imaponさんの映画レビュー・感想・評価 - 7ページ目

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殺されたスチュワーデス 白か黒か(1959年製作の映画)

3.8

1959年の未解決のBOACスチュワーデス殺人事件を題材に取った物でこれはあくまでフィクションですよ。と断りを入れて開巻。
事件をネットで調べてみると密輸がらみの疑惑が出てくるのだが本作ではあくまでダ
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マザーズ(2016年製作の映画)

4.0

不穏なまま始まり不穏の中、展開し、不穏なまま終わりを迎える。不安を煽るサウンド。
家政婦エレナ。胎内に別の生命を宿らせる不安、ましてや代理出産。より女性には迫るだろう。何処か他人事の冷酷男でさえ迫って
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スターフィッシュ(2018年製作の映画)

4.9

このレビューはネタバレを含みます

世界の終わりに紛れこんでしまったオーブリー。救う糸口は親友の残したミックステープ。邪悪な物から扉を閉ざす事に成功したかに思えたがそれは逆に扉を開ける最悪の事態であった事を知り呆然と鼻血を垂らして外界に>>続きを読む

青色革命(1953年製作の映画)

4.8

やはり日本のスクリューボールコメディはこの頃の市川崑に尽きるのではないか?原作は石川達三。
テンポ良しキャラ良しの群像コメディ。
大学を失職している父親の千田是也ド嵌まり。不器用だけど芯があり学問の理
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華魂 幻影(2016年製作の映画)

3.6

閉館迎えるシアターのラストショーは卑猥な華の魔力かフリーダムなカオスでスラプスティック・フィナーレ。
映写技師は映像の中から現れた妖精のような女子を助けられるか、映画の中のカップルは愛を交わし腸を抉っ
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官能教室 愛のテクニック(1972年製作の映画)

4.3

青春熱血サバサバ女教師の田中真理、カッケーわ!
男子校、学ラン登校のガキどもに「おはよ!」とクールに挨拶。
性教育。匿名ながらも生徒の体験度を知っておきたいとアンケート回収。魚住くんは実名で赤裸々な告
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今日も嫌がらせ弁当(2018年製作の映画)

3.3

実在モデル母ちゃん、親心と童心が同居していて逆境も生き抜く👏持続力にも👏
イラストやマンガの描ける母親の子は孝行率高いと言うし(根拠無し)

芳根京子がお弁当作って太鼓少年に告ろうとする所せつない。
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マルチプル・マニアックス(1970年製作の映画)

3.7

カルト傑作「ピンク・フラミンゴ」の前に撮られたディバインを主演とする怪獣映画。モノクロ作品。
原中の掘っ立て小屋で営む見世物小屋の罠。蜘蛛の巣のように獲物をおびき寄せて強盗行為。これはいかにも効率が悪
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珍品堂主人(1960年製作の映画)

3.7

控え目に言っても淡島千景は相当贔屓にしてるつもりだが、出演作が僅かに当方嗜好と齟齬あり特集やってても片っ端から観る事はなく少しづつ。今回は井伏鱒二原作の「珍品堂主人」
「骨董は、女と一緒だ」とのたまう
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シリーズ エロいい話 エスパー☆マミコ(2012年製作の映画)

3.8

少しオツムの弱いマミコはピンサロで働き大好きなインディーズ監督彼氏を援助してるが、チ○ポ咥えるとその男の心が読める能力を持ってしまう。
超能力の中でテレパスは不幸しか想像でかない厄介能力。彼氏の本心を
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地獄でなぜ悪い(2013年製作の映画)

3.3

映画界、極道界が置き忘れてきた何かを求めハイテンションでバカバカしく突っ走って地獄行きます。
武藤組長・國村隼の仁義と夫婦愛。それを繋げるのは良く解らない青年・星野源を介してのファックボンバーズ平田・
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危険な女(1959年製作の映画)

3.6

渋谷の渡辺美佐子特集を控え、その前哨戦として。
本館の松本清張特集にも溢れるレア物上映って事は大して面白くも無いだろうと思ったがそれなりに楽しめる。

渡辺美佐子の服毒といったら西村昭五郎作の「あんた
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香川1区(2021年製作の映画)

