ZUSHIOさんの映画レビュー・感想・評価 - 5ページ目

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THE BATMAN-ザ・バットマンー(2022年製作の映画)

3.0

名探偵バットマン・相棒のゴードン君と一緒に難事件を解決(できずに、犠牲者多数)今回の犯人は、『セブン』風リドラー(キャラはノーランのジョーカーを踏襲)。
ということで、ハードボイルド探偵小説風バットマ
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トップガン マーヴェリック(2022年製作の映画)

3.0

確かに、音や映像やトムクルーズの肉体や若々しさは素晴らしくてエンタメ映画としては文句無しの100点満点だったが、やはり頭の片隅ではロシアやウクライナでリアルな戦争が起きてることを思うと手放しで楽しめず>>続きを読む

DENKI GROOVE THE MOVIE? 石野卓球とピエール瀧(2015年製作の映画)

4.5

年代的に青春から中年期に至るまでの自分の人生史とそれぞれの電気の軌跡がフラッシュバックして、なんとも言えない映画体験になった。
やっぱり、まりん脱退後の電気はこの映画全体を通して改めてみても失速はして
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トップガン(1986年製作の映画)

1.0

マーヴェリックが話題になっていたので、オリジナルはまだ観てないと思ってたら、映画の中身(ストーリー)が無さすぎて、覚えてなかっただけで、観たことあった。
あのバブルの時代に、劇場で観たなら感動したろう
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マイ・バック・ページ(2011年製作の映画)

5.0

個人的に大好きな時代・題材のため、すごく好きな一本になった。
何しろ、丁寧に作りこまれていて、背景の小さなクラクションの音から、ちょっとした小物に至るまで抜かりなく1970年にしか見えない。
そして、
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ZIPANG ジパング(1990年製作の映画)

4.7

理屈は抜きにして、この時代のこの空気の高嶋政宏兄貴の映画が好きと言うことです。同様な「ガンヘッド」ほどの傑作ではないにしても、兄貴の殺陣の魅力、天外魔境的なハチャメチャ時代劇の魅力、安田成美のツンデレ>>続きを読む

ジャスティス・リーグ:ザック・スナイダーカット(2021年製作の映画)

4.8

従来の劇場版より遥かに面白かった。
4時間あったが、きちんと物語を構築している、ザックスナイダー版の方が短くすら感じた。
『ジャスティスリーグ』は、体感の時間とは物語に入り込めなければ、相対的に長く感
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夢みる小学校(2021年製作の映画)

5.0

日本の教育者は全員観るべき映画。
勿論、ここで描かれない現実もあるだろうし、高橋源一郎氏が述べていたように「実際は大変だ」ということも踏まえても、「今の教育がクソ」という現状認識を一刻も早く認識すべく
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マトリックス レザレクションズ(2021年製作の映画)

3.0

作品そのものは面白いか、面白くないかで言えば面白くないし、オリジナルの「マトリックス」公開時のような新鮮みもあるかと言えばないが、3部作の「マトリックス」をメタ構造的に取り込んだアイデアは面白いし、も>>続きを読む

機動戦士ガンダム ククルス・ドアンの島(2022年製作の映画)

5.0

このレビューはネタバレを含みます

オリジナルは作画崩壊ながらもホームルームで生徒に見せたことがあるほど好きな1話だったが、オリジナルの良さをしっかり残しつつ2022年の今にこそ観るべき反戦映画となっており泣かされた。きっとロシア兵にも>>続きを読む

さがす(2022年製作の映画)

4.8

凄まじい映画体験だった。
現実の凄惨な事件を土台にしつつ、西成区をリアルな舞台にしている生々しさ、ホームランバーやプレミアムモルツ・卓球の玉やネット等それぞれの小道具に象徴性や文学性もあり、またこちら
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シン・ウルトラマン(2022年製作の映画)

