烏丸メヰさんの映画レビュー・感想・評価 - 11ページ目

烏丸メヰ

烏丸メヰ

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スマイル(2022年製作の映画)

4.5

宣伝手法から話題だったホラーだが、その宣伝が単なる話題づくりだけではなかったという凄み。
映像と話に練り込まれる恐怖がどんどん濃くなっていくし、シーンの繋ぎ方や、ゴア的な描写にあるかなりの美しさとイン
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エイリアンVSジョーズ(2020年製作の映画)

2.5

チープが愛しいサメ映画。
雑合成、基本的にサメと人は別カット、使い回し(時折見慣れた映像を悪あがきかのように左右反転させて来るのがまた良い)、特に説明がない重要シーン・特に必要性がない雑シーン、画面色
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パペット・マスター(2018年製作の映画)

2.8

シリーズを今風に刷新したリブート版。
人形達の個性豊かさは健在!
それぞれの人形が能力(姿形)を活かした殺戮シーンは◎。殺し、というより人体破壊の個性を魅せる特色は大好き。
無意味な所でわざわざエロ、
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ナイトライト 死霊灯(2015年製作の映画)

1.5

恐怖描写は映画全体の5%にも満たないし、化け物的なやつも映り込みレベルでしか出ない上、話も薄く起承転結が微弱。
オチや起こる事をネタバレしても鑑賞に支障がないくらい平坦な、スクリーンセーバみたいな作品
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狼チャイルド(2017年製作の映画)

2.5

美しく映像と音楽とイラストで展開されるダークファンタジー。
リアリティと幻想の使い分けの巧みさは素敵。
ファンタジー悲劇の側に寄らずに、現実的悲壮や不条理や罪や残酷さから逃げなかった描き方は心から愛し
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オカムロさん(2022年製作の映画)

3.3

再鑑賞(前回は映画館)。
大袈裟な見せ場ですよ!としない流血のバーゲンセールと、目線ひとつまでカッコいい伊澤彩織さんのアクションは超お気に入り。
フォークロア系ホラーというより風刺的と皮肉に全振りされ
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ハッピー・デス・デイ(2017年製作の映画)

4.5

お気に入り作品記録。
ブラムハウス作品の中でも一番好きかも。
問題ありなのにどこか憎めないキャラクター達や、深刻な怪奇・超常現象とも言えるタイムリープをヤケクソでこなし始める面白描写の数々に目が離せな
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メキシコ・オブ・デス(2014年製作の映画)

1.5

15分の激長エンドロール。
心霊や怪奇の「恐怖」より、グロや汚物の「生理的嫌悪」を抱かせる作り(+エロ)のホラー。
ゴアあり倫理的変態ありで、どの話も“汚物を見てしまった”的な汚い後味の悪さが残る。
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悪魔に呼ばれる前に(2018年製作の映画)

4.0

『悪魔の奴隷』と『呪餐』が結構好みだったのでと、リスインしたままにしてたインドネシアホラーを観た。
分かりやすいシナリオとカメラワーク・人物の個性・恐怖描写の全てにアートやオサレに行くようなてらいがな
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ブラッディ・タイム ドラキュラの頭蓋骨(2016年製作の映画)

2.5

愛すべきキャラ達のおバカ吸血鬼コメディ。
一家に代々伝わる吸血鬼伝説を使ってお金儲けを企む崖っぷち兄弟(と、ブレイン的存在である近所のじいさん)。
ところが事態は思いがけないパニックに……!?

