やま3号さんの映画レビュー・感想・評価 - 5ページ目

やま3号

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しあわせの隠れ場所(2009年製作の映画)

3.7

タイトルとジャケットで名作の予感を掻き立てられすぎたせいか、少し期待を逸らされた
同系統の作品を複数観た中で、抜きん出るものを感じなかった
内容は清々しく好感が湧き、嫌いにはなれない作品

7番房の奇跡(2013年製作の映画)

4.3

愛しい作品
本格派の人間ドラマで、色々な感情が込み上げてくる
イェスン役の子は小さいながらブレない存在感で、逸材と呼ぶに相応しい

惜しいと感じたのは、七番房の面々の角が丸すぎて、奇跡が必然のように映
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アンノウン(2011年製作の映画)

3.0

このレビューはネタバレを含みます

なぜ記憶を失うことになったのか、その理由が自業自得すぎて興醒め
ズボンのチャックを開けたまま、真顔で力説しているような滑稽さを感じてしまうのは残念
登場人物の年齢も高めで、鈍重なサスペンスに映る

あなた、そこにいてくれますか(2016年製作の映画)

3.5

ありがちな設定で、どう予想を裏切るかを注目して鑑賞
これといった意外性は示せなかったように映るも、最後まできっちり鑑賞させる力強さはさすが
トレードオフが甘かったかなと思う

ジョーカー(2019年製作の映画)

4.1

世に潜む様々な問題を掘り起こした点では、本作は社会派(怖いけど)
アーサーに自己責任論が通じるならともかく、選択肢を示せない社会に悪へと誘導されたのは明白
黙殺の負い目は皆にあると思う
多数派が変わら
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TAXi(3)(2003年製作の映画)

3.7

署長がますますノッてきて面白い
彼こそジダンなのかもしれない

エクストリーム・ジョブ(2018年製作の映画)

4.1

嫌味のない明朗活発なコメディ
おおらかな笑いでとても和む
役者の表情豊かな演技も一役買っていると思うけど、韓国映画の根底には人間の温もりを感じて好感がもてる

TAXi2(2000年製作の映画)

3.9

日本をうまく出汁に使っていて面白い
でも、大したことをやらなくても全部もっていく署長はもっと面白い

ジュマンジ/ウェルカム・トゥ・ジャングル(2017年製作の映画)

3.8

鑑賞後にポカンとしてしまうほど、緻密な展開や張り巡らされた伏線などはなかった
頭を空にして楽しめるという点では貴重な作品
緊迫した状況だが、どこか平和に映る抜け具合がいい
キャラ同士の連帯感に愛着が湧
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サバイバルファミリー(2017年製作の映画)

3.8

もしも世の中から電気がなくなったら…、そんな苛酷な世界を生き抜く家族の話
農村主義が色濃いも、都市部の脆弱さを示すには十分
スマホやパソコンが使えなければ、今もっている知識だけでサバイバルとなり、自分
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ホテル・ムンバイ(2018年製作の映画)

4.2

意思の枠外でも行動する点では、仕事にも宗教的な感覚があるように思う
祈りは意思決定に通じるものがあり、善悪の両極において共通に作用してしまうところが怖い
本作ではテロリスト側の心理描写も含まれているせ
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手紙(2006年製作の映画)

4.1

原作が大好きで、原作のまま大切に心にしまっておこうと思ったが、我慢できず鑑賞
原作との違いは当然として、映画もかなりの上出来
間接的な差別、これは深いテーマで模範解答は会長のお言葉
暗澹とした日々に、
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怒り(2016年製作の映画)

3.5

結論はセルフサービス、視聴者の頭の中で完成となる作品
主役級を配して三つのシナリオの独立性を高めた結果、犯人の目星がつかないメリットと、作品にまとまりを欠くデメリットがある
「怒り」という情動的なタイ
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セッション(2014年製作の映画)

4.1

このレビューはネタバレを含みます

教師も生徒も筋金入りの音楽好きで、そのこだわりには不思議と好感を抱いた
師弟関係?から、ライバル関係に変化していったように感じる
ラスト、フレッチャーがシンバルの位置ズレを直すシーンは最高で、二人だけ
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TAXi(1998年製作の映画)

3.8

フランス映画には、ブルボンのお菓子のようなイメージを抱いていたけど、それは本作を観て砕けて散った
間抜けさをうまく調節して、くだらないと面白いが重なる絶妙な目盛りに合っていると思う
ベンツを敵役に回す
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グリーンブック(2018年製作の映画)

4.6

数々の受賞は伊達ではない名作

天才音楽家だけに、黒人と白人の中間を生き、共同体をもたないドクの孤独は深い
それを慰めたのが、ドクとは対称的な性格の粗暴なトニーだったというのが味わい深い
二人とも、純
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クリード チャンプを継ぐ男(2015年製作の映画)

