ぽちさんの映画レビュー・感想・評価 - 62ページ目

ぽち

ぽち

映画(2401)
ドラマ(1)
アニメ(0)
  • List view
  • Grid view

夜明けの祈り(2016年製作の映画)

3.5

女医の人道的な活躍を描いているようだが、原題「LES INNOCENTES」が暗示する「ヘロデ王の嬰児殺し」が本題だ。

盲目的な信仰の恐ろしさを描いていると思う。
女医の話は感動的で良いが、それより
>>続きを読む

ファンタスティック・プラネット(1973年製作の映画)

4.5

子供が観たら確実にトラウマになるぐらい強烈な作品。
とにかくローラン・トポールの作画が凄くて圧倒されてしまう。

当時の日本の量産型アニメ(マジンガーZやルパン3世第一期)と比べても動きや演出はかなり
>>続きを読む

エタニティ 永遠の花たちへ(2016年製作の映画)

1.6

まったく良さが分からない。
まるで家系図を広げて話し好きなおばあさんに延々と昔話を聞かされているような作品だ。

確かに映像は綺麗だ。でもそれだけ。
後は生と死をお上品ぶって謳っているが、どう見てもた
>>続きを読む

デモン・シード(1977年製作の映画)

1.7

ホラーにSFっぽい味付けをしているがこれが大ハズレで原作や監督のSF的センスの悪さだけが目に付いてしまう。

昔の作品なのでしょうがないのかもしれないが、今作の約10年前にはすでにコンピュータの精神疾
>>続きを読む

天才マックスの世界(1998年製作の映画)

3.4

魅力的な役者が多数出演していてその演技を観るだけでも楽しい作品だ。

ビル・マーレイはホントに味があるし、オリヴィア・ウィリアムズは怒っている顔も魅力的だ。

ただ個人的に主人公のキャラが好きになれな
>>続きを読む

プラウド・メアリー(2018年製作の映画)

3.2

組織に殴り込みをかける数分を楽しむための作品。

題名からすぐに分かるのだがCreedence Clearwater Revivalの名曲「PROUD MARY」が絶対使われるはずだ。
で、いつ流れる
>>続きを読む

ボス・ベイビー(2017年製作の映画)

2.5

ドリームワークスにしては珍しく完全に低年齢層向けの作品で、破綻した設定やご都合主義のストーリーを気にしない子供は楽しめるだろう。

ボスベイビーのキャラはアレックの声も相まって魅力的なのだが活かしきれ
>>続きを読む

アビス/完全版(1993年製作の映画)

4.6

171分だがあっという間に時間が過ぎてしまうほど引き込まれる作品。
何度観ても楽しめるハードSFの名作の一つだろう。

深海と同じ環境の惑星から移住したエイリアンという設定が当時としては斬新だ。移住し
>>続きを読む

ピーターラビット(2018年製作の映画)

3.5

絵本だと良いのだがCGで見る服を着て喋るウサギに最初は凄い違和感がある。しかしリアルなウサギの体形に人間の動きを加えたキャラ造詣が上手くすぐに馴れてしまう。

ストーリーも練られており低年齢から大人ま
>>続きを読む

天使にショパンの歌声を(2015年製作の映画)

3.4

邦題から「天使にラブソングを」系のすっきりノリノリミュージカルかと勝手に想像して観たのだがまったく違った。

アリス役のライサンダー(サイトによってはリザンドルと表記してある)がとにかく素晴らしい。彼
>>続きを読む

ブルーム・オブ・イエスタディ(2016年製作の映画)

2.4

最後までキャラがつかめずに乗れなかった作品。
二人揃ってあまりに鬱陶しい性格でひいてしまう。沸点が低すぎというかピーキーというか、そんなことで怒鳴りあったりましてや犬を窓から捨てるって・・・・お国柄の
>>続きを読む

残像(2016年製作の映画)

3.5

アンジェイ監督の遺作。とても90歳の老人が作った作品とは思えないエネルギーを感じる。
この監督の作品は数本しか観た事が無いが、2007年の「カティンの森」は良い作品だった。

