KITAYUMASSACREさんの映画レビュー・感想・評価 - 2ページ目

KITAYUMASSACRE

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ラスト・ボーイスカウト(1991年製作の映画)

4.2

痛快アクション娯楽映画だと思いこんで見ると、とにかく病みに病んだ主人公たちと守るべきはずの対象が冒頭であっけなく殺される容赦ない展開。前半は非常にダークでバイオレンスな雰囲気だ。
だが打って変わって後
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チャイルド・プレイ/チャッキーの種(2004年製作の映画)

4.5

チャッキー久しぶりの復活&ワイヤーで盛大に首チョンパからのロマンチックなキスシーンに感動。
オナネタとしてエロ本よりもファンゴリアを選ぶチャッキーも最高。
あと「俺はチャッキー!殺人人形だ!俺はこのま
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透明人間(2019年製作の映画)

5.0

前半の超ストレスフルな展開とそれが一気に開放される後半の見事なカタルシスが超最高。
本作には怪奇現象や見た目が怖いクリーチャーや幽霊は一切登場しない。本作の"怪物"は科学技術で透明人間になった憎たらし
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ランボー ラスト・ブラッド(2019年製作の映画)

4.5

ランボーはヒーローアクション映画として代表作として挙げられるシリーズだが、だからこそスタローンはランボー4作目以降、アクション映画というものに常に問いを投げかける。
ランボー4作目、最後の戦場は毎度の
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スモール・ソルジャーズ(1998年製作の映画)

5.0

ジョーダンテの映画では一貫してフィクションの持つ力が描かれる。

本作の主人公の味方になるオモチャたち、ゴーゴーナイトには安息の地ゴーゴンを探し求めているという設定がある。それはあくまでもオモチャの製
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ハンターキラー 潜航せよ(2018年製作の映画)

4.5

潜水艦アクション映画としてできることはもう全部やりきった最高の娯楽映画。まずなにより、目的がハッキリしているのがいい。この映画のマクガフィンはロシア大統領の救出だが、もしそれに失敗してしまうと起きる事>>続きを読む

ブラッドショット(2020年製作の映画)

2.5

なんという惜しさ...。監督の力量次第ではウェルメイドな傑作になっていたのに...。
家で聴く音楽とライブで聴く音楽の印象が全く違うように、家で見る映画と映画館で見る映画の印象は全くと言っていいほど違
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ミスミソウ(2017年製作の映画)

4.0

見る前はもっとシリアスでリアリティのある作品かと思っていたら、思っていたよりジャンル映画寄りのスプラッターリベンジムービーだった。
とにかく最初のイジメの場面からエクストリームでどこか現実離れしている
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ジャングル ギンズバーグ19日間の軌跡(2017年製作の映画)

4.0

「ここではないどこか」を追い求めてバックパッカーをするヨッシーギンズバーグという若者が、好奇心から足を踏み入れたジャングルで遭難して地獄を見る実話を元にした森ホラー映画。いわば森版ホステル。
この映画
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ナイチンゲール(2019年製作の映画)

3.7

復讐劇としては地味だが、この映画がタスマニア島を舞台にしたオーストラリア映画であるところに本作の意義がある。
オーストラリアは元々アボリジニと呼ばれる先住民族しか住んでいなかったが、イギリスが植民地化
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インディ・ジョーンズ/魔宮の伝説(1984年製作の映画)

5.0

中華マフィアとの交渉が決裂して開始早々毒を盛られるインディジョーンズ。たまたま解毒薬を拾ってしまったナイトクラブの女と相棒の子供を連れて飛行機で逃げるも墜落。なんとか脱出し降り立ったのはインドの貧相な>>続きを読む

アイリッシュマン(2019年製作の映画)

5.0

マーティンスコセッシとロバート・デ・ニーロとジョーペシのギャング映画といえば「グッドフェローズ」と「カジノ」が連想させられるし、そこにアル"スカーフェイス"パチーノが組み合わさったらどんなとんでもない>>続きを読む

