やま3号さんの映画レビュー・感想・評価 - 2ページ目

やま3号

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メジャーリーグ2(1994年製作の映画)

4.0

前作よりスポ根路線になった本作の方が好み
頭を使わないで楽しめるせいか爽快感も残り、おおらかで大変よろしいと思う
「WILD THING」をバックに登場するチャーリーシーンは完全にヒーロー、子供に戻っ
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メジャーリーグ(1989年製作の映画)

3.7

実にわかりやすい
コメディ映画の教科書を開けば最初の方に載っていそうな基本スタイル、嫌いじゃない
ラストを簡単に予想されても構わず突き抜けるあたりはアメリカンスタイル
内容はさすがに薄いと言わざるを得
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ブレット・トレイン(2022年製作の映画)

3.5

好きとも嫌いともつかない
飄々としたキャラのブラピは魅力的でも、作品自体は頭上に「?」が数個浮かぶほど疑問点が多い
原作アレンジにしても日本に寄せたデコレーションにしてもやっちまった感があり、失敗とま
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嘘八百 京町ロワイヤル(2019年製作の映画)

3.8

茶器に翻弄され、大人たちが人間臭くドタバタやっている様がなぜか微笑ましい
渋い作風の中にあって広末涼子は一輪挿しのように際立つ華、キャスティングを褒めつつさり気なく加点
ほどよく練られたストーリーに加
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シティーハンター THE MOVIE 史上最香のミッション(2018年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

これほど違和感のない実写版は初めて
漫画の世界から飛び出したようなキャラたち、テンポのいい展開、胸熱なラスト…、予想より遥かに素晴らしい
代名詞である「GET WILD」を使う姿勢にも好感
リョウとカ
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新感染 ファイナル・エクスプレス(2016年製作の映画)

4.0

人間ドラマを上手く盛り込んだせいか、鑑賞後は感染パニックものを観たとは思えないほど気持ちは繊細な方向になびく
感情そのものをミスリードされたようで、こりゃ一本取られましたなと言いたい
レッドオーシャン
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劇場版 おいしい給食 卒業(2022年製作の映画)

4.0

これほど平和な気持ちになれる作品をあまり知らない
給食を偏愛する風変わりな主人公に気がつけば夢中、シリーズをコンプリートしてもまだ足りない
物事を面白くするもつまらなくするも自分次第だと、このコメディ
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KAPPEI カッペイ(2022年製作の映画)

3.7

しょうもない映画を作るんじゃないよ(笑)!、と笑いながら怒りたい
衝撃的にくだらない作品だけど、底抜けのアホらしさが憎めなくて低評価できず
「無」に近い状態で観れるのもいいと思う
しばらくは思い出し失
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ブラック・レイン(1989年製作の映画)

4.0

鑑賞後、ロマンチックとセンチメンタルが混ざったようなレアな気持ちになる
荒削りだが光るものがあるとはまさに本作のことで、強引さも魅力的
きな臭いストーリーの中にも品を放つ俳優陣はさすがで、この上ない渋
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大統領の執事の涙(2013年製作の映画)

3.9

権力に最も近い黒人執事の目線だからこそ、人種差別の常態化が伺い知れる
公民権運動の果てに結実したオバマ大統領誕生は、想像を遥かに越えた出来事だったと今更ながら認識が改まる
特筆すべきはフォレストウィテ
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コンフィデンスマンJP 英雄編(2022年製作の映画)

3.7

邦画離れしたゴージャスさが薄れたようで少しイメージダウン
視聴者を完全に騙してやろうという気概はいいとしても、過剰なトリックに親しみを奪われたようで何とも…
地上波録画だけに、綺麗にCMをスキップしよ
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ロック、ストック&トゥー・スモーキング・バレルズ(1998年製作の映画)