3.9

チャンピオンの称号以上に、ロッキーやアポロは生き様を残したと思う
新章は船出したばかりだけど、やがては同じように残す作品に育って欲しい
アポロの面影がある主人公には期待したい
展開は定番ながらも、きっ
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タクシー運転⼿ 〜約束は海を越えて〜(2017年製作の映画)

4.2

韓国の史実(光州事件)を庶民の目線で切り取った作品
重い内容の中にも、コミカルさや人情を盛り込んでいて、伝えるということの上手さを感じる
歴史の変革期が放つエネルギーの波に、ソン・ガンホを主演として浮
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永い言い訳(2016年製作の映画)

4.0

全てが自然に染み込んでくる無添加のような作品
不器用な主人公が向き直ろうとする変化を上手く捉えている
大人も子供も、他人との関わり合いの中で自分を探っているのかもしれない
「海街diary」風の淡い作
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チョコレートドーナツ(2012年製作の映画)

3.9

周囲と同じことを求められて育つと、差別や偏見が硬化してしまうと思う
法的に整理された状態だと、認められない家族の形態
正直さを法で裁いているようで矛盾に感じる

復活の日(1980年製作の映画)

4.0

恍惚の曲も手伝ってか、鑑賞後はセンチメンタルな気持ちにさせられる
構成はパンドラの箱に近い
禁断の細菌兵器に手をつけてしまったがために、人類にあらゆる災禍が降りかかる
絶望の淵に追いやられた人々の心を
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LION ライオン 25年目のただいま(2015年製作の映画)

3.9

感動悲話
沢山の悲話の上に成り立っている奇跡
人の温もりも感じる作品
美しい映像に引き込まれるも、もう少しテンポが欲しかったと思う
興行収入の一部が、ストリートチルドレン救済のために使われていると信じ
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ボクの妻と結婚してください。(2016年製作の映画)

3.6

このレビューはネタバレを含みます

結局、全員が自分の気持ちに嘘をついていたにもかかわらず、全員が幸せな気持ちになった
賛否を巻き起こすのは否めない
個人的に、放送作家という設定なら最後のプロデュースと捉えられるし、作中の雰囲気も中庸で
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台風家族(2019年製作の映画)

2.9

作品の伝えたいことは理解できるも、個人的には無味無臭に近い
ノスタルジックな映像とエンディング曲は好き

インスタント沼(2009年製作の映画)

3.9

シュールな世界観で先の展開が全く予想できず、「どうなるんだろう」の連続で気がつけば釘付けに
現実的だと、色々と見えなかったり気づけなかったりするのかもしれない
違った視線に誘ってくれる作品
麻生久美子
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ちょっと今から仕事やめてくる(2017年製作の映画)

3.6

別の場所で可能性を見出すようにと、違った方向に背中を押してくれる作品
ブラックではなくても、会社という枠組みに縛られて、安定を高く買わされている方は多いと思う
折に触れ、今の延長線上には何があるのか見
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歩いても 歩いても(2007年製作の映画)

4.0

全員が受動的ながらも、上手く時間が流れていると思う
小さな時間の流れ(一泊二日)と、大きな時間の流れ(助けた子の成長や息子夫婦の行く末)がクロスして、奥行きも感じる
中心に据えているのは抽象的なテーマ
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謝罪の王様(2013年製作の映画)

3.8

荒削りだけど光るものがある
整理されたストーリー展開、笑いの中にそっと挟まった感動など、コメディとは名ばかりの作品とは一線を画す
コメディなら少々すべってでも堂々と笑いを取りにきて欲しい…、とお嘆きの
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アイ・フィール・プリティ! 人生最高のハプニング(2018年製作の映画)

3.5

女性向け映画ではないけれど、男性の私にとっては、化粧品売り場の前を通り過ぎる時に似た気恥しさを少し感じてしまった(笑)
ストーリーはシンプルながらも力強いメッセージがあり
自己啓発本を読んだかのような
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私をくいとめて(2020年製作の映画)

3.5

のんのピュアナチュラルな演技に魅了される
喜怒哀楽はもちろん、感情に寄りかからない素の演技も上手いと思う
作品の言わんとしていることは掴めるも、間延びさに少し興醒めしてしまったのは残念

オーシャンズ8(2017年製作の映画)

4.0

雰囲気・展開を事前にある程度は想像できていても、それを華麗に上回ってくれた作品
鮮やかな手口で標的を回収していく様子は爽快
特典映像抜きに本編だけだと、尺はそれほど長くはなく切れもある
映像と音楽もエ
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海月姫(2014年製作の映画)

3.0

真珠のように輝くのん(能年玲奈)の演技に、心を掴まれる
ストーリーの方は、これといった芯がなく尺が長く感じられる
世界観に浸れるかどうかが分かれ目

キューティ・ブロンド(2001年製作の映画)

3.8

爽やかな余韻が残る
下手なビタミン剤より効くかもしれない
歯切れのよい弾むような声もテンポに感じた(字幕版)
続編の存在を知って手を伸ばそうとするも、それは元気を出したいときのために、しばらくは頭の中
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