ゾンビコップ(1988年製作の映画)

4.0

この映画の何が素晴らしいって、全シークエンスに面白さがちゃんとあることだ!例えば、事件の関係者に聞き込みをしに行くシークエンスなんかは会話に終始してつまらなくなりがちだが、そうなりかけた途端に窓ガラス>>続きを読む

ハーレイ・クインの華麗なる覚醒 BIRDS OF PREY(2020年製作の映画)

4.5

2016年最もみんなをガッカリさせた映画「スーサイドスクワッド」とは裏腹に、ハーレイクインを主人公とした続編である本作は何もかもがパワーアップ。
「スーサイドスクワッド」で単調だったアクションは動きが
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ミッドサマー(2019年製作の映画)

4.3

まず冒頭で示されるのはこの世界の恐ろしさだ。薄皮を一枚剥げば死と苦痛が容赦なく待ち受けていて、他者との相互理解もままならぬ世界。自分から見た「自分」のイメージは他者から見れば全く別のもの、もっと悪いも>>続きを読む

1917 命をかけた伝令(2019年製作の映画)

4.0

全編疑似1カットというところが取り沙汰されがちだが、それよりもこの映画が他の戦争映画と決定的に違うのは恐怖の描き方だ。これまでの戦争映画や戦争ゲームでは大規模な撃ち合いの中バタバタと人が死んでいく描写>>続きを読む

ザ・マミー/呪われた砂漠の王女(2017年製作の映画)

3.0

2時間あるのに長さを一切感じさせない。だからと言ってめちゃくちゃ面白いわけでもない。日曜洋画劇場とかで見るのがちょうどいい。

バンブルビー(2018年製作の映画)

3.5

良い意味でも悪い意味でもマイケルベイの臭みが抜けて、SFジュブナイルとしてそこそこの面白さがある映画。
特に序盤はワクワクさせられた。ファンタジーの世界からやってきたロボット"バンブルビー"が現実味の
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6アンダーグラウンド(2019年製作の映画)

4.0

マイケルベイといえば爆発!というイメージがあるが、ベイの醍醐味はMV・CM監督出身ゆえの溢れんばかりのシズル感にあると思う。シズル感とは広告において料理などを美味しそうに見せる手法のことだが、MV・C>>続きを読む

スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け(2019年製作の映画)

2.0

思い出してみよう、第一作目「スターウォーズ 新たなる希望」の何が一番面白かったのか。例えば魅力的なキャラクターや新鮮なメカニックデザインの数々、確かにそれらは重要な要素だが、それだけでは映画は面白くな>>続きを読む

アップグレード(2018年製作の映画)

4.3

ジャンル映画として満点あげたいくらい良い出来。悪漢に妻を殺され、半身不随になった男がAIチップを搭載されてすげー強くなり復讐していくという定番の映画なのだが、この手の映画で重要なポイントは「日常」が「>>続きを読む

クロール ー凶暴領域ー(2019年製作の映画)

3.0

台風でフロリダバナナワニ園から逃げ出してきた巨大ワニたちにみんな襲われる映画。大傑作「ピラニア3D」のアレクサンドルアジャが監督しているんだから、パニックホラー映画好きなら期待度はスターウォーズエピソ>>続きを読む

ヘルボーイ(2019年製作の映画)

3.5

今やアカデミー賞監督になってしまったギレルモ・デル・トロの「ゴールデンアーミー」というとんでもない完成形がありながら、似て非なる別物の映画を躊躇なく生み出したことは素晴らしい。
この映画はヒーロー映画
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ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド(2019年製作の映画)

5.0

殆どの作品が血なまぐさいタランティーノ作品だが、今回はカラっと晴れたロサンゼルスハリウッドを舞台にしたうだつの上がらない俳優のうだつの上がらない日々を描いた日常のドラマというのが新鮮。とはいえ強烈なバ>>続きを読む

