ぽちさんの映画レビュー・感想・評価 - 61ページ目

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マンチェスター・バイ・ザ・シー(2016年製作の映画)

3.7

派手さは無いがじっくり魅せてくれる良質のドラマ。

主人公とその甥の付かず離れずの絶妙な距離感が上手い。
ケイシーの演技も良く主演男優賞も納得できるが、キャラと脚本にかなり助けられているのも事実。これ
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さよならミス・ワイコフ(1978年製作の映画)

2.7

黒人生徒との関係など厨坊心をくすぐる萌えるシーンなどもあるものの焦点がぼやけていて纏まりの無い作品。

人種差別や赤狩りなども取り上げているのだが掘り下げはまったく無ので浅く感じる。前半に出てくる更年
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そして人生はつづく(1992年製作の映画)

3.0

一作目同様に雰囲気とエンディングは良いのだが、解説などに書かれているほどの名作とは思えない。

フィクションの中にドキュメンタリーを取り入れたり、出演者が実は自分の家ではないとかネタばれしたりする脚本
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バタリオン ロシア婦人決死隊VSドイツ軍(2015年製作の映画)

1.0

まさか今時軍国プロパガンダと言うことも有り得ないだろうが、そうとしかとれない作品。

反戦が全て正しいなどと言うつもりは無いが、まず今作ではその思想はまったく感じられない。
ではリアルに戦争を描き悲惨
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雨のニューオリンズ(1965年製作の映画)

3.0

母親の外道ぶりが豪快でスゴイ。おまけに結局何も正されること無く駆落ちしてしまっているラストはストレスが溜まるのだが、リアリティがあるとも言える。

ナタリーとロバートの2人はさすがに役者としての華があ
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パーティで女の子に話しかけるには(2017年製作の映画)

3.3

ロマンスがメインのラノベ系ゆる~いSFと言う作品で、多くを望まずパンキッシュなブリテンの雰囲気と可愛いエル、美しいニコールを眺めることに集中すると楽しめる。

ただ、せっかくカニバリズムまで出してジェ
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友だちのうちはどこ?(1987年製作の映画)

3.4

子供特有の要領の悪さと、大人の子供の人格を無視した身勝手さにイライラしながら、悪夢に出てきそうな狭い路地や不安感を楽しむ映画。

さすがに評価の高い映画だけあって独特の雰囲気を持ち監督のカラーが濃く出
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不滅の恋/ベートーヴェン(1994年製作の映画)

3.6

史実を取り入れてはいるがほとんどがフィクションであることは言うまでもない。

では出鱈目でダメな作品かというととんでもない。
ドラマ部分も謎解きのミステリーもエンターテイメントとして高い水準で楽しめる
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ザ・リング/リバース(2016年製作の映画)

1.2

オープニングの飛行機の操縦席にある画面から貞子が出て来る所で爆笑して「お!コメディタッチにしたのか?これは期待できそう!」と思ったら、あれギャグじゃなかったみたいだ。

もう出涸らしの設定に似たり寄っ
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デッドプール2(2018年製作の映画)

3.7

大爆笑で1作目と同等のテンションを保っているのが嬉しい作品。

劇場の大画面で観るのも良いのだが、今作のように小ネタを散りばめた情報量の多い作品は通しで観た後ストップモーションで細かく観るとさらに笑え
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必殺マグナム(1986年製作の映画)

2.8

アル中でシミのついたネクタイとヨレヨレの背広と言うブロンソンらしからぬ小汚い刑事キャラが新鮮な作品。

サイコな復讐者のキャリー・スノッドグレスが憎たらしい良い演技をしていた。ブサカワ系のキャスリーン
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殺人鬼(1983年製作の映画)

3.1

ストーリーはブロンソンの他の作品とあまり見分けがつかない似たような内容なのだが、今作では悪役が光っていた。

まっぱでナイフで刺しまくるサイコキラーはもう一押しすればジェイソン級のヒールになれたのに残
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ラバーズ・アゲイン(2017年製作の映画)

3.4

落としどころが上手くて楽しめた作品だ。

冷え切った夫婦がお互いに浮気がばれないようにするとこなど笑えるのだが、息子が絡んできて重苦しくなってきて、愛想を尽かし帰ってしまうあたりでストレスが大きくなる
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ラルジャン(1983年製作の映画)

3.5

乾いた描き方をしているにもかかわらず、流して観ることを許さない強い意志を感じる作品。
ロベール監督の代表作「スリ(掏摸)」はまったく乗れなかったが、今作はツボに見事にはまってしまった。

説明不足なス
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メイズ・ランナー:最期の迷宮(2018年製作の映画)

1.6

前2作品同様に支離滅裂な設定に加えご都合主義の連続でとても真面目に観る気になれない作品。

他のYA小説が原作の映画にも当てはまるのだが、アイディア一発で1作目。無理矢理こじ付けの2作目。広げた風呂敷
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スリ(掏摸)(1959年製作の映画)

1.7

1950年代のパリの時代背景や価値観が分からないので役者のリアクションや演技、ストーリーが理解できずに戸惑ったが、役者に関してはどうもそのせいだけではなく、ウィキによればほとんどが素人を使っての撮影だ>>続きを読む

花芯(2016年製作の映画)

2.2

小説は未読だが映画を観る限りは今ひとつ掘り下げの足りなさを感じる。

ヒロインが一見深い考えを持っているように見えるが、当たり前のことをストレートに理解して悩んだり悟った気分になったりしているだけで底
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シドニー・ホールの失踪(2017年製作の映画)

3.5

時間軸を効果的に並べ替える演出が成功した好例。普通に見せていたら魅力半減だっただろう。

かなり頻繁に現在と過去などを行き来するのだが、見失うことも無く観やすいのは監督の力量だろう。

主役ローガンも
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太陽のめざめ(2015年製作の映画)

