やま3号さんの映画レビュー・感想・評価 - 3ページ目

やま3号

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ラストレター(2020年製作の映画)

3.7

文学的な夏といった風情で、音楽も心地よい
いくつかのカットはキャンバスに収まりそうなほど美しい
雨が似合う情景というのも乙なもの
残念だったのは、展開が少し強引で上述の雰囲気を手放しでは味わえなかった
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TAXi(4)(2007年製作の映画)

3.6

カーアクションは殆どないが、代わりに署長が暴走していたと思う

グランド・ジャーニー(2019年製作の映画)

4.2

ウソのようなホントの美談、正統派の輝きにぐうの音も出ない
アカデミックな側面もある本作には、賛辞を綴るよりスタンディングオベーションが似合うかもしれない

ブレイブ 群青戦記(2021年製作の映画)

3.0

部活が勢揃いして戦国時代にタイムスリップするのであれば、コメディとして作った方が面白いと思う
茶道部が大名を動かしたり、サッカー部が蹴鞠で公家勢力を味方にするような展開なら嬉々として観れたが…
本作は
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前科者(2022年製作の映画)

3.7

役者の演技により良質な雰囲気は作れているが、中身が釣り合っていない印象
一つ一つの出来事が単発で、繋がりが弱いように感じる
そのせいかはわからないが、鑑賞後は充実感より重い話からの解放感が強い
自分不
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Mr.ノーバディ(2021年製作の映画)

3.9

希望が残らないパンドラの箱を開けたかのようで、アンタッチャブルさが凄まじい
こうも派手にぶっ放されると、こちらのストレスもいくつか撃ち抜かれた気分になる
音楽を効果的に使い、2.5枚目な作風をキープし
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とんび(2022年製作の映画)

4.4

全米が泣いた作品では無理でも本作でなら泣ける
周りに生かされ感謝すべきなのは私も同じで、共感もひとしお
本作のような作品が出るかぎりは邦画も健在、誇らしい気持ちにもさせられる
完璧を逃す残念な箇所もあ
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ザ・ファブル 殺さない殺し屋(2021年製作の映画)

3.5

中身のある話しで好みではあるが、前作の方が面白かったように思う
ストーリー部分にスピードが足りないせいか、アクションシーンを待たされている気がしてしまう
アクション映画と長尺は同居が難しく、やるのであ
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オールド(2021年製作の映画)

3.8

半分ネタばらしをしているようなタイトルとジャケットは挑戦的で面白い
どんなオチを用意したのか知りたくて、洞窟を進むがごとく恐る恐る最後まで鑑賞
現実と非現実が入り交じった独特な雰囲気は好きにはなれない
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トランスポーター3 アンリミテッド(2008年製作の映画)

3.9

この人車一体ぶり、まるでこち亀の本田
観る側もエンジン全開なだけに、本作で終わりとは名残り惜しい
もっと深いシリーズへ運んで欲しかった

トランスポーター2(2005年製作の映画)

3.8

運び屋?という根本的な疑問と、前作からの繋がりが薄い点が気になるも、パワーに圧倒されたシリーズ二作目
バイオレンスアクションの中にあって、警部の存在はオアシス的で面白い
キレのあるラストで、次作も観ず
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リトル・ミス・サンシャイン(2006年製作の映画)

4.1

200マーク目
予想した作風とは少し違い、感動を得るより先に自己肯定感が上がった
物理的距離はもちろん心理的距離も旅したように思え、噛むほどに味が出そうな作品
道中色々ありながらも旅路の果てには確かな
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トランスポーター(2002年製作の映画)

3.8

フランスの美しい風景の中をブラックスーツでBMWを転がすとは渋い
キレのあるアクションに加え半裸姿もフォーマル、まったくジェイソン・ステイサムの旦那もやってくれる
主役を引き立てるシンプルなストーリー
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ワイルド・スピード ICE BREAK(2017年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

ロケ地は地球で足りるのか?と心配になるスケールはさすがで、ひとっ風呂浴びたような爽快感を味わえる
新たなブライアンには、止まってしまった時計の針を再び動かす存在になって欲しい
個人的に、しばらくの間は
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桐島、部活やめるってよ(2012年製作の映画)

3.6

右から左へ聞き流してしまいそうなタイトルのせいか、不思議と観なかった作品
鑑賞後の気分は複雑で、強いて表現するなら寝技で一本取られた感じ
ネタバレにご用心

恋はデジャ・ブ(1993年製作の映画)

4.5

ロイヤルミルクティーでも似合いそうなタイトルとジャケットから甘い恋愛ものに思え手を出さずにいたが、実際はコメディ・恋愛・SFの均整のとれた三重奏で、タイムリープ映画の白眉
甘さ控えめ、シンプルでとても
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スクール・ウォーズ/HERO(2004年製作の映画)

3.8

ドラマ版の大ファンにもかかわらず、今まで本作の存在に気づかないとは不覚
原作に近いのか、ノンフィクションの香りが強い
まず照英が素晴らしい
普通はそんなことしないぞ、という強引なシーンも彼だと自然に映
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ノンストップ(2019年製作の映画)

3.9

スナック菓子の咀嚼音を響かせながら観るのが似合うと思う
「エクストリーム・ジョブ」の妹分のような印象で、軽快ながらもシッカリした作り
お茶の間が気まずい雰囲気でも丸く収めてくれるような、欽ちゃんファミ
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ミリオンダラー・ベイビー(2004年製作の映画)

