ながつかさんの映画レビュー・感想・評価 - 4ページ目

ながつか

ながつか

映画(268)
ドラマ(4)
アニメ(0)

スペース カウボーイ(2000年製作の映画)

3.2

物語はとてもまとまっている。NASAを脅してから決定までの処理の仕方が、さすがの素晴らしい。しかしアメリカには葛藤という言葉はないのかといいたくなるような展開で、経済的合理性に対する憎悪が湧いてくる。

トゥルー・クライム(1999年製作の映画)

4.3

凄い。やっぱりイーストウッドは殴られたい人なんだな。ラストに至る展開の素早さが魅力。また社長の家についたら解決というのも良い。さらりとかっこよく別れるエンディングも最高

グロリア(1980年製作の映画)

4.2

最後の帽子とカツラを投げるシーンが素晴らしい

アワーミュージック(2004年製作の映画)

4.5

何度見ても素晴らしい。ナード・デューが街中を駆けていく瞬間だけでも見た価値がある。

羊たちの沈黙(1990年製作の映画)

3.6

レクターがどれほど危ないのかが重要であり、その点始まりは凄く良い。すべてが大袈裟な警戒態勢で、口だけで人を殺せる力を示す。しかしスターリングとの関係の深めかたにはもっと説得力が欲しい。彼が与えるヒント>>続きを読む

目撃(1997年製作の映画)

4.3

完璧な語り口。三者が過不足なく語られる。そしてあれだけの泥棒を説明はなしで行う潔さ。初めの30分はサスペンスドラマとして天才的。イーストウッドの愛国心と正義は高潔さにあるが、現実は清濁を併せ持つ。

パーフェクト ワールド(1993年製作の映画)

4.4

善人はなかなかいない。フィリップに撃たれてから途方も無いすれ違いの気まずさ。ふたたび撃たれた瞬間には全員がただ戸惑うことしかできない。

ルーキー(1990年製作の映画)

3.3

バーで暴れるチャーリー・シーン、逆レイプ、アホな警察に、アホな悪役。全員間抜けで、本当に真の悪党は、車をバカな色するやつだけだと言いたくなるストーリー。イーストウッドも遂に出世した。

アダムス・ファミリー2(1993年製作の映画)

3.2

水泳のシーンと、演劇のシーンはウェンズデー無双でいい

アダムス・ファミリー(1991年製作の映画)

2.8

通俗的な物語とオモチャ箱的な演出に退屈さがあるにせよ、ウェンズデイのキャラクターの魅力と説明の無さに好感がもてる

ケイコ 目を澄ませて(2022年製作の映画)

3.8

すべての音が際だって聞こえ、高速道路と線路の光が美しい。見終わって時間が経つにつれ忘れることができなくなっていく。

TENET テネット(2020年製作の映画)

2.9

冒頭オペラハウスは、楽器踏んだり人の上歩いたりとこれがやりたいんだなと思わせるシーンであった。あれがこれねと分かることの面白さはあっても、実際に飛行機が爆破したところで迫力が無いと思ってしまった時点で>>続きを読む

捜索者(1956年製作の映画)

4.5

オープニング。扉が開き、四角く切り取られた西部の風景と逆光で黒く浮き上がる人物の影、カメラはその人物を通り越して丘の向こうからやってくる男を映し出す。ラストで扉は閉まるが、ジョン・ウェインだけはひとり>>続きを読む

ホワイトハンター ブラックハート(1990年製作の映画)

4.7

筋を見て興味がわかなかったが、見てみれば傑作。全体的なテンポの良さと、突然の悲劇のあとに続くシーンの素晴らしさ。監督の椅子に座り、撮影を始める瞬間の緊張の高まりが物凄く、掠れたアクションの声で泣いてし>>続きを読む

グリーン・ナイト(2021年製作の映画)

4.3

初めから首を斬られた緑の騎士が走り去るまでの流れに隙がない。物語の細部の意味は掴みきれないが、それを気にさせない緊張度。円を象徴する数々が散りばめられているが、特に森の中での360度回転するショットが>>続きを読む