今作はとにかく重くラスト
>>続きを読む

ライブ・フレッシュ(1997年製作の映画)

3.4

先日観た「キカ」から4年後の作品なのだが、あの素人臭さがまったく無くなり、きちんとドラマを描いているのには驚いた。

というか、今作を観た後で「キカ」を観ていたらかなり評価が変ったはず。
あの素人っぽ
>>続きを読む

機動戦士ガンダム THE ORIGIN 誕生 赤い彗星(2018年製作の映画)

3.7

これで完結かと思うと残念だ。ぜひこのままファーストをリメイクして欲しい。

結局6作品全部でCGが使いこなせていなくて浮いていたのが残念だが、人物は実に魅力的。アイコンとしてはファーストと同じキャラな
>>続きを読む

ローマンという名の男 信念の行方(2017年製作の映画)

3.0

信念を貫けなかった男の悲劇を描いているのだが、どうもスッキリしない作品だ。

でもつまらないわけではない。
主演デンゼルのキャラの作り方や演技が素晴らしく、そこに焦点を当てて観れば楽しめる。

ストー
>>続きを読む

バカルー・バンザイの8次元ギャラクシー(1984年製作の映画)

3.9

今作のようなお馬鹿パワー全開の勢いのあるB級SFは大好きだ。
もうラリって作ったとしか思えないストーリーとバカバカしさを十分承知の上で真面目に演じている名優達。これだけでも嬉しくなってしまう。

カル
>>続きを読む

バッド・ウェイヴ(2017年製作の映画)

3.5

ノンストップの元気いっぱいコメディで楽しめる作品。
オープニングからの数分間はテンションが高くて笑えるのだが、そこから下り坂と言うのが惜しい。

でもブルースとジョンの組み合わせはベテランの余裕があり
>>続きを読む

昼下がりの背徳(2014年製作の映画)

2.4

すべてにおいて中途半端な作品。
主人公の掘り下げが出来ていないので、共感が出来ないし単に目新しい女と浮気しましたってだけでドラマ性も薄い。
それ以上に妻の入院するほどの鬱の原因がほとんど描けていないの
>>続きを読む

ザ・サークル(2017年製作の映画)

3.5

落としどころがSF的で感心したのだが、原作者がデイヴ・エガーズなら納得だ。

普通なら悪の組織サークルが潰れて監視社会が無くなり昔に戻ってハッピーエンドとなるところだが、より良いシステムへと昇華させた
>>続きを読む

ブレックファスト・クラブ(1985年製作の映画)

2.9

後半の5人で座り込み互いの話をしているところで、これはもしかして名作か・・・とテンションが上がったのだが、せっかく人間性を掘り下げにかかった所で終わり、ラストは蛇足の2カップルのロマンス。実に惜しい。>>続きを読む

追想(2018年製作の映画)

3.5

映画サイトなどには「ラブロマンス」とか「切なくも心に沁みる感動作」なんて書いてあるが、そうなのか?下手なコメディより笑えたのは私だけ?これは絶対「悲喜劇」だろ。

例えるなら「バスタブの栓を抜いたらキ
>>続きを読む

レイチェル(2017年製作の映画)

3.0

1952年に「謎の佳人レイチェル」と言う題名で映画化されているらしい。
レイチェルははたして白か黒か?
途中で二転三転するストーリーは原作が良いのだと思うが引き込まれる。さすがヒッチコックの『鳥』の原
>>続きを読む

ナイスガイ(1997年製作の映画)

3.4

相変らずのご都合主義ではあるが、ジャッキー主演作の中ではかなり出来の良い部類だろう。

特にアクションシーンにコメディ色が濃く出ているのがプラスに働いている。これはサモ監督の特色だと思うが、逆に意味の
>>続きを読む

ファイナル・プロジェクト(1996年製作の映画)

3.0

1作目2作目は監督がジャッキーで素人臭かったのを3作目でスタンリー監督にしたおかげで映画的にレベルアップしてよかったのだが、今作はスタンリー監督2度めの登板でパワーダウンと言う感じ。

