KunihiroMikiさんの映画レビュー・感想・評価

KunihiroMiki

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オッペンハイマー(2023年製作の映画)

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複数の時代と視点が交錯する複雑さにどこまで必然性があるのか一回見ただけだとわからないけれど、この強烈な映像表現で伝えられるメッセージやイメージには共感できた。説明的な前半は飽きかけたけど、後半の斬新な>>続きを読む

MEMORIES(1995年製作の映画)

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漫画で読んではいたけど、覚悟はしていたけど… すごかった。
「彼女の想いで」の菅野よう子× 清水靖晃のオペラジャズをバックにした幕開けの官能的なコズミックさは2001年宇宙の旅と並ぶくらいの感動アリ
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蛇の道(1998年製作の映画)

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これも好きだった。けど蜘蛛の瞳にやられすぎた。

蜘蛛の瞳/修羅の狼 蜘蛛の瞳(1998年製作の映画)

5.0

すごい…すごい…
ソナチネでハアハアしていたのがカスのよう。こんな映画があるのか。

海がきこえる(1993年製作の映画)

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音楽がほんとやばい。
女性監督による女性目線のティーンエイジャー像が良い。

Helpless(1996年製作の映画)

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カメラワークが終始すばらしい。
暴力シーンは過剰にさせすぎてアンバランスな印象。

瞳をとじて(2023年製作の映画)

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心地よさと緊張感が共存しているあの静けさがこの映画全体を包むトーンになっていて、それがそのまま、見ているこちら側の目や耳を澄んだ状態にしてくれていたのかなと、観終わったあとに思う。画面を観ている間は、>>続きを読む

i ai(2022年製作の映画)

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10代で観たかったな。今のティーンに届いてるといいですね。

ミークス・カットオフ(2010年製作の映画)

5.0

地平線地平線地平線…
どこまでもありのまま。それで成立してしまう完璧さ。くらいまくった。

ウェンディ&ルーシー(2008年製作の映画)

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うまくいかない時はうまくいかない。イライラと不甲斐なさで悲しくなってくる。そういう日々を自分も過ごしたことを思い出した。色々な意味での貧しさの引力が、究極的に自然に描かれてる。
画面がめちゃくちゃにキ
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さらば、わが愛/覇王別姫 4K(1993年製作の映画)

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「時代に翻弄される」という文句は歴史大河の常套句だけど、否応なく時代の濁流に流されながら、その手を離さず生きた小豆と石頭の生々しい姿は、国や時代が異なってもそれらを超えて迫るものがある…。
顔のアップ
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デューン 砂の惑星PART2(2024年製作の映画)

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劇中のポール覚醒の様が、そのまま監督ドゥニヴィルヌーヴの手腕の飛躍と重なるほど、PART2が達している完成度に鑑賞後ボーゼンとしてしまった。

優れている部分を細かく語りたい、となる前に、ここまで面白
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DOGMAN ドッグマン(2023年製作の映画)

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うーーーん……
設定、ストーリー、謎に大ネタを振るう音楽の使い方、オマージュ、なにもかもが中途半端な印象。
でも、90年代くらいってこういう微妙な洋画をテレビや名画座でみる機会多かった気がして、懐かし
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ビニールハウス(2022年製作の映画)

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昨今は社会問題、社会課題、という言葉がビジネス用語のように扱われている場面が増え、皆がそういったことに積極的に目を向ける風潮は良いことのように思いつつ、そういうものすら商機に変えよう、という魂胆には危>>続きを読む

夜明けのすべて(2024年製作の映画)

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三宅監督の作品を観ていて流れてくる涙は何の涙なのか、別にそれを知りたいわけではないが、その意味もなく流れかつ懐かしい涙を催させる画面の力に惹かれて、「ケイコ」は繰り返し鑑賞した。
今回は、冒頭からその
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ミツバチのささやき(1973年製作の映画)

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はるか昔に観たときはたしか爆睡した。
今回はちゃんと観た。自分の中にある記憶の奥底、無意識に埋め込まれたもの、母親が幼少期の自分に注いでくれた愛情、ある日のある時間、何気ないことを永遠の記憶に刻もうと
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哭声 コクソン(2016年製作の映画)

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素晴らしかった…。ホラー映画ってこんな表現、メッセージを可能にするジャンルだったんですね。感動。

ストップ・メイキング・センス 4Kレストア(1984年製作の映画)

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いやーーー歌詞、演出、サウンド、そして底なしのパッションと綿密に練られたグルーヴ!! すごい

風の歌を聴け(1981年製作の映画)

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定期的に見返したくなる。
村上春樹の映画化作品で日本制作のものはたいてい、小説のセリフがそのまま完コピで使われる。その分、役者の喋り以外の部分、カット割りだとか音楽だとかに工夫が出てくるのが面白い。A
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ファースト・カウ(2019年製作の映画)

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引いて、止まって、音を聴く。映像の呼吸みたいなものが心地よくてクセになる。良かった

枯れ葉(2023年製作の映画)

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作家の個性、スタイルってつまりどういうこと? こういうこと!ダ!!