4.5

芸術レベルの脚本に洒落た古着屋のようなルックス、ズルいくらいにかっこいい
ストーリーの繋ぎ目を感じない展開もエレガント
監督はガイ・リッチー、不覚にも初めて聞く名だけど、他作品を追いたい衝動に駆り立て
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太陽を盗んだ男(1979年製作の映画)

4.3

現在ならコンプライアンスによって絶っ対に作れないわけで、それがカリギュラ効果のようになって魅力が増幅するように思う
この手のカルト的な作品にはどハマりする傾向があり、「ファイト・クラブ」をベストムービ
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ギルバート・グレイプ(1993年製作の映画)

4.0

鑑賞後、目を閉じて作品を反芻すると最初に浮かぶのはジョニーデップの憂顔
葛藤という表現しにくい感情を上手く演じ、その静かな存在感がたまらない
一方、ディカプリオは役と同化の境地で、後に大役を射止めるの
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大怪獣のあとしまつ(2022年製作の映画)

2.8

途中で停止ボタンを何度か見やるほど不穏な気持ちに
時間が上手く流れていないせいか、ストーリーが停滞気味で妙に息苦しい
自分を励ましながらやっとこさラストに辿り着いたと思ったらアレなわけだから、ズコーっ
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息もできない(2008年製作の映画)

4.2

やりきれない悲しみが募る心で泣くタイプの作品
日常的に繰り返される暴力・複雑に絡み合った人間関係…と、支持しにくい要素がてんこ盛りでも高評価をかっさらっていくのはさすが
自分も撮影スタッフとして現場に
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老後の資金がありません!(2020年製作の映画)

4.0

嬉し恥ずかし、天海祐希の魅力に軽くひねられ思わず高評価
重いテーマの割に作中では笑顔が多く、その様を眺めていると無形財産の大切さに気づく
朗らかで楽しいこの作品、将来の事で思い悩んだ暁には、一服の映画
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縞模様のパジャマの少年(2008年製作の映画)

3.8

あまり多くを語らない無口な作風ながら、強いメッセージが残る作品
皆まで言わなくてもわかるだろ?と、さり気なく突き出す感じがとてもシビア
忘れられない映画となるのは間違いないが、どんな感情と紐づけたらい
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ブルー・バイユー(2021年製作の映画)

3.8

水属性の映像と音楽はやさしい反面、青い炎となって移民問題を炙り出すあたりが見応えがある
心の叫びを表情でも感じさせるジャスティン・チョンは好演だったと思う
人を見ず何を守っているのかわからない法は、ア
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遊びの時間は終らない(1991年製作の映画)

4.5

アマゾンの「あなたが興味のありそうな映画」の中にポツンとあったこの作品、かなり掘り出し物だと思う(もともとメジャーなのか?)
気づきそうで気づかないこの切り口は上手く、独特なシュールさは一度でお気に入
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シン・ウルトラマン(2022年製作の映画)

3.0

童心に帰って楽しもうと思っていただけに、理屈の多さは厄介だった
細かいこたぁいいんだよと心の中で何度かつぶやく
どの方向にも伸びきらない中途半端な展開と、登場人物たちの熱量の低さにテンションが上がらず
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国際市場で逢いましょう(2014年製作の映画)

4.0

ボリュームのある内容を一本の映画に上手く仕立てたと思う
中島みゆきの「時代」でも聞こえてきそうな人の世の移ろいに思わずほろり
役者の演技よし構成よし、名作でございと言わんばかりのジャケットはハッタリで
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僕の中のあいつ(2018年製作の映画)

3.9

ベタそうな設定に少し躊躇したものの、いざ観始めてみるとこれが面白い
やめられないとまらない、かっぱえびせん状態入ってラストまで難なく鑑賞
深く考えようがないストーリーと、小さな謎など置き去りにして進行
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トップガン マーヴェリック(2022年製作の映画)

