やま3号さんの映画レビュー・感想・評価 - 4ページ目

やま3号

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一度も撃ってません(2020年製作の映画)

3.4

面白い予感しかなく、意気揚々と鑑賞するもラストでは空虚な気持ちに
ストーリーらしきものはあるが、雰囲気が勝ちすぎていてピンとこない
型にハマらないのもハードボイルドってやつかもしれないが…
船の汽笛で
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アルキメデスの大戦(2019年製作の映画)

3.7

このレビューはネタバレを含みます

大和が実在したことは最初からわかっていることで、建造を阻止できなかった理由をどうするかが興味の的だった
悲しい税金の使い方だが、上手い方向にこじつけたと思う
数学だけではなく物理や設計、本家の水の量に
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ランボー ラスト・ブラッド(2019年製作の映画)

2.9

二回目の最終回を観たような感覚で高評価は難しい
そもそも、あのランボーが牧場へ帰るという設定にズッコケたものだが…
進化したのはグロさだけで、頭脳戦という惹句は疑問
一番腑に落ちなかったのは、敵と戦場
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シェフ!~三ツ星レストランの舞台裏へようこそ~(2012年製作の映画)

3.8

ジャケットのイメージそのままに、パッと花が咲いたような明るい雰囲気
フランス語の響きも軽快で、テンポのよさを助長している
色々な方向に話は伸びるが、全体的にバランスよく仕上がっていると思う
新春に観る
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ジョゼと虎と魚たち(2003年製作の映画)

3.5

揺れる感情が思ったほど伝わらず、全体的に平面な印象
自分を正当化する壁を作る人より、ジョゼのほうがバリアフリーに生きていると思う
恋愛話の向こうに、自由とは何かが透けて見えた気がした

テロ、ライブ(2013年製作の映画)

4.0

序盤で抱いた面白そうな作品に出逢ったときの高揚感は、途中で裏切られることなく最後まで持続した
息をもつかせぬ展開に心拍数が上がり、自分の心音もBGMに
ストーリー全てが腹落ちしたわけではないが、質の高
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ファイティング・ファミリー(2019年製作の映画)

4.1

「迷ったけど観てよかった映画」でランキングを作れば、上位に食い込むであろう作品
舞台はプロレスだが、照明は夢追い人に当たっているため、予想外の感情に支配された
鑑賞に際しては、プロレスが好きかどうかは
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運び屋(2018年製作の映画)

3.9

ストーリーという人工的なものをあまり感じなかった
過去の懺悔を作品に反映しているようで、内面が色濃く出ていると思う
イーストウッド監督の人生を巡るロードムービーのようなテイスト
こういった作品は年輪を
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ドロステのはてで僕ら(2019年製作の映画)

4.3

過去一番の短尺なのにこれほど楽しめるとは…
タイムパフォーマンスが高い
すばらしい脚本に拍手を送りたい

グラン・トリノ(2008年製作の映画)

4.2

果てしなく渋い作品
本作の魅力を言葉にするのは難しいが、とにかく釘付けにされる
現実的な問題をレトロな映像に載せているせいか、深煎りの苦味も感じる
監督による作風の違いがわかるのはまだ先かと思いきや、
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ものすごくうるさくて、ありえないほど近い(2011年製作の映画)

3.9

この希望的悲しみの世界観は、童謡「グリーングリーン」の父子に近いかもしれない
奥行きのある人間ドラマだけに解釈に迷う部分も少しあるが、想像が入り込む余地として残すのもありだと思う
トム・ハンクスは短い
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TOKYO!(2008年製作の映画)

3.3

ポカンとした表情の男が作品に必要なら、本作を観ているときの私が適任だろう
舞台は東京で言語は日本語なのに、意味がよくわからないという疎外感、なんだか海が見たくなってくる
三人の巨匠と言っても、実は一人
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犬部!(2021年製作の映画)

3.9

余計な粉飾をせずに、メッセージをストレートに伝える姿勢には好感がもてる
犬部の面々だけで解決する問題ではなく、皆さんで協力していきましょう、と輪を広げるような呼びかけが聞こえてきそうだった
作中で見る
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劇場版 おいしい給食 Final Battle(2020年製作の映画)

3.7

市原隼人のリアクション演技は実にすばらしく、かなり癖になる
テルマエ・ロマエの阿部寛と双璧をなす
あれだけ校歌にノレる人は他にいないし、きわどさっぷりが面白くて、愛しくて

観ると楽しい気持ちになる、
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461個のおべんとう(2020年製作の映画)

3.4

素材の味をそのまま活かしました風の作品だが、個人的にはパンチが足りない
ワイルドなお弁当からクオリティの高いものへと、お父さんのステップアップを実感できなかったのも残念
現実感が少し薄いように思う
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がんばれ!チョルス(2019年製作の映画)

3.3

悪くはないがそれほど良くもない、つまりは凡作
他の良作と比べても抜き出るものがない
「七番房の奇跡」の二番煎じに感じたことや、韓国映画に対して期待値が上がったことなどが高評価に至らない理由として挙がる
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嘘八百(2017年製作の映画)

3.5

あれこれブーブー言いたくなるものの、不思議なことに、続編があるなら観ようと思えてしまう
そういう意味では、人懐っこい作品なのかもしれない
ストーリーに光るものがなくても、役者の実力でグイッと掴まれるも
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家へ帰ろう(2017年製作の映画)

4.0

歴史同士が会話をしているようだった
一人の男をフォーカスしただけとは思えない壮大な時の旅路
音楽がすばらしいこと、短尺に上手く凝縮したこと、この二つも特筆に値する
繰り返すなよ、とアブラハムは背中で語
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ワン チャンス(2013年製作の映画)

