イーニドとレベッカの関係がとても良かった。早々に成熟してしまうレベッカと比べ、すべてを失って、そこから回復するのかと思いきや、おじいさんに倣ってバスに乗ってしまう(自殺)イーニド。尻切れトンボのように>>続きを読む
「おっかさんが来たぞー」などと掛け声が連鎖していく姿で泣きそうになる。お母さんがビンタするシーン、言い争いでのアップの切り返し→振り向きのアクションつなぎからロングショットでビンタ→アップという流れが>>続きを読む
長回しのフレンチのシーンが一番笑えた。テンポが少し悪く、また意図が掴めないショットも多い。ラストの大団円に、感動する。
ラスト、「汽車が来たわ」と言って景色に窓の外の視線を向ける淡島千景、切り返しで池部良も外の景色を見つめる。同じタイミングで立ち上がり、最後に隣合って汽車が通るのを眺める。このシーンが完璧だった。バーの>>続きを読む
冒頭の殺人シーン、ワンカットで見せる溺死と飛び降りが良い。ミソジニーを回避したJホラー的な映画だと聞いていたが、映画そのものとは別に、そこに関してはあまり納得はできなかった。
ボンとのキスシーンでアップからロングに変わる瞬間がかっこいい。似たようなシーンが悪太郎にもあったはず。そのあとの漫才も面白いが、次にこいつらが強姦するとは思わなんだ。
これはすごい。とんでもなく馬鹿げた話だが、語り口が素晴らしい。乱心した将軍が大奥を歩くショットは震えるほど恐ろしい。清の使節団のギャグがくだらなすぎて笑える。日中国交正常化が72年9月29日、この映画>>続きを読む
途中途中で挟まれる現代?シーンが物語の興奮の邪魔になる。せっかく盛り上がるところで水をさされることが何度もあった。また最後のオチでメタレベルにあった家族が、フィクション世界と説明もなく混じっていて、物>>続きを読む
橋の幾何学的なショットは奥行きを映して、木登りでは垂直の運動を映す。逆光で木と一体になったかのような木登りは美しい。さらに繰り返しが基調となるユーモアも楽しい。橋を渡る息子の姿を初めて目撃した父に対し>>続きを読む
夜中にひとりで家まで歩く志ん魚が良い。志ん米のキャラクターも魅力的。志ん魚の落語とエリザベスの車がカットバックで交差するシーンも良かった。
以下素晴らしかったシーン
冒頭の長回し
逃げる次郎と女の会話で見せるアクション
殺しに至るまでの強迫的な切り返し
海辺で女が追いかけるときのズームインとアウトが繰り返し
ラスト近くの母親と次郎のカット>>続きを読む
何度見ても、妻が車に乗り込み、乱暴に車が走り去り、妻の叫びが途中で途切れて、追いかける夫に切り替わる瞬間の強引なシーンがすごいと感じる。次に会ったときには妻がもう愛していないと分かってしまう悲劇の強烈>>続きを読む
暗闇に浮かび上がる顔や、手の動きに美しさがあった。ただし、信仰の問題については分からない
呉服商の店先でふと奥を覗くと、そこに妻が現れる。彼女は楽しそうに服を手に取り体と合わせてみせる。帰ってきた夫の前に幽霊として現れるシーンをワンカットで見せる。霧の深い湖の船や、壊れた家から次第に漏れ出>>続きを読む
とんでもない傑作なので、語るのとバカバカしくなる。この世のものとは思えない表現の素晴らしさ。
ただ、それが何から来ているのかは考えたくなる。眼が美しいが肌は妙に赤茶けて粗い。骨格も鋭い。農家の娘として>>続きを読む
千葉真一かと思ったら、鈴木文則だった。愛に気がつくモノローグの独特なカット、クライマックスの松林での戦闘シーンの異様な迫力に気圧される。
最初の二人が襲われるまでの展開が素晴らしい。序盤から不穏な空気が漂う。ヒッチハイカーが不気味で気持ち悪い。後半はレザーフェイスとその家族の可愛らしさは楽しいが、襲うシーンは単調。レザーフェイスの子供時>>続きを読む
音も、物語も、映像も、会話もすべてバラバラに錯綜しつつ溶け合うような映画。顔のアップが印象に残る
ホラー映画としての恐ろしさは図抜けている。「平凡な」家庭が崩れていく様と、因縁めいた出自を持ちながらほとんど不条理に現れた幽霊のいやなかんじ。ひさしぶりに怖くて途中で見るのを一度止めてしまった。
きた>>続きを読む
異世界と接しながらみんなで歌を歌うシーンは笑えた。革命が向こうからやってくるための実験(実践?)。そこに取り替え子の物語がキーになる。映像のチープさが気になったが、韓英恵のファンなのでずっと見てられる>>続きを読む
短編だが物語的には二転三転する展開の速さ。重なり合う顔が怖い。何かしらの意味に還元されないという点で夢の手触りがある
怪物映画。松重豊の赤コート姿がイケてる。電気工事をする女性が死体で引っ張られてくる省略、車が重なる演出、異界に入っていくような黒く沈んだ後姿などが印象に残る。
逆光のショットが素晴らしい。影に隠れたモリーの笑顔がとても印象的。
話してるだけなのに、興奮する。他の新聞社が追随するシーンに落涙。
冒頭の階段を駆け上がる眞人の虫のような動き、サスペンションのたわみ、ベッドのスプリングの軋みがとても良い。調和ではなく不穏な断絶に満ちた作品であった。よくわからないし、気持ち悪い!ほとんど夢のように、>>続きを読む
男と対象的な女たちの気まずさ、独りよがりに楽しそうに朝帰りする男、苦しそうに吸うタバコが最高だった。なにより最後の階段は素晴らしい。感情が理解できない登場人物だった。
ピーター・パーカーとハリーとサンドマン(とカメラマン)で詰め込み過ぎだけど、闇堕ちピーター・パーカーが最高だった。
電車のシーンで、人間の善性を信じることができることが、最高のヒーロー映画になっている。やはりヒーローとヴィランの描き方が完璧
最後のミッションをみた。フィクションへの信仰告白の物語。不条理に起きるからこその奇跡。
インドをなんだと思ってるんだ。いくらなんでもあんなコース料理はないだろ