ドンキーホーグさんの映画レビュー・感想・評価

ドンキーホーグ

ドンキーホーグ

エイリアン(1979年製作の映画)

3.8

ゲーム「Scorn」でもHRギーガーのアートがフィーチャーされていたが、これもその1つ
奇っ怪、異様、グロテスク…なエイリアンとその巣のデザインが素晴らしい

主人公勢が乗る宇宙船のデザインも、200
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現金に体を張れ(1956年製作の映画)

3.6

絶妙に乗り切れない…登場人物がたくさん出てきてある一点へとまとまっていく感じ、最後のあっけない感じ

もっと後の作品になるけどガイ・リッチーのLock stock〜とか、コーエン兄弟の作品とか、レザボ
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The Beekeeper(原題)(2024年製作の映画)

3.9

内容はいつも通り
質の高いステイサム映画!旨いラーメン屋に行って、いつも通り旨いラーメンが出てくる…そんな感じ
ステイサム以外はほぼ無名でB級感があるが、全体的な画面構成が非常に現代的というか、クリー
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クライムズ・オブ・ザ・フューチャー(2022年製作の映画)

4.0

エンドロール流れた瞬間「え?!」ってなったのは自分だけじゃないと思う
こっからおもろくなるとこなのに…!

ヴィゴ・モーテンセンとレア・セドゥがむちゃくちゃいい演技してる。
とはいえ主演二人以外はB級
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崖の上のポニョ(2008年製作の映画)

4.1

ポニョ、Kクラスエンティティだな

宮崎駿版リトル・マーメイド。ジブリ作品で対象をバシッと子供向けに絞っているのって、トトロとポニョぐらいじゃなかろうか?

自然破壊と人間、という宮崎駿のいつものテー
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search/#サーチ2(2023年製作の映画)

3.5

前作を見た人を上手くミスリードする造りになってはいたものの、オチが読めてしまったので残念

search/サーチ(2018年製作の映画)

3.9

めちゃくちゃ良く出来てる。全てが画面の中で展開すると言うこだわりもすごいし、ウェブカメラ画質でも完璧に映画として成立してるのが素晴らしい
ストーリーも二転三転して面白かった

オッペンハイマー(2023年製作の映画)

3.9

日本人だから見る/見ないというナショナリズム的な考えは全く不要 
核の脅威が常にあるこの世界に生きている人間誰もが、共感できる絶望/恐怖/諦観に基づいた作品だと思う

戦争映画と言うよりは、1つの伝記
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天使の涙 4Kレストア版(1995年製作の映画)

3.9

この監督、タランティーノ並みの足フェチだ。
気怠く揺らめく夜の街を舞台に、若い男女数人の人生が交差する…
広角で顔面をアップで映し、空いた後ろの空間で、物事が進む…みたいなカットが多い
とにかく広角で
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デューン 砂の惑星PART2(2024年製作の映画)

3.3

画面はすごいけど…ドラマパートは…

一個だけとにかく言っておきたいことがある。これは前作に引き続きそう。

「「なんでこんなにセキュリティがガバいの?」」

前作でも一介の医者が、国のセキュリティを
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東京ゴッドファーザーズ(2003年製作の映画)

4.3

出鱈目・奇跡の積み重ね、最高のクリスマス映画!!!!

それぞれの芝居も良いし、ガイ・リッチーさながらのどこに転がるか分からない突拍子もてない展開が良い

とにかく芝居が良い!!一挙手一投足、オーバー
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エクスペンダブルズ ニューブラッド(2023年製作の映画)

2.9

アクションは良い、馬鹿馬鹿しさも良い
ただ、前作に比べると、どうにもキャラクター不足が目立つ…

豪華アクションスターが一斉集結する、アベンジャーズ的なものがエクスペンダブルズのウリだったはずだが、今
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アラビアンナイト 三千年の願い(2022年製作の映画)

3.0

良くできているとは思ったけど、特にどこにも響かなかった映画

ティルダ・スウィントンは美しい、イドリス・エルバの語りは耳に心地よい
映像は美しい…CGも悪くない
しかし全てがどこかブツ切りで、つながり
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ゴッドファーザーPART III(1990年製作の映画)

3.9

トリロジーの積み上げて来た感情が頂点に達する本作

内容としてはいつもの。老い、暴力、死、駆け引き。アル・パチーノと、奥さん役の人の演技が素晴らしい。

パディントン(2014年製作の映画)

3.8

コメディとしての質が高い
愛すべきキャラクター、遊びがある
子供向けの皮を被った大人向け作品が多い中で、きちんと子供ウケを意識して面白くしてあるのが良い
そして大人も笑わせる、いいね

エンパイア・オブ・ライト(2022年製作の映画)

2.6

画作りが現代の映画って感じで、カリッと細部までピントがあった精緻な画面が続く。光の演出と音楽も素晴らしい。

演技力に定評のある有名役者陣で固められ、さぁどうなるか、と思って見たが、ストーリーとダイア
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ボーはおそれている(2023年製作の映画)

4.1

画も美しいし、ポップで良かった
とにかくテンポが良いし、「間」を上手く使った演出は、ほぼコントのそれに近い(いつも通り)
三時間があっという間で、前2作より全然面白い
画作りがクリーンでバシッと決まっ
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ノマドランド(2020年製作の映画)

3.8

See you down the road

マイケル・ムーアの映画かと思うぐらい、アメリカの社会保障問題がメインテーマだった
日本版でやるとしたらネカフェ難民とかになるのかな
アメリカって道の駅とか
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十二人の怒れる男(1957年製作の映画)

