シネフィルmonkさんの映画レビュー・感想・評価 - 5ページ目

シネフィルmonk

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コントラクト・キラー(1990年製作の映画)

3.9

邦題は殺し屋。アキ・カウリスマキ監督、脚本、製作。英国が舞台。外国人労働者が解雇され、孤独のうちに契約殺人を依頼するが、花売り娘と恋に落ち、死ぬのを止めようと思い直す。しかし、殺し屋が彼の居所をつかみ>>続きを読む

ジュラシック・ワールド/新たなる支配者(2021年製作の映画)

2.6

あの『ジュラシック・パーク』(1993)登場からほぼ30年。太古の恐竜復活シリーズの最終話と言う事で、どんな結末になるかを楽しみに鑑賞してきました。

でも行く前から邦題のサブタイトルが引っかかってい
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パラード(1974年製作の映画)

4.3

もともとはスウェーデンのテレビ向けに制作され、日本では長らく未公開だったジャック・タチの遺作。

ストックホルムの舞台で繰り広げられる音楽、アクロバット、マジックのパフォーマンス。これを指揮する座長役
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トラフィック/ぼくの伯父さんの交通大戦争(1971年製作の映画)

3.7

ユロ氏シリーズの最終話。ユロ氏が自分のデザインした最新のキャンピングカーを国際見本市に出展しようとトラックに積んでアムステルダムへ向かうが、自動車社会で交通渋滞、様々なトラブルに遭遇する。

ユロさん
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プレイタイム(1967年製作の映画)

3.6

超高層ビルが建ち並ぶパリへ就職面接にやってきたユロ氏。面接がすれ違いでうまく運ばぬ中、たまたまパリ観光に来ていたアメリカ旅行団とめぐり逢う。

レストランや道路上で、みんなワチャワチャと騒動を起こし、
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リコリス・ピザ(2021年製作の映画)

3.9

鬼才ポール・トーマス・アンダーソンの新作。上映とともに話題となり、京都シネマでも延長されてようやく劇場で観られた。題名はピザ屋🍕さんでなくって、スラングでアナログのレコードを指すそう。当時実在したスタ>>続きを読む

ぼくの伯父さんの休暇(1952年製作の映画)

3.8

『ぼくの伯父さん』(1958)の前にジャック・タチがユロ氏のキャラクターを確立した記念すべきユロ・シリーズの第1弾。長身でパイプを咥え、口数は少なくひしゃげた帽子を被るとぼけた味わいのおとぼけキャラク>>続きを読む

ベルファスト(2021年製作の映画)

4.1

コロナ禍のため劇場で見逃した作品、U-NEXTでポイント鑑賞です。才人ケネス・ブラナーの少年時代を描いた半自伝的なストーリー。

1969年のある日を境に北アイルランド・ベルファストで沸き起こる宗教対
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マイ・ハート、マイ・ラブ(1999年製作の映画)

3.5

ロサンゼルスを舞台に5組のばらばらのカップルたちのストーリーが実は密接に関係していて最後に明らかになるというオムニバス形式の群像劇。

ショーン・コネリーにジーナ・ローランズ、アンジェリーナ・ジョリー
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マイ・レフトフット(1989年製作の映画)

4.1

アイルランドに実在した画家であり、作家であり詩人でもあったクリスティ・ブラウンの半生を描いたヒューマンドラマ。

先天性脳性麻痺で左足しか動かすことができない主人公の少年時代をヒュー・オコナー、成長し
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ザ・マスター(2012年製作の映画)

2.7

戦争後遺症によるPTSDに悩み社会復帰できない男(ホアキン・フェニックス)と"マスター"と尊敬されるカルト教団教祖(フィリップ・シーモア・ホフマン)の二人は不思議に結びつき信頼を得るが、途中から彼の思>>続きを読む

ゼア・ウィル・ビー・ブラッド(2007年製作の映画)

3.2

無一文の坑夫から石油王に登りつめていく男の栄光と孤立、狂気を描く。男手一つで息子を育てながら石油事業を広げていく主人公にダニエル・デイ=ルイス、なにかと接触する怪しげな牧師にポール・ダノ。

