シネフィルmonkさんの映画レビュー・感想・評価 - 3ページ目

シネフィルmonk

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三人の女(1977年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

手持ちDVDにて。
田舎から出てきた純朴な娘が仕事を教えてくれるお高くとりすました女に憧れを持ち、ルームシェアする。そして妙な絵を描く女、が題材の3人の女。素朴な娘があることをきっかけに豹変することで
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ミッション:インポッシブル/デッドレコニング PART ONE(2023年製作の映画)

3.8

シリーズ第7作、本日劇場で鑑賞しました。3時間近い長尺、アクション場面連続でもう息つく暇もないほど。お腹いっぱいで劇場を後にしました。
全人類を脅かす兵器を探すのが今回課せられたミッション。時代を象徴
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存在の耐えられない軽さ(1988年製作の映画)

3.8

チェコスロバキア出身の作家ミラン・クンデラを追悼して鑑賞しました。

「プラハの春」の自由を謳歌し、二人のタイプの異なる女性と戯れていたプレイボーイの外科医。しかし、ソ連が侵攻してきたことから国の様子
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ニューヨークの中国女(1968年製作の映画)

2.8

このレビューはネタバレを含みます

「追悼 ジャン・リュック・ゴダール映画祭」が京都でも催されており、『カラビニエ』の上映前に鑑賞する。

『中国女』の配給権を取得したのを機会にゴダールがアメリカ各地の大学を訪れた討論の映像記録、らしい
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カラビニエ(1963年製作の映画)

3.8

「追悼 ジャン・リュック・ゴダール映画祭」が京都でも催されており、劇場鑑賞です。

ネットで見つけたDVDの販売キャッチコピーに「残酷で、笑える、不思議な、戦争の寓話」とあるように架空の国のカラビニエ
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生きる(1952年製作の映画)

4.3

癌で余命を悟った初老の市役所市民課長が残された限りある人生をいかに過ごしたか。若いときに感じなかったことだが、ある程度年をゆくと寿命が気になってくる。それに限りがあるとわかった時、主人公は何を残そうと>>続きを読む

インディ・ジョーンズと運命のダイヤル(2023年製作の映画)

4.3

このレビューはネタバレを含みます

インディー・ジョーンズのシリーズ第5弾で、15年ぶりの新作。公開初日にさっそくに観てきました。

御年80才のハリソン・フォードは陸海空のアクションもこなし、スターの貫禄十分。アルキメデスゆかりの秘宝
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羅生門(1950年製作の映画)

4.1

このレビューはネタバレを含みます

是枝裕和監督作『怪物』を観て以来、ずっと気になっていた『羅生門』をこの機に久々に鑑賞📮です。

平安京の朽ち果てた羅生門で雨宿り中の旅の僧、杣売り、下人らが藪の中で惨殺された武士と行方不明のその妻、の
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ろくでなし(1934年製作の映画)

3.1

放蕩三昧の医者の息子アンリは親からの援助が絶たれたことから車の窃盗団に入り、メンバーの一人の姉と恋に落ちる。しかし、やがて警察と窃盗団仲間から追われる羽目に…。

ナチス・ヒトラーのドイツからハリウッ
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遺灰は語る(2022年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

きょうは大阪まで足を伸ばし、『遺灰は語る』を劇場鑑賞です。

タヴィアーニ兄弟の弟パオロが単独では初の監督作。ノーベル文学賞に輝いたルイジ・ピランデッロ(ピランデルロ)の死後、遺灰を納めた骨壷が独裁者
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ランダム・ハーツ(1999年製作の映画)

2.5

このレビューはネタバレを含みます

警察の内務調査官の妻と、妻が下院議員でその夫(弁護士) という接点のない二人が同乗していた旅客機が墜落する事故が起きる。悲劇を巡って接触するともに相方を失った二人の男女。

監督がシドニー・ポラックに
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シャーロック・ホームズの冒険(1970年製作の映画)