4.0

エンドロールになり画面が暗転すると、シリアスな表情をしている自分と目が合った
問いがなければ答えもなく、視聴者を真剣に向き合わせたことも含めて、一定の評価はできる作品
色々と考えが浮かぶもなかなか自分
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お元気ですか?(2016年製作の映画)

3.4

作中にはB級感が漂い映像は教習所で見るような雰囲気だが、内容は侮れない
尺が短いこともあって10人目は誰なのか、その興味は最後まで持続した
短尺でわかりやすい作品があればもう一本観れるんだけど…、とい
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FLU 運命の36時間(2013年製作の映画)

3.5

現在のコロナ禍がノンフィクションであるため、本作の何がフィクションなのか浮き彫りになってしまうのが難点
スケールアップを目指したがために、ストーリーが大味になった感もある
もう少し利他的な描き方であれ
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マッドマックス 怒りのデス・ロード(2015年製作の映画)

3.9

シリーズ初鑑賞
何をやっているのかよくわからないが、ヒーハーな作品であることは確か
トムキャットのアノ曲が聞こえてきそうなロックな世界観がいい
私も暴走に巻き込まれてしまって、強制的に頭を空にさせられ
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明け方の若者たち(2021年製作の映画)

3.2

明け方とモラトリアムな若者は相性がよく相乗効果が出ていると思うが、内容は他の青春モノと比べて特筆すべきことが見当たらない
広く共感を集めるために、真ん中に置きにいった作品に見えなくもない
空虚さの演出
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総理の夫(2021年製作の映画)

3.2

タイトルとは裏腹に、内容はどこに焦点が合っているのかわからない
山なし谷なし、平坦な道をギアを変えずに進むノーマルなドラマ
キャスティングによるのか、原田マハが持つ快活さはそこそこ表現できていたように
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マイ・インターン(2015年製作の映画)

4.3

涼しげに映るほど洗練された作品
どうせ素晴らしいのだろうと観るのを後回しにしていたが、当然のように素晴らしかった
ロバート・デ・ニーロはさすがの存在感で、全員が彼の掌の上で転がされた感がある
ニューヨ
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アルプススタンドのはしの方(2020年製作の映画)

3.7

このタイトルとジャケット、スルーできずに鑑賞
斬新なアイデアだと思うも、会話劇の変化が乏しく、短尺にもかかわらず少し間延びを感じてしまったのは残念
地方予選なのか甲子園本戦なのか、迷うくらい現場の雰囲
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リトル・フォレスト 冬・春(2015年製作の映画)

4.3

眠れない夜、「羊が一匹、羊が二匹…」と古典的なことをやるより、本作を観たほうが早いかもしれない
子守唄を聞かされているような安心感がある
四季の移ろいを主に寒暖の差だけで感じている我が身が不憫に思える
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リトル・フォレスト 夏・秋(2014年製作の映画)

4.3

これほど高評価できるとは思わなかった
消え入りそうな線の細いストーリーだが、不思議と飽きない
そればかりか、作中には私の生活必需品はあまり登場せず、現実離れした解放感すらあった
物欲が満たされるのと心
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クール・ランニング(1993年製作の映画)

4.0

数枚の印象的なシーンしか頭になく、初見に近い再鑑賞
クールランニングの本来の意味を知ると、こちらも応援されているような気分になる
雪上でも映えるラスタカラーには常夏気分にさせられ、終始リラックス
コメ
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JUNK HEAD(2017年製作の映画)

4.0

スースーッと、妙な効果音が混ざると思ったら、いつもより荒い私の鼻息だった
それくらい、重力の強い世界観に前のめりにさせられた
ハンドメイドなスタイルからは、映画の可能性というか新たな境地を感じる
長期
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ステップ(2020年製作の映画)

4.1

絆や時間の流れは目には見えないが、本作には在るように感じられた
重松清作品は人生の道の駅のようで、たまに寄り道したくなる
原作未読なだけに大きなことは言えないが、絶妙なキャスティングは原作のよさを最大
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東京原発(2002年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

言いたいことも言えないこんな世の中じゃポイズン状態を是としない、本作の主張する姿勢は支持したい
低い当事者意識を煽る都知事の矛先は間違いとは言えない
自分達でカーテンを閉めておいて、裏で行なわれること
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新解釈・三國志(2020年製作の映画)

3.4

間違い探しには二枚の絵が必要なように、オリジナルを知っていたほうが比較ができて観やすいかもしれない
衣装や小道具は真面目な考証の跡が見受けられ、土台がしっかりしたパロディだけにそれほど悪いとは思わない
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台風クラブ(1985年製作の映画)

3.0

ピカソの抽象画のような作品
力強いインパクトがあり鮮烈かつ強烈でそれはもう大変だが、意味まではわからない
高カロリーな昔の邦画が好きだから観れたものの、そうでもなければとても…
緩いコンプライアンスは
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パラサイト 半地下の家族(2019年製作の映画)

3.9

深く難しいテーマを趣向を凝らして表現しているが、鑑賞後に残ったものは少ない
あまりに都合よく展開する様が、現実感を削ったように思う
これらを差し引いても平均以上の評価が残るわけで、基礎部分が高い作品
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紅の豚(1992年製作の映画)

4.0

面白きこともなき世を面白くと言わんばかりに、暗い時代をエネルギッシュに生き抜いたポルコたちは魅力的
その生き様には、空を自由に舞う飛行機がやはり似合う
共感ポイントは殆どないはずだが、作品と同化したよ
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