あきたそさんの映画レビュー・感想・評価

あきたそ

あきたそ

ザ・クリエイター/創造者(2023年製作の映画)

3.6

AI vs 人間がテーマの作品はこれまでにも多数あるが特に真新しいものは感じられず既視感満載。ギャレス・エドワーズ監督と言うことで出てくるAIがSWのドロイドっぽくてクローン・ウォーズ始まりそう。最後>>続きを読む

スター・ウォーズ エピソード1/ファントム・メナス(1999年製作の映画)

5.0

25周年4K上映にて。私のリアルタイムSW体験はこの作品から始まっているので何だか感慨深いものがある。この後のアナキン、アミダラ、オビ=ワンそれぞれのストーリーを知った後に見るともうたまらない気持ちに>>続きを読む

マリウポリの20日間/実録 マリウポリの20日間(2023年製作の映画)

5.0

今も続く戦争のたった20日間の話か、と思って行ったのにもう5日目くらいで見ているのがしんどくなった。現地にいた記者の映像という事でそこには本当の恐怖や絶望がある。撮影を続ける中で記者自身も何度も危険な>>続きを読む

殺人鬼の存在証明(2021年製作の映画)

3.8

ロシアの連続殺人鬼、アンドレイ・チカチーロをモデルにした話(チャイルド44もこの人の話だったのね)。行ったり来たりする時系列が最後の伏線になってるのは理解したし上手かった。この時代のロシアを表している>>続きを読む

マンティコア 怪物(2022年製作の映画)

4.0

ゲームクリエイターの主人公が自分の作ったキャラクターに乗っ取られる話を想像してたら全然違った。あることをきっかけに内に秘めてきたものが抑えきれなくなり暴走し始める。「正欲」や「怪物」とテーマが重なった>>続きを読む

メメント(2000年製作の映画)

5.0

大好きで何度も見ているけど映画館では初。久々だったのでレナードばりに徐々に思い出していった。記憶や意識と言ったところはインセプション、順行と逆行はTENET、白黒使いはオッペンハイマーとここ数年のノー>>続きを読む

異人たち(2023年製作の映画)

4.1

Frankie Goes to HollywoodのThe Power of LoveのMVを見てから映画館に行けと町山さんが言っていた。実際見たら本当にこの歌詞の世界そのものだった。愛の話ではあるの>>続きを読む

フォロウィング 25周年/HDレストア版(1998年製作の映画)

4.3

昔見たけど全く忘れていたので新鮮な気持ちで見られた。時系列は最近の作品ほど小難しくなく、70分の良質なミステリーを見たと言う感じ。IMAXカメラで3時間の作品を撮る監督の原点がこれなんだと思うと感慨深>>続きを読む

貴公子(2023年製作の映画)

3.5

同監督の「新しき世界」が好き過ぎるのでゴリゴリの韓国ノワールを期待して行ってしまった自分が悪いのだけど、出てくるキャラクターみんなキワドさに欠けてユルい感じ。敵も怖くなくてなんかダサいしストーリーも面>>続きを読む

パスト ライブス/再会(2023年製作の映画)

3.7

小学生くらいの初恋をそんなに引きずるかなぁと思いつつ。ノラのヘソンへの想いは故郷を離れて暮らす寂しさとか、母国語の安心感とか色んな感情が重なってるんだろうなと思う。それにしてもアメリカ人の旦那さん頑張>>続きを読む

チェイサー(2008年製作の映画)

4.2

犯人が捕まっているのにも関わらず、証拠がなく事件解決どころか最悪の展開に。決して頭のキレる犯人ではないのに振り回される無能警察に終始イライラ。救いようの無い展開でまた一つ胸糞映画史に刻まれました。実話>>続きを読む

アイアンクロー(2023年製作の映画)

4.2

プロレスには疎いので事前に一家のことを調べて行った。兄弟に次々と訪れる不幸をケヴィンは「呪い」と言っていたけど、元レスラーの父親の息子達への過剰な期待が彼らを追い込んでいたのは明白。父親を信じて命がけ>>続きを読む

