よびちゃんさんの映画レビュー・感想・評価 - 9ページ目

よびちゃん

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囚われた国家(2019年製作の映画)

2.8

良い雰囲気。エイリアンに統治されたディストピア。普通の町並みだけど廃れた雰囲気が出ている。何を見せ説明しているのか分かりにくい。ゴールが不明なので達成のスリルがない。会話やユーモアが少ないので、キャラ>>続きを読む

ニューヨーク公共図書館 エクス・リブリス(2016年製作の映画)

3.9

本を読んでる人は出てこない。ネットワークの活用、講演会、写真アーカイブの使い方、市の予算を増やすための会議。どれも面白くて何の話かわからなくても聞き入る。図書館が自治体のやるようなことをしてプレッシャ>>続きを読む

海獣の子供(2018年製作の映画)

3.4

音がよい。キャラ造形がユニーク。CGを使ったアニメで実写では不可能なカメラワークをするのも楽しいし、水の描写はCGやアニメで難しいだろうに綺麗。これだけで最高。
ストーリーは話しすぎたりトリップシーン
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ヘイト・ユー・ギブ(2018年製作の映画)

3.7

いきなりブラックパンサー党の話が出てきてマジ?そういうテイスト?と思った。それでケンドリック・ラマーのDNA。DJキャレド。トラヴィス・スコット。2pac"The Hate U Give Little>>続きを読む

アルキメデスの大戦(2019年製作の映画)

3.6

かなり良い山崎貴。大和が沈む見せ場から始まり、その建造を阻止しようと菅田将暉が数学で戦う日々を描く。
設計図や鉄の量など戦艦の工費を知るために必要な情報を探るスパイ感、付き人田中や難しい立ち位置のお嬢
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誰もがそれを知っている(2018年製作の映画)

4.0

話はシンプルだし特別なショットもないけれど、匠の技って感覚。楽しいムードから一転、過去の出来事を振り返り、家族と村の人々の中でモヤモヤした気持ちをぶつけ合うことになる。少しずつ明らかになる恨みと秘密は>>続きを読む

別離(2011年製作の映画)

4.3

確立されたファルハディスタイルで家族の不和を描くが、洗練されていくしそれぞれに違う面白さがあるからスゴい。編集巧すぎて引く。音で繋がっている。通り過ぎる車の音とか良い。みんな落ち度がある。短気、隠し事>>続きを読む

彼女が消えた浜辺(2009年製作の映画)

3.8

アントニオーニ「情事」の独特のアレンジというか。嫌なことが起こって、それで周囲の関係性でも嫌なところが見えて修復不能になるのがファルハディ作品の特徴なのか。永遠の最悪より最悪の最後のほうがマシってそう>>続きを読む

火祭り(2006年製作の映画)

3.5

複雑な人間関係と話の流れを投げつけられて困惑したけど、浮気の疑いで荒れる夫婦と巻き込まれたのか首を突っ込んだのか曖昧な若い家事手伝いが軸の浮気ミステリとわかればシンプル。妹夫妻突然の登場と主人公が利用>>続きを読む

美しい都市(2004年製作の映画)

3.4

2作目も命と金の話。18歳になり死刑が間近に迫る弟のために走り回る姉と親友。被害者家族が死刑を求めるか取り下げるか決められるなんてな。生死をお金の問題に変えることで、ただ話し合うのではなく工面するため>>続きを読む

砂塵にさまよう(2003年製作の映画)

3.4

アスガー・ファルハディ。噂がもとで離婚、頼りないが慰謝料はちゃんと払いたがる主人公が飛びついたのが毒蛇ハンター。蛇取りおじさんにつきまといひたすら砂漠をさまようのがすげえ。絶対ろくなことにならないので>>続きを読む

ファントム・スレッド(2017年製作の映画)

4.8

ポール・トーマス・アンダーソン監督の最高傑作。始まってすぐ、この映画好きだーってなった。画面も衣装も綺麗。傑作でしょう。採寸する仕草だけでエロい。倒錯しているけれど美しい。二人が良いなら良いんです。自>>続きを読む

ザ・マスター(2012年製作の映画)

4.0

話が複雑で分からなくなるってことはないのに、理解が難しい。全然分からないけど面白い。絵が綺麗だし。新興宗教というより孤独の話かな。ブロマンスだったわ。
ホアキン・フェニックスの圧倒的な演技で、彼がジョ
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ゼア・ウィル・ビー・ブラッド(2007年製作の映画)

3.9

やがて血に染まる。
金への執着、宗教、家族。石油成金のダニエル・デイ=ルイス怪演。ポール・ダノくんが安定の気持ち悪さを滲み出してた。

パンチドランク・ラブ(2002年製作の映画)

4.1

冒頭の事故とピアノ置き去りから何が何だが混乱しっぱなしの、忙しないラブコメ。気が強い姉たちの棘のある会話と畳み掛けるような話し方に圧倒されつつバリーの癇癪の爆発にも驚く。落ち着かないかっこいい音楽がお>>続きを読む

マグノリア(1999年製作の映画)

3.0

良いけど響かなかった残念。マジ悲しい。なんで?

