ドンキーホーグさんの映画レビュー・感想・評価 - 2ページ目

マッシブ・タレント(2022年製作の映画)

3.9

ニコラス・ケイジ・バースの「エンドゲーム」みたいな映画で最高に楽しかったわ

ペドロ・パスカルの演技も素晴らしいね

俺もMANDYの斧を家に飾りてぇよぉ

「メタ映画」であることを隠そうともしないの
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聖地には蜘蛛が巣を張る(2022年製作の映画)

3.3

イスラム教に根強く蔓延るミソジニーに焦点を当てた作品。治療法のない病理に鬱々としてくるが、とにかく素晴らしいシネマトグラフィーで、飽きることなくみせてくれる。

ストーリーは主題を掘り下げるためにこし
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ポゼッション(1981年製作の映画)

4.5

これって「マリッジ・ストーリー」?

結婚生活と浮気と本来の自分と、引き裂かれたペルソナの歪みが、物理的な歪みとして生じるという、かなり哲学的なストーリー

カメラワーク、シネマトグラフィー、演技の全
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PERFECT DAYS(2023年製作の映画)

1.0

「既に綺麗なトイレを上から拭いている」

おめでとうございます。画が素晴らしいので、1点を差し上げます。

悪い意味でクリーンすぎるというか、生活感が異常なまでに欠如していたけど(臭いがしない)とにか
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ザ・キラー(2023年製作の映画)

3.7

「即興はするな、予測をしろ」

「いや、だから即興はやめろって」

「即興はやめろって言ってんだろ!」


この手の映画って、正確な仕事をこなす主人公が、ハメられるなり失敗するなりして、トラブルが起き
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終わらない週末(2023年製作の映画)

4.0

ミスター・ロボットでサム・エスメイルが想像したのは、電子化された現代にもし「革命」が起きるとしたらどのようなものになるのか?

本作でエスメイルが描いたのは「戦争」

ミスター・ロボットでも、現代の電
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屋根裏のラジャー(2023年製作の映画)

3.2

設定も作画も良いのに、脚本が悪すぎる

具体的にはテンポが悪すぎる
ここで言う「テンポが悪い」と言うのは、「スピードが遅い」と意味ではなく、「展開がぎこちない」という意味

徐々に主人公の置かれている
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ノック 終末の訪問者(2023年製作の映画)

3.9

「たとえば誰かひとりの命と 引き換えに世界が救えるとして 僕は誰かが名乗り出るのを 待っているだけの男だ」
(HERO - Mr.Children)

シャマランじゃなかったら駄作だったかもしれない。
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ブラックパンサー/ワカンダ・フォーエバー(2022年製作の映画)

2.8

ア ベ ン ジ ャ ー ズ を呼べ

途中までは見応えあったのに、最後の1/5ぐらいで意味不明になった(顔が濡れて力が出な〜い)

あと途中で出てくる黒人小娘の偽物アイアンマンがダサすぎる…マーベルは
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レミニセンス(2021年製作の映画)

2.7

シャネルとか高級車のCMみたいな映像

水没都市やファンシーな記憶機材、黄昏がメインのシネマトグラフィー、美男美女の主演

これらを総合した全体的な画作りで、ブランド物の海外CM感がすごい
端的に言う
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ゴジラ-1.0(2023年製作の映画)

3.9

コテコテのドラマ部分と、コテコテの演技部分に目をつぶれば、大作映画として申し分ない
(整備士と学者役の人の演技は悪くなかった。特攻に出すには余りにも惜しい美少年・神木隆之介の慟哭シーンが多く、頑張って
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キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン(2023年製作の映画)

4.6

迷い・怒り・悲しみと様々な感情に揺れるアーネストと、氷のように冷たく感情を表に出さないヘイル。

この二人の対比が素晴らしい。ディカプリオとデ・ニーロという二大俳優をメインに据えて、その二人の演技の幅
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ソナチネ(1993年製作の映画)

4.1

「ヤクザやめたくなったなぁ、何かもう疲れたよ」

空は青く、緑が茂る沖縄。平和で開けた土地にいるはずなのに、「どこにもいけない」その閉塞感

花火での戯れ合い、銃の撃ち合い。相撲、フリスビー、宴会。人
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みんな元気(2009年製作の映画)

2.9

全てにおいて既視感しかない。デ・ニーロのお小遣い稼ぎ映画。

デ・ニーロはベガスにいるけど支配人ではないし、殺し屋ではないけれどアイリッシュマンみたいな役。

見れなくは無いけど退屈、そんな感じです。

オットーという男(2022年製作の映画)

3.3

北欧映画「幸せなひとりぼっち(邦題)」のリメイクということで鑑賞

北欧のシュールコメディ的な雰囲気、あの絶妙なテンポは残っていない
ただ、トム・ハンクスが演じたらどうなるのだろう、と思って見たがまぁ
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ロード・オブ・ザ・リング/王の帰還〈スペシャル・エクステンデッド・エディション〉(2003年製作の映画)

3.5

サムが主人公、アラゴルンが第二主人公、フロドは出演時間もほとんどないし、キャラクターとしても指輪に運ばれてるだけで脇役みたいな扱い。見せ場もない

特に指輪破壊シーンのモヤッと感はすごかった

さすが
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マリグナント 狂暴な悪夢(2021年製作の映画)

3.7

冒頭の時点で「なんか思ってたのと違うぞ」ってなって引き込まれた

割りと早い段階で敵の正体に気づいてしまったけど、ホラーアクションだったので楽しめた
なんとなくV for Vendettaを思わせる爽
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プリズナーズ・オブ・ゴーストランド(2021年製作の映画)

