本年度のノーベル文学賞を受賞したアニー・エルノーが、自らの体験を基に書いた小説『事件』を原作とする映画。中絶が法律により禁じられていた1960年代のフランスを舞台に、望まぬ妊娠をしてしまった女子大生が>>続きを読む
『かもめ食堂』のスタッフやキャストの多くが再集結し作られた映画。あちらと同様独特な雰囲気があるが、こちらにはストーリーと呼べるものがない。強いて言えば“たそがれ”をテーマにした作品……だろうか。
南の>>続きを読む
テレビシリーズをようやく観終えたので、劇場版の前に挟まれた本作を鑑賞。
本作は“あの事件”の直前に完成し、犠牲となった方もスタッフにいらしたらしい。言葉もない。合掌。
今回、ヴァイオレットが派遣され>>続きを読む
本作は19世紀末から20世紀初めにかけて活躍したイラストレーターの伝記映画だ。擬人化した猫のイラストで人気を博したが、次第に精神を病んでいく姿が悲しい。
邦題にある「生涯愛した妻」も、当時のイギリス社>>続きを読む
原作は佐藤正午さんの直木賞受賞作。3回は読んでいる大好きな作品なので、映画化されると知ったときは狂喜したが、キャストが発表されて「ちょっと違うな」と思った。大泉さんも架純ちゃんも好きな俳優だが、ぼくの>>続きを読む
なんともレビューを書きにくい作品である。ホラーでもあり、スリラーでもあり、サスペンスでもある。さらには青春映画で、ミュージカルですらある。
監督はエドガー・ライト。この人、調べてみるとよくわからない。>>続きを読む
中学生の頃、リンダ・カーターが演じるテレビシリーズを観たような、観なかったような……。彼女が表紙になった雑誌を見て、「恥ずかしいな」と思った記憶は確かにある。後年、『バットマン vs スーパーマン ジ>>続きを読む
トム・ホランドとマーク・ウォールバーグが共演した宝探しもの。全然知らなかったけれど、プレイステーションで遊べるゲームシリーズが原作らしい。
ゲームが原作だからというわけではないが、全編になんともいえな>>続きを読む
2018年9月に刊行された平野啓一郎さんの同名小説を原作とする映画。原作は2019年4月に読了済み。
わりとわかりにくい作家さんだが、最近の作品はエンタメ寄りに振れていてだいぶ読みやすくなったと思う。>>続きを読む
2021年度本屋大賞の翻訳小説部門1位を獲得したディーリア・オーエンズの同名小説の映画化。原作は2020年6月に読了済みで、その年のベスト20に入れていた。
原作と比較しようにも細部をまるで覚えていな>>続きを読む
なんの役にも立たない予知能力(未来の出来事が断片的に見える)を持つ男が、その力を使ってゴニョゴニョするというお話。
ろくでもない能力をもってしまったせいか、この男の性格なのか、定職にもつかず、その日暮>>続きを読む
このレビューはネタバレを含みます
1作目のキャストが再集結し新たに作り出された世界は、予想通りというべきか、現実のニューヨークに適応できなかったジゼルの不満が爆発したものだった。
様々な理由でニューヨークを離れ郊外のモンロービルに引っ>>続きを読む
エイミー・アダムスをきちんと認識した作品だった。この映画をレンタルビデオで観てファンになり、以後は公開時かレンタルでかなりの本数を観ている。
今回、続編がDisney+で配信開始されたのを機に再鑑賞し>>続きを読む
いやはやとんでもないものを観てしまった。しばらく高級レストランには行けない(笑)。
船でしか行けない孤島のレストランで、シェフが振る舞うのは究極の「ザ・メニュー」だ。一皿ごとに不穏さを増すこの店で、い>>続きを読む
ジェイク・ギレンホールがライトヘビー級チャンピオンのボクサーを演じた作品。
以前途中まで観たのだが、なぜかリタイヤしている。今回改めて最初から観直したが、最後までずっと引き込まれて観入ってしまった。>>続きを読む
18世紀のフランスを舞台に描く恋愛劇。とは言え、ありがちな男女関係ではないのがミソ。
画家のマリアンヌは、見合いのための肖像画を描くために孤島へと赴く。そこで出会ったエロイーズは結婚を頑なに拒絶し、前>>続きを読む
サイバーパンクの旗手ウィリアム・ギブスンが書いたオリジナル脚本(没)を、パット・カディガンがノベライズした『エイリアン3』を現在読んでいる。キャメロン監督の映画のラストシーンをそのまま引き継いだそれは>>続きを読む
展覧会から盗まれた2枚の絵。監視カメラの映像を基に犯人は容易に逮捕されたが、ジャンキーである彼は「ラリっていて覚えていない」と繰り返すばかりで、絵は見つからなかった。犯人に面会した画家は、なぜか彼に「>>続きを読む