3.6

このレビューはネタバレを含みます

一度きりのチャンスをものにしたと想像していたせいか、違和感があった
喜怒哀楽のコントラストがやや弱いせいか、サクセスストーリーとしては彫りが浅く感じる
歌(オペラ)にしてもジュルズにしても、ラストチャ
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mellow(2020年製作の映画)

3.8

人と真摯に向き合い想いを伝えるだけの展開だが、それが凛としていて温もりすら感じる
デジタルに頼り気味なせいか、どこかレトロな作品に映ってしまう
それだけ美徳を失いつつあるわけど
田中圭の穏やかな好演が
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バッド・ジーニアス 危険な天才たち(2017年製作の映画)

3.8

初タイ映画
想像以上に洗練された出来
カンニングが題材だけに小さい展開を予想していたが、実際はかなりの広がり
ジーニアスと呼ばれるだけはある
解答が分からない時、鉛筆を転がして決めていた自分は平和的だ
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あの頃、君を追いかけた(2011年製作の映画)

3.4

荒削りだが光るものがなかった
序盤の下ネタ連打には、掴まれるどころか突き放されてしまった
ぼんやりとした展開で、「あの頃」というほど時間の流れを感じない
台湾という舞台は魅力的、行ったこともないのに懐
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クリード 炎の宿敵(2018年製作の映画)

3.5

妙にスタイリッシュで熱くなれない
前シリーズの面白さが際立って、残念なような嬉しいような複雑な心境
どちらかと言うと後者
ややこしいファン心理が顔を覗かせる

猟奇的な彼女(2001年製作の映画)

3.7

序盤の品のなさはいただけないが、ゆっくり旋回して艶を出していく展開には品がある(曲もよくて)
想定の範囲内で終わるんでしょ?と、高を括ってゴロゴロしながら観ていたが、終わってみれば居住まいを正されてい
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インビクタス/負けざる者たち(2009年製作の映画)

4.0

赦しとは、赦す者と赦される者を自由にする、どこぞの哲学者の言葉が浮かぶ
ちょっとしたイタズラを赦すのとは別次元で、マンデラ氏は巨人と評すのが妥当
更に深掘りしたい人物を得たこと、ラグビー南アフリカ代表
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君の膵臓をたべたい(2017年製作の映画)

4.0

映像には古いアルバムをめくるような雰囲気があり、追憶の世界を感じる
メッセージには淡い作風とは対称的に原色の力強さがある

目に見えない大切なものに思いを寄せるのも、一日の価値に気を留めるのも久しぶり
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劇場版 ファイナルファンタジーXIV 光のお父さん(2019年製作の映画)

4.2

ありそうでなかった設定、予想より面白い
息子から父への歩み寄りという順序もよく、不器用な男同士を母や娘が見守る構図もハートフル
お父さんのゲーム世界でのヤンチャっぷりが可愛らしく、堅物そうな吉田鋼太郎
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300 <スリーハンドレッド>(2007年製作の映画)

3.3

史劇はその時代が好きでないと難しい
それを除いても、映像はゲームのデモ画面を繰り返し眺めるかのような単調さ
戦闘シーンも、わざわざ迫力を消しにいっているように映る
途中で腹筋がいくつに割れているか数え
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LUCK-KEY/ラッキー(2016年製作の映画)

4.0

ジャケットからするとゴルゴ13とかそっち系かと思いきや(方向は似ているが)、「鍵泥棒のメソッド」のリメイク
日本版がビーフシチューなら、韓国版はクリームシチューでマイルドな仕上がり
どちらも美味な作品

フォルトゥナの瞳(2019年製作の映画)

3.3

つまらないことはないが、淡々とこじんまり展開され噛みごたえがない
ヒントの多いクイズのようで、半分は予想できてしまったのも残念
ラストに向かって歪みが大きく、整合性を求めると厳しい
キャスティングは組
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いま、会いにゆきます(2004年製作の映画)

3.8

雨(梅雨)を上手く演出に取り込んでいて、鬱陶しいどころか、みずみずしい気持ちに
中盤までに、小さなヤマ場の一つもあれば尚更よかったと思う
純文学の雰囲気がうっすら漂う清らかな作品

誰も知らない(2004年製作の映画)

4.3

柳楽優弥は神童だった
他の子供たちも含め、素晴らしすぎる出来
是枝監督は、適度な距離感を保てるから親密という、難しい関係性の表現が秀逸
映像もいつもながら見事な自然体
本作のような事案を除いて社会的幸
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EXIT(2019年製作の映画)

3.7

高層ビルの階下から迫る有毒ガス、逃げ惑う人々、一瞬にして阿鼻叫喚の世界へと堕ちていく…、確かにそうなんだが、韓国映画ならではの味付けがなされていて、これはこれで支持したい
救助ヘリの呼び方が独特すぎて
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THE GUILTY/ギルティ(2018年製作の映画)

3.8

渋い作品
緊急通報(110番)のオペレーターが通報者と電話しているだけだが、受話器の向こうで起こっている事を想像してストーリーが膨らむ
無言の使い方が上手く、一層の緊迫感を醸し出していると思う

コンフィデンスマンJP プリンセス編(2020年製作の映画)

3.9

基本フレームは変えずに、前作にはない味を上手く出したと思う
幅広い年齢の役者を使っていても、無理があるようには映らなかった
長澤座長を中心に、シリーズを更に育てていって欲しい

ザ・ピーナッツバター・ファルコン(2019年製作の映画)

4.5

ストレスフリー
ゆったり流れる夏時間に和む
テーマの扱い方によって作風が変わるのも映画の醍醐味
おそらく、数回観るだろう
長い付き合いになりそうな作品