ながつかさんの映画レビュー・感想・評価 - 5ページ目

ながつか

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県警対組織暴力(1975年製作の映画)

3.8

菅原文太と松方弘樹がこれでもかと顔を寄せ合う。いまならドラマシリーズで10話できそうな物語を100分で語る濃密さ。さまざまな名言が飛び交う点も面白い

キートンの探偵学入門/忍術キートン(1924年製作の映画)

3.0

十数年ぶりに見直したが、思っていた話よりロマンチックではなかった。たぶんウディ・アレンと混じって記憶していた。

ダイヤルMを廻せ!(1954年製作の映画)

3.8

予告された殺人という完璧なサスペンス。グレース・ケリーの美しさ。真相が明かされて終わりという潔さが素晴らしい

風の中の牝鷄(1948年製作の映画)

4.3

階段落ちの衝撃。そのあと立ち上がる虫のような姿。また夫を抱く田中絹代の腕だけが魅せる異形。中盤で売春宿へ向かう佐野周二の歩く姿が、「その男、凶暴に付き」のたけしにそっくりなのは偶然だろうか。

近松物語(1954年製作の映画)

4.6

圧倒される。全シーンの構図とカメラの動きの完璧さ

サンタクロースの眼は青い(1965年製作の映画)

4.4

ショットが素晴らしい。ダッフルコートをめぐる、くだらないモテない男の年末の過ごし方。ラストの消え方が感動的

トウキョウソナタ(2008年製作の映画)

3.3

ストーリーテリングとか映像とかになにも不満は無い。嫌な気分になりながら、とても楽しめた。役所広司の強盗が笑える。

カルメンという名の女(1983年製作の映画)

4.9

シーンの連なりに緊張しっぱなしのサスペンスだった。ワンシーンワンショットの素晴らしさ。ピーナッツバター指舐め男のAMSRが不快。この映画の銃撃戦はスキが無くてカッコいいな。とてつもなく素晴らしい映画

コーダ あいのうた(2021年製作の映画)

3.2

スマホみたいな映像だった。みんなうまくいって素晴らしい結末だし、それに相応しいとも思わされる内容。

タバコ・ロード(1941年製作の映画)

3.4

狂騒的なコメディ。全員で歌いだすシーンはいつも感動的。車の使い方が最高。息子がクソ野郎でクラクションがうるせぇ。

椿三十郎(1962年製作の映画)

2.8

抜けた侍たちのコミカルさは伝わるが、椿三十郎に感情移入していると、邪魔でしかない苛立ち。用心棒がなぜ悪者同士で楽しいのかがよく分かる。ラストの血ブッシャーの衝撃が、今伝わらないのは確か。

ジャンゴ 繋がれざる者(2012年製作の映画)

4.2

最高です。あれほど悲惨な物語に、暴力のみで爽快な結末を持ってくる潔さ

アウトロー(1976年製作の映画)

3.9

イーストウッドなのだから、絶対に負けることのない主人公ではあるが、他者に助けを求め、次第に心を通わせるストーリーは感動的。さまざまな対立が止場されたところに、理想郷のような農場がある。復讐を果たす際の>>続きを読む

スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム(2021年製作の映画)

3.0

ドクターストレンジは最低だ。こういうやつが上司だったら絶対に働きたくない。終わり方は良い。

007/美しき獲物たち(1985年製作の映画)

2.7

相変わらず全員がバカじゃないと成立しないストーリー。でも前半はロジャー・ムーアの中でも一番くらいに楽しかった。ゾリンというヴィランは独特。大量の人を殺し、特に廃坑でのシーンはひどいものだが、ずっと魅力>>続きを読む

(1963年製作の映画)

4.2

ひとつひとつのショットに意味があることがよく分かる。最後のシーンで、鳥をたくさん集めただけなのに、世界の終わりと見紛う映像となっていることが凄い。

快楽の漸進的横滑り(1974年製作の映画)

3.1

昔にオールナイトで見たときはほとんど寝ていた。ヌーボーロマンの作家らしく、映像の連なりの効果に対して意識した作品という印象。しかし散文的なところが、映画として退屈。

ハズバンズ(1970年製作の映画)

4.7

一瞬の退屈も無し。始まりから終わりまですべてがエキサイティング。

大人は判ってくれない(1959年製作の映画)

4.1

ルールから外れて別のゲームをすることが子供の条件。子どもたちの演出がすべて素晴らしい

バズ・ライトイヤー(2022年製作の映画)

2.7

さすがピクサーなので展開の上手さは言うまでもないが、当初示される目的と結論が変化するまでの過程が弱い。バズの目標も途中で変わるし、結論を納得させるにはもっと市井の人々の生活や交流があったほうが良い

ライフ・ゴーズ・オン 彼女たちの選択(2016年製作の映画)

4.2

どうして牧場でひとり馬を世話する女性ではなく、夜間学校で教える弁護士が全面に出てるポスターなのかわからないが、物語に対する誠実な語り口が心地よい、いい作品だった。ランニングで始まるシーンが惹き込まれた>>続きを読む

スパイの妻(2020年製作の映画)

2.7

話はどうでもいいが、あまり画がかっこよく無いのが問題。8kのせいかNHKのせいか。しかしそろそろ大河ドラマも、この感じで戦前、戦時を語れば面白そう。

リオ・ブラボー(1959年製作の映画)

4.0

はじめの人が死ぬ場面までの手際の良さが爽快。3人で歌を歌うシーンが感動的。全くダレない2時間20分だった

トップガン(1986年製作の映画)

3.2

トム・クルーズのアイドル映画。終始よくわからないけど、嫌いではない感じ。ビーチバレーで肉体美を見せつけるだけのシーンの無駄さが素晴らしい

EUREKA ユリイカ(2000年製作の映画)

3.9

再び事件現場に残るサスペンスが震えるほどドキドキした。オフビートのコメディ感も良かった。

アネット(2021年製作の映画)

3.6

歌があると楽しくなってしまう。始まりは興奮した。アダム・ドライバーがかっこいい。

ブラック・レイン(1989年製作の映画)

2.6

松田優作を見るための映画。レストランの殺害シーンと駐車場の火花のシーンで満足。最後の格闘シーンの音楽がミスマッチで笑える。ラストに表彰されるのがアメリカ的。

ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅(2016年製作の映画)

2.4

ほとんど印象に残らない魔法使いの旅。アメリカの魔法省だか魔法議会だかが使えなすぎて、最後だけ偉そうで嫌だった。この手の迷惑かけるだけ系ヒロインはイライラするからいやだ

祇園の姉妹(1936年製作の映画)

4.0

驚愕のラストとはこのことだろう。始まりから終わりまで目の離す隙がない。車のシーンはまるでホラー映画。

ドライブ・マイ・カー(2021年製作の映画)

4.2

車の中でタバコを吸ったり、北海道の山の上に登ったり、ふたりのいい映像がたくさんあった。逆光に包まれた妻の二面性を巡るサスペンスであり、その物語の深さを否定する、表面的な結末。東京篇の短編と広島篇を合わ>>続きを読む

続・荒野の用心棒(1966年製作の映画)

2.7

ひどい!しかし棺桶を引き摺るガンマンはかっこいい。40人vs1人のマンシンガンと、泥んこキャットファイトを撮りたかったのだろうなという情熱を感じる

続・夕陽のガンマン/地獄の決斗(1966年製作の映画)

3.9

善人と悪人と卑劣漢。それぞれをしっかりと描き、南北戦争もまた、南軍と北軍を見せる壮大な映画。橋の戦争シーンと墓場の発見シーンがよかった。キマった映像がないのが、むしろ美点に思えた