この二人
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その土曜日、7時58分(2007年製作の映画)

3.2

お金を得るため両親の経営する宝石店を強盗に押し入ったが、計画が外れてその後誤算がつづく兄弟のストーリー。フィリップ・シーモア・ホフマン、イーサン・ホークの兄弟役にマリサ・トメイ、アルバート・フィニーら>>続きを読む

マグノリア(1999年製作の映画)

3.7

ポール・トーマス・アンダーソン祭りの第3弾で鑑賞。記録のかかる天才クイズ少年、今は大人となり冴えない元クイズ少年、死気の迫るTV司会者とその娘、元大物プロデューサーと若い後妻、セックス伝導者、警官ら主>>続きを読む

ブギーナイツ(1997年製作の映画)

4.1

米国LAのディスコクラブ「ブギーナイツ」で皿洗いとして働く高校生が身体のある特徴を活かしてポルノ映画の俳優としてデビューし、一躍スター街道を登りつめるが、その後ドラッグに手を染めだし栄光と挫折の人生…>>続きを読む

ハードエイト(1996年製作の映画)

3.4

ギャンブルで散財してついていない青年を救い、なにかと面倒をみる寡黙な初老のギャンブラー。青年は父のように慕い、まるで疑似親子のような関係。ある事をきっかけにゆすりを受け、明るみになる事実…。

ポール
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暗殺の詩/知りすぎた男どもは、抹殺せよ(1973年製作の映画)

3.5

再びジャン=ルイ・トランティニャン追悼📮です。収容されている病院から看守を殺害して逃走するジャン=ルイ。山奥に逃げ込み、たまたま住んでいた作家夫婦に匿われるが…。

どこまでもお人好しのフィリップ・ノ
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殺しが静かにやって来る(1968年製作の映画)

3.3

ジャン=ルイ・トランティニャン追悼鑑賞にて。ジャン=ルイが口のきけない賞金稼ぎのガンマン“サイレンス”を演じたイタリア製異色のマカロニ・ウエスタン。舞台が砂塵うずまくアメリカやメキシコの西部でなく、雪>>続きを読む

素直な悪女(1956年製作の映画)

2.9

ジャン・ルイ・トランティニャン追悼鑑賞📮にて。フランスの誇るセクシー・シンボルBBが官能的な魅力たっぷりに3人の男を虜にするストーリー。

本来の題名は『そして神は…女を創造された』。プレイボーイで鳴
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世界で一番美しい少年(2021年製作の映画)

2.8

ルキノ・ヴィスコンティ監督の『ベニスに死す』で鮮烈デビューを飾り、長く消息を聞かないまま『ミッドサマー』(2019)でスクリーンに復帰して話題となったビョルン・アンドレセンのドキュメント映画。劇場で見>>続きを読む

ベニスに死す(1971年製作の映画)

3.5

暑くて集中できず、映画熱がめっきり下がります(^_^;)。そんな中でも『#世界で一番美しい少年』(🇸🇪2021)を観るために久々の復習鑑賞でした。

ヴェネツィアに保養に訪れたドイツの高名な音楽家が性
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トップガン マーヴェリック(2022年製作の映画)

4.2

続編は期待ハズレも多いけど、こちらは杞憂だった。フォロワーさんの指摘通り、劇場で観て正解でした。

前作から36年経て、トム・クルーズ扮するマーヴェリックが今度は教官として"トップガン"に帰ってきて、
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夜ごとの美女(1952年製作の映画)

3.8

『悪魔の美しさ』と同じく、ルネ・クレール監督、ジェラール・フィリップ主演によるモノクロ、コメディー。子供に馬鹿にされたり、とにかく運がついていない音楽教師が夜ごと夢の中で現れる美女たちと恋を囁やきあう>>続きを読む

悪魔の美しさ(1950年製作の映画)

4.0

ゲーテの戯曲「ファウスト」に着想を得たルネ・クレール監督・脚本のファンタジー。大学退官間際の老人ファウストが悪魔メフィスト👿の誘いに応じて若い貴公子に変身、美女と恋に落ちる。ジェラール・フィリップの美>>続きを読む