苦手なガイ・リッチー監督作品。けれど主演は好きな俳優マシュー・マコノヒーということで劇場公開時に観るつもりだったが、予告篇を観て見送った記憶がある。
ストーリーはあちこちに紹介されているので割愛するが>>続きを読む
同じ日に、同じ産院で、共に女の子を出産した2人の女性。1年後、写真家のジャニスは元恋人である娘の父親に再会するが、「自分の娘とは思えない」と告げられたことから、ある疑念を抱く……。
2人の母親と娘たち>>続きを読む
『ロード・オブ・ザ・リング 力の指輪』で、若きガラドリエルを演じたモーフィッド・クラークが出演しているということで鑑賞した。
VR(仮想現実)技術を使ったリアルなFPSゲームに招待された8人のゲーマー>>続きを読む
新海誠監督作品は『君の名は。』くらいしか観ていないが、これは46分の短篇映画。短いながらもしっかりと芯の通ったストーリーと、丁寧な作画で引き込まれた。
まあ、設定にはいろいろと無理があると思う。ただ、>>続きを読む
名匠デヴィッド・O・ラッセルの仕掛ける“ほぼ実話”を基にしたトンデモ映画。大恐慌にあえぐアメリカを舞台に、第一次世界大戦で育んだ絆を武器にした3人が巨大な陰謀に挑む。
まず目を奪われるのが、ラインナッ>>続きを読む
シアーシャ・ローナンが、不死の存在“ヴァンパイア”を演じるダーク・ファンタジー。
200年間を16歳の姿のままで生きるエレノアと、彼女の庇護者として寄り添うクララ。裏切り者として2人を追うハンターの手>>続きを読む
原作者・砥上裕將さんのデビュー作(メフィスト賞受賞)で、水墨画の世界を描いた同名小説の映画化。既読だが3年以上前なので、ストーリーはほとんど覚えていなかった。ちなみに砥上氏は水墨画家でもある。
横浜流>>続きを読む
劇場版SAOP第2作。当初の予定では9月10日に公開されるはずだったが、コロナ禍で10月22日に延期となった。が、IMAX先行で一日早く観ることができた。アニメでIMAX? 意味ないんじゃ……とは思う>>続きを読む
複数の試写会に応募したが当たらず。お金を払ってまで観る気はなくてスルーしたが、うーん、観に行けばよかったかも……。
始まってしばらくは、あまりにも気恥ずかしい展開に集中できなかった。まるで自分が2人い>>続きを読む
カプコンの人気ゲームを基に、同じくカプコンゲームが原作の『バイオハザード』監督と主演女優が組んだアクション映画。あちらはシリーズ化するほどの人気となったが、こちらはどうか。ちなみに原作ゲームは『バイオ>>続きを読む
佐渡ヶ島を舞台に、失踪者とその家族や周囲の人々の姿を描いた作品。
夫が失踪してから30年もの間その帰りを待ち続ける登美子のもとを、2年前に夫が失踪した奈美が訪れる。彼女は、登美子の経験を踏まえ、夫の捜>>続きを読む
NETFLIX製作のMarvelライクなヒーロー映画。でもイギリス映画なので、妙に暗い。
同級生の部屋を訪ねたトムは、覆面を被った複数の男たちに襲われる。逃げながら警察に通報するが撃たれてしまう。病院>>続きを読む
福本莉子さん目当てで観始めたが、おっさんが観るにはあまりにも恥ずかしい内容で途中リタイヤ。しばしの冷却期間を経て再挑戦し、無事に完走した。
月に1回だけの“映画デート”のみで2年近くも付き合っている実>>続きを読む
2009年に公開された映画『アバター』の続篇が公開されるのを機に、前作のリマスター版が2週間限定で上映される。前作は劇場で観られなかったので、非常に期待していた。
冒頭のシーンから度肝を抜かれた。これ>>続きを読む
清原果耶さんの映画初主演作で、エンドロールまで彼女の魅力をたっぷりと楽しめるおすすめの作品。
恋や家族関係に悩む少女つばめは、お気に入りのビルの屋上で不思議な老女と出会う。星ばあに様々なことを相談し、>>続きを読む
先月、2ヶ月無料に惹かれてアマプラからdアニメストアに加入した。特に観たいものがあったわけではないが、SAOばかりでこちらを放置していたことを思い出し、シリーズを一気見した。
んで、今回映画版を観たの>>続きを読む
MCUでのソーは、GoGと同様にコメディ要素が強い作品と認識している。本作もシリアスな設定と笑いが混在していて、ちょっと対応に困った。
今回は敵役であるクリスチャン・ベイルが素晴らしかった。この人はな>>続きを読む
Netflixで読んだあらすじと実際に観始めた映画にギャップを感じ、半分ほどでギブアップ。翌日、改めて観直して、無事完走できた。
疎遠だった母の死後、娘が家族の過去を追及するというようなあらすじだった>>続きを読む