ストーリーは、いわゆる「難病もの」の王道ながらも、若き神木隆之介君はじめ、原田芳雄や松重豊、光石研、賀来賢人、江口のりこなどの実力派俳優たちが脇をがっしり固めているので、見ごたえのある映画としてしっか>>続きを読む
さすがのジェームズ・ガン監督作。
前作は、ストーリー滅茶苦茶、アマンダムカつく...なトホホな映画だったけど、今作は、悪人であるという設定でなければ、出来ないような破茶滅茶な暴れっぷりや、ストーリーの>>続きを読む
粗削りなのが、最高。
日本版『マッドマックス2』、あるいは『AKIRA』の青春群像、あるいは『鉄男』のごときインディーズ魂…それらの全てがこの『狂い咲きサンダーロード』には煮詰まっている。
愛さずには>>続きを読む
ストーリーとかは、脳みそ空っぽで観て、名優たちの顔面演技を堪能する映画。意外と面白かった。
「サブカルでくっついたカップルの末路」と改名したら救いがなくなるけど、「花束」のように美しいが期間限定の過ぎ去った思い出ほど(脳内補正含めて)美しいものはないという普遍的事実を丁寧に描いた傑作映画だっ>>続きを読む
前作同様、怪獣プロレスシーンは最高。ドラマ場面は前作ほどのイライラはないものの、科学的考証とかは絶対に考えちゃ駄目なやつ。あと、街中の死者は直接描かれないけど、これも考えちゃ駄目で、盛大に香港がぶっ壊>>続きを読む
怪獣プロレス映画としては、面白かったけど、結局やっぱりアメリカ人にとっては、核兵器はあくまでも正義なのだということがよく分かる。
超迷惑な家族のいざこざに人類の存亡かけてるのと、相当お前らのせいで人死>>続きを読む
良い意味でいつもの、ディズニー・ピクサークオリティの良い映画だった。
ディズニー映画は常に、「森」や「海」などの外縁部に居る「余所者」すなわちキリスト教における異端者(=魔女・魔法使い・妖精)や小人・>>続きを読む
1994年の14歳なので同世代の設定、舞台が韓国で少女の話だが、時代の空気感は痛いほど良く分かった。
人の心を忘れた経済成長、家父長制、競争社会、それらが日本以上に激しい韓国だからこそ、それに乗り切れ>>続きを読む
さすがのヒッチコック。
まさしくサイコ・スリラーの元祖。
今観ても、全く古びているとは思えない。
第一次大戦を舞台とした「1」とは全くジャンルの異なる映画だと思って良いかと。特に1984年に舞台をしたのも、クリストファー・リーヴ版スーパーマンの持っていた陽気な明るいヒーロー映画をリバイバルしたかっ>>続きを読む
本好きでない人が観たら★0.1くらい退屈かもしれないけど、本好きならば、本への愛情が国境を越えての「あるある」で共感できた。
家族からは、捨てろ捨てろと言われている家の山積みの本のことが度々脳裏によぎ>>続きを読む
コメディ(下ネタ)青春映画として、完璧な作品ながら、多様性の容認はデフォルトで、すべての登場人物がこちらの予想外の側面を持っていることが、この映画の真のテーマだと思う。
人を定型化して捉えるのではなく>>続きを読む
3部作の1作目なので、単体でのカタルシスは少なめながら、いわゆる富野節的な台詞の応酬も楽しめつつ、「逆シャア」以来の「増えすぎた人類」とその中にある格差問題を正面から掘り下げているという意味で、正当な>>続きを読む
さすがのディズニー・ピクサークオリティ。インディアナ・ジョーンズやバックトゥザフューチャー、もちろんロード・オブ・ザ・リングなどのファンタジー作品へのオマージュが散りばめられつつ、しっかり兄弟愛を描く>>続きを読む
かつて男子校的ホモソーシャル(作品は共学だが)を築いたことがある人ならば、誰もが「佐々木」的友人の記憶があるはずで、その青春の痛みをえぐり出してくる傑作だった。
何だかんだで、X-MEN映画作品は全作品観ているのだけれど、不思議とデッド・プール以外は記憶に残らない作品ばかりの中で、ニュー・ミュタントはなかなか面白かった。
敵役の先生以外にスタッフが誰もいないワ>>続きを読む
不幸にもコロナ禍で劇場公開がまともにされず、正当な評価がされなかった作品だが、作品の主題はさすがのクオリティ。
ストーリーは、同じブランド傘下となったMARVELのアベンジャーズ エンドゲームっぽい話>>続きを読む
このレビューはネタバレを含みます
パブリックというタイトル通り、公共性とは何かを考えさせられる、よく作り込まれた映画だった。