3.6

なぜ君続編。注目の選挙区。
ポスターデザインの模様は何でしょう?
結果が判っていても面白い。51対49への着地お見事。

公平を保とうとしても監督は自民政権が倒れる事を望むスタンス。観る方も特に異論は
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サンダーバード55/GOGO(2020年製作の映画)

3.6

当時の撮影手法完全再現。ラジオドラマとして書かれたエピソードをスーパー・マリオネーション化した3話はさほど魅力的ではないが、音楽と発進シーンを大スクリーンで受け止めるだけで上がる。
第一話で訪れたペネ
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セシル・B/ザ・シネマ・ウォーズ(2000年製作の映画)

3.4

Demented Forever!
オープニングタイトルかっこ良い。激しいビートにハリウッド大作のテーマに似せた音楽。
詰まらない大作商業主義に走る映画界に鉄鎚を下す。セシル・B・ディメンテッド率いる
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ドライブ・マイ・カー(2021年製作の映画)

3.9

村上春樹だし、西島秀俊だし、濱口竜介ってのもどうかて思いスルーの予定だったが、音楽を石橋英子さんがやってると知り急遽観てしまった。

西島・霧島のベッドシーンが気持ち悪すぎた。

感情を排しての徹底し
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音楽(2019年製作の映画)

4.6

まずもって絵、キャラの動き、間、背景の処理、ユルさとシリアスの融合が好ましい。
古美術森田が初めて古武術のサウンドに触れる心象風景に爆上がり。感想リアクションも最高。
アコバンの古美術が電化をたどるの
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人間の條件 完結篇(1961年製作の映画)

3.6

9時間半超の大作トリロジーその3、最終。
第1部見始めてからおよそ20時間で完走。
岸田今日子の出演を知らなかったので爆上がりした。やはり岸田今日子様である。敗残兵と合流する娼婦で妖しみがカッコ良いが
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人間の條件 第3部望郷篇/第4部戦雲篇(1959年製作の映画)

3.6

軍隊の理不尽さというネタは好物である。だが田中邦衛が虐められるフルメタルジャケットな展開(こっちが先じゃんか)は今一。虐めが仲代達矢に向い始めると俄然面白い。
新珠さんがやはり可愛い。窓際の全裸は吹替
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人間の條件 第1部純愛篇/第2部激怒篇(1959年製作の映画)

3.9

9時間半超の大作。トリロジーのその1
恐る恐る見始めてしまった。
確かに日本人なら見ておきたい作品。
五味川純平の体験が元って、、
南満で日本、どれだけの事をやってきたのか?
1959という時代だから
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湯を沸かすほどの熱い愛(2016年製作の映画)

3.6

余命幾何物。
主演・宮沢りえの双葉の強さが時間が無い事も相まってかなり性急強引感があり苦手だったが、それも愛あればこそか?
娘の杉咲花に幼い頃から手話やらせてたのは良い。
ダメ男亭主オダギリ・ジョー。
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ドント・ルック・アップ(2021年製作の映画)

3.8

今の時代ならではの、そしてNetflixならではの地球(人類)滅亡を皮肉たっぷりに描いたSFコメディで基本的にこういうのは大好きなんだけど笑ってる場合じゃないよな感もあるって何なんだよ。

笑い飛ばす
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BBB(BAY BLUE BLUES)2021(2021年製作の映画)

3.7

「なぜ君たちは優勝できないのか?」
優勝して欲しいというより、優勝させてあげたい。
キャプテンは言う「もう、いいチームにはなっている」
でも他のチームもいいチームになってきてる。
2022シーズン 
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ネオン・デーモン(2016年製作の映画)

3.4

独特な色彩光彩設計のニコラス・ウィンディング・レフンが美麗のエル・ファニングを撮るんだからアートとして成立。
ほぼ制止長回しやスローなパンでまるでエル・ファニングに焦らされてるような心持ちになれる。
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偶然と想像(2021年製作の映画)

