KITAYUMASSACREさんの映画レビュー・感想・評価 - 4ページ目

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バトル・オブ・ザ・セクシーズ(2017年製作の映画)

4.0

ドラマの描きかたも上手いし、スポーツ映画としても面白かったけど、LGBTの権利についてのメッセージは取って付けた感があった。ジーンキングが愛人との関係を公にされるとヤバイのはLGBT以前に不倫だからで>>続きを読む

アングリーバード(2016年製作の映画)

4.0

予想以上にブラックで、下ネタ多くて、子供向け映画としてはギリギリのインコースを攻めている映画ですごく面白かった。
まず主人公の性格がサイコー。とにかく怒りやすくて、ムカつく奴がいたりムカつくことがあっ
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夜明け告げるルーのうた(2017年製作の映画)

4.5

湯浅政明の作品では人間がグニャグニャになったり、メチャクチャ膨れたり、実写では決して表現できないであろうアニメーションならではの描写が特徴だ。
しかし本作に登場する人間は湯浅政明作品にも関わらず、基本
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万引き家族(2018年製作の映画)

5.0

子供の痛みがわからないならば、親は死ぬまで子供を虐待して殺してしまうかもしれない。
部下の痛みがわからないならば、上司は部下を死ぬまで働かせてしまうかもしれない。
駅員の痛みがわからないならば、乗客は
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ランペイジ 巨獣大乱闘(2018年製作の映画)

4.5

怪獣はカッコいいし、チャーミングなところもある。だが怪獣の真の魅力はその恐ろしさではないだろうか。本作に登場する怪獣は本当に容赦なく人を喰いまくる。子供向け映画でもあるから直接的な残酷描写はないものの>>続きを読む

フロリダ・プロジェクト 真夏の魔法(2017年製作の映画)

4.0

「人間」という動物の生態を客観的に描いている。と同時にその人間たちのどうしようもなさや醜さを優しい視点でも見守っている。これはヤコペッティの「世界残酷物語」とも通じる視点だ。もちろんこちらはドキュメン>>続きを読む

アイ, トーニャ 史上最大のスキャンダル(2017年製作の映画)

5.0

とにかく信じられないようなバカとどうしようもないクズと下手くそすぎるウソつきしか出てこなくて最高だった。トーニャハーディングの人生はそんなどうしようもない奴らに振り回されてばかりだった。最低の人生、か>>続きを読む

アニマル・ハウス(1978年製作の映画)

5.0

偉そうなことを言ってくる権力者ども、またはそれにカブれた一般人どものの物言いには日々ウンザリさせられている今日この頃だが、そんなやつらの言う「清く正しい生き方」なんてもんには何の意味もない。そもそも人>>続きを読む

オーディション(2000年製作の映画)

5.0

この映画はロブゾンビといった残酷なホラー映画の監督が「目を背けたくなった」と言い、映画祭では倒れる観客もいたほど全世界にショックを与えた。しかしこの映画の残酷シーンは映画のほんの一部であり、残酷シーン>>続きを読む

コンシェンス 裏切りの炎(2010年製作の映画)

3.5

朝からステーキならぬ朝からダンテラム。映画見てるだけなのに胃もたれするレベルの濃さ。
主人公はある事件で妻を失った刑事。ダンテラム映画は傷ついた者たちへのレクイエムを描くことが多いが、今回もご多分に漏
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シェイプ・オブ・ウォーター(2017年製作の映画)

3.8

アメリカの60年代を生きる主人公イライザの日常が描かれ、そこからイライザが働く政府施設のおどろおどろしい『ひみつけんきゅうじょ』感など序盤はまさしく大人向け『おとぎ話』という感じで非常にワクワクさせら>>続きを読む

ブラックパンサー(2018年製作の映画)

3.5

物語はたいてい日常から始まり、次に日常が何らかの事件により崩壊して、それを修復しようとする人たちを描くものだ。ヒーロー映画に例えるならば、平和な世界があってそこに悪役が登場し、世界を破壊しようとする。>>続きを読む

