りっくさんの映画レビュー・感想・評価 - 86ページ目

アベンジャーズ/エンドゲーム(2019年製作の映画)

4.5

10年余の歳月をかけて描いてきたマーベルユニバースの集大成となる本作は、まさに最期に相応しい見事な出来栄えで、大袈裟ではなく3時間もの長尺を一瞬たりとも飽きさせない、観る者を万感の想いに誘い心を震わせ>>続きを読む

アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー(2018年製作の映画)

3.6

宇宙を危機に晒すような強大な力を持ってしまう6つの石を巡り、それを集めようとするサノスと、阻止しようとするアベンジャーズ軍団との攻防を描く。

ほぼ無敵でいかつい表情をするサノスだが、石を集め力を得て
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アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン(2015年製作の映画)

3.7

アベンジャーズ全員がひとつの画面に映り込んだとこでスローモーションになる演出アガる!相変わらずハルク最強問題や人間に被害は出てないのか問題は残されているが、そんな細かいことは気にせず純粋に楽しく観られ>>続きを読む

アベンジャーズ(2012年製作の映画)

4.3

『マーベル・コミック』のヒーローたちが夢の競演を果たした、まさに「オールスター感謝祭」のような作品。ツッコミどころ満載の細部には積極的に目を瞑るとして、「祭り」としていかに「燃える」「アガる」展開を用>>続きを読む

暗戦 デッドエンド(1999年製作の映画)

4.5

物語が全く停滞せず二転三転していく面白さ。
犯人と刑事のホモソーシャル的な熱い友情。
犯人とある女性のバスの中でのロマンチシズム。
それでいて適度にコミカルなシーンもあり、作品が暑苦しくならない。
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マッスルモンク(2003年製作の映画)

3.3

これはB級映画の皮を被った怪作。
こんなに東洋思想をきちんと描いた作品に未だ出会っていない。
日本人には到底分らないような業(カルマ)。
前世が現世に影響し、現世が来世に影響する。
そこまで自分が責任
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エレクション 黒社会(2005年製作の映画)

4.2

陶器のレンゲを皿の上で粉々に砕いて、口の中に流し込み、バリバリと音を立てながら噛み砕く。
自らに反対する者を木の箱に押し込み、高い崖の上から蹴り落とす。
牧歌的に釣りを楽しんでいると思いきや、大きな岩
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スリ(2008年製作の映画)

4.4

とっても小洒落た映画。
だが、フランス映画のような敷居の高さや嫌味を感じさせない。
1人の女に翻弄され、弄ばれる男たちの滑稽さ。
それを、肩の抜けた軽妙なタッチで撮れるとは。
男たちの熱い友情というよ
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MAD探偵 7人の容疑者(2007年製作の映画)

3.8

吊り下げられた豚の死体を殴る。
自分の耳を切り取り、退職する所長に送る。
スーツケースに入って、殺された少女の気持ちを読み取る。
土に埋められた死体と同じ境遇に自らを置くことで、事件の真相を暴いていく
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奪命金(2011年製作の映画)

3.1

ギリシャ債務危機によって人生が狂わされた人々の悲喜こもごも。
金の世界で生き抜いていた人間たちはあっけなく命を落とす。
逆に運と決断力で成金になった人間たちもいる。
点在していた人間たちが、金によって
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ドラッグ・ウォー 毒戦(2012年製作の映画)

4.0

オープニング謎の事故
仲間だったと思ってたのに
警察と犯罪者
演じることでダマす
変装せず話し方や身振り
真面目なのにほつれ
狭間に置かれる
カメラ設置したライター攻防
麻薬吸えば契約
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ホワイト・バレット(2016年製作の映画)

3.5

前半から中盤にかけてテンポが悪く、いかにも伏線張りましたという描写だらけでヤキモキしていたが、群像劇から映画的カタルシスが爆発する一点に集中させていく様は見事。本作に関してはそれが行き過ぎた地点まで到>>続きを読む

冷たい雨に撃て、約束の銃弾を(2009年製作の映画)

4.4

ジョニートーのアクション場面の舞台設計に恍惚。もはや様式美を重視し過ぎて時に笑ってしまうのだが、それでも男たちは暗黙の了解に則り、そして決して無駄撃ちせずに一発一発の銃弾に意思を感じるからこそ、絵で魅>>続きを読む

死霊のはらわた II(1987年製作の映画)

4.8

まるでジェットコースターのようなスピード感。
イチャイチャや、メソメソや、人間ドラマなんて期待してない。
そんなものに尺を使うホラー映画ならば、サム・ライミでなくてもできる。
物語を語る上で必要最小限
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ダークマン(1990年製作の映画)

3.6

リーアム・ニーソンが哀しすぎる。
別に特殊能力を使うわけでもなく、科学技術と「怒り」で悪を倒す。
外面もボロボロ、内面もズタズタな男。
そんな彼は、ラストで愛する彼女の人生からフェードアウトすることを
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死霊のはらわたIII/キャプテン・スーパーマーケット(1993年製作の映画)

2.0

一応『死霊のはらわたⅡ』の続編ということになっているが、ブルース・キャンベルのスピンオフ作品のような位置づけ。
もはや「スプラッターホラー」というジャンルからは完全に逸脱。
『ロード・オブ・ザ・リング
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シンプル・プラン(1998年製作の映画)

3.0

サム・ライミはコーエン兄弟と仲が良い。
だからなのか、本作は明らかに彼らの作品と似ている。
特異なキャラクター、銀世界での殺人、人生を狂わす金。
「選択」と「決断」の積み重ねが、後戻りできないほど悪い
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スパイダーマン(2002年製作の映画)

3.8

顔もスタイルもよく、運動神経も抜群で、頭も良い。
そんな奴がヒーローに変身しても、何の面白みもない。
本作の主人公であるパーカーのように、普段はイケてない奴がヒーローになるからこそ、そこに面白味が出て
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オズ はじまりの戦い(2013年製作の映画)

3.2

いきなり「ディズニー」のロゴであるシンデレラ城の中へと入っていくオープニング。
そこからレトロなフォントのクレジットが続いていく。
今から「おとぎ話」の世界へと誘われるワクワク感。
そうして幕を開け、
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フロム・ダスク・ティル・ドーン(1996年製作の映画)

4.5

前半はバイオレンスアクション、後半はスプラッターホラー。そんな全く異なる顔を見せる本作だが、それと同時に前半は手のかかる問題児タランティーノ、後半は抑えた演技からいよいよ凶器を爆発させるハーヴェイカイ>>続きを読む

ジャッキー・ブラウン(1997年製作の映画)

3.7

現金受け渡しの見せ場に大型ショッピングモールを選択したのが正解。
出口はどっち?車は駐車場のどこ?
そうやって苛々しながら歩いた体験が、キャラクターにシンクロする。
不意に会いたくない人間が前から歩い
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