ロケットマン(2019年製作の映画)

5.0

超楽しいミュージカル映画でありながら、エルトンジョンという人間の孤独を丁寧に綴ったヒューマンドラマでもある。
子供時代から青年時代へと「サタデーナイトは最高」の曲とともに一気に移行するミュージカルシー
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ドラゴンクエスト ユア・ストーリー(2019年製作の映画)

4.0

「ドラクエ5」の名シーンだけを集めたダイジェストのような映画だった。
映画というのは通常、3幕構成や起承転結といったもので構成される一話完結の物語である。しかしゲームやテレビドラマの場合、上映時間とい
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ワイルド・スピード/スーパーコンボ(2019年製作の映画)

3.0

序盤は楽しい。特にモンタージュでロック様とステイ様がバンバン雑魚を倒していく場面はとても良い。アクションシーンを良くするために不可欠なのはヤられる側の視点だと思う。殴られ痛めつけられる敵役が表情をピク>>続きを読む

アルキメデスの大戦(2019年製作の映画)

4.5

山崎貴は今まで百田尚樹原作の映画や「ALLWAYS」シリーズなどで「理想化された日本」を繰り返し描いてきたが、本作ではその「理想化された日本」というものの危険性をちゃんと直視し壊しにかかっているように>>続きを読む

チャイルド・プレイ(2019年製作の映画)

4.3

オリジナル版「チャイルドプレイ」のチャッキーは犯罪者の魂が乗り移った悪意ある殺人鬼だったが、本作のチャッキーはそうではない。
リブート版チャッキーの残忍性を生み出してしまったのはひとえに人間の責任のな
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新世紀エヴァンゲリオン劇場版 Air/まごころを、君に(1997年製作の映画)

4.5

久しぶりに見たけど面白かった。
何度も名前が出てくる「人類補完計画」というのは要するに「自分」と「自分以外の世界」という壁を物理的に無くしてしまおうという計画のことである。この「自分」を無くして「世界
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スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム(2019年製作の映画)

4.0

ピーターパーカーとMJの爽やかな青春ラブコメ要素がこの映画のキモだと思う。
修学旅行で好きな子と近づきたいけどなかなか近づけない、という多くの人類が味わったことのあるだろう経験をまさかスパイダーマンで
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ザ・ファブル(2019年製作の映画)

3.8

思ってた以上にバイオレンスで楽しかった。山本美月以外全員人殺しで悪人しか出てこないドライさも近年の邦画娯楽作にしては珍しい。冒頭から人が死にまくり血祭りなのに、R15どころか全年齢指定というのはやっぱ>>続きを読む

旅のおわり世界のはじまり(2019年製作の映画)

4.5

人間の自由とは何だろうか。前田敦子演じる主人公葉子はテレビのリポーターで、誰かが作った台本通りにレポートを読んで、誰かの指示どおりに動く。葉子は自分の「意志」ではなく誰かの「意志」によって操られている>>続きを読む

アラジン(1992年製作の映画)

5.0

これを面白く実写化なんて本当にできるのだろうか?映画の尺は90分で、非常にシンプルで無駄がない。必要な場面と不必要な場面をちゃんと選りすぐるスキルを持っていないと絶対に作れない映画だ。
一方、実写映画
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ゴジラ キング・オブ・モンスターズ(2019年製作の映画)

4.3

良く言えば純情、悪く言えばバカな怪獣映画オタクが作り上げた超大作怪獣映画。

決して映画として良く出来ているとは言えないだろう。主人公に妻と娘を救うというシンプルなお題目が設定されているのは良い。目的
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グースバンプス モンスターと秘密の書(2015年製作の映画)

5.0

原作の「グースバンプス」はRLスタインによるモンスター・ホラー小説アンソロジーシリーズだが、この映画は小説に登場するモンスターたちを一度に全て出してしまうという豪快な太っ腹さで最高だった!「キャビン」>>続きを読む