レゴバットマン ザ・ムービー(2017年製作の映画)

5.0

とにかく情報量が半端なくて見ているだけで楽しい。秒単位でかまされるギャグ、他作品の悪役をぶちこんだ闇鍋状態にも関わらず、ストーリーテリングはとても丁寧で誠実。見ているだけで面白すぎて頭が痛くなるほどな>>続きを読む

キングスマン:ゴールデン・サークル(2017年製作の映画)

4.0

前作に引き続きバイオレンスで楽しいアクションや小気味良い脚本のウマさなどは健在。なので1800円分元は取れる映画だが...。
しかしながら、この映画のメッセージ性の部分で結局何が言いたかったの?となっ
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スター・ウォーズ/最後のジェダイ(2017年製作の映画)

4.5

まず最初に結論から言うとめちゃくちゃ楽しいし、「スターウォーズ」というジャンルの映画としてはすごく良くできている。「ダーク」な物語とのバランスを取るためか、ユーモアのあるシーンも多いし、しっかりカタル>>続きを読む

IT/イット “それ”が見えたら、終わり。(2017年製作の映画)

4.5

ホラー映画には二種類の恐怖がある。まずひとつは観客を怖がらせる”恐怖”。何かが出る、という予感のあとに思いもよらないタイミングで『ワッ!』と脅かしが来るというもの。これは言うなればお化け屋敷などのアト>>続きを読む

マイティ・ソー バトルロイヤル(2017年製作の映画)

4.0

いい感じに間の抜けたギャグ、カラフルなSF世界などなど、「GOTG」と似ているところも多いが、中盤に登場するサカール星は「GOTG」よりもさらにカラフルでトチ狂っていてなかなか新鮮。流れる劇伴もなんと>>続きを読む

ジグソウ:ソウ・レガシー(2017年製作の映画)

3.0

スピリエッグ兄弟だから知的なスリラーになっているのを期待したけど、観客の興味を持続させるだけのどんでん返しが連発するだけの凡作だった。
こういう映画って「犯人である可能性の人物はAかBかCだな」と絞れ
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ドリーム(2016年製作の映画)

4.5

人間の目的は自由になることだ。誰しもが自由な職業に就けて、自由に空を飛べる世界。しかし「今までそうなってきたから」「そう思い込んでる」ことにより引き起こされる差別は人間の自由を阻害する。差別される側の>>続きを読む

猿の惑星:聖戦記(グレート・ウォー)(2017年製作の映画)

3.5

前作は猿が主役でアクションエンターテイメントを作ってしまうという誰もやったことがない挑戦に挑んで見事成功させた大傑作だったが、本作はテーマの鋭さはあるもののアクション映画としてはイマイチな出来。
冒頭
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ザ・ベビーシッター(2016年製作の映画)

4.5

まさかのマックG最新作がネトフリに。劇場で見られないのは残念だけど、規制とかなんもない分とにかく超スプラッターのゴアゴアスリラーコメディが誕生。頭が破裂し、眼球にバールが突き刺さり、ナイフが顔面にぶっ>>続きを読む

ワンダーウーマン(2017年製作の映画)

2.5

ドラマというのは人物の抱える恐怖とともに進んでいくものだと僕は思っているが(特にこういうジャンル映画において)、そういう意味ではこの映画ではドラマがなかなか進まない。ずっと立ち止まったまま「もうすぐ動>>続きを読む

ベイビー・ドライバー(2017年製作の映画)

4.0

思っていたよりもずっとミュージカル映画として作られていて、しかもカーチェイスや銃撃戦、日常の何気ない仕草が音楽に取り入れられているのはユニークだし、見ていて強制的に気持ちよくさせられる。
ただ、それだ
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フレンチ・ラン(2015年製作の映画)