1.7

ニコラス・ケイジとソフィア・ブテラが出ると聞いて見始めたものの、冒頭のとんでもないB級感と、あんまおもろくなく偽日本感に睡魔が有頂天になり、エンディングまで飛ばしてしまった
サムライタウンがなんたらか
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PIG ピッグ(2021年製作の映画)

4.7

このレビューはネタバレを含みます

愛を探して。

いつものニコラス・ケイジものかと思って見るとびっくりする。(ジャケだけ見ると、ジョン・ウィックみたいな話に見える)

借金返済のために映画に出まくっていたニコラス・ケイジだが、酷い出来
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アステロイド・シティ(2023年製作の映画)

3.9

観ていて何となく、「Tales from the loop」を思い出していた
アステロイドシティの方がが彩度高めで豪奢だが、パステルカラーの空想科学作品、として何となく連想する

とにかく完璧主義。構
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ザ・メニュー(2022年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

「待ちきれないよ!早く出してくれ!」

「徳川さま逃げてはダメですよ?」

「これでは食通の名が泣くな!」

「村川さん、やめてくださいよぉ!村川さん!やめてくださいよぉ!」

金持ちとか悪を集めて潰
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ロード・オブ・ザ・リング/旅の仲間〈スペシャル・エクステンデッド・エディション〉(2001年製作の映画)

3.6

良く出来てるとは思う。ケイト・ブランシェット、リブテイラーの常人離れ感はエルフ役にピッタリ。旅はまだ始まったばかり。

ジョン・ウィック:コンセクエンス(2023年製作の映画)

3.7

いつものやつ。前作の防弾ベスト貫通弾に続き、本作ではドラゴンブレス弾が登場。強化版ショットガンというか、ゲームで言えばマグナムみたいな立ち位置。
これがかなり快感。

全体的にTPSゲーをプレイしてる
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マイ・エレメント(2023年製作の映画)

3.9

映像的には100点。シネマティックな傑作だと思う。これこそが手書きではできなかったことだと思う。物量とディテールの両立。
ストーリーとしてはまぁいつもの。ただサスペンスではなくロマンスなので、全体的に
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ノウイング(2009年製作の映画)

2.9

ニコラスケイジ、若い

ニコラスケイジ、物分りが良い

ニコラスケイジ、死亡

CLIMAX クライマックス(2018年製作の映画)

3.9

Daft Punk とAphex Twinが好きなので、その2つが出てくるシークエンスがかなり好み

突然映画が始まり、企業ロゴ、次パート、曲紹介+出演者クレジットの流れは普通にかっこよかった

赤ベ
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プライマー(2004年製作の映画)

3.5

観客を突き放したという意味で実験的な映画だと思う

起こっていることはさして難しいことではないが、1ループ目、2ループ目、3ループ目…の主人公たちを本当に説明無くミックスしている(むしろあえて情報を削
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バービー(2023年製作の映画)

1.3

ミサンドリー、ビジュアル、コメディ

男性バカにしすぎ感。現実では逆だから良いんですかね?女性の地位を押し上げる映画というより、男性へのヘイトをぶち撒ける映画って感じ。
これがフェミニズムの目指すもの
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ヴァチカンのエクソシスト(2023年製作の映画)

3.0

ラッセルクロウが、ユーモアたっぷりの手練れエクソシストをやる…という前情報で見るしかないと思ったので鑑賞

地下探検パートはインディジョーンズを見てるような感じでそれなりに面白かったが、セット含めたC
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ライダーズ・オブ・ジャスティス(2020年製作の映画)

3.9

この北欧映画特有の雰囲気がたまらない。コメディと映画的な美しさと暴力性、そしてヒューマンドラマ。色々入っているのに両立している。

「ファイティングダディ〜怒りの除雪車〜(原題はもっと普通)」を見たと
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Beyond the Black Rainbow(原題)(2010年製作の映画)

3.8

MANDYが素晴らしかったので鑑賞。
いわゆるアシッドムービー、サイケ。
グレーン多めのギラついたカットが多くて見ていて取り込まれる。

助手席に「存在しない人」が居るカットや、ハードトリップの描写な
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アバター(2009年製作の映画)

2.6

ひたすら退屈。

ネイティブ・アメリカンやアボリジニなど、侵略者が原住民を殺害し迫害した現実の歴史を、美麗なグラフィックでなぞったような作品。
民俗学の研究者がやるように、人間サイドは民族の一員として
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エスター(2009年製作の映画)

2.5

このレビューはネタバレを含みます

コナンだこれ!!!!身体は小さくても頭脳はサイコパス、その名もエスター。
エスター役の子の演技がすごい。
夫役はこの観客をイラつかせる演技が本当にうまい。この人、ちょくちょく他の映画で見るけど、ロクな
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ワイルド・スピード/ファイヤーブースト(2023年製作の映画)

2.5

シリーズの中では最もつまらなかった

A級予算で作られたB級映画だと思う。過去作のセルフオマージュと言えば聴こえは良いが、要するに義務化した焼き増しシーンの連続。

ハチャメチャな展開が面白い映画だっ
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X エックス(2022年製作の映画)

2.9

全部どっかで見たことある

あえて王道の展開をやってるんだろうけど、それならそれで、「タッカーとデイル」とか「ザ・ゲスト」みたいに一歩引いたメタ的な意識を持って「これはリミックスですよ」と見せてくれな
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