3.4

ガチの女性映画でそれなりに楽しめたが。。。

第一話
古川琴音の芽衣子の全てを破壊する結果を招く「想像」が痛快で良い。現実は無難にやりすごしたが、この後ずっと秘密を抱えたまま親友と付き合っていく。芽衣
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ラストナイト・イン・ソーホー(2021年製作の映画)

4.2

「ベイビー・ドライバー」監督の新作とあらば、極力情報を封鎖した状態での鑑賞。とは言えホラーだという情報は入ってたはずなんだが、すっかり忘れてて前半のノスタルジックな展開をウキウキで観てた。

デザイナ
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肉の標的・奪う!(1979年製作の映画)

3.8

ロマンポルノ・レイプ・ファンタジー
酒ぐせが悪くクラブ接待中専務を殴り飼殺しの憂き目を見た男、雨の中送ってくれたホステスの岡本麗を皮切りにかねてより視姦していた社内の女たちを次次レイプ。標的は実に豪華
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のけぞる女(1980年製作の映画)

4.6

風間舞子、主演作観る度にこれぞ代表作と思うクオリティあるが、これこそ本当の代表作じゃなかろか。
女シリーズは誰が監督しても名作になるのか?これは加藤彰なんだ。

先ず冒頭一瞬ショットの顔面力!細眉風間
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モア(1969年製作の映画)

3.7

2作のミムジー・ファーマー特集。
ピンク・フロイド「モア」
美しい景色の中シルバー・ブロンド白装束のミムジー壊れゆく。
愛してるはずの相手に急に冷たくなるとこ最高!
ミムジー・ファーマーのエステルがコ
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渚の果てにこの愛を(1969年製作の映画)

3.7

ミムジー・ファーマー特集嬉しいが何故2作だけ?もっと観たい。
シルバー・プロンドのファム・ファタール。
愛してるはずの男に対して急に冷たくなるとこ最高。
近親相姦ものもミムジー・ファーマーがスクリーン
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犯され志願(1982年製作の映画)

3.6

これまた極めて80年代のロマポで内容今一なれど初見の主演、有明祥子にぞっこんで良かった。
やや出歯気味の口元と鼻の形が良いの。演じるキャラも二日酔いでも明るく出勤する元気キャラが良いの。
親子ほどの詐
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少女暴行事件 赤い靴(1983年製作の映画)

3.6

コインロッカー前で制服から私服に着替えて東北線、上京して遊ぶ女子高生かと思いきやその逆で下り電車。
週末に地元に帰りヤンキーたちとつるむが東京でも古河でも居場所が儚くなる焦りのせつなさ。
古河の火野正
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今年の恋(1962年製作の映画)

3.8

あまり見たことない木下恵介。
こちらはラブコメ。
どうにも岡田茉莉子の姉ちゃんと東山千栄子のばあやが口うるさくて敵わないのだが、そうなるにはそれぞれ理由がある。
和装で小料理屋の1,2階をテキパキ働く
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愛欲の日々 エクスタシー(1984年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

静かで落ち着いた作風は下元史朗がカッコいい。
互いに呼ばれぬ悲しい葬儀帰りに出会った男女。名も知らぬ行きずりの一夜限りのはずが、横浜から甲斐小泉、さらにまた横浜に戻る逃避行。仕舞には発熱した女を看病ま
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性愛占星術 SEX味くらべ(1978年製作の映画)

3.5

曽根中生×山本晋也のケミストリー。
脚本がまとまらない脚本家とドケチなプロデューサー、遊んでばかりの監督の3バカ水上温泉合宿。
脚本家の新書本パクリ妄想シーンは早回しで声まで加工され漫画チック。
どユ
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女教師 汚れた噂(1979年製作の映画)

3.8

オープニング良い。ラブホ街から一室、宮井えりなが裸で横たわるベッドちょい乳首。行きずりの男が3万円よこす。早朝のセンター街、死刑台ぽいトランペットジャズ、バス停で先程の3万で別の男を買う。
奇妙な作品
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