やま3号さんの映画レビュー・感想・評価

やま3号

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ゴジラ-1.0(2023年製作の映画)

3.9

元々深いストーリーがある訳ではなく、解釈や考察を挟みながら自分で深くした感じ
ゴジラと戦後、マイナス同士を掛けるとプラスになるように、絶望を描きつつ希望を浮かび上がらせたのは良かったと思う
神木隆之介
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君が描く光/ケチュンばあちゃん(2016年製作の映画)

4.0

初めて観たのに懐かしい感じがする作品
テーマは比較的ありがちなものの、俳優の演技力が抜群に高いせいか作中の雰囲気はノンフィクションに近く新鮮味があった
絡み合った糸を自然や島民たちが優しく解いていく様
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グランツーリスモ(2023年製作の映画)

4.3

ニヤリとするほど面白かっこいい
レース物としても人間ドラマとしても充実感があり、全ては一つのゲームから始まったというから夢がある
迷いようがないわかりやすい展開と、何回も観れそうなドキュメンタリー風の
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ハロー!?ゴースト(2010年製作の映画)

4.2

このレビューはネタバレを含みます

自分にも注がれたであろう愛情を感じて胸が詰まり、どうしても涙が出る
思い出し泣きもしそうで、ポロポロ泣きながら仕事して周りを何事かとザワつかせないよう気をつけたい
終盤までのフラット過ぎる展開は少し厳
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スタートアップ!(2019年製作の映画)

3.6

個人的に好きな人情路線の内容ではあるものの、登場人物の背景が浅かったり話しの展開に「?」がついたり、面白かったかと訊かれると首肯するのは難しい
しかし…、韓国映画特有の温もりは十分に感じられ、憎めない
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プラダを着た悪魔(2006年製作の映画)

4.0

自分では通行人の役すら無理そうな隙のないオシャレな世界に軽く引く
華やかさに気を取られていても理解可能なわかりやすい内容はありがたい
ただ、アンディのファッションの変化だけではなく内面の変化にもひと掘
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グレイテスト・ショーマン(2017年製作の映画)

4.5

作中で流れる音楽は本当に素晴らしく、降ってくるような歌声をいつまでも浴びていたい気分
最初から観るでも気に入ったシーンだけ観るでも、次はイヤホンをして大音量で浸りたい
サーカス団を描いているだけに歌や
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ホーム・アローン(1990年製作の映画)

3.8

心地いいシンプルさ
派手なアクションや緻密な伏線はなくても、本作は映画として十分足りていると思う
もし自分が子供だったら…と、好奇心を呼び起こされてわくわくしながら鑑賞出来た
子供は親が思うほど子供で
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ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー(2023年製作の映画)

4.2

とにかくご機嫌な作品だった
久しぶりに触れるマリオワールドは懐かしいわ愛らしいわでテンションが上がり、鑑賞中は目をキラキラさせていたかも
難しいこと抜きでひたすら能天気になれるのも魅力的で、ストレスフ
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すばらしき世界(2021年製作の映画)

4.5

社会と人間はテトリスのように隙間なくフィットするわけではなく、妥協とか迎合を緩衝材として間に挟んでいるのだと感じた
三上を見ていると歪んでいるのは社会なのか人間なのかわからず、一人の男の背中越しにとて
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ヒノマルソウル~舞台裏の英雄たち~(2020年製作の映画)

4.0

事実は小説よりも奇なり、あの長野五輪スキージャンプの裏側にこんなアナザーストーリーがあったとは!
事実を基にしているだけにシンプルな作風でサラリと観れてしまうけど、押し寄せた感動や胸熱さは予想以上
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ラーゲリより愛を込めて(2022年製作の映画)

4.2

過酷な環境下でも人間らしく生き抜いた人たちがいる、これこそ現代を生きる者の希望になり得ると思う
ラストがどうなるか予想はついててもポロポロ泣いてしまい、それは悲しみと感動が混ざったあまり出ない涙だった
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さかなのこ(2022年製作の映画)