5.0

色々ツッコミどころとか、あるかも知れないけど、ウルトラマンを見事に原作ファンを喜ばせつつ、初見にも耐えうる精度でスピーディーにまとめただけでも100億点です。面白かった‼️
シン・ゴジラにも出てたけど
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ドクター・ストレンジ/マルチバース・オブ・マッドネス(2022年製作の映画)

3.8

『ワンダ・ビジョン』は丸々押井守『うる星やつら2 ビューティフルドリーマー』を、キャストをラムちゃんをワンダに、諸星あたるをビジョンにした作品だったわけで…そう考えるとラムちゃん恐ろし過ぎる。
まさに
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ドクター・ストレンジ(2016年製作の映画)

3.5

明日続編を観るので復習。ちょっとしたヨガ教室に通うぐらいの感じで、魔術を身に付けられたり、最強のマント君に気に入ってもらえちゃう理由もよく分からなかったり、タイムストーンの管理が適当すぎたり、ご都合主>>続きを読む

セックスの向こう側 AV男優という生き方(2012年製作の映画)

3.0

何事も極めると仕事の哲学があるものなのだと思った。加藤鷹氏の「自分の満足ではなく相手の満足だけを追求する。ただそれだけ」といった言葉はもはや哲学。

血と砂(1965年製作の映画)

4.8

岡本喜八監督作品では最高傑作、三船敏郎の仕事としても最高峰クラスに良く出来た戦争映画だった。
よく言われることだけど、何でこんなエンターテインメントも感動もアクションも反戦メッセージも全て入った傑作映
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ミスター・ガラス(2019年製作の映画)

4.0

色々とシナリオ上のツッコミどころはあるものの、最後のオチは夢があってとても良かった。
ジェームズ・マカヴォイはプロフェッサーXを演じているし、アニャテイラージョイは『ニュー・ミュータンツ』で一番印象的
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アンブレイカブル(2000年製作の映画)

4.8

シックス・センスと構造的にはよく似ているが、もしもリアルにスーパーヒーローがいたら…という構想が面白く、終始飽きなかった。
またキャスティングが絶妙でダイ・ハード3のコンビをこう組み直すのかという面白
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ホドロフスキーのDUNE(2013年製作の映画)

4.5

ある意味究極の映画=完成されなかった映画 だとすれば、ありとあらゆる映画の中で、最高の映画は完成しなかったホドロフスキー版の『DUNE』なのかもしれないと思った。
そして、ホドロフスキーという生涯商業
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私ときどきレッサーパンダ(2022年製作の映画)

3.9

このレビューはネタバレを含みます

いやーまさか、ティーンの青春ムービーから怪獣映画になるとは、予想外の展開。

そして、基本的な構造・象徴としては、娘の思春期変化という、最大の「悪魔」を象徴化した映画『エクソシスト』と同じだった。

野獣死すべし(1959年製作の映画)

3.5

やはり松田優作版の『野獣死すべし』が圧倒的すぎて軍配が上がるのだけれど、1959年の60年安保の学生運動の最中の新人類的な目で若者を見る目があって面白かった。
この時代にはまだサイコパスという概念は無
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DUNE/デューン 砂の惑星(2020年製作の映画)

3.8

さすがは、スターウォーズ、エイリアン、ナウシカなどに多大な影響を与えた聖典的SF大作。

まさに、スターウォーズの惑星タトゥーイン、人の心も操れるフォース、王蟲のようなサンドワームは、ボバ・フェットを
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すばらしき世界(2021年製作の映画)

4.8

このレビューはネタバレを含みます

古畑任三郎の名言「例え明日死ぬとしても、やり直しちゃいけないって誰が決めたんですか?」これをまさに体現したのが、この映画だと思った。
だから、三上さんは本当に幸せだったと思うし、タイトル通り「すばらし
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キングスマン:ファースト・エージェント(2020年製作の映画)

3.7

マシュー・ボーンが『Xメン ファーストジェネレーション』の監督で、プリクエル語りの上手い監督が、自らの「キングスマン」シリーズのプリクエルを創ったという感じだが、さすがの面白さだった。
実際の歴史上の
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MINAMATAーミナマター(2020年製作の映画)