Shall we ダンス?(1996年製作の映画)

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久々に見返してみたら、クセがないというかあっけないというか、優等生な印象。ファンシイダンスとシコふんじゃったのほうが突き抜けててエネルギッシュで好きかも。ピンク映画時代のものも観てみるとしよう!💪💪

死んでもいい(1992年製作の映画)

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監督/脚本家としての石井隆の神がかったイマジネーションにやられた。飲みながら観たら悪酔いだ。比べる必要はどこにもないのだが、園子温の映画が児戯に思えてくる。

駅 STATION(1981年製作の映画)

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大人になってから1番多く繰り返し観ている作品。年末年始はコレ。
これまで味わい深い名シーンばかりに目がいっていたが、今回は脚本の非凡さにため息がでた。
映画でしかあり得ない話でありながら、映画であるこ
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北の国から 2002遺言(2002年製作の映画)

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あっという間の280分。
黒板ファミリーたち、地井武男、唐十郎等々の神がかりの演技、そして倉本聰、本当にすごい…。

PERFECT DAYS(2023年製作の映画)

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ヴィムヴェンダースという人がどんな映画監督なのか、日本人の自分はこの作品で初めてその作風やイメージ、コンセプトの核心部分を理解できた気がする。それだけで幸せな体験だった。「パターソン」をオシャレな映画>>続きを読む

⻤太郎誕生 ゲゲゲの謎(2023年製作の映画)

5.0

なんの因果か、たまたま深大寺で水木先生の漫画を買った翌々日に見た。水木先生が物語を通して伝えてきた痛切なメッセージをここまで現代的に表現した製作陣の方々が、どんなきっかけがあってこのプロジェクトを始め>>続きを読む

東京物語(1953年製作の映画)

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初めてみた。時代につれて移り変わる文化や価値観を、こんなにも複雑な目線の交差によって浮かび上がらせる映画だったとは…。安易に嘆いたり感傷に浸らせてくれない皮肉や辛辣さと、それでも普遍な思いやりや慈しみ>>続きを読む

ゴジラ-1.0(2023年製作の映画)

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神木くんこんな演技下手だったっけ…? 安藤サクラのキャラと衣装の綺麗さがチグハグだな…浜辺美波のキャラも冒頭と中盤以降で別人すぎて???等々ツッコミどころは多いけど、面白かった。最近の日本の大衆映画っ>>続きを読む

男はつらいよ 知床慕情(1987年製作の映画)

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うるさい!お前は肉焼いてろ!!!💢💢

三船敏郎のツンツンジジイ最高だ!

ストレイト・ストーリー(1999年製作の映画)

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何度目か思い出せないくらい繰り返しみてきた作品だなあ。起伏の少ない雰囲気が、ダラダラみるのにちょうど良いってのもある。けれど、再会という大きなストーリーのなかに、それぞれが異なるメッセージを持ったエピ>>続きを読む

山椒大夫(1954年製作の映画)

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溝口健二DVD BOX、消化その1

荘園の奴隷たちが解放されてからの屋敷での宴会シーン、どういう仕込みをしてどういう指示をしたらああなるんだろう。めちゃくちゃかっこいい。
母と観たせいか、妙にグッと
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ロスト・イン・トランスレーション(2003年製作の映画)

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ル・シネマのスカヨハ特集。先鋒はこちらでした。
学生時代に見た時はなにが面白いのやら、カルチャーやファッションぽい層のウケ方が今でいうエモいに近いような感情消費に見えて、醒めた目を向けていた。音楽の使
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ゴーストワールド(2001年製作の映画)

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女性、しかもパンクやサブカルチャーに耽溺している女の子の思春期を描く映画は、男性である時と共通する心情描写もあれば、女性だからこその心理とそれによって起こる事件があってそこが面白いポイント。
スクール
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