このレビューはネタバレを含みます
吉田鋼太郎のパワハラでボロボロになった岡田将生の怪演が良かった。
基本はCUBEの1作目と一緒だけど、いくつか日本版オリジナルの仕掛けが。
壁に菅田将暉の過去が映されたり、演出的に部屋の色が変化した>>続きを読む
「交わらない方が良かった」
「確かにな。でも今は一緒にいる」
終わらないパージのはじまり。
カナダとメキシコが6時間の国境解放を宣言。
しかし国境の壁に阻まれてアメリカ国民の逃げ場がなくなる、という>>続きを読む
てっきりミシシッピバーニング事件の話かと。
ロン・ストールワースの回顧録の映画化作品。
極右集会ユナイト・ザ・ライト・ラリーから、ちょうど1周年の日に全米公開された。
映画の最後に流れる集会や、集会>>続きを読む
映画批評月間 フランス映画の現在vol.04
「愛は完全には消えない」
名優たちの老夫婦喧嘩はさすがに見応えあった。
「自分を裏切ったの」
2023-43/字幕
"母親への愛は無意識であり 親離れの時 初めて その根の深さを知る"
19歳のグザヴィエ・ドランの、監督デビュー作で、脚本、主演もつとめる。
「母を愛せないし愛さないことも出来ない」
車内の喧嘩>>続きを読む
逃亡中に南米で、ナチスの主張する「アーリア人的特徴」の双子をつくる実験を行っていた噂されるナチスのメンゲレだが、しかし実際にはナチハンターの追跡を逃れて、メンゲレが海水浴中に病死したのは、この映画の公>>続きを読む
"唯一の真実は愛の衝動だけ"
ドラン作品初鑑賞。
主人公のイケメンもドランだったと知って驚愕。
それにしても、ニコラのものすごい母親が出ていってからのマスかきに戻るまでのはやさよな。
「天から舞い>>続きを読む
『フランシス・ハ』的な現代版ヌーヴェルヴァーグ
アデル演じるLCCのCAが、母親の交通事故死から「今日を生きる」をモットーに働いて、現状維持が望みだけどそうもいかなくて、笑顔でいなきゃいけないけど上>>続きを読む
『SEX発電』の監督による、カトリーヌ・スパークとトランティニャンの性倒錯映画。
タイトルから女性優位の社会ってSFかと思ったら体位のことだった笑
生きたコガネムシのペンダントにはじまり、天秤形の椅>>続きを読む
小悪魔的な少女から大人の色気を纏わせた悪女になったカトリーヌ・スパーク。
なんと驚くべきは、天真爛漫なあどけなさを見せた『太陽の下の18才』『狂ったバカンス』から、たった1年後の作品であるということ。>>続きを読む
映画批評月間 フランス映画の現在vol.04
絵画の美しさ、文学の美しさ、詩歌の美しさは、それが間接的であるということ。
すべてオフの音声が、鏡を多用した構図が、それらの間接的であるということが耽美>>続きを読む
この作品が、『サイコ』にはじまるスプラッター映画の系譜のうえで重要な位置を占めるのは、ハロウィンの夜に殺人鬼が若者を殺していくという単純なプロットと、低予算(30万ドル)のインディペンデント映画であり>>続きを読む
有名な冒険小説の映画化作品で、ナチスの作戦部隊がヒロイックに描かれた珍しいハリウッド映画。
ムッソリーニの救出に勇気づけられたヒトラーが思いついた、落下傘でのチャーチルの誘拐作戦。
序盤は「非常識な>>続きを読む
パペットマスターがナチスに追われてた原因が明らかになる過去ベルリン編。
1作目冒頭で命を吹き込まれたはずのジェスターが、過去編の今作でも登場する謎。
ブレイドがナチの少佐に似せて作られたのはわかった>>続きを読む
若さを忘れたお堅い中年男と、真夏のビーチでたわむれる、人生の輝きそのものといったような若者たちとの対比と、そのなかで異質な中年男を魅了して離れるに離れられなくするカトリーヌ・スパークの小悪魔的な魅力に>>続きを読む
アレックス教授が狂ったので、所有者不在で国有化したホテルで、政府の超常現象調査隊がその謎を調べることに。
ドイツから亡命したトゥーロンを殺したのはナチスだったとか、過去が明らかになる。
ホラーコメ>>続きを読む
カトリーヌ・スパークの出世作。
イタリアの明るい太陽の下で繰り広げられるドタバタ恋愛群像劇。
ニコラ・モリノとニコル・モリノの同姓同名でホテルが同室になっちゃった! ってコテコテなラブコメに爆笑。>>続きを読む
今作から30年以上経った現在でも新作が作られ続けて13作品にも及ぶ、カルト的人気なホラーコメディシリーズの第1作目。
古代エジプトの秘術で生命を持った個性豊かなパペットVSアクの強い魔術師たち。>>続きを読む