モンパルナスの灯(1958年製作の映画)

4.1

大阪中之島美術館で「モディリアーニ〜愛と創作に捧げた35年〜」展が催されているのを機に復習鑑賞しました。エコール・ド・パリを代表するイタリア出身の画家アメデオ・モディリアーニの主に晩年を描いた伝記映画>>続きを読む

太陽が知っている(1968年製作の映画)

3.1

南仏サントロペでヴァカンス中のカップルの所へ元恋人と娘が訪れ、やがて殺人事件へと発展するサスペンスタッチのストーリー。

恋人だったロミー・シュナイダーに『太陽がいっぱい』で共演したモーリス・ロネ、若
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ビッグ・ガン(1972年製作の映画)

3.1

ミラノを舞台に組織を抜けようとして妻子を殺された孤高のギャングが復讐していくカラー版ノワール🕶🔫。イタリア映画特有の事情により、アラン・ドロンの声もイタリア語吹替えです。原題は主人公の名前のトニー・ア>>続きを読む

フリック・ストーリー(1975年製作の映画)

3.4

このレビューはネタバレを含みます

wikiによると「フリック」はフランス語で刑事を指す俗語だそうで、実在した凶悪犯とこれを追う刑事もののサスペンス。落ち着いた刑事役のアラン・ドロンに対して、ジャン・ルイ・トランティニャンは刑務所を脱獄>>続きを読む

上海から来た女(1947年製作の映画)

3.4

謎めいた「宿命の女」ファム・ファタールの罠にかかって偽装殺人を手伝う羽目に陥る男を描いたモノクロのフィルム・ノワール。

最近📮したウディ・アレンの『 #マンハッタン殺人ミステリー 』にも登場する遊園
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マンハッタン殺人ミステリー(1993年製作の映画)

3.0

NYのマンションで暮らす中年夫婦が隣室の老女の死に疑問を抱き、探偵さながらに勝手に事件を追い始めるコメディタッチのミステリー劇。

NYの情景を背景にJAZZが良い雰囲気で流れ、フィルム・ノワールの「
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日曜日が待ち遠しい!(1982年製作の映画)

4.2

邦題の通り、日曜日を待って久々の再鑑賞でした。雇い主の妻殺害容疑の真相を突き止めようと、女性秘書が探偵さながらに活躍するサスペンスタッチのストーリー。

精悍なイメージの強いジャン・ルイ・トランティニ
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私のように美しい娘(1972年製作の映画)

3.7

F・トリュフォーのモノクロ短編処女作『あこがれ』(1958)で爽やかな女性のイメージが残るベルナデット・ラフォンが男を手玉に取る天衣無縫のファム・ファタールを演じた犯罪コメディ。真面目な社会学者が女囚>>続きを読む

パワー・オブ・ザ・ドッグ(2021年製作の映画)

3.5

開拓時代のアメリカ・モンタナ州を舞台に、広大な牧場を経営する兄弟に待ち受ける運命、パワー・バランスの変化とある秘密を描いたサスペンスタッチのドラマ劇。アカデミー賞で最多11部門にノミネートされ、ジェー>>続きを読む

逃げ去る恋(1978年製作の映画)

3.8

F・トリュフォー監督作。『大人は判ってくれない』から続く「アントワーヌ・ドワネルの冒険」シリーズの第5話で完結編。

ジャン・ピエール・レオ演じるアントワーヌは第1話から登場して20年余が経ち35歳に
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家庭(1970年製作の映画)

3.5

ジャン・ピエール・レオ主演による「アントワーヌ・ドワネルの冒険」シリーズの第4弾。邦題の通り家庭を持ち子供にも授かるアントワーヌ。しかし、たまたま会社に訪れた着物姿👘の日本人女性と親しくなる…。相変わ>>続きを読む

夜霧の恋人たち(1968年製作の映画)

4.0

WOWOWの放送録画より。F・トリュフォーの半自伝的シリーズ「アントワーヌ・ドワネルの冒険」第三弾。アントワーヌ役には『大人は判ってくれない』から続いてジャン・ピエール・レオが演じる。

軍隊を不名誉
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