フランス語が分からないので、光年を時間の単位として扱ってるような字幕は誰の責任なのかが気になる
ルウェリンが殺されるところで大胆な省略がされるところが良かった。冒頭のモノローグで明らかではあるが、叙述トリック的に、シガーとルウェリンの物語として展開していたところを、一挙にトミー・リー・ジョーンズ>>続きを読む
これも見ても何してるのかわからないので、逐一スマホで検索しながら見る。すると話は分からないが、ウィザーディングワールドに詳しくなることができる。
昼の七夕祭りで束の間の幸せがあり、次の瞬間に夜の「くるまや」駐車場で不穏な男と洋子さんが対峙する。この一瞬のシーンの切替わりが恐ろしかった。
土砂降りの雨のなかの鋭い視線、暗闇の中で浮かび上がる刀の妖しい光。結末までの小さな積み重ねの周到さが素晴らしく、ラストの強烈な黙説法の語り口が印象深い。
どうしようもない男と女だが、2台の車のUターンの動きにやられてしまった。メキシコに発つ直前の夜は、ふたりが幸せになることを願ってしまう。
ひたすらドキドキさせる展開。ハーマイオニーにむかって僕は選ばれし者だとハリーが嘯く場面は息抜き的に笑えたが、全体として常に煽られてるかのような映画で、見るのが疲れてしまう。
初見時は渋滞のショットがとても好きだった。神が羊を生み出すところのリズム感が格好良い。ゴダールの映画がなぜ退屈しないのかと疑問に思っていたが、映画監督がどんな場面でも、人物が異様に動き回っているからだ>>続きを読む
ルヒさんが、メタフィクションとしてではなく、映画の中で制作の手法を語る。ドキュメンタリー性をもつ映画の倫理が、このことによって果たされていると感じる。複数の主体が語ることを可能にしている。アンテナが立>>続きを読む
同じ構図、展開が繰り返されていながら退屈しない3時間だった。絵と観客と修復などのその場所で行われる個々の営みがナショナル・ギャラリーの総体を作り上げる。説明の言葉がピアノの演奏と等価に配置されていたこ>>続きを読む
ゲームにおいてストーリは重要ではないという発言(これは誤解?)と、映画において物語は二次的だという発言はほぼ同じことを言っていて、その瞬間瞬間の素晴らしさが感じられれば良いのだと思う
冒頭から、ノートの取り違いに気がつくまでの完璧な空気感。友だちのうちを探しに走り出すという物語が始まる瞬間もまた素晴らしい。おじいさんと歩く往路のシーンの光と影の美しさ。帰りのジャンプカットから、衝撃>>続きを読む
闘争の音は暴力的、だがときおり聞こえる祭り囃子のような声が耳に残る。不当逮捕のあとひたすら機動隊のきまりの悪い顔を映すカメラは見るものの攻撃性を過剰に誘発する。最後に語る農婦は、言葉の端々に異物のよう>>続きを読む
前作から筋肉要素が減って、殺しのライセンスだけが暴走している。暴走してないつもりかもしれないが。戦闘の轟音で逆に音が小さくなる演出が短い期間で3回も繰り返されていて、さすがに効果が薄れていって鼻白む。>>続きを読む
テクストにおいてあらゆる言説が等化であり、透明な語り手の詐術を無視すれば、彼もまた物語内人物が同時に存在する。手塚治虫のギャグみたいなもので、痛快な物語になっていた
スリラーにありがちな、馬鹿な逃げ方に心底イライラしてしまう。お話的な無理はあるし、結局なに?って感じではあるが、ラストの種明かしはなるほどなと感心した。そしてイライラの半分もラストの種明かしで解決する>>続きを読む
モクシュラを伝えるシーンはあまりにも残酷だった。ラストのイーストウッドが取る2つの選択が、悲痛であることは確かだが、倫理的足りうるのか否か、判断がつかないまま終わる。ミスティックリバーもそうだが、少し>>続きを読む
偶然映ってしまったというのがキモで、ミステリータッチな中盤までは楽しめた。ラストの超常現象ラッシュはやりすぎだしカラフルすぎる。竹中直人の顔芸は良い
西太后の死や、パーティーでの乾杯の瞬間の、外連味が良い。正統と偽物が反復していく。フィクショナルな正統性を信じることしかできない凡庸な人物
はじめのシーンとお母さん呼ぶシーンは何だったのかわからない。なぜ橋が落ちた瞬間に姉のことを考えたのか、伏線あったっけ?サスペンスが成立したのかわからない。全体として雰囲気は悪くないけど
冒頭の誘拐は悪くないが、それ以降弛緩したショットばかりで、笑いや不快感は分かるが、それ以上の面白さがない。てか新しい身体になって庭走れば満足なのか? 楳図かずおの「洗礼」を思い出す
最高でした。キャンプや鏡に映る姿の幻視は過酷。キャンプもプロムの映像も、映像の即物性と編集の詐術の違いはあれど、撮れてしまうことの残酷さと、かならず映画は伝わってしまうという思いがある。最後のジョン・>>続きを読む
ひたすら逃げる映画。ある種マッドマックス怒りのデスロードやダンケルクのような趣がある。ロビーが生きていても死んでいても、ラストはあそこで終わらせるしかない。しかし娘のために人を殺しながら、運び屋でしか>>続きを読む
ふと挿入される声なき会話や、横並びで照明を当てられた学生たちのカットが異質で素晴らしい。新聞部を詰めるシーン。体育会系と敵対させる巧妙さ。今見て感じる出口の無さ。不正がありながら笑う「権力側」。