ライラックさんの映画レビュー・感想・評価 - 4ページ目

ライラック

ライラック

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レ・ミゼラブル(2019年製作の映画)

4.0

不良警官とレジスタンスの緊迫の抗争
経済格差・移民・信仰心・ゲットーの様々な闇
冒頭の凱旋門で歓喜する民衆と対照的な
不穏な音にゾクゾクしました
ドローンでの高所映像を演出に
取り込むところが素晴らし
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蜂蜜(2010年製作の映画)

4.8

幼少期のユフス
シリーズの中でも芸術性が一番高いです
前作同様に冒頭の長回しが美しいです
自然の映像美と静寂の抽象表現が
際立ってます
少年の健気さが印象的でした😃

ミルク(2008年製作の映画)

4.5

夢を追いながらも不安を感じる青年期

冒頭からアンビエント的な鳥のさえずりとお爺さんの優しい長回しがキレイです
母親に対する思いや思春期の複雑な心境が画かれています
後半の言葉を削り表現で見せる手法に
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冷血(1967年製作の映画)

4.7

一家惨殺事件の加害者二人に
焦点をあて真相や生い立ちに迫る作品
冒頭から漂う怪しげな空気
自動車窃盗や小切手詐欺を
勢いで繰り返す二人の行動と会話に
未熟さと闇を感じます
逮捕後の聴取や牢獄での様子も
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どん底(1936年製作の映画)

4.0

泥棒と男爵の軽妙なやりとりが
シュールでとても面白いです
ゲットーの住人達も個性派揃い
下心丸出しのおじさんが太ったヒットラーにしか見えなくて笑いました😅

ブロンズ像を分け合う二人の友情と
彼女と共
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名もなき生涯(2019年製作の映画)

4.8

信仰心の強さから兵役を拒む
農夫と家族の苦悩
【腕は縛られても意志は縛られない】
セリフが作品を物語っています
監督らしく多用されるボイスオーバーに
夫婦の心情が深く現れてます
美さだけではなく動きの
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田舎の日曜日(1984年製作の映画)

4.5

老画家と家族
賑やかな団欒の中に
垣間見える孤独や過去への思い
家族が去った後
アトリエに静寂と哀愁を感じました

緑豊かな館と陽光の
撮し方があまりにも美しい😀
フォーレの室内楽のチョイスも素敵です
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女狐(1950年製作の映画)

-

ピュア過ぎる女性に
振り回される2人の男性
【地の底に消えたぞ!】のセリフと
唐突な幕切れにビックリでした😅

ロケ地の綺麗な自然が良かったです♪

かくも長き不在(1960年製作の映画)

4.7

記憶喪失や頭部の傷に残る戦争の爪痕
二人の独特な距離感
謎めいていて確信が持てない雰囲気
優しさや切なさを感じました

船の汽笛や鐘の音が聴こえる風景
素敵です♪

(2007年製作の映画)

4.0

寡黙な詩人の帰郷
親戚の女性と共に亡き母の
願いを叶える物語
チャイが飲みたくなります😀

暗闇と狂暴な犬の独創的な描写に
主人公の心の闇を感じました
夜明けの美しさと
語らずとも通じ合う
二人の朝食
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白いリボン(2009年製作の映画)

-

少しセリフの多さが気になりましたが
モノクロによる重厚かつ美しい映像
とても素晴らしかったです♪

白熱(1949年製作の映画)

4.7

強盗・裏切り・潜入捜査・脱獄
テンポ良く進む物語に釘付けでした!
爆発直前のコーディーのセリフを聞いて
最凶のマザコンだと思いました😅

【最高に派手な最期にしやがった!】
刑事の一言が粋です♪

彼奴(きやつ)は顔役だ!(1939年製作の映画)

4.0

裏社会での栄光と挫折
密造酒販売で成り上がった戦友3人
時代の変化と共に崩れ行く関係性
やけ酒エディーの落ちぶれ感が
凄かったです😢
ラストシーンがとても印象的でした!

北の橋(1981年製作の映画)

-

偶然出会った二人の女性の冒険
謎の地図と謎の陰謀と謎のノリ😄

荒めの質感で撮られたパリの街並み
廃墟や解体される建物に味わいと
時代の変化を感じます

母と娘の共演が素敵

ほぼ野外撮影で突発的な表
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影の列車(1997年製作の映画)

4.8

光と影の芸術
古びたフィルムの質感が
リアルで本物かと思いました!
館内でのゆっくり動く映像と
穏やかに張り積めた空気が美しい
完全にアートですね😀

シルビアのいる街で(2007年製作の映画)

4.7

様々な女性と表情 デッサン
ノートをめくり髪をなびかせる風
ガラスに映る風景
電車ごしの人影
日常の些細な音

穏やかで印象的なシーンが多かったです

素敵な街並みと優しい日差し
ペールトーンなファッ
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「夜の蝶」 ラウル・セルヴェ作品集(2000年製作の映画)

-

【夜の蝶】
少し奇妙で独創的な世界観が
オシャレで良かったです😄
Warp Recordsのミュージシャンの
MVかと思っちゃいました♪

心と体と(2017年製作の映画)

4.0

食肉工場の無機質な日常と
孤独な男女の不思議な恋愛
静寂で美しい夢と
戸惑いながらも引かれ合う男女の描写

血が苦手な私は
直視できないシーンもありましたが
不思議な魅力がある作品でした

鹿がカワイ
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沈黙の女/ロウフィールド館の惨劇(1995年製作の映画)

4.0

さりげなく画かれた
経済格差や怪しげな過去の闇

ドン・ジョヴァンニの2幕が
始まる前に発した父親の台詞と
その後の展開のリンクが鳥肌物でした!