刑事の息子のくだりは分かりづらいが、誰かが誰かを「決めつける」ときに悲劇や対立が起きていることを強調していた>>続きを読む
映画監督の三宅隆太さん提唱の「カニと修造理論」で言うところの「カニ」側の物語を徹底的に掘り下げた映画。
(余談だが「ブルータルジャスティス」ではこの理論を用いた映画史上最悪級胸糞残虐シーンがあった。)>>続きを読む
86年にサン電子のファミコンソフト「マドゥーラの翼」をジャケ買いしてもらった自分には、ビキニアーマー戦士が戦うだけでノスタルジーで最高でした。
1985年でこのクオリティなら設定の強引さとかは別として>>続きを読む
原作よりはかなりソフトランディングな映画の展開だったが、小説はあえて匿名性が強調されることで誰にでも当てはまり得る物語になっていたが、映画ではどうしてもビジュアルが全面に出るので、どうしても容姿にも周>>続きを読む
素晴らしいドキュメンタリー映画だった。
自分がその立場だから、当然だけどここで一生懸命子どもたちのために学びを創り出している先生たちが素晴らしい。
終盤涙が止まらなかった。
日本中の教員と名の付く仕事>>続きを読む
20年ぶりに観たが、こんなに面白い映画だとは当時は分からなかった。当時は単純に「ビッグ・リボウスキ」同様のコーエン兄弟のオフビートなブラック・コメディぐらいにしか見てなかったけど、所々に散りばめられて>>続きを読む
何かデジャブシーンが多すぎるというか、ボーンシリーズの最後の終わり方とほぼ同じ、ていうかCIAはクソからの殺人マシーンの復讐劇という意味では同じ話。そしてモブで巻き込まれる人、気の毒なのも同じ。
ただ>>続きを読む
抜け忍ボーン3部作の最終章。
シリーズを追うごとに面白さが増していった。
ラストの締め方も予想通りだけど良かった。
やっぱり2が面白いの法則通り、1より断然面白かった。
何より復讐劇として始まるので、ひたすら逃げるだけの前作よりパッションが加わっての逃走劇だから面白い。
細部のご都合主義や、巻き込まれた一般人の事は>>続きを読む
このレビューはネタバレを含みます
殺し屋版「抜け忍」が、殺し屋たちと戦うというフォーマットなのだが、敵に魅力がなくて、雑魚ばかりで、あまり緊迫感が無い。
記憶喪失も本当に記憶喪失になっただけで、実は仕組まれてたとかもない。
今後のシリ>>続きを読む
2本しか監督していない巨匠・長谷川和彦監督の第一作。
主人公の持つ甘ったれたニヒリズムは、『太陽を盗んだ男』とも共通していた。
当時17歳の原田美枝子の美しさと体当たり演技も素晴らしいが、市原悦子の芝>>続きを読む
デヴィッド・リンチ好きを自認しておきながら、未だに観てなかった作品。
リンチの作品群の中では、リアリズムに基づいた作劇で逆に浮いているが、時々差し込まれる蒸気と工場や劇場といったリンチには欠かせないイ>>続きを読む
アンディー3部作ともいうべき1~3までで美しく纏まっているので、やはりストーリーやアクションで魅せる場面はたくさんあるものの、どうしても蛇足感は否めなかった。
そもそも、ほぼ公式設定となっている通り、>>続きを読む
奇しくもジャック・クエイドが両作に出ているので繋がったが、Amazonドラマの傑作ザ・ボーイズと似ていると思った。
いずれも、マッドサイエンティストによる異常発達ワクチン的なもので暴走して、違いはスー>>続きを読む
やはり、大林宣彦という稀代の天才監督は偉大であったと感じた。
遺作でありながら、最後の最期まで芸術として攻めまくっていながらも、映像そのものの持つ快感や面白さを最後まで追求し、様々な映画を愛してきて、>>続きを読む
例に漏れず、シン・エヴァのオマージュ巡りで鑑賞。
エヴァで聴いたときは、幻魔大戦のキース・エマーソンのフュージョンBGMぐらい違和感だったけど、惑星大戦争観てから思い出すと、また鳥肌が立ってくる。>>続きを読む
『シン・エヴァンゲリオン』のラストシーンがなぜ宇部新川駅なのかがよく分かった。
庵野秀明監督の旧劇場版エヴァ後の病んでる感じが良く分かるので、より一層シン・エヴァの意味が深くよく理解できた。
『ラブ&>>続きを読む
度々、観たくなって脳内再生では追いつかなくなってきたので、DVD購入。
やはり、アクション日本映画としては最高傑作、「シラケ世代」ジュリーVS「不死身の命知らず刑事」菅原文太の対決が最高すぎる。
かつ>>続きを読む