アクションはス
>>続きを読む

グレートウォール(2016年製作の映画)

3.1

どうしてもエイリアンズと被ってしまうのはしょうがないのか?クイーンと昆虫的な支配下の大群と言う設定はもう一ひねり欲しかったところ。

クリーチャーのデザインは肩に目があるのは新しかったが、どことなく「
>>続きを読む

エル・クラン(2015年製作の映画)

3.4

いくらでもおぞましく作る事が出来る題材を乾いたトーンでサラッと描いているのが印象的だ。

ただ事件を調べて見ると今作で描かれたような父親主体の犯罪ではなく、家族も欲に取り付かれ積極的だったようだ。
>>続きを読む

トコリの橋(1954年製作の映画)

3.0

朝鮮戦争中に公開された作品なのでアメリカ万歳的な軍のプロパガンダ作品かと思ったらそうでもなくて逆に驚いてしまった。

それに制作年代を考えればもっとトンデモ日本が炸裂するかと期待したがこれも普通。おま
>>続きを読む

エイミー、エイミー、エイミー! こじらせシングルライフの抜け出し方(2015年製作の映画)

3.3

さすがアパトー監督。笑わせ所を心得ている。
R-15指定でおまけに下ネタ満載でベッドシーンまで出てくるのに、まったくエロさが排除されているのは脚本も手がけているエイミーの芸風か?それとも過激な台詞に似
>>続きを読む

地獄のコマンド(1985年製作の映画)

1.2

戦車が何台も出てくる程度にはお金のかかっている作品だが、期待通りの超B級ストーリーで楽しめる作品だ。

トラック40台分の兵士でアメリカ侵略とはちょっと無理だろう。すべてのシーンがご都合主義というのも
>>続きを読む

レッド・スパロー(2017年製作の映画)

3.3

スパイ物の売りである派手なアクションなどはほとんど無く、暗躍する様をリアルに描いていて好感が持てる。
演出は好みではなかったが原作の良さは生かされていたのだろう。ただあまりに先読みしすぎのオチはスカッ
>>続きを読む

バトルトラック(1982年製作の映画)

1.1

誰が観ても「マッドマックス」のパクリと指をさして笑ってしまうような作品。
それなりにお金も掛かっている映像なのだが、すべてにおいて劣化版になっているのはB級らしくて良い。

データを見ると原案マーガレ
>>続きを読む

空の大怪獣Q(1982年製作の映画)

1.0

まったく盛り上がらないドラマ部分を我慢して観て、やっとで現れた怪獣を見てまっ白になった。
冗談ではなく本当に「え?」っと言ったまま動けないほど脱力。

1982年の作品だが同年に「ブレードランナー」「
>>続きを読む

ハンガー(1983年製作の映画)

3.8

ヴァンパイア物とあってツッコミ所は多々あるが、前半のカトリーヌとボウイの豪華顔合わせと後半のスーザン・サランドンの脱ぎっぷりの良さで最後まで目が離せない作品。
カトリーヌ、スーザンの絡みは永久保存版だ
>>続きを読む

ハイランダー/悪魔の戦士(1986年製作の映画)

2.9

最近の漫画やラノベでは使い古された感のある不死の人間設定だが、この当時は斬新だったのだろう。
シリーズ4作とTVシリーズ6作品も作られている。
細かい設定がいい加減でSFとまでは呼べないのが残念だが、
>>続きを読む

いま、輝くときに(2013年製作の映画)

3.3

丁寧な描き方をしてはいるものの、高校生でアル中かと思われるぐらい酒びたり、酔って運転し車から追い出した彼女に怪我を負わせるなど、あまりに酷くて感情移入はまったく出来ない。
お国柄の違いなのだろうがアメ
>>続きを読む

スペシャリスト(1969年製作の映画)

2.0

ハイジが出てきそうな風景でフランス語での西部劇で違和感が凄いのだが、何でもアリのマカロニ・ウエスタンならではの無軌道ぶりが楽しい。

ただ、お金を燃やした後が蛇足。
暴力ではなく燃やすことで街の人々に
>>続きを読む