よびちゃんさんの映画レビュー・感想・評価 - 2ページ目

よびちゃん

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ザ・フライ(1986年製作の映画)

3.9

実験に失敗したヒヒやハエ化していく造形がめちゃめちゃ気持ち悪くて本当に嫌な虫とか死体を見てしまったようにそわそわしてしまう。ブランドルは初めからちょっと嫌な奴で、ヴェロニカがいつの間にか好きになってい>>続きを読む

ヴィデオドローム(1982年製作の映画)

4.0

正直わけがわからないんですけどそんなに悩む余地もなく楽しくて気持ち悪い未知の体験という感触で満足。暴力や性を記録したビデオに取り憑かれ幻覚を見るようになる。しかし幻覚の原因が本当にビデオなのかどこまで>>続きを読む

スキャナーズ(1981年製作の映画)

4.0

元祖超能力バトル?クローネンバーグの気持ち悪さだけど漫画的な盛り上がり。
他人をスキャンして体の仕組みを操ることで殺したり幻覚を見せたりできる。コンピューターにまで接続できる。ハッカーだ。科学の進展、
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ザ・ブルード/怒りのメタファー(1979年製作の映画)

3.9

クローネンバーグ!変すぎるし低予算ぽいんだけど、明らかに才能がある人だ!ってなるしめちゃくちゃ面白い。
ブルード=雛は怒りのメタファー、というか子供のような形を取る怒りそのものだ。怒りを産み呪いを飛ば
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ハロウィン THE END(2022年製作の映画)

2.7

このレビューはネタバレを含みます

予算的に質はいいものの話や演出が微妙。マイケルの影に怯え疑心暗鬼の人々だが、血が通っていないように思えて説得されない。どういう態度で接しているか暮らしてるかあやふや。ローリーは普通に過ごそうとしている>>続きを読む

ハロウィン KILLS(2021年製作の映画)

3.0

過去を振り返り成長した子どもたちとホーキンスに焦点。近距離爆発なんてトップレベルに殺傷力が高いものを生き延びたマイケルはその時点で化け物で消防士が助けちゃったとかもう関係ないよね。前作でやりきったのに>>続きを読む

ハロウィン(2018年製作の映画)

3.7

リブートにして一作目の続編。40年後、未だに怯える、いや戦いに備えるローリーと戸惑う家族。マイケルに会いに行く記者、異様な病院の広場で日向ぼっこ、カオス。叫んでタイトルドン。違いを出してからオリジナル>>続きを読む

ハロウィンII/ブギーマン(1981年製作の映画)

3.5

ブギーマンって何?と思ったらハロウィン2。ジョン・カーペンターもしっかり関わってて直接繋がる続編。死んだんじゃないの?やっぱり怪物なのか!と街を逃げ惑ったり追いかける。思い出すとあれ?何してたっけ?と>>続きを読む

ハロウィン(1978年製作の映画)

3.8

ジョン・カーペンターによる1作目。ハロウィンの街を病院を脱走した異常者が徘徊。マイク・マイヤーズの魅力はマスクの怖さとぬっと現れる不気味さだけで、ナイフが刺さるところも見せないほど残酷さを抑えているの>>続きを読む

遊星からの物体X ファーストコンタクト(2011年製作の映画)

3.7

ジョン・カーペンター版の前日譚。ワクワクする。人間をグチャグチャにしたようなモンスターの悪夢的ビジュアルが最高。でも隊員たちに親しみを感じづらい。人の整理がうまく行ってない気がする。劇的に死ぬ人はわか>>続きを読む

ザ・ウォード/監禁病棟(2010年製作の映画)

2.0

序盤、錯乱して放火した女の子が精神科に閉じ込められるだけなので、さすがのジョンカーペンターも老いてキレがなくなるんだと体感する作品なのかなと覚悟を決める。やり尽くされた予想通りのオチがつく。シンプルに>>続きを読む

マウス・オブ・マッドネス(1994年製作の映画)

3.6

失踪した作家サターケインを探す保険会社社員トレントが、著作小説にヒントがあることに気づき行方を追うが、様々な怪奇現象に遭遇する。スティーブン・キングより売れているらしく、「ホブズエンドホラー」は気が狂>>続きを読む