デルフィーヌ・セイリグが初老の役だったから、同じくアラン・レネ監督の『去年マリエンバートで』から何年も経ってからの作品かと思ったら、わずか2年後の作品で驚いた。
目まぐるしいカット割りでコラージュの>>続きを読む
映画批評月間 フランス映画の現在vol.04
『ジャンヌ・ディエルマン』のメイキング映像。
中盤のデルフィーヌ・セイリグへのフェミニズムについてのインタビューが非常に良かった。
女は大昔から決まりき>>続きを読む
女性監督シャンタル・アケルマンが弱冠25歳で撮った大傑作で、フェミニストであるデルフィーヌ・セイリグが女性監督とタッグを組んだ後期3作のうちのひとつ。
2022年、英国映画協会(BFI)が10年に1度>>続きを読む
テンポのいい残虐大喜利で意外と良作だった。
ナイトクラブでの人間芝刈り機。
天井が降りてきて圧死させるのはよくあるやつだけど、それが金網なのが良い。
コカインゾンビ。
ナイフドアノブが何気に一>>続きを読む
『コワすぎ!』の大迫茂生が劇場のスクリーンで見られたことに感動した。
制作会社の粗野なディレクターというそのまんまの役なのも嬉しい。
福山城築城400周年の企画作品。
Twitterで予告編が540>>続きを読む
伝説の養鶏場サスペンス。
アバンギャルドな映像表現が魅力的。
初公開時に世界配給された【国際版】にはない、約15分の残酷場面と異常場面が復元された105分の【最長版】。(かつて日本で発売されたDVD>>続きを読む
映画批評月間 フランス映画の現在vol.04
21世紀のドンジュアン。
ドン・ジュアン(ドン・ファン)は17世紀スペインの伝説上人物であり、好色放蕩の美男で、女たらしの代名詞。
ほかの女を見てた>>続きを読む
『地球の静止する日』のリメイクというより、作品の要素を取り入れたディザスタームービー。
『地球の静止する日』では国同士の対立への警鐘、今作では地球環境への警鐘、と時代に即してクラトゥの襲来する理由が>>続きを読む
このレビューはネタバレを含みます
前作のダイジェストからスタート。
ストーリーはほとんどなしで脱出デスゲームがはじまって、前回同様に頭使わずに没入できる楽しいやつ。
脱出ゲームの優勝者たちがふたたび集められて、ってブチアゲ展開なんだ>>続きを読む
映画批評月間 フランス映画の現在vol.04
スタージャーナリストの欺瞞と、"世界の終わりを生きる"孤独。
感情がとことんまで深堀されて、表面的な涙と内面から溢れ出る涙の使い分けとか、レア・セドゥ>>続きを読む
映画批評月間 フランス映画の現在vol.04
今大注目のカンタン・ドュピュー監督作品。
ディアスキンを観て気になっていたので、日本だとなかなか観られない過去作が劇場で観れてラッキーだった。
ヤバめの>>続きを読む
北欧神話×復讐劇のマチスモ作品。
スリーハンドレッドとかグラディエーターくらいマッチョな映画。
ド迫力襲撃シーンとか度肝抜かれるグロテスクなシーンはさすが。
期待してたウィレム・デフォーもビョーク>>続きを読む
とにかくケイト・ブランシェットの妖艶さ。
煙草をくゆらせて、「キャロル」ってルーニーマーラに名前を教えるとこセクシーすぎて蕩ける。
人物を端においたり、汚れたガラス越しだったり、どのシーンも構図がバ>>続きを読む
映画批評月間 フランス映画の現在vol.04
デルフィーヌ・セイリグ生誕90年記念の特集の1作。
フランスで2台目(1台目はゴダール)のビデオカメラを手に入れ、やがてフランスにおけるビデオアートのパ>>続きを読む
映画批評月間 フランス映画の現在vol.04
情熱的でありエゴイスティックでさえあるが一方で臆病でもあるアナイスの内面を彼女の恋愛を通して丁寧に描く。
アナイスがエミリーの化粧品やドレスを眺めて未>>続きを読む
ダニエル・ラドクリフ演じる白人の反アパルトヘイト活動家が木で作った39の鍵で15の扉を開け脱獄する話。
「行動を起こさねば政府の横暴を許すことになる」
「それじゃ共犯者だ」
"良心の囚人"と甘んじて>>続きを読む
ブニュエル作品初鑑賞。
非行少年を題材にしたリアリズムの傑作。
盲人が近所の娘を、とか、不良青年が仲間の母親と、とか随所にエロティシズム。
少年が母親の愛を求めるも足蹴にされる。
「どうやったら良>>続きを読む
超自然的な能力者の話から広がって、後半は結構壮大な北欧神話ファンタジーに。
トロールハンター、ジェーンドウの解剖、スケアリーストーリーズと当たり続きのアンドレ・ウーブレダル監督作品だけど、今回は予算>>続きを読む