糖質亭砂糖金平さんの映画レビュー・感想・評価 - 2ページ目

糖質亭砂糖金平

糖質亭砂糖金平

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ショーイング・アップ(2022年製作の映画)

3.8

鳩映画。
猫が陶芸を玩具にするか、バスケットボールが陶芸を壊すのか、鳩が陶芸を割るのか期待していたがそこまで性格は悪くなかった。優しい。

街の野獣(1950年製作の映画)

3.8

いきなりプロレスが始まる容赦のなさについ笑ってしまう。楽しい笑いではなく驚きの笑い。
桟橋の長い足音。1000ポンドの価値へ

ゴジラ-1.0(2023年製作の映画)

4.0

面白かった!
なんとか作戦って楽しそうだね!

美術衣装とか今でもここまでやれるんだなあ。予算かあ。
水面から始まるように水、海という場が恐怖と暴力の場であるという設定作りが上手い。黒い雨。

翔んだカップル オリジナル版(1982年製作の映画)

3.8

家とその近くの坂道のロケ地が良い。
昔見た記憶だともっと色々な場所に行っていた記憶だったけど、基本的には家と学校。
おろかね!

PERFECT DAYS(2023年製作の映画)

4.2

同じ物を同じように撮らないという撮影の基本が、日々の生活を解像度高く浮かび上がらせている。

ある映画スタッフが、朝イチの朝陽が綺麗だったらその日の撮影は上手くいくような気がする、と言っていたのを思い
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枯れ葉(2023年製作の映画)

3.8

カウリスマキは仕事首になってからが本番。
酒クズ映画。禁煙のタバコはやめない。でもさ、酒やめて車に轢かれるならやめない方がいいじゃん

風の中の牝鷄(1948年製作の映画)

4.5

階段の上に置かれた酒瓶の不穏さ。そこから空き缶など、最後への流れが美しい。
子供をおんぶするかのように手を回す、最後の手。女と友人、男と娼婦の川沿いのシーンとかなにかと対応するものが見つかる。

彼岸花(1958年製作の映画)

4.5

田中絹代の凄み。
2024映画はじめ
浪花千栄子の話題を全て持っていくキャラクター像、好き

ファースト・カウ(2019年製作の映画)

4.5

後半にかけてめっちゃ好みで素晴らしいと思うんだけど、武蔵野館のスクリーンが白っちゃけてて前半の闇はほぼ見えなかった。

のでヒュートラで2回目。
同じ作品とは思えないくらい、暗さと色が違った。だいぶ画
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マリの話(2023年製作の映画)

3.5

濃いホンサンスの血。成功してるかは分からんが。その為の韓国料理か。
今作を踏まえた上での全く違う表現の長編を観てみたい。

火だるま槐多よ(2023年製作の映画)

3.2

冒頭、渋谷にて三者三様が面白くてテンション上がった。
洞窟のあたりからなんの話か分からなくなり、話を追う体力もなく、諦めた。

はかな(儚)き道(2016年製作の映画)

3.4

ブレッソンだなあ。
個人的に気持ちの良いカットのタイミングから1-3秒くらい遅い。あの妙な時間感覚を持つ人は日本にも何人かいる。不思議な感覚。
起こる出来事を観せるより、感じさせる考えさせる事に重きを
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市子(2023年製作の映画)

3.2

観た後はクソ映画だなと思ったけど、時間が経ってそこまで悪くなかったのかもしれないと思い直す。
とはいえ、人物設定の薄っぺらさとか偶然忍び込んだタイミングでの殺人とか良い作品だとは思えない。市子可哀想み
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正欲(2023年製作の映画)

3.4

毎日のシャワー楽しそうだなあとか、回転寿司のお湯の注ぎ口が好きだからずっと寿司食ってんのかなあ、とか。
多様性とか言いつつ、こちら側が彼らを分かってあげる話になってる。大した話じゃないのに深刻で、水で
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(2023年製作の映画)

3.8

なんやかんや面白かった。
前までの武映画だったら雑に首を転がされるのは権力を持つ自分だった気がするが、今回は周りで踊るひと。一応、ドジ踏んだり嘔吐したりするけど、まあ老人痛めつけても面白くないしなあ。
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花腐し(2023年製作の映画)

3.5

回想でずっと登場してるので女の死が妙に観念的でうまく感じ取れなかった。だからか二人の男も薄く見えた。
死が強すぎる。死なんて映画の前では大した事ねえよ、くらいのハッタリで撮って欲しかった。
まあちゃん
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キリエのうた(2023年製作の映画)

3.5

アイナジエンドの特徴的な歌い方が苦手で歌が流れるたびに我に返ってしまった。そうじゃなければハマれたのかしら。
ドヤ顔で現れる有名人歌手の中で黒木華がよく観える。抑制的。力になれず悔しいと言った芝居が好
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ザ・キラー(2023年製作の映画)