ゼイリブ(1988年製作の映画)

4.0

見やすいしかっこいい。OBEYとかCONSUMEと刷り込まれる街中にエイリアンが紛れ込む姿!劇中カットのシャツとかポスター欲しくなる。
不況で放浪する肉体労働者。エイリアンを見分け広告のメッセージを読
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遊星からの物体X(1982年製作の映画)

4.3

犬を追ってくるノルウェーの観測隊のヘリ、基地を訪れると奇妙な焼死体や自ら首を切り血も凍った死体が。映画の外に大事件がある広がり。途中で始まって途中で終わる。犬一匹から惨事が始まる。犬の頭がパカって開い>>続きを読む

ニューヨーク1997(1981年製作の映画)

3.5

B級に見えるスケールと設定だけどもジョン・カーペンターの手にかかればワクワクする。犯罪発生率が400%を超え(どういうこと?!)マンハッタン島全体が監獄になっている(思い切りが良すぎる)なか、大統領機>>続きを読む

ザ・フォッグ(1980年製作の映画)

3.4

ジョン・カーペンターなので当然面白いんだけど、100年前に沈没した船の乗員が海ゾンビ的な霊になって復讐に来る驚くほどシンプルな話で。物足りなさがあるけどそう感じる方が間違っている気もする。岩場に誘導し>>続きを読む

スパイの妻(2020年製作の映画)

3.9

感想が浮かばない。ハマれなかったがまた観たい。予算がかかる、少しズレると現代の物や街が映ってしまう、という制約があるにも関わらず巧みな作品。しかし、どうしてもNHKっぽさが拭えない。昔から感じていた">>続きを読む

旅のおわり世界のはじまり(2019年製作の映画)

4.5

なんだかすごく刺さってしまった。前田敦子の頼りなさ、強いけど弱い雰囲気が主人公の迷いに重なる。こんなとこで何してるの?何がしたいの?迷子になった女の子が世界と繋がり景色が開ける物語。今まで見えなかった>>続きを読む

予兆 散歩する侵略者 劇場版(2017年製作の映画)

4.3

ドラマ版で見たけど映画をぶつ切りにしただけだったし、黒沢清の映画見てるぞ〜とテンション上がって結局一気に見た。散歩する侵略者本編よりも不気味で楽しい。これからどうなっちゃうの?とわくわく。東出昌大の大>>続きを読む

散歩する侵略者(2017年製作の映画)

3.8

分かりやすいパターンの黒沢清だ。認知度が高い作品になったのも納得。特別なことしないでも成り立つSFいいね。急に影が差したり風がビューと吹く演出が相変わらず面白い。アンジャッシュ児島 声低いと映画映えす>>続きを読む

ダゲレオタイプの女(2016年製作の映画)

3.8

黒沢清がフランスで撮った。タハール・ラヒムは崩壊する巨塔とかも良かった、めっちゃかっこいい。屋敷を訪れ女を見かける。開くドア階段吹き抜け、カメラの横の動き。カメラの動きが滑らかなのは手間がかかってるん>>続きを読む

クリーピー 偽りの隣人(2016年製作の映画)

4.0

前半は手放しで面白い!香川照之の噛み合わない会話。「え、犬躾けるんですか?」不気味で笑える。ヌルヌルと近付いたり遠ざかったりするカメラワーク。だんだん暗くなったり明るくなったり。人が増えたり減ったり。>>続きを読む

岸辺の旅(2015年製作の映画)

3.6

幽霊が普通に歩き、話す。誰が生きてて誰が死んでるのか分からなくなる違和感は、黒沢清らしい題材。あまりにも黒沢清なので、これに原作小説があるということに驚く。
ヌッと現れる浅野忠信、適役。他の「もう死ん
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Seventh Code(2013年製作の映画)

4.0

黒沢清と前田敦子のタッグ。必要なのか?と思うほどグダグダの前田敦子とモブキャラを見る前半と、何故だか面白くてたまらなくなる後半。
人が歩き回り話す。行って戻る。何かが変わっている。
カーテンや銃の出て
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リアル 完全なる首長竜の日(2013年製作の映画)

