舞台に出演した現役のミュージカル俳優が演じるとあっては見逃す手はない。
期待
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ザ・ダンサー(2016年製作の映画)

3.0

19世紀末に活躍した実在のダンサー、ロイ・フラーを描いた伝記映画。
まったく興味のないジャンルなのでこの方の存在すら知らなかったが、モダン・ダンスや舞台照明の先駆者的な存在だったらしい。劇中のダンス・
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ケイコ 目を澄ませて(2022年製作の映画)

4.0

実在の元女子プロボクサー・小笠原恵子さんの自伝を基にした作品。岸井ゆきのさんが主人公である生まれつき耳の不自由なボクサーを演じている。
岸井さんとは縁がなくて、名前は知っていても動いている彼女を観た覚
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チーム・ジンバブエのソムリエたち(2021年製作の映画)

4.0

最初に映画館でこの映画の予告篇を観たとき、ジンバブエでワインなんてよほどの金持ちなんだなと思った。とんでもない誤解だった。
この映画に登場する人達は皆、ジンバブエの現状に絶望し国外に逃れた“難民”たち
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RUN/ラン(2020年製作の映画)

3.0

低体重で出生したことにより、様々な疾病を抱え、車椅子での生活を余儀なくされている少女・クロエ。だが努力家で、頭もよかったことから、大学進学を目指しており、現在は大学からの通知を待っている。そんな時、大>>続きを読む

食われる家族(2019年製作の映画)

3.0

2020年度本屋大賞翻訳小説部門1位を獲得した小説『アーモンド』の著者であるソン・ウォンピョンが監督・脚本を務めた商業映画デビュー作だ。
半年前に妻を亡くした男の周囲に張り巡らされた巧妙な罠を、不穏な
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アバター:ウェイ・オブ・ウォーター(2022年製作の映画)

5.0

2009年に公開された映画の待望の続篇……というよりも、ここからが本篇なのだ。
まず、スクリーンの隅々にまで気を配った映像のクオリティーに圧倒される。できればHFR版を観たかったが、田舎暮らしゆえ通常
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非常宣言(2020年製作の映画)

3.0

試写会に当選した(^o^)v。ソン・ガンホ、イ・ビョンホン共演の息詰まるサスペンス映画だ。
韓国からホノルルに向かう航空機内で発生したバイオテロの顛末を描く。地上で犯人の情報を求めて東奔西走する刑事と
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ブルー・バイユー(2021年製作の映画)

4.0

韓国系アメリカ人のジャスティン・チョンが監督・脚本・主演を務めたヒューマンドラマ。3歳の時に養子縁組でアメリカに移住した韓国生まれの青年が陥った悲劇を描く。
これはもう、アメリカという国のどうしようも
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