3.9

絵日記のような微笑ましい世界観、これほど気分が和む作品も珍しい
好きな事をそのまま伸ばしてあげようとするさかなクンの母親の寛容さ、これは社会や教育現場にも少しは欲しいと思う
皆と同じ事を求めて個性を封
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ノマドランド(2020年製作の映画)

4.2

俗っぽさを感じない無印良作
自由や孤独を哲学しているようで深い
貧困や雇用問題に直面している主人公の方がそうでない人より自由に映るのが皮肉的で、不平等な社会に一矢報いるような描き方がいいと思う
道を外
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空母いぶき(2019年製作の映画)

3.4

必要最小限という曖昧な線引きを意識しながらの国防がいかに難しいかがよくわかる
本作のようなシチュエーションは絶対にないとは言い切れず、タイムリーなものを観た感覚
ただ、設定が架空過ぎることや違和感のあ
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非常宣言(2020年製作の映画)

4.0

迫力満点の映像はもちろんテンポと音楽の使い方も上手く、長尺にもかかわらず最後までほどよい緊張感で楽しめた
機内と地上、一つの出来事に対して人間ドラマが二つあるのは視点が変わって面白い
いくつか疑問点が
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ルパン三世(2014年製作の映画)

3.3

面白いかどうかは微妙なライン、観て気が済んだというのが素直な感想
ちょっと真面目にルパンし過ぎたように思う
ストーリーもガチガチに手堅く、観ていて少し疲れてしまう有様
スマートにブツをかっさらっていく
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次元大介(2023年製作の映画)

3.7

このレビューはネタバレを含みます

ぶっきらぼうだけど情に厚い次元大介には似合いのストーリー、ハードボイルド過ぎずライト過ぎずジャスト
ただ、ピンで120分の尺は少々厳しく、銭形のとっつぁんくらいは出して欲しい
作品のディテールはともか
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オットーという男(2022年製作の映画)

4.0

この淀みない展開は芸術的、時間が経つのをすっかり忘れさせられた
トム・ハンクスの若い頃を彼の実子が演じているのも淀みなさの一因、いい感じに似ていて嬉しさが込み上げる
本作、個人的には人生賛歌の意味合い
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ホームレスが中学生(2008年製作の映画)

3.8

タイトルとジャケットからイメージした内容と実物が結構違い割とサプライズ
気取らない作風のせいかニュートラルな気持ちで鑑賞でき、作品の浸透度は高いと思う
人も映画も見かけによらないということを思い知らさ
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犯罪都市(2017年製作の映画)

3.8

引き締まった展開でラストまでほどよい緊張感を保ちながら観れたものの、これといった決定打を感じず4点台には届かなかった
時折挟まるマブリーのほんわかしたノリは、バイオレンスを主体とする作品にあってはオア
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新感染半島 ファイナル・ステージ(2020年製作の映画)

3.0

執拗に泣かせようとする演出に興醒め
カーアクションにのみ目を見張り、それ以外は特にない総じて凡庸な続編
最後まで観といて言うのもアレだけど、続編を作ること自体に無理があったと思う
前作の上出来さを再認
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オリエント急行殺人事件(2017年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

前に本作(原作)に触れた時は犯人に驚愕しただけだったけど、今回はラストの深さに感嘆
なぜポアロは宗旨替えしてアンバランスを受け入れたか、乗客たちは正義か悪か、否応なしに考えさせられる
これほど悲しい背
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地獄の花園(2021年製作の映画)

4.0

能天気にボケーッと観れる痛快コメディで、たまに観るには最高
この脚本を可能にした役者たちの吹っ切れた演技やメイクは脱帽レベル
特に遠藤憲一はきわどいところを攻めていて素晴らしい(笑)
思い出し笑いのネ
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シン・ゴジラ(2016年製作の映画)