ゴールド・ボーイ(2023年製作の映画)

4.5

たまたま殺人事件の現場を見てしまった子供たちが犯人を脅迫してお金をふんだくろうとする、予告ではこんな印象だったはず。サイコパス岡田将生に子供達がどこまでやれるかなぁ、と見始めたものの途中からだんだん様>>続きを読む

オッペンハイマー(2023年製作の映画)

4.5

何も知らないと置いて行かれると聞いたので予習して鑑賞。ノーラン作品らしく時間軸の行ったり来たりはあるものの、カラーと白黒の意味を抑えていれば過去作よりは複雑ではないと思う。あくまでオッペンハイマーと言>>続きを読む

ナショナル・シアター・ライブ 2024 「ディア・イングランド」(2024年製作の映画)

4.1

ずっと見たいと思っていたNTLive。イングランド代表ネタと言うことでこれは見なきゃと初鑑賞。いつもあと一歩と言う所でタイトルを逃す敗因の1つ、PK弱い問題。EUROでPKを外して戦犯扱いされた経験が>>続きを読む

デューン 砂の惑星PART2(2024年製作の映画)

4.3

映画館でpart1を見た時はハマらなかったけど、復習のために相関図やらモロモロ頭に入れて見直したらすごく面白かった。そのテンションで見たせいもあるし、スケール増し増し、キャストも更に豪華になっていて1>>続きを読む

ビニールハウス(2022年製作の映画)

3.7

自分が何気なく言った一言が良からぬ結末を招いたり、悪事に手を染めて一瞬幸せが訪れても最終的に報いを受ける事になる。底辺から這い上がるためにもがいてみるけど負のスパイラルが止まらない、ずーっと海で溺れて>>続きを読む

DOGMAN ドッグマン(2023年製作の映画)

4.1

過酷な環境を犬と信頼関係を築いて生き抜いて来た青年の話。家族には酷い目にあわされたけれど、犬達はいつも寄り添ってくれて心が通じあっているよう。ダークヒーロー爆誕みたいなキャッチコピーがついていたと思う>>続きを読む

ARGYLLE/アーガイル(2024年製作の映画)

3.6

二転三転する展開で面白いはずなのになんだか乗り切れず。ブライアン・クランストンとネコもうちょっと上手に使って欲しい。キングスマン好きすぎる故の期待が大きすぎた感。続編ありそうな雰囲気だったのでシリーズ>>続きを読む

アメリカン・フィクション(2023年製作の映画)

4.2

黒人の大学教授の主人公が、黒人差別用語を授業で使って白人の生徒に責められクビになる。初っ端からまさにブラックジョークが効いていて面白い。エンタメ業界でウケる黒人像(ギャングでヒップホップを聞いてるイメ>>続きを読む

52ヘルツのクジラたち(2024年製作の映画)

4.1

原作は未読。
キナコの辛い境遇を遡るところから始まり、安吾、52の物語へと繋がって行く。本当の痛みを知る人は他人の苦しみをまるで自分のことのように受け取るのだろう。キナコの人生を救った安吾が結局自身の
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犯罪都市 NO WAY OUT(2023年製作の映画)

3.7

今回は敵が複数でとっ散らかった感じ。1&2はそれが明確で、「あぁコイツはまじでやべぇわ」と言う怖さがあってこの作品の魅力だったのだなぁと。とは言えシリーズものの楽しみであるお約束は満載だし、エンドロー>>続きを読む

犯罪都市 THE ROUNDUP(2022年製作の映画)

3.8

NO WAY OUTの予習。
前作は斧、今回はナタ。韓国のバイオレンスものは刃物振り回しがち。ソン・ソック見た目がモロ悪だったのでもうちょっと無茶苦茶やって欲しかったかも。イスがメインキャストに浮上し
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犯罪都市(2017年製作の映画)

3.8

NO WAY OUTの予習。
お茶目なのに戦闘力めちゃくちゃ高い主人公はまさにマブリーのイメージそのもの。ユン・ゲサンがグレてた頃の三井寿みたいな風貌で斧振り回して来て狂気。この間見た「誘拐の日」の冴
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ソウルメイト(2023年製作の映画)

