足らんティーノさんの映画レビュー・感想・評価 - 7ページ目

足らんティーノ

足らんティーノ

ピエロがお前を嘲笑う(2014年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

MRXの正体がどんでん返しなのかと。
マリとマックスの関係もMRXの正体と関係あると思ってたから、違う方向のどんでん返しで、騙されたけど、逆に主人公とマリとの関係にモヤモヤが残った。

2023-11
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アイアン・ジャイアント(1999年製作の映画)

3.0

冷戦期のアメリカを舞台にした反戦アニメ。
お互いへの自衛のための武力も、疑心暗鬼から暴走し、取り返しがつかなくなる。

狂気的に戦闘に突入してしまうシーンは良かったものの、他のシーンはありきたりなハー
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ツイスター(1996年製作の映画)

3.8

竜巻を追いかける、嵐のようなストームチェイサーたちの話。

ふたつの竜巻が螺旋を描いてたり、超巨大だったり、どんどんレベルが上がっていく竜巻に、終始お祭り状態でハイテンションな主人公たちが挑んでいく様
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トータル・リコール(1990年製作の映画)

5.0

このレビューはネタバレを含みます

夢か現実か
敵か味方か
嘘か本当か
っていう夢

高校のとき科学の授業でかなり飛ばし飛ばしで見た記憶がある。
移植された記憶かもしれないけど笑

火星の歓楽街の感じとかミュータントとか組織から追われる
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TUBE チューブ 死の脱出(2020年製作の映画)

3.1

このレビューはネタバレを含みます

「どうせ死ぬのね。でもやり遂げたわ」

生きる気力を失った母親が、SF産道を通ることで、娘を亡くした呵責から解放され、異星天国に生まれ変わる話。

追いかけてくる人型モンスターが、カウントダウンでちゃ
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MONDAYS/このタイムループ、上司に気づかせないと終わらない(2022年製作の映画)

4.0

同じような仕事を何度も何度も繰り返して少しずつ仕事ができるようになっていく。
その仕事の本質をループもの×お仕事映画って形にした脚本が面白い。
ループもののお決まりは守りつつ、後半では展開を入れて、永
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ラジオの恋(2014年製作の映画)

3.4

「一方的に垂れ流すんじゃなくて、聴く人の気持ちを思い描きながら伝える、片思いの恋なんよ」

アンガールズ田中が横山さんに銃口を向けるシーンが良かった。
「広島のどこに行ってもおまえのラジオが聴こえるん
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TITANE/チタン(2021年製作の映画)

4.4

このレビューはネタバレを含みます

ニューウェーブフレンチホラーのボディホラー担当女性監督ジュリア・デュクルノー作品。

消防隊員に紹介される時のキリストの例えがあとあと上手く効いてきて、髭剃りのシーンからの、ラスト薄く髭が生えてて、そ
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皮膚を売った男(2020年製作の映画)

3.6

タトゥーによって自ら芸術作品となって、恋人のいるヨーロッパに渡航した男の、自由を犠牲にしたことや、人権問題、注目の的になることの葛藤を描く。

美術品だから保険の問題があったり、人間だから吹出物がでた
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アンテベラム(2020年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

The past is never dead,It's not even past.(過去は決して死なない。過ぎ去りさえしないのだ。)
「未解決の過去は現在に害をなす」

怒りは恐れの裏返し。
まだ仲
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暗殺のオペラ(1970年製作の映画)

3.7

このレビューはネタバレを含みます

伝説を演じる狂人と老人の忘れられた町では、その美しい景色が、闘争から時の過ぎたことを強調する。
時計は止まり、ファシズムは枯れ、真実は虚しい。

2023-104/字幕

陽炎座(1981年製作の映画)

4.4

浪漫三部作の2作目。
「フィルム歌舞伎」と呼ばれた傑作。
35ミリフィルムで鑑賞。

心的オートマティスムの誘うままに陥る極彩色の夢狂言。

泉鏡花の原作をツィゴイネルワイゼンと同じく田中陽造が見事に
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ボウリング・フォー・コロンバイン(2002年製作の映画)