4.0

とにかく見せ場に次ぐ見せ場。映画冒頭からスッポンポンの女が登場し、あれよあれよという間に爆弾魔に間違えられた主人公が命を狙われながら、映画に出てくるCIA史上一番雑な捜査官イドリスエルバに連れられて街>>続きを読む

ヒットマンズ・ボディガード(2017年製作の映画)

4.5

まず、素晴らしいのは悪役ドゥコヴィッチの恐怖を冒頭で描いていることだ。主人公の一人であるサミュエルジャクソン演じるキンケイドだって殺し屋なので悪人である。更には本作はコメディアクションなので冗談のよう>>続きを読む

新感染 ファイナル・エクスプレス(2016年製作の映画)

5.0

これはゾンビ映画でも、乗り物パニック映画でもない。純「活劇」映画である。「目的に向かって突き進む」という映画の特性を追求した、例えば「アポカリプト」や「マッドマックス」シリーズに並ぶ、新たな活劇映画の>>続きを読む

エル ELLE(2016年製作の映画)

4.5

ポスターやあらすじから期待されるようなサイコサスペンスやレイプリベンジものといったハイコンセプトの映画ではないし、かといってフランス映画にありがちなソフトストーリーの映画かと思っていると急にサスペンス>>続きを読む

グリーン・ランタン(2011年製作の映画)

4.0

大コケしてライアンレイノルズのキャリアに汚点を残し、デッドプールで散々ネタにされた悪名高い作品だが、実際には傑作と言ってもいいレベルの面白さ。正統派な作りで、意志と恐怖という本作のテーマはヒーロー映画>>続きを読む

スパイダーマン:ホームカミング(2017年製作の映画)

3.5

わざわざ「コップカー」のジョンワッツを呼び出してきてまで撮る映画だったのか?コレ。
面白いか、面白くないかで言えば面白いし、魅力的なところも多々ある。しかしながら欠点もあるし、なによりあまりにも「定型
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GHOST IN THE SHELL 攻殻機動隊(1995年製作の映画)

4.5

上海を思い起こさせるような猥雑な都市や隅々にまで徹底されたSF的ガジェットのビジュアルも素晴らしいが、そのビジュアルを真似しただけの二番煎じではこの作品に追い付くことはできない。
「攻殻機動隊」はSF
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ザ・ブルード/怒りのメタファー(1979年製作の映画)

4.5

黒沢清監督はクローネンバーグの映画を娯楽映画だと言ったが、この「ブルード」も御多分に漏れず娯楽性が高いホラー映画だ。
ストーリーは言うなれば妻の生き霊が人々を襲うという古典的なもの。しかしながらその「
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ブレックファスト・クラブ(1985年製作の映画)

4.5

不良に泣かされるんだろうなあと思ったら案の定不良に泣かされた。良い映画だけど、童貞が取り残されるのは納得いかん!映画は童貞に夢を見させるためにあるんじゃないのか!

八仙飯店之人肉饅頭(1993年製作の映画)

4.5

アンソニーウォン最高!ダサくてサブいギャグが連発するアホみたいな映画だが、アンソニーウォンだけは本気。男は殴り殺してミンチにして、女は割りばし100本で犯してからミンチにする。8人家族も子供も含め全員>>続きを読む

おかしな泥棒ディック&ジェーン(1977年製作の映画)

4.0

ランボーのテッドコッチェフ監督作。正直ランボーより全然狂ってる。クビを切られて金に困ったキチガイ夫婦がコンビニやらドラッグストアで銃持って強盗を始めるというロマンティックコメディ。ラストはクビを切った>>続きを読む

ジェット・ローラー・コースター(1977年製作の映画)

4.0

ジェットコースターがおもしろいのは自分の命を巨大で無慈悲なマシンに預けるところにある。この映画では命を預けた結果、マシンが暴走してしまう。その恐怖が序盤に描かれているだけで、見る価値のある映画。