よびちゃんさんの映画レビュー・感想・評価 - 7ページ目

よびちゃん

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すべてが変わった日(2020年製作の映画)

4.2

突如現れた傑作西部劇スリラー。ネイティブアメリカンや田舎の白人、銃、馬と車による現代的西部劇などテイラー・シェリダン作品のような要素を持ちながら、丁寧に最小限のセリフと工夫された撮影で積み上げてサスペ>>続きを読む

幸せのポートレート(2005年製作の映画)

3.6

ベズーチャ。ちょっとヒリヒリするユーモアが冴えてる。あけすけで下ネタ飛び交う実家愉快。もうちょっと婚約者に優しくしてほしいけど、緊張のせいにできないくらい失言を繰り返すメレディスやばくて嫌われて仕方な>>続きを読む

レディ・オア・ノット(2019年製作の映画)

3.8

ボードゲームで財を成したので、結婚式の際にゲームを行う、しかしその中には死の隠れんぼが……という一族。ヘンテコな設定を本当にそれをやらないといけない呪いがあるの?という謎と上品な映像で見せられるので楽>>続きを読む

パーム・スプリングス(2020年製作の映画)

3.6

ループものはありふれているが、これは一人でループかみんなでループか、どう変えていくかなどのパターンから外れた話になっていた。ナイルズはループの大先輩で大それたことも絶望も一通り経験済みだ。途中参加する>>続きを読む

フラッド(1998年製作の映画)

4.0

超好き。洪水の町で大金を巡り争う警備員、強盗、保安官。全編洪水で町をボートで走る。水没した学校で水上バイクチェイスするんですよそんなの面白いじゃないですか。
クリスチャン・スレーター(ミスター・ロボッ
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ダイ・ハード(1988年製作の映画)

4.0

クリスマスアクション映画。ブルース・ウィリスかっこいいし真面目なアクション。裸足痛そう。靴履いてくれーー。終盤やっとハンスってアラン・リックマンじゃんと気付いて損した気分に。運転手くんも警官もホリーも>>続きを読む

フェイス/オフ(1997年製作の映画)

4.0

捜査官とテロリストの顔を交換してインファナル・アフェアみたいになる話。
位置は分かりづらいけど登ったり落ちたりヘリで飛行機のフラップ抑えて止めたり、アイデアに溢れたアクション。飛行機から落ちたりガラス
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太陽を盗んだ男(1979年製作の映画)

4.3

もう二度と作れない異常な邦画として有名。原爆作る教師、無許可カーチェイス、ヘリから転落。
なんでプルトニウムが欲しいんだ?原爆を作るんだ?寂しくて人と関わりたい、やりがいがあって注目されることしたいか
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野獣死すべし(1980年製作の映画)

4.1

異常な映画。日本語を話す他の国で作られたかのような、見たことがないもの。タクシードライバーと狼たちの午後を合わせ無理やり日本流にしたみたいな作品。松田優作も鹿賀丈史も怖かった。

人数の町(2020年製作の映画)

3.7

野心的なSF。人数にされる。タイトルのズレるデザイン素敵。四宮秀俊の撮影綺麗。
ビルの間見下ろし。広がりとノイズのある音楽。僕は最高でも最低でも特別でもなかった。居場所ないんだろ。いるか?いるよな、用
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AWAKE(2019年製作の映画)

4.2

すごくいい!監督自身に将棋への思い入れと電王戦の感動があるのからこそ描けた映画。AWAKEというタイトルは内容が分かりにくいがこれしかない潔さ。吉沢亮演技上手いし、しかし安定の吉沢亮らしさがある。天才>>続きを読む

mid90s ミッドナインティーズ(2018年製作の映画)

4.3

お兄ちゃん〜!弟殴りまくってるけど弱さなんよな。スティーヴィーが兄のCDを見てメモする、カルチャーを学ぶ可愛さ。ちょっと悪いお兄さんたちに仲間に入れてもらえて、いじってるのか可愛がってるのか……な遊び>>続きを読む

