2017年の公開当時、ご本人にインタビューをさせてもらった。
Asyncは、聴くと死の冷たい甘美さみたいな匂いが強烈で、現実の底が抜けるような、それでいて逃避をさせてくれない…とにかく抜け出せない魅力>>続きを読む
高校生トリオの初々しさがまぶしい、とともに、冷静さや迷いのなさ、思春期とは思えないほど恥じらいを見せず大胆に演じる姿に感心する。
自分が彼らくらいの年頃はとてもとてもこんなに…とつい思ってしまうが、>>続きを読む
こんなに鑑賞後の現実と地続きな感覚になる映画ってなかなかないですよね。 教訓めいた映画はそれが提示されたらそこで終わるけれど、老人二人が舟を漕ぎ出すラストのこの映画は、落ち着かないけどなんだか幸せな浮>>続きを読む
奇しくもスティーブン・セガールの「プーチン最高」発言の報道が出た当日に見た。
ソ連の描き方がステレオタイプすぎたり、アメリカ万歳ノリがきつかったりする一方で、葛藤を抱えた表情のドラゴがとても魅力的だっ>>続きを読む
恥ずかしながらグルジア改めジョージアのことは、最近音楽(バシアーニ行ってみたいね〜的な)とかワインの話題で興味あり、程度でした。
軽く予習した時点では、ロシア統治下の話がやはり最もシリアスな歴史なの>>続きを読む
無垢な精神とか、懐の深い人柄とか、愛のあるユーモアとか、そういうことが尊敬を集める人の持つものだった時代と、稼ぐとか勝ち組になるとか、そういうことしか尊敬の条件に上らない今を比べて、うーん、羨ましい、>>続きを読む
愛とは……それを注ぐ人間がいて、それを心して受け止める相手との関係性の中に生まれるものなのだとしたら、当事者たちの行動はそれが利己的な動機からくるものだとしても、いやむしろ利己的なものこそあるべき姿に>>続きを読む
モナに出会う人々は、彼女の奔放さや傍若無人ぶり、無礼で汚くて臭くても堂々と食べて寝る様に、なにかを期待する。その期待は、自由を求める心とほどほどに付き合いながら暮らし、孤独を回避して生きているのかもし>>続きを読む
学生時代にDVDで見て以来の鑑賞。こんなにすごい映画だったのか…。
戦争映画。映画という方法、かたちで戦争を撮ることの大島渚なりの意味、必然性がこれか、と呆然とした。
戦争は人を狂わせる、けれどその時>>続きを読む
言われている歴史的価値や評論家からの評価の高さと、描かれているなかなかの体たらくな群像模様のギャップに、私含め多くの人が困惑してしまっている。
Wikiにある当時の評価の言葉を読むと、なるほどなと思う>>続きを読む
ストーリーの陳腐さ、無内容さは確かに相当なものだけど、画面の楽しさを邪魔しないための意図的なものな気がしてくるのは勘違いでしょうか? 映画にとって、または観客が2時間を楽しむ上で、ストーリーはいち要素>>続きを読む
店が果たした功績、歴史、スタッフの個性、教育、営業スタイル、象徴的なイベント、世相との歩み、等々、「あるお店」のドキュメンタリーとして欲しい視点がすべて盛り込まれて、その情報量も過不足なくまとまってい>>続きを読む
このレビューはネタバレを含みます
とても良かったが、誠が父のトラウマから顔を潰した自画像を描くことはわかるとして、それとタッチまで似た絵を謙吉も描いていたことや、里枝と誠が車内で良い感じになるくだりの誠の拒絶に対する里枝の反応など、随>>続きを読む
北千住のブルースタジオにて。初めてフィルムで鑑賞。
昨今はレベルの高い音楽ドキュメンタリーがたくさん作られていますが、それらと比べてもやはり本作は定番、スタンダードにして別格の完成度。歴史や人物像を拾>>続きを読む
2回目鑑賞。主人公にここまで惚れてしまう映画に初めて出会った気がします。ケイコという人物像に、ケイコの目の奥の心の動きのなかに自分を見つけてしまって、ゾッコンになる。コンビニ現金払い、手書きのノート、>>続きを読む
テンポ良くドラマチックに、過剰な演出や脚色は抑制されているので、このマジカルなバンドの数奇な物語に素直に感動できました。
バリーのファルセット開発やディスコ化していく過程のアレコレは、代表曲しか知らず>>続きを読む
共感のための装置を綿密に張り巡らせる脚本と演出が技巧的すぎて興醒め。2000年代の童貞ルサンチマン映画の方がまだ共感からエンパワメントにつなげるエネルギーがあって好きだな。最近の日本の青春映画ってなん>>続きを読む
アメリカが中絶問題で揺れている最中に、フランスからセンターバックスクリーン直撃級の作品が。
認めたくないけれど、男たちの残念すぎる行動、言動も正直めちゃくちゃリアルです。社会(規範=男)よ、とりあえず>>続きを読む
このレビューはネタバレを含みます
すべての戦争映画は反戦映画であるとも言えるし、その建前のもとにあるエンターテイメントでもあるわけで…という矛盾がつきまとうものだけれど、そのなかで、鑑賞後の後味が「怒り」に振り切れる戦争映画は誠実な作>>続きを読む
難解という感想が多めだけど、一見アヴァンギャルドだったりわかりにくいように見える表現もすべて後々にその意図が示されて回収もされるし、基本的には監督の右往左往葛藤し混乱ながら一歩二歩前進する様をそのまま>>続きを読む
クリエイションを取り上げた作品ならアップサイドダウンのほうが情報量が多くてリアリティもあり見応えがあるけど、本作みたいにレーベルオーナーという仕事のヤクザな半生をパーソナルな背景とともにストーリーとし>>続きを読む
監督のマイクニューウェルは恋愛映画の「フォーウェディング」をヒットさせたことで白羽の矢が立ち、本作の監督としてオファーを受けた。「グッドフェローズ」の二番煎じとみなされないようにという製作陣の方針が、>>続きを読む