3.0

ロンドンのベーカー街のシャーロック・ホームズ宅に記憶喪失の美女が運び込まれ、いつものワトソンと事件を追うふたり。

ビリー・ワイルダー監督とI.A.L.ダイアモンドのW脚本、タイトルデザインがモーリス
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囚われの女(2000年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

豪邸で祖母、恋人と暮らす青年。恋人が他の女性に心を奪われていると思い込み、嫉妬に狂い始める。他の方の情報でヒッチコックの『めまい』、ゴダールの『軽蔑』に似た描写もあるということでしたが、たしかにそんな>>続きを読む

ブリュッセル1080、コメルス河畔通り23番地、ジャンヌ・ディエルマン/ブリュッセル1080、コルメス3番街のジャンヌ・ディエルマン(1975年製作の映画)

3.1

英国映画協会が10年ごとに発表している「史上最高の映画100(2022年)」で、第1位に輝いた伝説の映画。スカパーのザ・シネマで放映され、録画しておいたものをゆっくり観ました。

タイトルはベルギー、
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怪物(2023年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

いま話題の『怪物』を劇場にて📮。
学校のいじめが深刻化し、連日苦情にくるシングル・マザーの母親。木で鼻をくくったようなそっけない学校側の対応。そして子どもたちの食い違う証言。

「何なんだろうこの人た
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英雄は嘘がお好き(2018年製作の映画)

2.8

戦争に行ったものの不名誉除隊となった口先三寸の胡散臭い男をジャン・デュジャルダンがユーモラスに演じる。妹のために架空のストーリーを作り上げて、英雄に祭り上げる婚約者の姉役にキュートなメラニー・ロラン。>>続きを読む

オフィサー・アンド・スパイ(2019年製作の映画)

3.8

観たかった本作品をU-NEXTにて。19世紀末、フランスの政界を揺るがせたドレフュス事件の実話に迫る作品。

ユダヤ人のドレフュス大尉が他国に機密情報を流したスパイ容疑で死刑判決を下されるが、防諜部長
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AIR/エア(2023年製作の映画)

3.8

NIKEとマイケル・ジョーダンの契約に至る伝説のバスケットシューズ「エア・ジョーダン」誕生秘話。まだプロになる前のマイケルに社運を賭けて売り出そうとするNIKE。町山智浩氏がYou Tubeで解説して>>続きを読む

ベルイマン島にて(2021年製作の映画)

2.5

このレビューはネタバレを含みます

イングマール・ベルイマンが愛したフォーレ島を舞台に一組の映画監督のカップル同士がひと夏を過ごす。奇岩が屹立した美しい島の景色と神秘的な雰囲気に溢れ、ベルイマンがこの地を好み、多くの作品構想を練った場所>>続きを読む

パラレル・マザーズ(2021年製作の映画)

3.8

同じ日に子供を産み、ともにシングル・マザーとなる二人の女性の数奇なものがたり。自分に似てない子なんて言われたらショックですよね…。

ペドロ・アルモドバル監督・脚本、ペネロペ・クルスがヴェネツィア国際
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巴里の恋愛協奏曲(コンチェルト)(2003年製作の映画)

3.8

1920年代、パリのファッションや華やかな文化が楽しめる作品。裕福な中年夫婦のもとに元の夫や芸術家らが集まり、3組の恋愛劇が繰り広げられる。会話から自然に歌やダンスに転じていくシネ・オペレッタ。

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バビロン(2021年製作の映画)

1.0

このレビューはネタバレを含みます

デイミアン・チャゼルだけに期待したが、あまりのおぞましい表現連発に逆に驚いてしまった…

パリでかくれんぼ(1995年製作の映画)

3.6

ヌーヴェル・ヴァーグを代表する監督のひとり、ジャック・リヴェット監督作のミュージカルタッチの作品。

夏休みのパリを舞台にバイク便配達で走り回るニノンや実の母親探しをするイダ、5年間昏睡状態にあったル
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パリ空港の人々(1993年製作の映画)