4.0

実際にゴジラが現れたらどう対応するのか、それをリアルにシュミレーションしているようで興味深い
政府高官らの会話劇は大人として、ゴジラが自衛隊と戦ったり高層ビル群でやらかしまくっているシーンは子供として
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ファイティン!(2018年製作の映画)

3.6

本作を観て、マ・ドンソクがマブリーの愛称で親しまれている訳がよくわかった
イカつい風貌に反して心は温かく、そして時折見せるお茶目、彼の魅力を余すところなく詰め込んでいると思う
内容は嫌味のない素直な定
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サイレント・トーキョー(2020年製作の映画)

2.5

前・後編に別れている作品の後編だけ観るかのように入り込むのが難しく、登場人物も背景が浅くて誰も魅力的に映らない
説明不足の短尺はありがた迷惑なだけで、もう少し掘り下げて根深さを狙ってもよかったのでは
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ウェディング・ハイ(2022年製作の映画)

3.9

脚本家バカリズムのシュールさが作品によく染み込んでいて面白い
イマイチな序盤を通り過ぎ笑いの導火線に点火してからは強力、ドカンと笑えるくだりもあり終わってみれば満足度が高い
三谷幸喜や宮藤官九郎レベル
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決戦は日曜日(2022年製作の映画)

3.0

インパクトがなく漠然としているせいか、観たばかりなのに早くも印象が薄い
風刺的で面白味のある内容だけに、個人的に三谷幸喜作品のようなコメディに仕上げて欲しかった
タイトルとジャケットで期待値を上げ過ぎ
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運命じゃない人(2004年製作の映画)

3.7

地味ながら鈍い輝きを放つ作品
インディーズっぽい粗さも何となく魅力的
序盤の退屈さ・抑揚のない役者の演技・映画としての華のなさ、これらの気になったことは、同監督が後年に発表する「鍵泥棒のメソッド」で解
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憧れを超えた侍たち 世界一への記録(2023年製作の映画)

4.3

テレビやYouTubeには映らない選手たちの裏の顔がたっぷりで新鮮
何が凄いって、自分が少年の頃に胸を熱くしていた野球漫画を超えているのが凄い
この大会で刺激され野球を始めた子たちが活躍する未来の日本
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明日の記憶(2005年製作の映画)

4.3

渡辺謙はもちろん、混迷する夫を灯台のように照らし続ける樋口可南子の演技も素晴らしい
難病に侵された主人公は不幸な人生だったか、Yesと断言できないところに救いがあると思う
悲しい話をベースに人の温もり
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レジェンド&バタフライ(2023年製作の映画)

3.8

歴史に忠実過ぎる作品の鑑賞はただの確認作業になりかねず、本作のような描き方もありだと思う
合戦シーンをあまり出さずに戦国を感じさせる手法は目新しく、解釈も今までと重なる部分が少なくて新鮮(特に明智光秀
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ホームランが聞こえた夏(2011年製作の映画)

4.2

汗が光り、土の匂いが鼻先をかすめそうな昔気質なスポ根で個人的にはかなり好み
緻密なストーリーや伏線などは皆無でも、この真っ直ぐで純朴な作品を観ていると心が喜んでいる気がする
本作に登場する野球部は実在
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メジャーリーグ3(1998年製作の映画)

3.0

これほどガッデムなシリーズ最終作は初めて
蛇足にして駄作、前二作で盛り上がった気分と評価が急降下
そもそも「メジャーリーグ3」というタイトルが不相応で、別物と完全に割り切ってから観ないと苦しい
下克上
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メジャーリーグ2(1994年製作の映画)

4.0

前作よりスポ根路線になった本作の方が好み
頭を使わないで楽しめるせいか爽快感も残り、おおらかで大変よろしいと思う
「WILD THING」をバックに登場するチャーリーシーンは完全にヒーロー、子供に戻っ
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