ドキュメンタリーはいつどこで発生するかわからない。そして世の中の大半の出来事はドキュメントされずに消えていく。なかったことになる。誰かの思い出や脳の片隅の記憶にとどまり人目に触れないままとなる。
そん>>続きを読む
たまたま12モンキーズ観た後で、ブラピの熟達感がハンパなかった。
モブシーンでぐわぁーって城壁登る感じ。あれ撮りたくて作ったんだと思う。
戦争のドキュメンタリーとなると、その多くは「当時or現在進行形の凄惨な戦地の映像から描く」場合と「戦後の体験者や証言者から過去を振り返っていく」場合の2種類が目立つ。
「戦ふ兵隊」が面白いのはそのどっ>>続きを読む
極私的、という普段使い慣れない言葉もドキュメンタリーの場合はひとつの手法として定着している。とってもプライベート、という意味だが、ホームビデオと言い換えても近しいものがある。その間には「映画という物語>>続きを読む
グザヴィエドランの凄いのは、みんながその自白的な映画の物語と本人の変化そのものを見守ってしまわせるところではないか。優秀な監督は数多いても、人格が映画に憑依したような眼差しを観客から得られる人はそうい>>続きを読む
平凡な夫婦を描く一方で脚本のうまさを感じるのは、どこで映画にテンション(緊張感、社会性)を宿らせるか。法廷画家という設定がよく効いている。日々目の前で行われる数々の裁判は残忍でありながらもどこか滑稽で>>続きを読む
敬愛と偏愛と狂愛を足して3で掛けるくらい好きなガスヴァンサント。彼の持つ豊かな眼差しにいつも救われてきた。現実世界の持つリアリティを大切にしながらもどこかファンタジックな世界は「どんな状況であれど、こ>>続きを読む
ケネスロナーガンとマットデイモンが初動の製作を立ち上げたという。マットデイモンの作品(彼自身の出演も好きだが、なによりも脚本や製作としてつくるもの)にいつも惹かれてしまう。
「グッドウィルハンティング>>続きを読む
「ジャーナリズムを通じてISと闘っている市民がいる」という非常にシンプルなテーマを、危険と躊躇を廃して映画を紡いでいく姿勢が映像からありありと伝わってくる。ほかに類を見ない緊張感。
ISに追われながら>>続きを読む
可笑しいのに、笑ってもいいんだよね?と時折ふと冷静になってしまう。家族からいびられ、ものを破壊し、平気で嘘をつき、恐喝を受けて。全体に通底する不協和音があるにも関わらずそれをユーモアとラブストーリーで>>続きを読む