のすさんの映画レビュー・感想・評価 - 8ページ目

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呪怨(1999年製作の映画)

3.5

「呪怨」シリーズの始まりだと聞いたので見てみる。登場人物たちのオムニバス形式になっていた。ジャパニーズホラーはおろかホラー作品はあまり見ないけど予想していた感じの展開を裏切り、楽しめて怖かった。薄暗く>>続きを読む

死国(1999年製作の映画)

2.6

全体的に薄暗い感じとか田舎独特の嫌な雰囲気が印象的。幼少期~現在の掴みは良かったし秘密が明らかになりそうな中盤までまぁまぁだったのに後半一気にだれてしまった。特にラスト20分あたりは体感1時間くらいに>>続きを読む

アメリ(2001年製作の映画)

4.0

フランスって異世界…まるでリアルすぎる夢の中のような不思議な映像体験をしたと思う。とても色鮮やかな世界観。友達はおらず妄想することが大好きな主人公、そんな彼女が恋するのは失敗した証明写真の切れ端を集め>>続きを読む

ビルとテッドの大冒険(1989年製作の映画)

3.6

気になってた作品!歴史のレポートのために不思議な電話ボックスタイムトラベルして偉人を連れてきちゃうぶっ飛び設定。主人公2人もストーリーもラフな感じでおバカさがあって笑える。有名な偉人たちがショッピング>>続きを読む

マトリックス(1999年製作の映画)

3.8

これが20年以上前の作品とは思えなかった。スタイリッシュなSFアクション。独特でサイバーパンクな世界観に圧倒された。色々なものの造形が見ててワクワクする。この世は何が現実で何がどこまでが嘘なのか…深く>>続きを読む

海よりもまだ深く(2016年製作の映画)

3.6

祖母の家にカッチコチの手作りシャーベットがあったのを思い出した。家族の間の会話やその時の流れ、この丁度いい温度感。その誰かとの何気ない瞬間を思い出したり感じるものがあるんじゃないかと思う。樹木希林が演>>続きを読む

私の少女(2014年製作の映画)

3.4

虐待を受ける少女と田舎町に赴任されてきた女性警官の交流を描く…田舎の嫌な所を凝縮したような窮屈な街を背景に男尊女卑、同性愛、外国人の不法滞在、さまざまな社会問題を交えながらストーリーは進んでいく。内容>>続きを読む

バトル・ロワイアル(2000年製作の映画)

4.3

3度目の鑑賞。やっぱり傑作…もう最高な要素しか詰まってない。学生同士のデスゲーム映画の頂点だと思う。クラスメイトが繰り広げるエネルギッシュでスピード感あふれる殺し合い。容赦ないグロ描写。場面を引き立て>>続きを読む

時間離脱者(2015年製作の映画)

3.5

別の時代を生きる2人が予知夢を通して繋がり、とある事件を調べていく…設定は興味深くて展開はスピード感あり!2人の奇妙な運命の行く末と犯人との追撃戦にドキドキ。美青年なイ・ジヌク!イム・スジョンが二役演>>続きを読む

リンダ リンダ リンダ(2005年製作の映画)

4.2

文化祭を直前に分裂してしまったガールズバンドが韓国人留学生をボーカルに迎えて、ブルーハーツのコピーに挑む話。

バンドの4人、個性的でひとりひとり恋、友情、葛藤もあり活き活きしてて好きだ。ペ・ドゥナ出
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JSA(2000年製作の映画)

4.0

久しぶりに韓国映画。ずっと見たかった作品。38度戦上の共同警備区域(JSA)で起こった射殺事件の真相に迫る…南北分断という重く難しいテーマだけど堅苦しい作風では決してない。同じ民族でも戦いを乗り越えて>>続きを読む

危いことなら銭になる(1962年製作の映画)

3.4

何も考えずに楽しく見れるアクション娯楽大作。テンポ良くスピード展開。ドキドキのアクションシーンはしっかり大胆に魅せる!まさに日活アクションの大道っぽい。ワインレッドのスーツが映えちゃう宍戸錠、若き浅丘>>続きを読む

