ZUSHIOさんの映画レビュー・感想・評価 - 8ページ目

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私をスキーに連れてって(1987年製作の映画)

5.0

度々、観たくなって脳内再生では追いつかなくなってきたので、DVD購入。
あの頃の空気がたまらなく、理屈抜きでやっぱり最高だった。
スキー行きたくなったときは、とりあえずこれを観れば行った気になれる。

マルコムX(1992年製作の映画)

3.5

歴史上の人物としては「知ってるつもり」だったので、スパイク・リー監督の『ドゥ・ザ・ライト・シング』が素晴らしかったので、改めて観てみた。
かなり史実に則っているのだと思うけど、思ったほど過激派でもない
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ラブ&ポップ(1998年製作の映画)

4.8

昔、村上龍の原作読んで、観たかったけどソフト化されてなくて断念していたところでAmazonプライムでようやく観られてありがたかった。
表現方法としても、どうも当時からしてエヴァの監督としてしか見られて
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エレクトラ(2005年製作の映画)

2.5

MARVEL映画としては最下層にある、テレビ東京の午後ローのために用意されたような映画だけど、決して悪くはない映画。昔見た『SHINOBI』を思い出したけど、その劣化版という感じ。

監督失格(2011年製作の映画)

4.6

「人は2度死ぬ、1度目は肉体的な死。2度目は忘却による死」
まさに平野監督は林由美香を2度は死なせないために、この作品を世に残したのだろう。
庵野秀明がプロデュースするのもよく分かる。碇ゲンドウがユイ
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シン・エヴァンゲリオン劇場版(2020年製作の映画)

5.0

1995年のリアル放送第1話から観てきた自分によっては、本当に「ありがとう」しかなかった。

庵野秀明という作家は、富野由悠季の「ガンダム」でも「イデオン」でも表現仕切れなかった、あるいは宮崎駿がコミ
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デアデビル(2003年製作の映画)

4.0

MCU前の見逃してたMARVEL映画。
正統派のヒーロー映画として楽しめた。
俳優として、後にアイアンマンの監督としてMCU大成功に導いたジョン・ファヴローがいい味出してるのも興味深いし、DCヒーロー
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ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q(2012年製作の映画)

4.0

来週公開のシン・エヴァンゲリオンの為にエヴァQを9年ぶりに鑑賞。
単体の映画としてはどう贔屓目に見ても面白くはないが、シンに繋がる伏線として観るとかなり面白かった。
旧劇場版の台詞にもあった通り、赤い
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WAVES/ウェイブス(2019年製作の映画)

3.0

劇中でリア充を見ていると、不幸になる予感で不穏でしかない。
逆に不幸のどん底にいる人物を見ていると、幸福の予感しかせず、希望が滲み出る。
まさに人生のWAVES。
この映画の結論。水戸黄門の主題歌。

ナイトクローラー(2014年製作の映画)

3.5

熟女好きのサイコパスのGTA5のようなノワール映画ながら、何しろジェイク・ギレンホールの怪演がリアリティを与えている。
まさにメタ的に過激な描写を望んでいる視聴者こそが、映画を観ている我々そのものであ
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アルプススタンドのはしの方(2020年製作の映画)

4.8

『桐島部活やめるってよ』以来の青春映画の大傑作。
園田と矢野は一度も画面に映らないのに、おそらく観た人それぞれの園田像・矢野像(特に矢野)が現れるという、映画でありながら、純文学小説のような想像力によ
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シティーハンター THE MOVIE 史上最香のミッション(2018年製作の映画)

3.5

少なくとも、ジャッキーチェンと後藤久美子の香港版シティーハンターよりも原作へのリスペクトがちゃんとあって、ラストのGet wildもあって面白かった。

さびしんぼう(1985年製作の映画)

5.0

何故か、尾道三部作の三部作目だけ、未見だったので、ようやく観たが本当に素晴らしかった。
エヴァンゲリオンのシンジ君と綾波と碇ユイとの関係性のようなエディプスコンプレックス的な思春期構造が絶妙で、その超
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メランコリック(2018年製作の映画)

4.5

やっていることは反社会的であり、ツッコミどころはあるけど、そういう設定より、一人の青年の成長譚として、素晴らしい映画だった。

ランボー ラスト・ブラッド(2019年製作の映画)

3.2

あれだけ警告したのに、ガブリエラ、メキシコ行っちゃいけないよ~。
ガブリエラの父親と、ガブリエラの友だち、最低。
おそらく売ったのはこの二人なのに、この二人がランボーに制裁されなかったのも後味が悪い。

ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語(2019年製作の映画)

4.8

天才子役だったシアーシャ・ローナンを『ラブリー・ボーン』から観てきて、『レディ・バード』も最高だったけど、やっぱり天才俳優だと思った。

ラストシーンは、メタ的に自己批判的しつつ、一般的なハッピーエン
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ムーラン(2020年製作の映画)

3.7

評判が悪かったり、政治的な批判があったりで、観る前から期待してなかったからかもしれないけど、普通に楽しめた。
中国の歴史考証とかは(そもそも英語話している時点でファンタジー)抜きにして、さらに地球の引
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TENET テネット(2020年製作の映画)

4.5

このレビューはネタバレを含みます

細かい設定や物語の複雑さについては「考えるな、感じ取れ」で、良く分からなくても逆回転で進む面白さをただ味わうのが正しい鑑賞法。
でも、多分ニールは、キャットの息子のマックスなのだろう。
そう考えると、
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ワイルドバンチ/オリジナル・ディレクターズ・カット(1969年製作の映画)

3.7

意外と観てない名作映画シリーズ。
サム・ペキンパー監督の暴力描写はやはり凄まじかった!
一体この映画内で何人死んでるんだろう?
現代ではポリコレ的にアウト過ぎるシーンの連続!