マイ・インターン(2015年製作の映画)

3.4

あまりにもすべてがうまくいく映画だったが意外に良かった。アン・ハサウェイの家庭とロバート・デ・ニーロの有能さはとてもフィクショナル。強盗シーンとかは確実にいらないので、90分にすればさらに良い。

ダーティハリー4(1983年製作の映画)

4.1

前半数分で3つの事件を解決?する早業。ラストの突然の衝撃は外連味たっぷりで見事。強烈な逆光の登場はふるえる。ソーセージ食べる警官、カーチェイスなど笑えるシーンが多いのも良い

センチメンタル・アドベンチャー(1982年製作の映画)

3.5

祖父と叔父と甥の、老年、壮年、少年期で歌詞を作りながらドライブするシーンと、風呂での闘牛シーンが良かった。面の皮が厚い娘がはじめはうるさかったが、ラストになって急に献身的な変わり用に驚く。

ファイヤーフォックス(1982年製作の映画)

2.7

中盤の飛行機を盗み出すところまでの語り口はさすが。工作員たちが命を賭してミッションを遂行していく。それを多く語らないところが良い。その後デス・スターさながらの氷雪地帯を飛行機で駆けるイーストウッドがフ>>続きを読む

ブロンコ・ビリー(1980年製作の映画)

3.8

警官にやり返すこともできず、列車強盗もできない、偽物たちがショーの中だけ本物になる。列車強盗のシーンが良い

ガントレット(1977年製作の映画)

3.3

銃を撃ちまくって家を壊したり、車を破壊したり。最後の警官に囲まれながらの銃撃戦は、まったく状況がつかめなくて困惑する。

悪太郎(1963年製作の映画)

4.2

面白い!序盤、先生と母の会話のショットが素晴らしい。覗き衆のスパイのような動き。道を歩くふたりのロングショット、キス、同じ構図で戻るふたり、コートのみが女に移っている。雨の後の山の黒さに真っ白な毛布が>>続きを読む

三十九夜(1935年製作の映画)

4.2

質問されると答えてしまう、ミスターメモリーの職業倫理に感動する。

北北西に進路を取れ(1959年製作の映画)

4.0

飛行機で襲わないで簡単に殺せたと思うけど、飛行機のシーンは、何もない荒野でサスペンスがある素晴らしいシーンです。引き上げた先のベッドとトンネルという身をふたもないラストも最高

知りすぎていた男(1956年製作の映画)

3.8

映すべきものを映す。ピストルがカーテンの奥から現れるところは鈴木清順みを感じる。解決がふたつあるので、すこし単調

ファミリー・プロット(1976年製作の映画)

4.1

やっぱりラストのあそこで終わるのが素晴らしい。二転三転あって最後の最後まで驚きがあるのがいい。

ドレミファ娘の血は騒ぐ(1985年製作の映画)

3.0

洞口依子はかわいい。伊丹十三が股間を覗くシーンで光りだしたのは笑った。後半になって良いシーンが増えてきた。編集は比較的まともなうえ、構図がさえないのが良くない。貯水池ではなく、湖であればとも思った

ペイルライダー(1985年製作の映画)

4.3

荒野のストレンジャーと同じく、亡霊が主人公となっている。全体として、大きく感情を揺るがす何かがあるわけでもないが、どこか淡々と進んでいくリズムがとても心地よい。イーストウッドの物語で無いところがこの作>>続きを読む

わが谷は緑なりき(1941年製作の映画)

4.5

街の通りを揃って歩く人々の姿が美しい。また惚れ惚れするショットばかり。アンハードと牧師の触れ合うシーンが感動的。みんなで歌う映画は素晴らしい

ヴィタリナ(2019年製作の映画)

4.5

陰影と構図がバキバキにキマったショットの連続。両側に遮蔽物をおいて縦長にした画面が印象的。

GONIN(1995年製作の映画)

3.1

雨の中の銃撃シーンはとても良い。ビニール傘でスウェット、パーカーたけしはめちゃくちゃ怖い。ストーリーもキャラもむちゃくちゃで笑える