4.5

前作同様、心がときめいた
戦闘機が左右に揺れると自分もつられて揺られるわ、Gなどかかってないのに力が入るわでもう大変(笑)、迫力が凄い
王道のカッコよさに圧倒され、「面白い」という感情以外は入る隙がな
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ドライブ・マイ・カー(2021年製作の映画)

3.6

あまり高評価しないであろうことは、観る前からわかっていた気がする
何かをインストールされた感覚は残るが、独特な精神世界を経由しているせいか、それが何なのか明言はできそうもない
数々の受賞歴に惹かれての
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ミッション:ポッシブル(2020年製作の映画)

3.8

真剣にふざけてみました(笑)、といった風情でよろしいかと
コメディとアクションを混ぜさせたら、韓国の右に出れる国はそうはないと思う
同国の他作品と比べるとプロットがやや弱いか
きわどいのはタイトルだけ
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護られなかった者たちへ(2021年製作の映画)

3.5

濫給・漏給・水際作戦など、およそ映画では触れないであろうことを言及していること、俳優陣の主張し過ぎないバランスのいい演技リレー、この二つは評価したい
内容は軸が複数あり、自分ゴトとして捉えるにはリアル
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ゴッドファーザーPART III(1990年製作の映画)

4.5

このシリーズも全て観て終わってしまったか…と、祭りのあとのような気分
宿命に翻弄されたマイケルは幸か不幸か、善か悪か、この問いが余韻となって尾を引きそう
人間の私が言うのもおかしな話しだが、こんな作品
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翔んで埼玉(2018年製作の映画)

3.4

そんなにディスって大丈夫なのかと心配になるも、自分の住む地域もうっすらディスられていただけに、微妙な心境
サクサク観れてクリスピーだが、これといって残るものがない
受賞するほどのものはないように思うが
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ゴッドファーザーPART II(1974年製作の映画)

4.8

前作と同様に上出来
マフィアのボスだというのに、マイケルに対して判官びいきのような感情を抱くミスマッチさも面白い
マーロン・ブランドの若い頃は本当にロバート・デ・ニーロかのような違和感ゼロの繋がりは素
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モンスターハンター(2019年製作の映画)

3.4

現実からモンハン世界へのスリップという難しい設定を、ミラの気高さを前面に出してスタイリッシュに仕上げたと思う
ただ、ゲームを知っている人・知らない人の両方にとって中途半端な印象は拭えない
もしもジュマ
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ゴッドファーザー(1972年製作の映画)

4.8

コロナ禍で映画の面白さに目覚めたにわかファンの私も、とうとうゴッドファーザーにたどり着く
この格式高い作品をコーヒー片手にふんぞり返って観ていると、高尚な人間になったかのような錯覚を覚える
これだけの
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コーダ あいのうた(2021年製作の映画)

4.2

心が澄む
ごちゃごちゃ考えながら観ていたが、ルビーの歌声に全て流されクリアに
多層的であればもっとよかったが、私の感性では充分過ぎるほど良作
ベクトルが前向きなのが魅力だと思う
作品賞受賞の帯は時に十
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スワロウテイル(1996年製作の映画)

3.8

かなり独創的なストーリーで、こいつは手強い作品になりそうだと気持ちをファイティングポーズにして鑑賞するも、完全理解には至らなかった
乾いた世界観とそれに合う曲は浸るに足るが…
取っ付きにくいようで実は
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LIFE!(2013年製作の映画)

4.0

飛び抜けた面白さは感じないが、人を不快にさせないハートフルな作品
25番のネガ、そんなに引っ張って期待外れだったらどうする!?という私の心配は杞憂に終わり、自分の愚かさが身に染みる
作中には雄大な自然
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Love Letter(1995年製作の映画)

4.0

光と暖色の使い方が上手く、全体的にまろやかな風合い
トヨエツの関西弁も暖色の一つに感じる
ラストレターと同様、本作の映像美もなかなかのもので、それと中山美穂の声が合う
作風はオルゴールのように繊細だが
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