浮草(1959年製作の映画)

4.1

小津安二郎監督。ただ一つ大映で撮った映画なので小津イズムを感じながらも一味違う作品に仕上がっていた。旅芝居の一座の人々の様々な人間模様を描きながら親と子、どんな形であれ血縁関係という切っても切りきれな>>続きを読む

月は上りぬ(1955年製作の映画)

3.8

あの電報は何だかロマンティックだなぁと思った。今やっても分かる人が果たしているのだろうか?障子に穴が開くシーンが気になる。奈良の雰囲気良いなぁ。そこで描かれる姉妹の関係性が美しい。でっかい犬とブランコ>>続きを読む

拳銃無頼帖 電光石火の男(1960年製作の映画)

3.6

前作を見てからしばらく経ったけど見てみる。正直、前より二倍くらい面白かった。ストーリーはお決まりだけどスマートに展開させていく。最後はちょっとびっくり。今作はだらしがない役の宍戸錠。新キャラ二谷英明は>>続きを読む

誘惑(1957年製作の映画)

3.6

中平康監督作品。この作品は今だと恋愛コメディ的な枠に分類されるのだろうか。それそれの登場人物の一筋縄には行かない恋愛物語。自分の気持ちや立場を吐露するシーンが多い。同じ画面の違う空間で物語が同時進行し>>続きを読む

沖縄の民(1956年製作の映画)

3.6

壮絶な沖縄戦を闘った様々な人々の姿を描いた作品。暗くて見にくい部分もあるけれど、船の爆撃や夜中に焼夷弾から逃げるシーンなどは凄まじくとてもインパクトがあり、戦争映画として良い出来だと思った。どこでどう>>続きを読む

秀子の車掌さん(1941年製作の映画)

3.4

戦前に作られた映画を初めて見た。成瀬巳喜男と高峰秀子の初タッグ作。タイトルに秀子と付いているだけあって、若くてフレッシュな彼女を十分に見ることができる。豊かな自然の中にガタガタと走る古いバスのガイドを>>続きを読む

野良犬(1949年製作の映画)

3.8

終始画面から蒸し暑いのがムンムンと伝わってくる。若手刑事がコルトを無くしたことから始まる黒澤明監督が手がけた2人の刑事による犯罪サスペンス。

だんだん犯人に近づいて行く様子をダイナミックに描いている
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愛のお荷物(1955年製作の映画)

3.6

戦後ベビーブーム。人口増加を食い止めようとする厚生大臣とその家族が巻き起こす風刺の効いたドタバタ喜劇。

とにかくトントン拍子で話が進む。自由奔放で結構やり放題な登場人物たち。故に誰も自分に反省はあま
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椿三十郎(1962年製作の映画)

3.7

時代劇は普段あまり見ないけどとても楽しめた作品だった。「用心棒」よりもコミカルな仕上がりで規模がさらに広がった感じ。真の侍、三船敏郎!やっぱりカッコ良すぎる。またまだ未熟な若い侍たち9人に穏やかな女性>>続きを読む

その人は遠く(1963年製作の映画)

3.8

山内賢演じる青年を惑わせる艶やかな年上お姉さんを演じる芦川いづみを見ることができる貴重な一作。

また彼女の新しい一面を見た感じがする。こんな美しいお姉さんが近くに居たら受験勉強なんか集中できやしない
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乱れ雲(1967年製作の映画)

3.7

カラーの成瀬巳喜男。今まで見たメロドラマの中でも最高峰の作品。夫を亡くした妻を演じる司葉子の哀愁を帯びた何とも言い表せない美しさ。あの瞳で見つめられたらたまらないと思った。音楽も素晴らしいし、直接的な>>続きを読む

流れる(1956年製作の映画)

4.1

傾きかけた芸者小屋を舞台に、そこに出入りする女達の人間模様を描いた物語。

やっぱり成瀬監督は女性の撮り方がとても上手だと思う。女だらけの世界のギクシャクした部分や世知辛い実状を繊細に撮っている。誰が
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酔いどれ天使(1948年製作の映画)