4.0

手持ちDVDで鑑賞です。
モントリオールの空港で居眠った際に搭乗券以外のパスポートや財布を盗まれ、パリの空港に着いたものの入国できない男の悲劇をユーモラスに描いたフランス映画。 

ご存知の方はピンと
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非常線の女(1933年製作の映画)

3.9

『映画を追えーフィルムコレクター歴訪の旅』を読んだ影響で、小津安二郎監督の戦前のサイレント作品より『非常線の女』を観ました。

弟思いの姉がヤクザの世界に足を踏み外そうとする大学生の弟を救おうとする。
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桜桃の味(1997年製作の映画)

3.8

人生に絶望した中年男性の主人公がテヘラン郊外の山中に車を走らせ、お金で自殺を手伝ってくれる人を探す。自殺の理由は明らかにされないが、山中で車に乗った人たちの反応はさまざま。

「すべてを拒み、すべてを
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突貫小僧(1929年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

『映画を追えーフィルムコレクター歴訪の旅』(山根貞男著、草思社)でその存在を知った作品。

フィルム自体が紛失していたと思われていたのが昭和63年、映画マニアの自宅に家庭向け映写機用に短く編集された9
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ラストエンペラー(1987年製作の映画)

4.0

YMOのテクノ・ポップを聴いて青春を送った世代なので、坂本龍一さんを偲び『ラストエンペラー』( The Last Emperor、1987🇮🇹🇨🇳🇬🇧)を追悼鑑賞📮です。

清朝、そして中国最後の皇帝
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RRR(2022年製作の映画)

4.2

ロングラン上映中のインド映画『RRR』(2022🇮🇳)をドルビーシネマの音響の良い劇場にて鑑賞📮です。

英国がインドを植民地支配していた1920年代、互いの素性を知らぬままにぶつかり、友情を育くみな
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エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス(2022年製作の映画)

1.5

このレビューはネタバレを含みます

日々の問題に悩む中国系移民の中年女性が、カンフーとマルチバースの力によって、全宇宙に災厄をもたらす強大な悪と立ち向かうー(キネマ旬報などから参照)。

アカデミー賞の作品賞、監督賞、主演女優賞など主要
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フェイブルマンズ(2022年製作の映画)

3.7

このレビューはネタバレを含みます

スティーブン・スピルバーグ監督の原体験を描いた自伝的作品。アカデミー賞作品賞にノミネートされ、三度目受賞なるか注目されてます。私も子どもの頃、8ミリカメラ🎥欲しかったです。

全般的にノスタルジー溢れ
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ラ・マンチャの男(1972年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

志摩スペイン村のアトラクション『ドンキホーテ冒険の旅』でお馴染みの老騎士ドン・キホーテのものがたり。ブロードウェイの人気の舞台ミュージカルをアーサー・ヒラー監督が映画化。

ピーター・オトゥール、ソフ
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西部戦線異状なし(2022年製作の映画)

3.7

ドイツ側の一人の青年の視点により、第一次世界大戦の戦争の残虐、無意味さを描いた反戦映画で、アカデミー賞作品賞ノミネート作。こちらもNetflix独占配信。

今、なぜ戦争映画なのかーという素朴な質問も
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エルヴィス(2022年製作の映画)

3.5

最近観た『ブロンド』のマリリン・モンローと同じくスーパー・スターの栄光と知られざる挫折を描いた半伝記もので、こちらも来月のアカデミー賞作品賞ノミネート。

1950〜60年代、独特の腰と足をクネクネさ
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ブロンド(2022年製作の映画)

2.1

アカデミー賞作品賞にノミネートされた『ブロンド』(Blonde 、2022🇺🇸)を独占配信中のNetflixで視聴した。
*
望まれない形でノーマ・ジーンとして産まれ、情緒不安定、黒髪からブロンドヘア
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ヘアー(1979年製作の映画)

3.3

今季の「 午前十時の映画祭 」にもラインナップされている作品がU-NEXTにもあったので久々に鑑賞を。もともと舞台劇だったのをミロス・フォアマン監督がロック・ミュージカル仕立てで製作。

徴兵前に田舎
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