4.5

12人の白人男性それぞれのキャラクターを把握できるのか、冒頭で既に不安だったが全くの杞憂

それぞれが持つバックグラウンドを巧妙に示唆しつつ、パワーバランスが揺れる感じが面白い

常に一転攻勢といった
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もう終わりにしよう。(2020年製作の映画)

3.9

頭の中で繰り広げられる、たらればの妄想。切っては貼り、映画からシーンを借用し、造り付けてはみるが、所詮は妄想なので時系列やら設定やらが飛び飛びになる。
そんな出鱈目な妄想の中の登場人物が主人公だったら
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サイン(2002年製作の映画)

3.9

このレビューはネタバレを含みます

超常現象をプロットデバイスとして、家族間の関係を描く…というシャマランのテーマは常に一貫している

最新作のノックアットザキャビン、オールド、アンブレイカブルシリーズも少し見方を変えればこの観点から捉
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ゴッドファーザーPART II(1974年製作の映画)

3.9

覚醒したマイケルが粛々とコトを進めていく作品
上向きで順調に成り上がっていく初代コルレオーネと、懸命に努力しても全てを失っていくマイケルの姿が、対として描かれる
オーバーラップする2人の人生だが、その
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クイーン:ロック・モントリオール1981(1981年製作の映画)

4.0

画質ヤバすぎ、体感8Kぐらいあった

アス比的にIMAXフルサイズだし、去年IMAXカメラで撮影したものですって言われても納得してしまう

どういうことなのかと思って調べたら、ダブルアナモルフィック3
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さらば、わが愛/覇王別姫 4K(1993年製作の映画)

4.0

世界で最も人を殺したと言われている毛沢東が行った、最恐の革命、文化大革命。
そうして破壊されるまでの京劇を時系列に追った作品。

2人の役者の人生譚でもあり、京劇という文化の栄枯盛衰を描いた作品でもあ
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ネクスト・ゴール・ウィンズ(2023年製作の映画)

2.6

どっかで聴いたことがあるセリフの連続で、どっかで見たことあるような展開

良くできていて鑑賞に耐えうるが、見た後に何も残らない、無味無臭な感じの映画
何がいけないんだろうね、多分脚本だろうけど。絶望的
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ゴッドファーザー(1972年製作の映画)

4.0

濃い

世代交代、諸行無常…
マフィアのボスというのも楽じゃない、結局のところ政治だ

ドラマ「マクマフィア」は本作の現代版リメイクだと気づく

地獄の黙示録 ファイナル・カット(2019年製作の映画)

4.5

光と影、とにかく美しい

ジャーヘッドやハート・ロッカーなど、戦争に取り憑かれた人々を題材にした映画を見てきたが、その潮流はここらから始まったのか

殺し合いの極限の果てに、何を見るのか
その疑似体験
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エンター・ザ・ボイド(2009年製作の映画)

3.7

わー目がチカチカするー…

海外から見たあの頃の日本ってこんな感じなんかな?
多分自分だけじゃないと思うけど、海外の人が撮った日本、絶妙に「コレジャナイ」感があってこっ恥ずかしくなる
レフンのオンリー
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ブギーナイツ(1997年製作の映画)

4.1

多幸感溢れる前半、絶望感溢れる後半

前半は終始ご機嫌なトラックが掛かっていて、全てが順調に進んでいくが、90年代突入と同時に一転、何もかもが悪い方向へと転んでいく

実際のポルノ映画業界がそうだった
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マイマイ新子と千年の魔法(2009年製作の映画)

4.0

この世界の片隅に、を見なければ、恐らく見過ごしていたかも知れない名作

哀しみもあるが、愛に溢れて、
心が、永劫回帰のように時を超えて重なり合う、そんな作品

TITANE/チタン(2021年製作の映画)

2.8

どういうこと…?退屈すぎるんだが

裸が何となく健全すぎて、最初のシャワーシーンでは胸が出てることにすら気づかなかった

過激な描写が多いように見せかけて、高尚でお行儀が良い映画
計算されたカラー構成
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シックス・センス(1999年製作の映画)

4.2

久しぶりに視聴

初めて見たときの衝撃は凄まじかった
これでサスペンス・ホラー映画というジャンルにハマっていったと言っても過言ではない
人間ドラマとしても面白いし、オチを知ってから見ると、「何で気づか
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スローターハウス5(1972年製作の映画)

3.9

Arrivalやミスター・ノーバディ、千年女優、TENETやインターステラーあたりの作品はこの映画の影響を受けていそうな気がする

つまり、過去・現在・未来はすでに存在していて、4次元的な存在なら、物
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紅の豚(1992年製作の映画)

4.1

自分の好きなもの、楽しいものを見せたい、って気持ちが伝わってくる

戦争の影や哀しみが常にちらつくけれど、画面からは楽しさが隠しきれていない

主人公は戦争で一人生き残ってしまったから豚になったのだろ
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キングスマン:ファースト・エージェント(2020年製作の映画)

2.5

ヤバすぎる…これが前2作と同じ監督の作品なのか…?前半の半分くらいでこのコテコテ感に耐えきれず脱落
ここまでなんかこう、子供向け?にされるともう見る気なくなるんだよね
前2作と直接的な繋がりはないから
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スモーク(1995年製作の映画)

4.0

間の取り方が上手く、余韻も空気もいい
クリスマス映画だなぁ
タバコの煙の合間から見える、逞しい人々の暮らしぶり
虚言癖のシラードもどこか憎めない
それぞれの役者の演技も素晴らしかった

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