3.8

軽さはちょうど良い。ネトフリで軽く観るのには最適かもしれぬ。
暗殺者ロールプレイ。

キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン(2023年製作の映画)

4.2

オモロかった。
善良でアホな我々市民を演じるには素の顔では耐えられなかったのかディカプリオ。
正義は勝ったー、で急にアルトマンらしくなる。男の話が終わったとみるや急ハンドルで物語を終わらせる気の使えな
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ヨーロッパ新世紀(2022年製作の映画)

4.2

おもろ。久々に目が覚めた。それぞれの派閥の気持ちが分かる。人間してる。全体に手持ちが多いのが疲れたけど。

途中いなくなったもう一人の移民労働者が首吊ってるのかと思ったけど違った。分からんとこもあった
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BAD LANDS バッド・ランズ(2023年製作の映画)

3.8

印象的な画とかは特になくて物量と編集のテンポでガツガツ見せる。面白く見た。
役者はみんな良い。ほとんど漫画のキャラクターだけど。
キャラクターを誇張されたネトフリとかの連続ドラマを見てるみたい。なんな
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春画先生(2023年製作の映画)

3.5

ハマらんかった。変態ぶりたい一般人て感じ。エロがテーマなのにエロを描けないってなんなん。

良いなと思えるカット、描写はあるんだけどなんか映画に繋がっていかない。映画撮ることよりショット撮ることが楽し
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ヒッチコックの映画術(2022年製作の映画)

3.0

YouTubeで流れてる解説に近い。映画術ってほどか? 
生ぬるい実景を挟んで自己満足。使い回しのヒッチコック写真にラジオ重ねてるだけ。
高さ、とかキーワードで章立てて進むも該当のシークエンスを並べて
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ロスト・キング 500年越しの運命(2022年製作の映画)

3.5

撮り方も企画もテレ朝かNHKの2時間ドラマみたい。

勘と妄想で振り回されたら周りも嫌気差すだろそりゃ。
物語的に運命っぽく描きたいんだろうけど、何故最初の穴が怪しいかその人なりの根拠はあっただろうし
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ファルコン・レイク(2022年製作の映画)

3.5

ゴーストストーリー的なシーツオバケも、冒頭の自動車カットをラストに対比させるのも、終始その湖周辺にはもともと“何か”がいると筋運びしている。少年なのか少女の空想なのか。その不思議な場所をしてファルコン>>続きを読む

桃の花の咲く下で(1951年製作の映画)

3.5

冒頭の移動撮影、唄に楽しい気分で始まる。
現代の感覚で撮ったら継母のとことかウェットになりそうなもんだけど、カラッとしている。
その仮面じゃ隠しきれないだろ、の強引さが良い。

ところで隣のおっさんか
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キネマの神様(2021年製作の映画)

3.2

悪夢を見た。
あまりに強いノスタルジーとセンチメンタルの毒に当てられ気分が悪い。目が覚めてしまった。

撮影所を舞台にした良い話を描こうとしてるんだろうけど…正直なところ”良い話“としては消費出来ない
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クライムズ・オブ・ザ・フューチャー(2022年製作の映画)

3.2

クリステンスチュワートがキスする一連のシーンをTwitterで見て観に行った。神経過敏な眼の泳ぎ。絵のトーンも好み。
ただ全体としては、そこからだろみたいなとこで終わる。こっちは新たな人類としてのクリ
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ミンナのウタ(2023年製作の映画)

3.5

フォーマットに乗せた感が強すぎる。シナリオでの企みはもうないんだろうなあ。
ホラー演出ありきの映画。ちゃんとゾッとさせるしオモロいんだけどなんだかいまひとつ。
ガッツリアイドル使うのは良かった。どうせ
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アステロイド・シティ(2023年製作の映画)

4.2

どうしても天才マックスを思い出さざるをえない。好き。しかし宇宙人もうちょい見たかったな。

マーゴットロビーのシーン、火傷、一夜の関係の表現が最高。メイキングで見たレゴみたいになってるレール、あれで撮
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こんにちは、母さん(2023年製作の映画)

4.0

寄り添う時は相手に触れる。触れることの映画。
終始色んな人物が相手に触る。亡くなった旦那の足袋のエピソードと牧師に触れてしまう終盤のエピソードが象徴的。また、木部の暴走も心ない触られ方による事故。
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男はつらいよ 望郷篇(1970年製作の映画)

3.5

お盆。反応の薄いジジイも笑って観てる。寅さんの笑いはDNAに刻まれているらしい。
扉にもたれかかろうとしたら倒れるヤツ自分もやりたい。

心の指紋(1996年製作の映画)

4.4

観よう観ようと思いながら、ずっと観てなかったヤツ。
冒頭「心の指紋」って大仰なタイトル付ける話じゃないだろって始まり。テンション上がる。
信じる物は別に信じる必要はないんやなー。信じたいってだけで。