サカナさんの映画レビュー・感想・評価 - 2ページ目

フェイス/オフ(1997年製作の映画)

4.0

二丁拳銃、戦闘中に飛び交う鳩、スローモーションetc…というジョン・ウーの釣瓶打ちで素晴らしい。
鏡越しのメキシカン・スタンドオフが特に気が利いてる最高な演出。
冒頭の滑走路も終盤の水上ボートも最高な
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ボーはおそれている(2023年製作の映画)

3.8

毒母育ち(有害な母親との関係性)のせいで強迫性障害を発症してる中年童貞男の地獄を具現化という感じか。
アリ・アスターにとって家族という枠組みはマジで煩わしいものなんだろうなというのを痛感する『ヘレディ
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キャメラを止めるな!(2022年製作の映画)

2.9

ただのリメイクではなく、日本で流行った30分生放送ゾンビ映画をフランスでリメイクする設定という一捻りは良かった。
ただ全体としては味もしないし、オリジナルより尺が伸びたことのメリットを見出せない。あと
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炎のデス・ポリス(2021年製作の映画)

3.2

詐欺師vs殺し屋vsサイコパスvs有能な新人警官の四つ巴。
ポスター的にジェラルド・バトラーが主役なのかと思ってたら、全員が均等に主役級扱いなので誰が死ぬかとかも予想しづらくてサスペンス性が上がってる
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ファイブ・ナイツ・アット・フレディーズ(2023年製作の映画)

3.0

暴走アニマトロニクスの王道ホラーを観に来たのに、蓋を開けたらトラウマや家族の話やらで拍子抜け。
製作が遅延してる間にパクリの『ウィリーズ・ワンダーランド』にネタ潰されたからそういう方向にしたのか?
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フォーエバー・パージ(2021年製作の映画)

3.5

ありそうでなかったというか。今までこうならなかった方が不思議というか。目の付け所が良い。
暴徒化して本来終わるところで終わらなかったので大惨事という出オチに見せかけて全編的確に風刺映画しててビックリし
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デビッド・クローネンバーグのシーバース(1975年製作の映画)

3.3

性欲のリミッターが外れる寄生虫の感染がタワー内で発生するやつ。
所謂クローネンバーグなセックスやエロティシズムの追求だしボディーホラーでもある。ラストの乱交でありながらキチンとパンデミックの様相を保っ
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ボイリング・ポイント/沸騰(2021年製作の映画)

3.8

マジのワンカット。どうかしてる。
あと仕事映画としてもよく出来てる。休みの日なのに仕事してる気分なって最悪なぐらい解像度は高いと思う。
映画なのに集団活劇にならない嫌なリアリズムさ。仕事すぎる。吹替で
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ニューオーダー(2020年製作の映画)

4.0

ちょっとこれは凄すぎるな。
90分もないのにこの密度でこのパワフルさは胃もたれしそうになるが、リアリズムすぎるが故か…
格差闘争で転覆し革命政府の独裁になっても、裕福層は潰されるわけではなく一部は温存
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アリゲーター(1980年製作の映画)

3.4

下水道に住んでるクソデカいワニが暴れるやつ。
ワニがクソデカくなった理由もギリ納得できるし、子供だろうが容赦しない感じは普通に怖いし、駆除方法もそれしかないよなって感じで良い。
それに愛のある作り物感
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哀れなるものたち(2023年製作の映画)

4.3

『フランケンシュタイン』の脱構築。
『バービー』より全然腑に落ちる男権や格差社会に対する切り込み方やったし、ちゃんと最後まで寓話を貫き通してるのも偉い。
モノクロとカラーの使い方も良いし、衣装含めスチ
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ベッキー、キレる(2023年製作の映画)

2.7

前作の方がまだキレてた。原題通りの邦題だが詐欺。
全てにおいてもっさりしてるし、グロも前作の足元にも及んでない。
結末含め何もかも外してきててビックリする。ある意味凄い続編。

わたしの幸せな結婚(2023年製作の映画)

3.3

前半のシンデレラみたいな恋愛話してる間はウキウキで観てたけど、後半ファンタジー色強くなってからはもうどうでもよくなって飽きた。

ゴールデンカムイ(2024年製作の映画)

3.8

ちょうど原作でも期待値がグンと上がるとこで終わった。
もっと傑作になり得る可能性もあったとは思うけど初手にしては十分すぎる実写化だったと思う。
あの終わり方なら続編は確実にあるだろうから東宝はキングダ
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みなに幸あれ(2023年製作の映画)

3.7

『ミッドサマー』や『ウィッカーマン』とか寄りの田舎ホラー。
街全体が狂ってるので逃げ場がなくてマジでイヤな映画になってる。
幸せになるには一家族一生贄とかイヤすぎる。幸せは必ず誰かの不幸で成り立ってる
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アクアマン/失われた王国(2023年製作の映画)

3.2

あの弟と共闘含め1と合わせ技な家族の話というかなんというか。
全体としては見せ場は多いし映画としては悪くない気もするんだけど、萎え要素が悪目立ちしてる。
例えば話は絶対にもっと短くできるし、砂漠や密林
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カラオケ行こ!(2024年製作の映画)

3.9

野木亜紀子が優秀すぎる。
何か最後普通に泣いてしまった。
キャラの解像度が高すぎるし、思春期のややこしい感じも表現できてる。
ちゃんとカラオケも行きたくなるので星おまけ。

笑いのカイブツ(2023年製作の映画)

3.6

社不による社不のためのお笑い道(血尿血便垂れ流し地獄編)。
地獄を愛し地獄に愛された男だよ。
オードリーはオードリーじゃないようでオードリーな感じでキャスティングが良かった。
ただ社不を美化しすぎな感
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レザボア・ドッグス デジタルリマスター版(1992年製作の映画)