ブギーナイツ(1997年製作の映画)

3.0

ノレなかったな。オープニングがすごく良かった。

ハードエイト(1996年製作の映画)

3.6

どシンプルで渋い。共感とかないですけどね。かっこいい。映画に共感はなくてもいい。

女王陛下のお気に入り(2018年製作の映画)

3.7

アン女王の時代は戦争をしまくってたはずだが、宮殿では講和する?続ける?と相談するくらいで他人事のよう。サラとアビゲイルは実在するが、誇張してドロドロさせたら面白いよねって割り切って映画にしたみたい。え>>続きを読む

聖なる鹿殺し キリング・オブ・ア・セイクリッド・ディア(2017年製作の映画)

4.3

一人の少年との交流を機に悲劇が家族を蝕むサイコスリラー。
シンメトリーな構図、やたら遠くからの視点、緩いズームイン、背中を追うショット、全部気持ち悪い!でもかっこいい。好み。だから高めに評価したい。
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ロブスター(2015年製作の映画)

3.5

独身のままだと動物に変えられる世界。どうにか共通点を見出してパートナーを見つける人と、ルールに反し山賊と化し独身を選ぶ人。
狂ってんな。見たくないものを見せる監督だ。

籠の中の乙女(2009年製作の映画)

2.7

嫌だ〜、なんかずっと嫌だった、すごいな〜
子どもたちを家から出さない夫婦。「海」「高速道路」「ゾンビ」といった言葉について聞かれたら違う意味で教え、外の世界を教えない。でも好奇心は奪えない。
序盤から
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ザ・ウェイバック(2020年製作の映画)

4.4

ギャヴィン・オコナー監督ベン・アフレック主演!そして脚本ブラッド・イングルスビー。バスケを捨て家族とも離れアル中な男がコーチになることで再起へ。工事現場、知り合いとの会話で姉夫婦の家へ繋がり、そこで元>>続きを読む

ザ・コンサルタント(2016年製作の映画)

4.2

高機能自閉症で無口だが人のいい会計士で実は身体能力も高い。そしてあのオチで、へんてこな映画だけどよくできていて驚きます。

ウォーリアー(2011年製作の映画)

4.4

傑作!2時間強が一瞬。アツい。ガッツポーズしないで見ることが難しい。
格闘技を通して親子兄弟の関係を描く。過去が重要だが、回想なんてない。ひたすら戦うのみ。狂犬トム・ハーディがカッコ良すぎて笑えてくる
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アイズ ワイド シャット(1999年製作の映画)

5.0

"The important thing is: we're awake now. And hopefully…… for a long time to come."
やっぱキューブリックではこれがい
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フルメタル・ジャケット(1987年製作の映画)

4.0

前半ひたすら続く教官の罵倒に引いていたはずが面白くなってきてしまい「ほほえみデブ」のシーンで共感したし彼の絶妙な表情にニヤニヤした。
友情の芽生えを楽しむ暇もなく冷水を浴びせられあっという間に戦場に。
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シャイニング(1980年製作の映画)

3.9

ひさしぶりに観たら断然面白く感じたから再評価。内容を踏まえて見ると全然違った。鏡がキーになっていて、あちらとこちらの境、あるいはバランスを表しているという観点 好きだな。ホテル自体が保持している狂気が>>続きを読む

時計じかけのオレンジ(1971年製作の映画)

3.8

冒頭 未知の言葉と前衛的な室内装飾で情報量が多く離脱しそうになる。いきなり宇宙人が出てきて暴れているようなもの。次第に架空の若者言葉の意味も分かってきて、見やすくなっていくのが面白い。矯正を受けたあと>>続きを読む

2001年宇宙の旅(1968年製作の映画)

4.4

シャイニング観た流れでこれも3年ぶりに。ヤバい。こんな楽しく観られると思わなかった。「みんなが高評価だからとりあえず褒めてるって人も多いでしょ?」って考えが修正された。前は古いDVDだったけど今回は映>>続きを読む

博士の異常な愛情 または私は如何にして心配するのを止めて水爆を愛するようになったか(1964年製作の映画)

3.1

この4年後に「2001年宇宙の旅」って、なかなか信じがたい。博士全然だった。狂人リッパー将軍とどうにか事態を収めたいイギリス将校のコンビがツボ。ワンシーンが長くて冗長なのが「人間って愚かですよね」とい>>続きを読む

ロリータ(1962年製作の映画)

3.4

当時の規制のためか、少女を愛してしまうという設定の割にそこまで少女っぽくもないし、あからさまな表現もない。原作小説は「ロリコン」の語源だけど、この映画はその要素は薄めなのかも。大好きな人ができちゃって>>続きを読む

突撃(1957年製作の映画)

3.6

端正で皮肉なキューブリックらしさのある反戦映画だった。幹部の部屋は豪奢で美しく、塹壕はどんより。いずれも長回しが面白い。無茶な命令と軍法会議はコメディに見えてくるほど皮肉。

現金に体を張れ(1956年製作の映画)

3.7

キューブリック初期作品。見やすかった。綺麗なテンポの速い会話。完璧な強盗計画。破綻の予感。終わり方好き。
あと感想を見て思い出したのは、ピエロマスク。ここにもダークナイトが。

北北西に進路を取れ(1959年製作の映画)

4.2

面白い。明るいヒッチコックも良い。巻き込まれサスペンスなんだけどジェームズ・ボンド並みに色男でアクションもある。この映画より先に書かれた小説は置いといて、映画の007は確実にこの影響を受けている。なの>>続きを読む

サイコ(1960年製作の映画)

3.3

泊まりたくないモーテル第1位。
大胆な展開。中盤のアレが起きて緊張感が切れたあと寝落ちした記憶がある。