4.0

「銃を使うことで安全が手に入るなら米国は世界一安全な国だ。でも実際は逆だ」
アメリカではなぜ他の国よりも遥かに多い年間1万人以上もの銃による死者が出るのだろうか。
暴力的な歴史ゆえか、暴力的な政府ゆえ
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君の名前で僕を呼んで(2017年製作の映画)

4.6

このレビューはネタバレを含みます

「自分」の交換。最も大切なものを相手に差し出すこと。そこには自分に足りないものを補うことや自己愛もあると思う。

好意と反発

「重要なことを知らないんだ」で恋心を示す、この繊細さ。

若い青年と愛を
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ニューヨーク東8番街の奇跡(1987年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

ミック・ギャリス原案、スピルバーグ製作総指揮の心温まるSFコメディ。

取り壊しで悲哀感たっぷりの序盤も良いけど、ミニフライングソーサー夫婦が現れて、夜な夜なコンセントで充電、からのベビーミニフライン
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ピッチブラック(2000年製作の映画)

3.5

3つの太陽がある惑星で、危険な暗視男と、異星サバイバルを繰り広げる厨二ハードSF。

閃光でモンスターに取り囲まれてることがわかるシーンかっこいい。
「フランスで死ぬって決めていたのに」

巨大獣の骨
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アシュラ(2016年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

ハードボイルド韓国ノワール

対立する利権の板挟みになって、追い詰められた挙句、もう最後は敵味方どうでもいいくらいみんな血祭りになる。

2023-98/字幕

ブラック・フォン(2022年製作の映画)

3.6

このレビューはネタバレを含みます

妹が父親に体罰を受ける序盤のジュブナイルパートと、監禁されたベースメントで同じように虐待を受けたことをにおわせるグラバーの背景が良かった。

「可愛いアホ」の弟マックスがドラッグでキマった途端に聡明に
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FRANK ーフランクー(2014年製作の映画)

3.7

ずっと被り物してるマイケル・ファスベンダーとか、「イカれた女」役のマギー・ギレンホールの体当たりの演技もあり、一風変わったバンド映画。最後の哀愁とほっこりが混ざりあったシーンでは、マイケル・ファスベン>>続きを読む

デッド・サイレンス(2007年製作の映画)

3.4

ジェームズ・ワン×リー・ワネルのパペットホラー

正直かなりイマイチなんだけど、最後だけ、もう最後のどんでん返しだけはお見事。

どこでもヒゲ剃る癖強刑事。

〈ネタバレあり〉
セルDVD特典映像も鑑
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フィールド・オブ・ドリームス(1989年製作の映画)

4.1

グローブやボールのにおいを嗅いで、芝生の感触を思い出すと、誰でも子どもの頃見た夢に戻れる。

60年代という反抗の時代を生き、親とのキャッチボールを拒んだ子どもが、親になって「親父の二の舞になる」と夢
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セイント・モード/狂信(2019年製作の映画)

4.0

渦巻きに、天井を這う虫に、神を見た。

「痛みを無駄にしてはいけない」
痛みは救いへの道程。

神への試し行動。
そして嘔吐、失神。
それは神の愛の証。
それは宗教的恍惚。

2023-93/字幕

サクラメント 死の楽園(2013年製作の映画)

3.1

集団自殺によって信者918人が命を落とした人民寺院の事件を題材に、イーライ・ロス製作、タイ・ウェスト監督によって撮られたPOVモキュメンタリー。

共同体は社会主義的な理想郷で、カルトというよりも政治
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ツィゴイネルワイゼン(1980年製作の映画)

4.1

特集 佐藤忠男のベスト・ワン
35ミリフィルムで鑑賞

狐の穴蔵に迷い込んだ和製アリス・イン・ワンダーランド。

死とエロスの耽美的な幻想。

中砂が死んでからは陰気に調子が変わって、怪談調でありなが
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神は見返りを求める(2022年製作の映画)