3.4

他の黒沢清作品も見たから、「この怪しい人影、『回路』じゃん!」「また風が吹いてる」「やっぱ出てきたか、廃墟」と作家性を見つけるのが楽しかった。何も知らずに見た人は困る映画だ。テレビ局資本で変なものを…>>続きを読む

トウキョウソナタ(2008年製作の映画)

3.8

黒沢清、家族ドラマ撮れるんだって思っちゃった。失業の先輩手練れで笑う。リレーと電車。「これで小林の権威は完全に失墜したな〜」ピアノ習いたいのイイね。ビール待ち。「佐々木さんも大変ですね」階段の端から覗>>続きを読む

(2006年製作の映画)

3.4

黒沢清のあまり見られてないホラー、と思ったら意外にもCURE別バージョンみたいな話。
事件を調べるうちに俺が殺したんじゃないよね?と疑念を抱く刑事。赤いドレスの霊が見え、東京湾岸の過去を振り返る。怨念
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ドッペルゲンガー(2002年製作の映画)

3.3

変な映画!役所広司が困るのと悪い奴なのと両方撮りたくて分身が現れる話にしたらしい。ホラーな演出に派手な音楽を重ねることでコメディになっちゃうという実験をしている。面白さへの貢献として普通に失敗している>>続きを読む

アカルイミライ(2002年製作の映画)

4.0

「把握されちゃったよ」わけわかんなくなっちゃうだろ。浅野忠信の魅力。オダギリジョー最高。待て、行け。剥き出しの階段と接見室、金網。彩度低いカリカリの映像。紛れ込むビデオ画質。クラゲの幻想。床下、川増殖>>続きを読む

回路(2000年製作の映画)

3.0

黒沢清監督の作品面白い〜ってなれたらいいなと思ったけど全然ハマれなかった記憶。この作品に限らず、シネフィル的な楽しみ方が出来ないんだな、結局わかりやすく面白いものが好き、と思った。
ただ、「なんかすご
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降霊 KOUREI(1999年製作の映画)

3.4

「誰かいる、でも人間じゃないな」とか「あ、見えちゃった」みたいな幽霊描写が有名。なるほどこんなふうに見えるかも。嫌だけど、すごく怖いわけじゃない。怖いけど。ホラー・サスペンスというテイストで、不幸な出>>続きを読む

カリスマ(1999年製作の映画)

3.6

「カリスマ」と呼ばれる小さな木が毒素を出して森を枯らしている。その木を守る青年と伐採したい集団が小競り合い。なにか企んでいる樹木医姉妹や迷い込んだ刑事も参加して……?
わからない。始まった瞬間から分か
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ニンゲン合格(1999年製作の映画)

3.0

西島秀俊。10年ぶりに目が覚めると家族も友達も変わっている。過去は描かずそんなに驚きもせず。黒沢流の、時間を持て余した存在。ポニー牧場再建。大杉漣 罪の意識と逆ギレ。壊す。帰ってきても関わりや居場所を>>続きを読む

蜘蛛の瞳/修羅の狼 蜘蛛の瞳(1998年製作の映画)

3.7

復讐を終え殺し屋のような仕事を手伝う。坂道、手前に、横に、歩くのを撮るだけでかっこよくて、才能があるとしか言いようがない。退屈で、でも裏社会に踏み込んだから戻れない。仕事を捌く大杉漣。化石掘りのジジイ>>続きを読む

蛇の道(1998年製作の映画)

3.9

哀川翔主演OVで「復讐」と似ている。娘を殺された香川照之とタッグを組んで犯人を監禁する。謎の数学塾、数学女子。テレビと読み上げの拷問(効果なし)(大打撃)。倉庫の入り口、事務所、奥。空き地。ゴルフ場の>>続きを読む

CURE キュア(1997年製作の映画)

4.6

黒沢清の代表作。怖くて嫌な気持ちで、でも面白い傑作サイコスリラー。
長回しの連続で語るため、不気味な空気が持続する。この人おかしくない?そろそろなにか起こるんじゃない?気が張りつめる。憎悪を思い出して
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