それでも倫理観も理屈も
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ブルータル・ジャスティス(2018年製作の映画)

4.5

残酷な暴力とはどういうことかを、非常にドライな中に描いていて素晴らしい映画だった。北野武の『その男、凶暴につき』を観て以来の衝撃的な暴力だった。
それゆえ人によっては一生のトラウマになるレベルの残虐シ
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サマー・オブ・84(2017年製作の映画)

3.0

80年代らしいサウンドも雰囲気にマッチしてるし、少年探偵団的なカメラワークがワクワクさせてくれるけど、ラスト10分がヤバすぎた。
そもそも現代からすると仮想現実のような80年代の明るい雰囲気が続いてい
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ザ・ファブル(2019年製作の映画)

3.9

「警察」という単語は一回出てきたけど、おそらく警察機構は全く機能してない並行世界だと思うと、色々気にならないコメディアクション映画。
原作は未読だけど、日本のジャッキー・チェン(例えが古いか...)と
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ローズマリーの赤ちゃん(1968年製作の映画)

4.6

意外と観てなかった名作映画シリーズ。
この作品より先に、アリ・アスター監督の『へレディタリー 継承』『ミッドサマー』も観ていたが、半世紀も前にこんな凄い映画があったとは…。アリ監督、パクリやん。
いわ
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マトリックス(1999年製作の映画)

4.5

息子曰く「あの避けるやーつ」が学校で流行ってて原典が知りたいという事で22年ぶりに鑑賞。
2021年の今観ても古びている感じはしない。
確かに、スマホもない1999年頃の世界は仮想現実の設定としてはち
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透明人間(2019年製作の映画)

4.0

もしもDVストーカー彼氏が透明人間だったらという、恐ろしい設定ホラーながら、黒沢清的な「なんかいる?」的カメラワークも素晴らしいし、後半のプレデターとシュワとの闘い的な展開も楽しいし (映画自体が何度>>続きを読む

ソウルフル・ワールド(2020年製作の映画)

4.6

ピクサーの傑作『インサイド・ヘッド』『リメンバー・ミー』と併せて精神分析的死生観映画三部作と呼称すべき傑作。
これは、本当ならば親子で映画館に観に行って、子どもはポッカーン、隣にいるオヤジの号泣が止ま
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フォードvsフェラーリ(2019年製作の映画)

4.0

モータースポーツ映画として完璧な映画だった。
実際にはフォードVSフェラーリと言うより、現場VS幹部(七光りとおべんちゃら)とも呼ぶべき内容で、普遍的なテーマだった。

阿Q正伝(1981年製作の映画)

4.0

魯迅の『故郷』同様に、最後の独白が考えさせられる。
「阿Qには子孫が居なかったのではない、今でも阿Qのような人間は後を絶たずにいるのだ」
ポスト・トゥルース時代の反知性主義の今は阿Qの「精神的勝利法」
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ハッピー・デス・デイ 2U(2019年製作の映画)

3.5

面白かったけど、どちらかと言えば「1」だけで良かったかな~。
ジャンルは明確にSFコメディでホラーは風味程度。

ハッピー・デス・デイ(2017年製作の映画)

4.8

『恋はデジャ・ブ(Groundhog Day)』『ミッション: 8ミニッツ』『All You Need Is Kill』に続く、ループもの映画の大傑作ホラーだった。
ネタバレ厳禁。オチにびっくり。
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ドゥ・ザ・ライト・シング(1989年製作の映画)

4.7

安易な黒人差別を描いているのではなく、人種に関わらずRightな人もWrongな人も、またその人の中にもRightな面もWrongな面もあるということを見事に描いていて素晴らしかった。
一方で、30年
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ミッドサマー(2019年製作の映画)

3.8

『ヘレディタリー 継承』が黒が基調だとしたらこちらは白、ながらもむしろ白夜でどこまでも日が出ている明るさの方が狂気に近いということが分かった。
ホラー作品ではないが、今村昌平版『楢山節考』を連想させる
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1917 命をかけた伝令(2019年製作の映画)

3.5

映像は素晴らしかったし、臨場感も素晴らしいが、ややゲーム感は否めないか。
ただ、主人公が途中までどちらなのか分からず、意外な展開と、最初とは明らかに別の俳優かと思うほどの精神的成長を「ワンカット」で描
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続·ボラット 栄光ナル国家だったカザフスタンのためのアメリカ貢ぎ物計画(2020年製作の映画)

4.3

結論ジュリアーニは最低野郎。

最高の道化を演じることで人間の本当の愚かさを、生々しく炙り出すサシャバロンコーエン親子、その度胸と徹底ぶりに感服した。

CUBE(1997年製作の映画)

4.0

不条理シチュエーションホラーの元祖的作品。
何の為にCUBEが作られたのかとかは、さておき、極限状態の人間劇として演劇的に面白かった。
特に、こちらの思い込みを裏切っていく人物造形は素晴らしい。

男はつらいよ お帰り 寅さん(2019年製作の映画)

2.9

やっぱりこの作品は49作観た人でないとその良さはあまり伝わらないように思ったが、リリーさんの「おしっこ!」のような演出は、生きた人間であることを感じさせるし、沢山の人に記憶されている限り、人は死なない>>続きを読む