3.9

このレビューはネタバレを含みます

魚心あれば水心あり、神は見返りを求めねど恩を仇で返すと祟り神になる。
喧騒のなかに周りを外野にして岸井ゆきのとムロツヨシの心が通じる後半に救われた。

展開で盛り上げつつ心の中心にフォーカスしていく吉
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軍旗はためく下に(1972年製作の映画)

3.9

特集 佐藤忠男のベスト・ワン
35ミリフィルムで鑑賞

"「我が国の軍隊は 世々 天皇の統率し給う 所にぞある」(軍人勅語)"
戦場のリアルを描き、天皇の戦争責任を喝破した、深作欣二による反戦映画。
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呪術召喚/カンディシャ(2020年製作の映画)

3.4

人を呪わば穴六つ
一度召喚すると6人の男を殺すまで消えない悪魔と3人のティーンエイジャーの対決。

今回も後味の悪いエンドとゴア描写はさすがだけど、デビュー作『屋敷女』を頂点に、面白かったのは2作目の
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ヴィーガンズ・ハム(2021年製作の映画)

3.5

表面的には、ヴィーガンを食肉にするっていう皮肉だけど、人肉と肉がボーダーレスになればなるほど、動物を虐殺している事実が浮き彫りになる風刺。

2023-87/字幕

PLANET OF THE APES 猿の惑星(2001年製作の映画)

3.7

ティム・バートン版『猿の惑星』
世界観を受け継いだリブート作品で、ストーリーは完全に異なる。
オリジナル1作目の自由の女神エンドに代わる新たな終わり方にニヤリ。

特殊メイクの技術が上がったことで猿の
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首だけ女の恐怖(1981年製作の映画)

2.7

ジャケットとタイトルの強烈なインパクト、そしてラストの特撮妖術バトルで、VHSレンタル全盛期のホラーブームにカルト的人気を誇ったインドネシア映画。
現在はDVD化されレンタルもできるが、数年前までVH
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ラブ&モンスターズ(2020年製作の映画)

3.6

モンスターがめちゃくちゃいっぱい出てくる訳では無いけど、テンポよくてサクッと見れる終末世界ロードムービー。

トレマーズ、スタンド・バイ・ミー、アバター、パイレーツ・オブ・カリビアンをオマージュしたシ
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最後の猿の惑星(1973年製作の映画)

3.6

シリーズ第5弾
オリジナルシリーズ最終作

「私の過去を探しに行って我々の未来を見つけた」
「未来はおれが創る。武力でな」
「では君はすぐ過去になる」

猿と共存する人間を「安全のため」と言って迫害し
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猿の惑星・征服(1972年製作の映画)

4.0

シリーズ第4弾
かくして猿の惑星は誕生した。

ジーラたちが死んで20年、地球ではすでに犬猫が宇宙飛行士が持ち込んだウイルスによって死に絶え、その代わりにペットにした猿を奴隷のように使役していた。
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新・猿の惑星(1971年製作の映画)

3.8

シリーズ3作目
滅亡の直前に地球を脱出したコーネリアスとジーラが現代の地球に来る話。
ショッピングしたりバスタブにつかって現代を満喫するシーンがかわいい。

ジーラたちが査問委員会にかけられ、人間は未
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続・猿の惑星(1970年製作の映画)

4.5

テイラーのあとを追ってきたもう1人の宇宙飛行士ブレントが、テイラーを探しながら猿の惑星を探索する話で、ラスト30分までは★3.6かなと思いながら呆然と観てたけど、原子爆弾を崇拝する人類が出てきてから、>>続きを読む

猿の惑星(1968年製作の映画)

3.7

「話す人間の人形を猿が作るかね?」

服を着て馬に跨り銃を構えた猿が人間を捕獲するシーンは衝撃的で、猿が流暢に話せることの違和感を、立場が反転することで、猿が同じように感じるんだという面白さ。

宗教
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