4.0

若干、オリエンタリズム的に美化された日本でロケ地がセルビア・モンテネグロなのでどうしても熊本県には見えないところもあるが、日本の実力派俳優陣で固めていて、英語も日本語も全く不自然なく素晴らしい。
沖縄
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ドライブ・マイ・カー(2021年製作の映画)

5.0

生粋の自称ハルキストだが、これまで何本も映画化されてきた村上春樹原作の中でも(殆どが良い映画だが)、最も村上春樹の一貫したテーマを捉えて、より明晰にした映像化作品だったと思う。
例えば短編集『女のいな
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アメイジング・スパイダーマン2(2014年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

ノーウェイホームを観て、8年ぶりに再鑑賞したけど、内容殆ど忘れてたから、新鮮でした。グウェンの結末だけは、しっかり記憶してたので、観ていて辛かった…。
結局、3部作になれずにコケてしまった失敗作とされ
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死霊館 悪魔のせいなら、無罪。(2021年製作の映画)

3.8

死霊館3作の中で、一番面白かった。
アニーを救うために奔走する心霊探偵夫婦ウォーレン夫妻というサスペンス構造が良い。魔女の動機が、読解力が弱いせいか今一つつかめなかったのは残念だが、黒沢清的ホラー映画
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白頭山大噴火(2019年製作の映画)

3.5

さすがの韓国映画クオリティ、エンタメ作品として、良くできている。
詰め込みごった煮感は韓国映画の味として、最高のごった煮鍋が味わえた。
一方で、自然災害という共通の敵を前にしてでも、南北融和をしたいと
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県警対組織暴力(1975年製作の映画)

4.0

『孤狼の血』の元ネタながら、今ではとてもじゃないがPC等で撮れないような(川谷拓三には実際に暴力を振るっているという)、ぶっ飛んだ最強昭和クオリティ。
そして、菅原文太・松方弘樹・成田三樹夫・梅宮辰夫
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ベイビー・ドライバー(2017年製作の映画)

3.9

カーアクション・音楽・クライムサスペンス...いずれも素晴らしい。
心理的物語構造としても、立ちはだかる父親的なるものを倒し、母親的なるものを取り戻す(故にデボラがやや記号的キャラクターになってしまっ
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スパイダーマン2(2004年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

ファー・フロム・ホームを観てからの18年ぶりの再鑑賞だったけど、今やアメコミインフレ状態だけど、それ以前の作品なので、ドラマパートも割としっかり描かれてて、今のペースに慣れてるとやや冗長に感じてしまっ>>続きを読む

あのこは貴族(2021年製作の映画)

4.8

自分自身も、幼稚園から付属校がある、所謂「お坊ちゃんお嬢ちゃん大学」に一般受験で入学した口なので、分かりみが半端なかったし、門脇麦さんのお嬢さんっぷりの実存感(あ~、いたいた感)の演技力は半端なかった>>続きを読む

スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム(2021年製作の映画)

4.8

このレビューはネタバレを含みます

素晴らしい映画だった。
これまで日米問わずヒーロー映画は、ヴィランを倒したり復讐したりして終わり、というプロットを幾万回と繰り返してきたが、バットマンとジョーカー等のDCヒーローでもそうであるように、
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素晴らしき哉、人生!(1946年製作の映画)

5.0

毎年アメリカでは、クリスマスに放送されるという定番クラッシック映画ながら、久しぶりにラストシーンでぼろぼろに泣いてしまった。
もう、オールタイムベスト10にランクインは確定。

この作品が、バック・ト
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ドント・ブリーズ2(2021年製作の映画)

2.8

前作がサイコホラーだったとしたら、今作はサイコ感のあるアクション映画だった、というパート2になって、ジャンルチェンジしているところも面白い。
ただし、シナリオが如何にも続編をひねくりだすために頭で考え
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