imaponさんの映画レビュー・感想・評価 - 4ページ目

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肉体の冠(1951年製作の映画)

3.7

ダンスの回転と美しく決まる平手打ち。

ファムファタール、シモーヌ・シニョレ(娼婦?)のキャラの魅力、アップの時は常に紗がかかっていて美しく見せる。二重の三角関係の行方は常にシモーヌ・シニョレにかかる
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Dressing UP(2012年製作の映画)

3.1

祷キララの原石、素材感がスゴイ。お団子結い。この頃はまだ少年のようで可愛いとか綺麗とかの範疇で無い感じを楽しんでいたら特殊造形飛び出してきて笑。

作品は悪い意味で低予算インディーズ臭。
ただ、父娘の
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殺しを呼ぶ卵 最長版(1968年製作の映画)

3.6

カッコいいと思ってた交通事故のポスタービジュアルは妄想フラッシュバック。
前衛な劇伴が終始やかましい。前衛音楽も使い方が難しいのかもしれない。個人的にはこの劇伴はNOでした。
そんな中、エヴァ・オーリ
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窓辺にて(2022年製作の映画)

3.4

とても文学的な会話劇が重苦しく続く。不倫の話だけどドロドロ感はない。無くても地獄である事に変わりはない。むしろ、さらに地獄が浮き彫りか?
ユーモアはあるにはあるが全般的には抑え気味で終盤に集中している
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ロックンロール・ハイスクール(1979年製作の映画)

3.5

おバカ映画を期待して観てみたら予想通りのおバカロックンロールで嬉しくなった。
ヘンデルとグレーテル2人合わせてハーポなのが良い。
女子体育自習のぐだぐだ体操が好き。
ラモーンズ、思ってたよりライブシー
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(500)日のサマー(2009年製作の映画)

3.6

恋愛なんて時系列の順を追って思い出してみたらちっともロマンチックでもセンチメンタルでも無いやね。

音楽きっかけの出会いとクロエ・グレース・モレッツにアドバイスされるの良かった。

ストレージマン(2022年製作の映画)

3.6

このレビューはネタバレを含みます

高橋伴明作品よりストレートで明解な気がした。
窮地に陥っても忘れちゃならない物があり、明るい明日は糞プライドを捨てられるかにかかる。ラスト、マスクごしの後輩・矢崎広の表情にドッキドキ。

アフタートー
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エリ・エリ・レマ・サバクタニ(2005年製作の映画)

3.3

今年亡くなった青山真治作品は観た事無かった。嫌うわけでなくあくまで縁。その中で一番関心を持ってたのが本作でやっと観た。

発想の良い脚本。

何気なく見せるミズイとアスハラ二人のニコニコ顔が良い。
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ひと夏の体験 青い珊瑚礁(1981年製作の映画)

3.3

寺島まゆみの代表作と認識してたがやや誤りだったか。
DT彼氏との初体験に失敗した少女の感傷旅行。
ズーズーしい故に物語を強引に推進する主人公の処女キャラ。

それでもアイドル映画として上出来。沖縄ロケ
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ヒポクラテスたち(1980年製作の映画)

4.5

大森一樹監督追悼。
深夜のTV映画で観たのは40年近く前かな。
伊藤蘭のセルフ採血、古尾谷雅人のPaint it Black、阿藤海と内藤剛志の激論。
舞台は70年代前半、少しばかり上の世代、京都の医
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さすらいのボンボンキャンディ(2022年製作の映画)

3.3

ピンク四天王のサトウトシキってこんなからみ演出拙かったっけ?と思ったがワザとなのか?吉岡睦雄のだけ流石にエロかった。

夫が海外赴任中、就職経験無し若妻の退屈飲酒のフワフワ不倫。

身勝手に振られ、自
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ニューオーリンズ・トライアル(2003年製作の映画)

3.7

観るつもりなかったけどオープニングにRachel Weiszの文字見つけたので見始めたら最後まで見ちゃった。
陪審員制度の裏側。銃社会米国の闇。
陪審員コンサル、陪審員の選考過程。
金か正義か。
トイ
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囚われの女(1968年製作の映画)