ソフィーの(静)とジャンヌの(動)のコンビが徐々に暴
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幸福の設計(1946年製作の映画)

4.0

質素な生活ながら仲睦まじい二人
キャラの立つご近所さんや
エロ店主との交流に風情を感じます♪

財布を落としてからのハラハラ感!

オートバイの映像と悲しげな表情
喪失感の大きさが伝わってきます

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コリドー(1995年製作の映画)

4.7

普段聞き流している音 表情や風景
意識して見ないと見えない様々な日常が
無言により際立ちます
燃えるシーツや水の音等の難解で
美しい芸術表現
音楽がフェイドアウトした後の宴会が
印象的でした😀

オランダの光(2003年製作の映画)

-

光と影のアートドキュメンタリー
様々な分野の方々が解説してくださるので勉強になります
そして眠くなります😅
光の魅力って計り知れないです♪

サイダーハウス・ルール(1999年製作の映画)

4.7

孤児の青年が様々な経験を
積み大人になってゆく物語

純粋な子供達に微笑ましい反面
淋しさも感じました😢

りんご園での労働や恋愛
人の弱さや人生の選択
生き方は1つじゃないことを教えてくれた気がしま
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グリーンブック(2018年製作の映画)

4.5

シャーリーの品の良さと
ブロンクス育ちの荒くれ者トニー
中身が逆のような錯覚と
称賛されながら差別されるストーリーに
心苦しさと共に感動しました😀

ケンタッキー州で
チキンを食べるシーンが面白かった
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天はすべて許し給う/天が許し給うすべて(1955年製作の映画)

4.5

セレブな未亡人と庭師の恋愛模様
経済格差による偏見や差別
家族や友人からの反対や葛藤に
やるせない気持ちになります
自分の気持ちに素直に向き合う難しさと大切さを感じました

ラストの窓から見る借景的表
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黒い眼のオペラ(2006年製作の映画)

4.5

無気力や孤独の映し方がスゴイ

鏡越しの後ろ姿
廃墟での蝶と釣り
女性の影と足音
マットレスで寄り添う3人
印象的なシーンが多かったです

難解で漂うような表現ですが
芸術的な作品でした♪

欲望のあいまいな対象(1977年製作の映画)

4.0

老紳士とツンデレ女子
コンチータのずる賢さと
欲望のお爺さんの駆け引きが滑稽で
面白かったです😄
コンチータ役を2人1役にする演出が
不思議でした♪

ウェディング・バンケット(1993年製作の映画)

-

ゲイカップルの苦悩や
アメリカ永住権のための偽装結婚を
テーマにした作品

両親からの結婚へのプレッシャーを
受けながらカップルと友人を演じる
3人のチームワークが素敵でした☺️

意思と反したド派手
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推手(1991年製作の映画)

-

中国からアメリカへ移住した
お爺さんの物語

言葉の壁や文化の違いに戸惑い
息子の嫁とも意思疏通がとれず
息子に頼みの生活

太極拳の達人の反面
私生活での孤独や喪失感を感じました
料理の先生との交流
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地獄の逃避行(1973年製作の映画)

4.0

孤独な少女と流れ者の青年の逃避行
無計画な青年の未熟さや
少女の心情の変化が画かれてます
優しめの感情表現が
大自然の美しさを際立てます

監督のデビュー作にして
すでに映像美や芸術性へのこだわりを
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ホウ・シャオシェンの レッド・バルーン(2007年製作の映画)

4.0

漂う風船を追う少年と少年をカメラで
追う留学生の姿が微笑ましいです

仕事や隣人トラブル
荒れた部屋に母親の心情が
表れてるように感じました

盲目の調律師が鳴らす段々と良くなる
ピアノの音色が母親を
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赤い風船(1956年製作の映画)

4.8

少年の優しさと
風船や街の子供達の素直な感情が
伝わってきました
歴史を感じる古い街並みから溢れたす
ヴィヴィットカラーで色彩豊かな
沢山の風船に芸術性を感じます😄
ラストシーンの美しさと余韻♪

白い馬(1952年製作の映画)

4.0

馬と少年の絆
躍動感のある対決シーンや
人間への抵抗する馬の力強さ!
引きづられても決して手を離さない
少年に意志の強さを感じました😀

水面に映る白馬と少年の姿が
とても美しいです♪

木靴の樹(1978年製作の映画)

4.7

農民の日常にある喜びや苦悩を
美しい風景の中
自然光にこだわり撮影された作品
ミレーの絵画を思わせます

農民の信仰心とバッハの音楽の合わせ方が絶妙で作品に重さや神秘性を感じました
写実主義の画家のよ
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出発(1967年製作の映画)

4.8

レースに夢中な青年と振り回される彼女
思春期の勢いや
歪んだ欲望の画き方がスゴイです
疾走感のあるジャズも素敵♪
ライトアップされた半分の車が合わさるシーンや
鏡を使用したトリッキーな演出が
とても印
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逃げ去る恋(1978年製作の映画)

4.0

恋多き男アントワーヌの最終章!
過去と現在を
3人の女性と共に物語が進みます
衝動的に電車へ飛び乗る姿に
変わらない子供っぽさを感じました😄

彼女達から罵倒されても
何故か憎まれないアントワーヌさん
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