4.0

女性の友情とは奇妙なものだと思う。それまで絶妙に気が合っていたのに、相手が自分に無いものを持っていることに気づいて嫉妬心が芽生えたり、恋愛絡みで気まずくなったり。ライフステージが変わるとどうしても疎遠>>続きを読む

コヴェナント/約束の救出(2023年製作の映画)

4.2

てっきりジョン(曹長)がアーメッド(通訳)を助けに戻るのがメインストーリーなのかと思ったら、アーメッドが命懸けでジョン基地に帰そうとする方の「救出」の方が印象的だった。実話ベースとは言えかなり脚色を加>>続きを読む

ネクスト・ゴール・ウィンズ(2023年製作の映画)

3.9

サッカーW杯予選でオーストラリアに31-0で大敗した米領サモアチームと、それを建て直しにきたオランダ人のトーマス・ロンゲン監督の話。マイケル・ファスベンダーは険しい顔してる役が多いからコメディはとって>>続きを読む

落下の解剖学(2023年製作の映画)

4.2

物的証拠がない中、事件に直接関係のないセクシャリティや夫婦の収入格差を持ち出して妻を有罪にしようとする検事が滑稽だった。ある出来事が起こった経緯は当事者しか知り得ないわけで、勝手な想像や思い込みで誰か>>続きを読む

ボーはおそれている(2023年製作の映画)

4.0

虚構なのか現実なのか境界線が分からず、見ているこちらが何が起きているのかもうわけ分からん!と発狂しそうになる。でもそれこそがボーの頭の中、彼が生きる世界なのだと解釈。とんでもない目に遭ってるボーには申>>続きを読む

カラーパープル(2023年製作の映画)

4.0

奴隷のように生きてきた主人公のセリーが、自分らしく生きる女性達との出会いで徐々に心を取り戻して行く。女性達の怒り、苦しみ、悲しみが力強く歌に乗ってミュージカルシーンは圧巻。女性なら誰でもHell NO>>続きを読む

ストップ・メイキング・センス 4Kレストア(1984年製作の映画)

4.5

2021年のAmerican Utopia公開時にも映画館で見て(感想書いてた)、その後Blu-rayも買ったので何回か見ているけど今回が一番楽しかった気がする。アコギ1本の何も無いステージからどんど>>続きを読む

梟ーフクロウー(2022年製作の映画)

4.5

「ソヒョン世子の怪死」と言う朝鮮史最大の謎をベースに、それを盲目の鍼医が目撃していたと言うアイディアを加えた話。予告がホラーっぽかったのでドキドキしながら見たが、序盤からパラサイトのリスペクトおじさん>>続きを読む

ジェントルマン(2021年製作の映画)

-

たぶんどんでん返し系だったんでしょうが、睡魔に襲われて中盤の展開が飛んでます。スーツ姿のチュ・ジフンがカッコ良すぎたのと犬が可愛かったことは記憶してます。映画見る前に食べ過ぎは危険。配信でもう1回ちゃ>>続きを読む

瞳をとじて(2023年製作の映画)

4.0

22年前、撮影中に失踪した主演俳優フリオを探す事になった映画監督のミゲル。映画の中でフリオは人探しを任されるのだが、今度はミゲルが彼を探すことになる。映画と現実がどこかリンクするような作りになっていて>>続きを読む

ラスティン:ワシントンの「あの日」を作った男(2023年製作の映画)

3.8

バイヤード・ラスティンさんのことは知らなかったけど、この作品を見る限りこの人がいなかったらワシントン大行進は実現してなかったんじゃないかと思うくらい。自身は過去に白人から酷い暴力を受けたにも関わらず、>>続きを読む

ダム・マネー ウォール街を狙え!(2023年製作の映画)

4.2

数年前に話題になったゲームストップ株騒動の話。ニュースでアメリカの若者達が株買ってると聞いて日本とは全然違うなぁ、なんて思ったのを覚えている。

資金力に物言わせて儲けに走るヘッジファンドvsゲームス
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