4.0

肺を病んだヤクザと酒飲みの町医者。お互い不器用な2人によって繰り広げられるストーリー。時代を超えても色褪せることない、とにかく作り手のエネルギーをひしと感じる作品だった。やくざと病気に向き合う女子高生>>続きを読む

驟雨(1956年製作の映画)

3.9

結婚して4年。倦怠期の夫婦に起こる様々な出来事を軽快なリズムで描く作品。割と暗い方に行きがちなテーマではあるけど、重くなりすぎないのが良い。割とシュールでちょっと笑える場面も多かった。何でもしっかりと>>続きを読む

いのちの朝(1961年製作の映画)

3.4

最初すっかり生保レディの芦川いづみさんによる保険の勧誘映画なのかと思ったら違ってた。ジャガイモばっか描いている画家の頑固親父と父想いの娘を中心に繰り広げられるホームドラマ。

父は不器用だけどこれも美
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サムライの子(1963年製作の映画)

3.6

部落差別をテーマにした映画ってあんまり無いんじゃないかなと思った。今では出来ないであろう一作。

父に連れられ田舎から小樽に引っ越してきた主人公がたどり着いたのはサムライ部落と呼ばれる地域だった。今村
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乱れる(1964年製作の映画)

3.6

戦争未亡人と義理の弟の恋の行方を描いたお話。前半は居場所の無い未亡人の話かぁって思って見てたけれど後半からガラッと変わってくる。

高峰秀子に魅入ってしまう。台詞ひとつ、表情ひとつとっても本当に"女優
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青春のお通り(1965年製作の映画)

3.5

ペリーショートの吉永小百合が関西弁を喋っているのが新鮮だった!そんな彼女が演じる主人公が繰り広げるテンポの良いユーモアたっぷり青春物語。

純愛コンビが可愛らしい恋愛をしている。しかし周りの人の恋愛は
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女の座(1962年製作の映画)

3.7

成瀬巳喜男監督が手がけた、豪華キャストなホームドラマ。東京に住むある家庭の個性あふれる人々の日常をコミカルに描いている作品かと思いきや、後半に向けてその中にそれぞれの人物の苦悩や葛藤もじんわりと滲み出>>続きを読む

硝子のジョニー 野獣のように見えて(1962年製作の映画)

3.8

思ったより強烈な作品。家族に売られた少女みふね、逃亡先で出会うジョー、みふねを追う秋山。誰しも裏切られ傷つけられ孤独になる。この3人を追いながらストーリーは進んでいく。

アイ•ジョージも宍戸錠も良い
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用心棒(1961年製作の映画)

3.6

まさに痛快時代劇!黒澤作品は初めて見たけれど、思い出してみれば今までこの映画に影響を受けている作品が沢山あったんだなと思う。望遠レンズで撮られてる映像が目を引く。殺陣シーンはキレッキレ。

ピストル持
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祇園囃子(1953年製作の映画)

3.8

京都の祇園の花街を生きる女性を描いた物語。名の知れた芸妓、美代春と自らが仕込んだ舞妓、栄子。夜の世界にはズル賢い大人たちが沢山いる。そんな中で様々な出来事に直面しながらも懸命に生き、まるで血の繋がった>>続きを読む

乳母車(1956年製作の映画)

3.4

図書館で原作を読んだので見てみる。わりと複雑なお話。望まれない境遇で生まれた子供について何が幸せなのか、どう生きて行くか…自分の家族がこういう出来事の当事者になったらどうなのかと考えると重い気分になる>>続きを読む

銀座二十四帖(1955年製作の映画)

3.6

川島雄三監督作品。G.Mイニシャルの画家を探すうちに様々な人を巻き込んでどんどん話が広がって行く。

ストーリーと銀座の小ネタを解説してくれる森繁久彌のナレーションが付いているのが新鮮な感じ。今回の三
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