3.4

考えさせられる作品。

ただの不良とかだと自業自得の一言で片付けてしまうのだが、わずか7歳から問題を起こしているとなるとADHDなどの障害だと考えた方が良いだろう。
そうなるともう本人にはどうしようも
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婚約者の友人(2016年製作の映画)

3.5

ミステリー色を加味して複雑な心情を掘り下げた演出は素晴らしかった。
モノクロとカラーの使い分けも効果があり良かったのだが、惜しいのはロマンス寄りになってしまったこと。

男性の葛藤と女性の優しさから出
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機動戦士ガンダム F91(1991年製作の映画)

3.0

OVAの再編集かと思ったら劇場用に作られた作品だった。それにしてはクオリティーが低すぎるのではないだろうか。

動きや画質もTV程度だしストーリーもダイジェストのようだ。全ての機体がゴチャゴチャしすぎ
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機動戦士ガンダム0083 ジオンの残光(1992年製作の映画)

3.2

ガンプラなどでは見た事があったが、さすがにデンドロビウムは迫力の機体だ。ノイエ・ジールなどの独特のデザインも魅力的でファンが多いのも納得できる。

今作はOVA製作途中に映画化が決まったので画質などは
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187(ワンエイトセブン)(1997年製作の映画)

3.1

20年前にこの荒廃ぶりってことは今どうなってるんだと他国のことながら心配になる。ラストに出る「9人に一人の教師が襲われ、95%が生徒によるもの」が衝撃的だ。

ただ、では映画として良かったかと言うとこ
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ランペイジ 巨獣大乱闘(2018年製作の映画)

3.4

下手な小細工をせずにストレートにぶっ壊し大暴れの映像を見せてくれているのに好感が持てる。CGではあるがゴリラのジョージのキャラが魅力的なのもプラスだ。

ただこの技術を軍事目的で売ると言うのは無理があ
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おくりびと(2008年製作の映画)

3.3

ヒットした作品だったので期待して見たが期待値が大きすぎたのかそれ程でもなかった。

納棺師と言う特殊な職業の面白ネタ羅列になってしまっているし、主人公のチェロ奏者という設定も、雪山バックに綺麗な絵を撮
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8 1/2(1963年製作の映画)

2.2

現実と虚構が入り混じった構成は制作年代を考えれば斬新だしモノクロ映像は美しいのだが、個人的には眠気との戦いだった作品。

確かにラストシーンを含め印象的な絵やシーケンスはあるのだが、それよりも長いわけ
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捨てがたき人々(2012年製作の映画)

2.4

全体に漂う絶望感がいかにもジョージ秋山でそこは原作ファンにも受け入れられるところだろう。

設定などかなり変えてあるようだし登場人物も少ないようだが、一番の変更はヒロインの顔のあざだろう。ジョージ秋山
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WHO AM I?(1999年製作の映画)

3.4

混沌無形なストーリーやアクションは相変らずだが、そこにのる事が出来れば楽しめる作品だ。

ただジャッキーが監督をした作品すべてに言えるのだが、作品を盛り上げるためのアクションではなく、アクションのため
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ブリグズビー・ベア(2017年製作の映画)

3.5

真面目に考えれば25年も監禁されていた悲惨な話なのだが、そこはさすがにSNL出身のメンバー。まったく暗さは無い。
奇抜なアイディアで引き込まれる良作だ。

一歩引いた演出、ストーリーが素人臭くもあるの
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インシディアス 最後の鍵(2018年製作の映画)

2.4

シリーズ共通して言えることだが、ツッコミ所が多すぎて恐がる前に笑えてしまう作品。

狙ってやっているのではと思えるが、このツッコミを楽しめる人にはお勧め。
時系列では3作目と1作目の間の話らしいが、ま
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スプリット(2017年製作の映画)

3.4

「アンブレイカブル」との繋がりがあると知らずに観たのでラストは驚いた。

基本的にハズレの多い監督なのでそれ程期待しないで観たが、今作はかなり頑張ったほうだろう。
多重人格が進化の一形態だとする設定は
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華麗なる相続人(1979年製作の映画)

1.8

オードリー主演作はアタリが多いのだが今作は完全にハズレ。

一番の見所、と言うか作品の全てであるオードリーの美しさが感じられない。
メイクと髪型がまったく似合っていないのが原因。けっして年齢のせいでは
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戦争のはらわた(1977年製作の映画)

3.8

戦闘シーンの描き方が凄い。
迫力も勿論あるのだが、それよりもレベルオーバーしている音と映像を長時間見せることで脳が麻痺して、本当に戦場にいるような錯覚を起こさせる演出は見事。

この雰囲気は戦争映画の
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エゴン・シーレ 死と乙女(2016年製作の映画)

3.4

まったく知らない画家だったが、彼の作品を少し検索して見たら100年前に描かれたとは思えないセンスの良い絵が多く驚いた。
荒木飛呂彦が描きそうな・・と言ったら失礼か。荒木の方がエゴンに似ているのだろう。
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オン・ザ・ミルキー・ロード(2016年製作の映画)

3.4

以前観た「ライフ・イズ・ミラクル」と同じ不思議な雰囲気を持った作品でエミール監督の味なのだろう。

これが好きな人には今作もアタリの作品と言うことだが、少し冗長だった気がする。特に後半の見せ場である逃
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犬ヶ島(2018年製作の映画)

4.4

ストップモーション・アニメが大好きなのでそれだけでも高得点。
ニック・パークほどの完成度は無いが、それでも実に味のある映像だ。豪華な声優陣も感心してしまう。よく出たなオノ・ヨーコ。

ストーリーはウェ
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