野村訓市起用でリメイク希望。
ハンバーグのシーンのバックトラックはもちろん、じゃがたらの「タンゴ」で…。
監督のトッドスティーブンスの地元オハイオ州サンダスキーに実在したカリスマ的なヘアメイクドレッサーをモチーフに、オープンリーゲイとして生きることが今よりも遥かに生き辛かった時代をサバイブした人々のしなや>>続きを読む
久々に見返しても全く古さを感じない。主人公たちの人物像もストーリーの落とし所も、清濁併せ飲むリアルさが徹底していて引き込まれる。
岸惠子と佐久間良子、物凄い存在感。市川崑の撮り方好きだなあ。シンセサイザーでアレンジしたヘンデルのラルゴが甘美な映像とマッチしてとても良かった。
鬱状態の内面を本当によく表していて、かといってフラッシュバックして落ちるわけでもなく、愛おしく感じる。
そして、自らの鬱状態すら創作に変えてしまうラースフォントリアー。強い。
攻殻が語ろうとすること、攻殻から私たちが読み取るべきことが最良のかたちで凝縮されているのがイノセンスだと思う。
批判をする人は、能動的な鑑賞を強いられることへの拒絶感がある人で、かつディストピアで生き>>続きを読む
生きとし生けるものは連環の中で生きている、ってことはつまり唐突に起こる悲劇、巻き込まれる暴力もまた、どこかで起きた小さな波のうねりなのかもしれないわけですね。
松重豊演じる刑事が、役所広司演じる主人>>続きを読む
日本で「マイブーム」が流行語になったのが97年。みうらじゅん発信のこの単語は当時、個の時代における新しい消費文化の象徴と評されたりして、いつしかスタンダードな言葉になった。
80年のテキサスが舞台の>>続きを読む
1度目に観た時、すごく洗練されているなと思った。そして、なんでこんなに要素がてんこ盛りなのに胃もたれしないのだろう?とも。
2度目を観て、この映画がなにを洗練したのか、どうしてコッテリにやられないの>>続きを読む
人間の存在価値の証明になるはずの、ベータシステムを人間たちの手で応用するくだりの盛り上げ、見せ方が明らかに弱くて、それによって映画自体がなにを主題にしたいのかが中途半端になっている印象。
襲撃やバトル>>続きを読む
見たことのない映画、とはこういう形で出会うのかと、アイデアを丁寧に形にしていった制作チームに拍手を送りたいです。
細部は緻密に生々しく描き、全体としては極力なにも語らない。
生きていて、ああこの瞬間を>>続きを読む
描かれる社会問題に対して、映画らしく誇大に描くことの危険さにどこまで作り手が留意すべきかはとても微妙な問題。
こと他国の気風や文化が描かれる作品を観るとき、前提や空気感を十分に知らない私たちにはその塩>>続きを読む
作り手側がここまで明確にイメージを持ってカメラを回すと、物語を駆動させるためのアレコレはやぼったく不要になって、ポツポツと語る人物たちとドイツからフランスへ向かう風景の移り変わりに、うんざりするほど複>>続きを読む
遠目に見るとトンデモ映画、近くでつぶさに見ると、痛みや不条理や矛盾や嘘や愛や思いやりを全力で描いて砲丸投げした傑作、多分
セットも簡素だし遊び心も特にない、凝った演出やカメラワークもない、けど魅せられる。なんか良いもん見たなあというあと味がちゃんとある。役者をどう撮るか、役者に何をどう喋らせるか、を熟知している人たちが作>>続きを読む
染谷将太の声と表情がすごくよかった。本当に綿密な演出と脚本だ。石田法嗣はカナリアのころとかなり印象が変わったなあ。
主人公は背負うべき不幸を背負い、友人は死ぬべくして死に、恋人は戻るべくして戻る。
見返してみると、そんなスタンダードなプロットに沿ったとても映画らしい映画。しかしその中央には「在日」という言葉が腰を下>>続きを読む