3.7

OPのお人形うにゅうにゅさせるのでかなり期待高まった。
モビールアートのオブジェに囲まれ劇伴も前衛現代音楽ぽいのなってる中かなりソフトながらメチャクチャエロい精神的調教。
「服従は甘美な自己放棄」
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夜明けまでバス停で(2022年製作の映画)

3.3

現代社会への言いようのない怒りの矛先に共感覚えられそうなので映画の中くらい溜飲下げさせてもらうか、と見てみたらほっこり終わった。悪くはない。

前半のどんどん悪くなっていく段階はリアリティに欠ける気も
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白頭山大噴火(2019年製作の映画)

3.3

息も付かせぬスピード展開。次から次へと追加変更されるミッションの中最後はバディ展開と娯楽性が大噴火してる。
有能な工作員も除隊の日に任務を授けられる民間人の部隊長も家族を守る事が第一で結果それが半島を
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ジムノペディに乱れる(2016年製作の映画)

3.2

映画監督が同業者と「最低!」と罵り合う。確かに最低だが板尾の場合、自分の地位を利用して女を得てるわけじゃないからまだましなのか?何故かモテるタイプ。最低には違いない。
ジムノペディがなると条件反射的に
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やまぶき(2022年製作の映画)

3.4

岡山県真庭市におけるマニワックな16mm群像劇w
真庭に住んでる知り合い居るけど行った事はない。「すげえ田舎でなんもない」言ってた。そんな地域に「濾したような世界」(←登壇の川瀬さんが言ってたこの表現
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一刀斎は背番号6(1959年製作の映画)

3.4

確かゴリラがプロ野球選手になるなんて映画があったような気がするけど、それよりずっと前にこんなくだらない発想する五味康佑が最高で出演もしている。なんと申しましょうか小西得郎とご一緒。
なんで6番なんだろ
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女嫌い(1964年製作の映画)

3.8

ポスターヘッドコピー
細君もあきれるカタブツが、突然起した出来ごころ!

堅物、聖人と言われる鉄鋼会社専務さんがバーの女と京都出張ご同伴で火傷。笠置衆が面白くて褪色フィルムも気にならない良質コメディ。
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独立美人隊(1963年製作の映画)

3.3

歌謡映画にしても社会派にしてもコメディにしても中途半端で変な映画だが、若い松竹女優を楽しめる。
エキゾチックな顔にエクボ可愛い仲宗根美樹はバスガイドコスも良いがキャバレー歌手のドレスもまた色っぽい←悪
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愛のぬくもり(1972年製作の映画)

3.6

妻の父親の力添えで教授への道を歩む真面目な助教授が若く奔放な娘と出会い入れあげて行くという系列的には谷崎やスタンバーグ系だが、一重に田中真理の魅力を楽しむ作品。カトリーヌ・スパークに対抗しうる日本の女>>続きを読む

のんきな姉さん(2002年製作の映画)

3.6

画面と音声の時間がズレたり、リフされたり、長回しが印象的。
小説内フィクションとリアルの境い目が曖昧で面白い。
姉弟の戯れが可愛いだけに相姦関係が息苦しい。
弟を養子にとった老人・佐藤允怪しすぎ。オネ
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少女縄化粧(1979年製作の映画)

3.5

「雪之丞変化」をモチーフにした復讐譚であり監督のデビュー作「あばずれ」のセルフリメイク。

タイトルから日野繭子の少女しのが緊縛されるのだとばかり思っていたら、復讐鬼と化して縛るほうでした。
復讐のた
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変態SEX 私とろける(1980年製作の映画)

3.2

監督のデビュー作「あばずれ」の脚本を一部カットしたリメイク作品。

主演の夏麗子、そのブサイクっぷりといったい何頭身なんだよ!という体型がいたいけな女子高生としてはリアルではあるが・・・
強姦され、処
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あばずれ(1965年製作の映画)