サウンド・オブ・メタル ~聞こえるということ~(2019年製作の映画)

3.9

このレビューはネタバレを含みます

音が刺さるように聞こえたりぼやけたりする表現が上手くてめっちゃ嫌な気分になるほど。音楽をやっているのに難聴というのはしんどいけれどデフコミュニティに馴染む安心感があって、で、その後手術して人生を取り戻>>続きを読む

ペイン・アンド・グローリー(2019年製作の映画)

3.8

リマスター作品上映を機に仲違いした俳優と話し合い薬物を知ったり過去を振り返ったり。母の思い出、the first desireと届かない絵、秘めた恋。痛みから逃げて向き合って意外とすっと取れて、優しい>>続きを読む

ヴァスト・オブ・ナイト(2019年製作の映画)

3.5

もやもやしてどう受け止めていいかわからない。電話交換手とラジオDJが異音を見つけ、情報を募って街に迫るUFOの謎を追う。本題に入る前歩きながら話すのがやたら長く、でもそれが楽しさになっている。ドローン>>続きを読む

ロング・ショット 僕と彼女のありえない恋(2019年製作の映画)

4.1

まず何より面白いラブコメであること。下ネタもポップカルチャーもありつつ政治風刺を自然にドラマにできる。すごい。映画を見るには映画だけじゃ不十分で音楽もドラマも不可欠だと実感する。ゲーム・オブ・スローン>>続きを読む

ブックスマート 卒業前夜のパーティーデビュー(2019年製作の映画)

3.8

めっちゃ笑えた。カーディB。敵や悲劇がなくて多様性を当たり前に描いた作品だけど、自分の過ごしてきた環境とか考え方のせいか新鮮ではなくむしろまぁ当たり前だろという感想だった。この映画のフォロワーに期待。>>続きを読む

ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語(2019年製作の映画)

3.7

序盤なかなか興味が湧かなかったがどんどんハマった。フローレンス・ピューめっちゃ良いしシャラメも好きになった。時系列を混ぜて語るのと、大勢の会話が重なる演出が成功してる。愛しさ切なさあるけど、細かな関係>>続きを読む

レディ・バード(2017年製作の映画)

3.6

見掛け倒しな美男子なティモシー・シャラメが好き

マリッジ・ストーリー(2019年製作の映画)

4.6

アダム・ドライバーとスカーレット・ヨハンソンの演技が良すぎる。やり手弁護士のローラ・ダーンむかつく(アカデミー賞おめでとうございます)。こんなに分かり合ってるのになんで離れていくの。冒頭の手紙から、好>>続きを読む

フランシス・ハ(2012年製作の映画)

3.8

もうやめてくれというくらいの場違い、場当たり、ユーモアすれ違いの連続。でもこういう雑さや勢いが羨ましいなー好きだなーと思うこともある。アダム・ドライバーの役の分かりにくいユーモア面白い。序盤のATMの>>続きを読む

WAVES/ウェイブス(2019年製作の映画)

3.9

フランク・オーシャン、ケンドリック・ラマー、H.E.R.など錚々たるポップミュージックに彩られた喪失と再生。でもフィンチャー作品でお馴染みのトレント・レズナーとアッティカス・ロスの音楽も格別で、二人の>>続きを読む

イット・カムズ・アット・ナイト(2017年製作の映画)

3.3

WAVES監督のA24での1作目。ホラーっぽい宣伝をされてたけど何も出てこないし怖くないんだよね!それを言っちゃったほうが良かったと思う。疑心暗鬼だけを描いていて、答えもない。解釈もそれぞれなので誰の>>続きを読む

彼らは生きていた/ゼイ・シャル・ノット・グロウ・オールド(2018年製作の映画)

4.2

資料映像をリマスター、編集して時間や場所も剥ぎ取り、インタビュー音声と音をつけてひとつの物語に仕立てた。だからまあ作りものといえば作りものなんだけど、WW1で軍に入った若者の生活を追体験することができ>>続きを読む