4.0

いつ観ても天才。
群像劇、会話劇の傑作。
銀行強盗映画はこれしか勝たん。
映画館で観れて感謝。

(2023年製作の映画)

3.6

蛇に翻弄されるというなんてことない物語だしセリフの応酬なのに怠くないし笑わせてくれるの本当に凄い。ある意味人生ってこんなんの連続なのではとなる。
ウェス・アンダーソンの美的センスも光ってる。

ベイビーわるきゅーれ 2ベイビー(2023年製作の映画)

3.9

前作より日常パートの会話劇は好き。百合度も上がってた気がする。
アクションに関しては動きはいいけど、敵の男2人組に魅力を大して感じなかったのでカタルシス含め平凡なところに落ち着いた印象。
キャラを大事
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プリンセスと魔法のキス(2009年製作の映画)

3.7

音楽/キャラ/レイと星の伏線回収が良い。あとディズニーのセル画映画を久しぶりに観たくなる。また作ってくれないかなぁ。
ただ初の黒人プリンセスというのも売りなはずなのに、尺の8割はカエルの姿でそれはズル
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65/シックスティ・ファイブ(2023年製作の映画)

2.7

割とマジで終始虚無。
主人公が異星人で不時着した星が6500万年前の地球であるネタバラシを最初にするなら、隕石落下までのサスペンス性をもっと高めるべきだと思うんですが。ゆるゆる過ぎるでしょ。
恐竜ホラ
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レック2(2009年製作の映画)

3.8

ガチの続編なので1とセットで観るやつ。しかも1と同じで大分怖いし面白い。凄いよこれ。
ちょい捻りもあってただのゾンビでは終わらないのも巧い。
ただ、中盤のイキりクソガキパートがマジで苦痛なのでマイナス
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ハイテンション(2003年製作の映画)

3.9

普通にスプラッターホラーとして傑作なんだけどどんでん返しがあるのでより楽しめる。観返すとちゃんと伏線は張ってる(ささやかすぎる気もするが)。
緊張感や攻防も魅力的だし残酷描写も割とエグくてインパクトあ
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ルビー・ギルマン、ティーンエイジ・クラーケン(2023年製作の映画)

3.5

キャラデザと質感が良い。
キャラはマジで生き生きしてる。
90分でまとめるためか分かんないけど、家族の話とかそこら辺は割とご都合な感じで言いくるめられる。
人魚が敵というのは良いと思うけど、見た目がア
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ブルービートル(2023年製作の映画)

3.6

ベタベタの寄生型ヒーローオリジン。
良かったのはサイボーグ同士みたいに見える厨二バトル、虫型飛行船が地上モードで雑魚Aを串刺し、主人公がちょっといい感じになっただけですぐに勃起するとこ。
良くないのは
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人質 韓国トップスター誘拐事件(2021年製作の映画)

3.3

短い尺で乱れ打ちで進むストーリーは悪くない。ファン・ジョンミンが自分役というモキュメンタリー感も掴みとしては良い。
ただ正直ファン・ジョンミン以外の別の俳優でもこの話が成り立つのがね…
あと主犯格のサ
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チキンラン ナゲット大作戦(2023年製作の映画)

3.7

前作が脱出モノだったので今作は潜入モノというのは無難だが良い。
ユートピアだと思ってたらディストピアだった映画としての側面も良いし、キャラも良いんだよね。
ラストの方は『悪魔のいけにえ』観てるみたいや
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最後まで行く(2023年製作の映画)

3.9

綾野剛はこういうインテリヤクザ感漂う役が一番良い。岡田准一のコメディ寄りの演技も良い。
監督のセンスも活きて、ちゃんとスター対決映画になってて素晴らしい。こいつら不死身すぎてウケる。
話のパワーのみで
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サンクスギビング(2023年製作の映画)

4.0

暴動シーンからアバンタイトルまでがよく出来すぎてて後半尻すぼみな感じもするけど90年代フォロワーな王道スプラッターになってて良い。
グロの数は少ないけど『ファイナル』シリーズよろしくな殺し方のレパート
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PIG ピッグ(2021年製作の映画)

3.2

愛と喪失の話。キャッチコピーの感じではないゴリゴリのドラマ。
シリアスな雰囲気だが全然飽きないし、体感時間も短くて(尺自体も90分だけど)良い。
相棒の設定も絶妙。巧い。良作。
ただ私の趣味に合う映画
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#マンホール(2023年製作の映画)

3.8

ジャンル映画の醍醐味が詰まってる。
シュチュエーションスリラーだしほぼ一人芝居なところはあるけど飽きることはない。テンポも良い。
サバイバル方向でのリアリティは皆無だけどそれを謎理論でそれっぽくしてる
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ヴィーガンズ・ハム(2021年製作の映画)

3.6

出オチになってなくて悪くない。絶対出オチだと思ってたので嬉しい誤算。
起承転結もちゃんとしてる。
カニバリズムも描き方次第でちゃんとコメディになるんだなって。
全体としてはどっちもどっちやなぁって感じ
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プレデター:ザ・プレイ(2022年製作の映画)

4.2

原点回帰な「狩り」映画になってて素晴らしい。寄り道をしないど真ん中ストレートさも惚れ惚れする。
伝統やジェンダー規範を打ち破ろうとするヒロインの成長譚として完璧。構成がジャンプ漫画なのよ。
プレデター
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TALK TO ME/トーク・トゥ・ミー(2022年製作の映画)

3.6

ノリでバンバン降霊させる彼らの方が異常すぎて怖い。
めちゃ厭な気持ちになる映画。こんなこと起きたら厭やなぁが全部起きる。ライリーが引き摺り込まれた霊側の空間の禍々しさはエグい。
割と霊が何でもありなの
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