3.5

渡辺護監督デビュー作。フィルムは現存しないと思われていたが2014年に16㎜短縮版が発見された。

処女作特有の思いの長けをぶちまけたオープニングから痺れる。演技や音楽のメリハリ変だけど妙に熱がある。
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あぶない情事 獣のしたたり(1998年製作の映画)

3.8

しゅっとしていた男たちがしゅっとした男たちへと連鎖していく。海岸近くのコテージ風喫茶店「岬」で郵便配達ぽいクライムサスペンス。
波の音と台風や春一番の風の音。
若き伊藤猛の存在感。ファム・ファタール佐
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密会(1959年製作の映画)

3.7

桂木洋子。立川志らくが激推ししているのを知ったのは、もう20年以上前かな。へぇー、そんなに言うのなら一度見てみたいと思っていた。もう一、二本は見たんだろうと記録を調べてみたら、なんとまだ一本も見ていな>>続きを読む

渚を駈ける女(1964年製作の映画)

3.2

もうね、オープニングが最高。
渚を走るウエディング・ドレスの路加奈子。ドレスを波打ち際に脱ぎ捨て下着姿になる。そのバックに伊福部昭の特撮ぽい大仰な音楽。伊福部昭で笑い堪える体験は初か?
そもそも最初の
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ワンダーウォール(1968年製作の映画)

3.5

独身老科学者がひょんな事から覗く物が顕微鏡から壁の穴に変わってしまい、隣のモデル女性・ジェーン・バーキンの肢体恥態を覗くうち研究所も休み続けてドラッグのように虜となるサイケ・ファンタジー。

台詞無し
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赤い夜(1974年製作の映画)

3.5

荒唐無稽なアクションコメディ。
テンプル騎士団とテンプル騎士団の財宝を狙う赤い目出し帽一団、警察や探偵の緩さ伴う攻防。
お楽しみ要素盛り沢山もやや取っ散らかってる。
赤マスク一味アジトの先端技術。スー
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顔のない眼(1959年製作の映画)

3.6

前半部、死体遺棄。小さい自動車と蒸気機関車、踏切のサスペンス味。
中盤、じっくり顔面皮剥ぎオペでのホラー味。
終始劇伴が不釣り合いなほど楽しげに思ったけど
ラストのファンタジー味でしっくり。鳩を放すマ
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団地妻 白昼の不倫(1997年製作の映画)

4.7

1997年の作品か。団地妻、セレブじゃない一般庶民も妻を専業主婦にしておいてもどうにかなった最後の時代かな。
結婚8年子供無し、倦怠期の暇主婦・葉月蛍の憂鬱。淋しさの中ペーソスあるモノローグ。夫からつ
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昇天峠(1951年製作の映画)

5.0

草月ホール以来24年ぶり鑑賞。ずーっと見たかった。当時は劇場映画は年5本も見れば良い方でブニュエルの名さえ知らなかった。映画よりラテンアメリカ好きとして行ったメキシコ映画祭。まさにラテンアメリカの痴れ>>続きを読む

団鬼六 黒髪縄夫人(1982年製作の映画)

3.3

一連の団鬼六の名を冠したSMロマンポルノの中では低調な印象があると思ったら、団鬼六先生がロマポの演出に不満を持ち鬼プロ制作で思い通りにプロデュースしたんだと言う。文筆と映画の違い。餅は餅屋って事か。>>続きを読む

殺られる(1959年製作の映画)

3.4

10年ぶり鑑賞
前回は途中ダレて睡眠してしまったので。
中盤も覚醒して観ると結構変な映画だけどまあ、面白い。
伏線かと思った物が案外放置されてたり、裁縫の婆が悪と繋がってた展開は良かったけどあの婆、結
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激怒(2022年製作の映画)

3.5

二十○世紀の勧善懲悪。
胸糞悪い街です。富士見町でずっと流れるアナウンス。
極端な架空設定も現在の方向性と地続き感ある。
「どこに逃げても同じ。もうこの国はそういう風になったんだよ」
にドキっとせねば
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