レ・ミゼラブル(2019年製作の映画)

4.0

団地の移民、こども、ギャングと白人警官がぶつかり常に緊張。トレーニングデイ+デトロイト、ただし子どもたちに気持ちが乗っている。新人は腐敗に呆れつつも完璧ではない。

ブルータル・ジャスティス(2018年製作の映画)

4.2

Sクレイグザラー。評判も納得の独特の面白さ。遅くて鈍い映画だがその渋さと緊張感がたまらない。なぜこんなに面白いのか分からないという感覚になる。
ダーティーな警官が強盗から盗むという筋だが、だんだんとこ
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トマホーク ガンマンvs食人族(2015年製作の映画)

3.9

真面目に西部劇をやってからの食人族とのバトル!しかしそれもB級ジャンル映画的に振り切るのではなく、シリアスにドライに。映画史上トップレベルに嫌な死に方。このトーンで。狂ってる。

ザ・ハント(2020年製作の映画)

3.8

傑作とは言い難いがこの挑戦は好き。他のホラー/スリラー作品と比べたり風刺の側面を無視して評価するのは端的に言ってバカ。デスゲームかと思いきや政治風刺になる物語だが、序盤早々に首から血を流す男に向かって>>続きを読む

死の谷間(2015年製作の映画)

3.3

終末後の世界。マーゴット・ロビー、キウェテル・イジョフォー、クリス・パインが協力して生活する贅沢な映画。淡々と。真面目でも寂しさで大胆な行動に。

コンプライアンス 服従の心理(2012年製作の映画)

3.2

クレイグ・ゾベル。電話1本で支配関係が生まれありえない行動に。しかも裸の写真を送れとかじゃなくて恨みもなくていたずら止まりなのがまた不気味。アメリカの現代の低予算映画ってこんな感じかーという感覚新鮮。

ザ・バニシング-消失-(1988年製作の映画)

4.2

サイコパスの心理に迫る傑作サスペンス。妻が消え戸惑う男だけでなくサイコパスを自覚する犯人の視点がたっぷり。一線を越えたらどうなるんだろう?という好奇心と罪悪感のない異常さ、そしてそれに引き付けられるよ>>続きを読む

左様なら今晩は(2022年製作の映画)

2.9

久保史緒里の面白さがよく分からないが原作モノをアイドルで低予算でって投げるやつとしてはちゃんと作ってる映画という印象。初心で恋に憧れる霊と親しくなるが食べ物は食べてもリセット、外に出られないなどベタに>>続きを読む

正しいバスの見分けかた(2015年製作の映画)

4.0

スッキリ見やすい、高校生が仲良くなる機微を描いている小さな青春でオススメ。短編とは言えスローで会話を見せるが、映像も撮れる人なのがわかる。高橋名月、18歳で書いて受賞して翌年映像化は驚異的。中条あやみ>>続きを読む

PLAN 75(2022年製作の映画)

3.0

シャープで暗い。今の社会の雰囲気から予測するとこうなるけど、本当にいいんですか?と突きつけることに終始していて、制度を描きつつも個人の話。支度金100万、簡単な書類、住民票不要など嫌なリアリティ。年齢>>続きを読む

ちょっと思い出しただけ(2022年製作の映画)

2.6

ナイト・オン・ザ・プラネットみたいだと思った次の瞬間それを観るシーン。なるほど?
振り返っていくことでバレッタとかの背景が分かる。いや想像つくけど。遠めでディテールが見えない客観性が記憶への距離感?チ
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異動辞令は音楽隊!(2022年製作の映画)

2.0

最初「おや、意外とちゃんとしてる」と思う。そしてだんだんと見なくてもいい映画だと思ってしまう。なにも予想を超えないから。サイレン鳴らして車どかそうぜ〜は予想超えてきた。何やってんだ警察って意味で。良く>>続きを読む