ライ
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エイリアンVSエクソシスト(2011年製作の映画)

1.0

このレビューはネタバレを含みます

宇宙人に意識をジャックされている者を悪魔祓いで救えるか!?というのは、ネタバレでも何でもなく序盤しか出てこない上早々に失敗する要素に過ぎない。
ガチ科学と陰謀オカルトと宗教と宇宙人とカーチェイスと銃撃
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ラリー スマホの中に棲むモノ/カムプレイ(2020年製作の映画)

2.5

可愛くも逃げ場の無い、都市伝説の様なダークファンタジー。電子機器を介した怪物の存在感の描写が明解で楽しい。

トビラ 魔の入り口(2018年製作の映画)

2.3

良くも悪くも普通のホラー映画ではなかった。
低予算のB級ホラー、起伏少な目に続く心霊シーンと対峙フェイズは退屈めではあるが、特色とラストはなかなか。
恐怖目当てで観たら明らかに怖さは物足りないし、問題
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メタモルフォーゼ/変身(2019年製作の映画)

2.3

このレビューはネタバレを含みます

エクソシズムもの・恐怖描写はアジアンホラーの質感で詰めて来る、という変わり種。
不気味なカットはかなり好みだったが、結局物語上で回収されない消化不良。
導入部で思い切り禍々しくかましておきながら、終わ
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イグジスツ 遭遇(2014年製作の映画)

3.8

山小屋へのドライブを楽しむ若者達は、車で“何か”を轢いた。
しかし死体は無く、だが確かにバンパーには血と、黒褐色の剛毛が残っている……

チープさ含めストーリー性もありで楽しく観れるおもしろPOV。
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恐怖のアンソロジー(2020年製作の映画)

2.5

インドの四話オムニバスホラー。
言いたい事は分かるが表現がそれについて来ず、察するように観ないと芯が掴めない。
時折具が現れるが常になんの味か分からない薄いスープを飲まされているような感覚。取り敢えず
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エスター(2009年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

新作に備えて『エスター』も再鑑賞。
有名すぎる突然なオチ以外にも、美しくも不気味なカットや『オーメン』的な魔性っぽさへのミスリードを誘う雰囲気、子供達の演技等かなり決まってる。
あまり“ヒトコワ”ジャ
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ハロウィン(1978年製作の映画)

4.5

このレビューはネタバレを含みます

新作にそなえて再鑑賞。
何度か再鑑賞してはいる(今回は2018以来だから5年ぶりくらいかな)のだけど、ホラー映画の始祖としての良さは“ホラー映画始祖ですよ補正”なく観ても普通に感じられる。
キャラクタ
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テイル・フロム・ダーク2: 奇幻夜(2013年製作の映画)

2.5

香港の三話オムニバスホラー2作め。
こちらも、霊が人の生気を奪うとか、傘の影に幽霊がいるなど香港の言い伝えを知っているとより分かりやすい。
静かでエロティックな霊障、学校の怪談を描いた前二話に対し、三
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テイル・フロム・ダーク1: 迷離夜(2013年製作の映画)

2.5

三話オムニバスの香港ホラー映画。
恐怖シーンや物語のホラー要素自体はそこまで激しくないけど、冥銭や啓蟄の白虎神と打小人など香港の風習や言い伝えを知っていればストーリーは楽しめる。
二話めは予備知識無し
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モンスター・フェスティバル(2018年製作の映画)

3.0

このレビューはネタバレを含みます

名作にまつわる台詞等、ホラー映画ファンへのサービス精神山盛りの陽気なコメディ。
“ホラー知識を駆使して生き残る”
“ホラー映画あるあるや死亡フラグネタがある”
という点では『ファイナル・ガール 惨劇の
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シン・仮面ライダー(2023年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

私は仮面ライダーファンの弟がいるのと、雨宮慶太監督が好きなのがきっかけで、マニアでないわりには仮面ライダーや特撮、石ノ森作品に触れる機会はかなりあった方だと思う。
初代仮面ライダーは飛び飛びに観た記憶
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フェイブルマンズ(2022年製作の映画)

4.5

このレビューはネタバレを含みます

「一人の少年が映画と出会い夢を与えられ、映画を手がけ、映画とともに笑い傷つき、映画で人に夢を与える舞台裏に立つまで」
を描いた作品。
“監督の眼”を開く才能の素晴らしさと、背中合わせの残酷な悲しみ。
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ペット・セメタリー(1989年製作の映画)

4.0

お気に入り作品記録。
リメイクよりこっちが好きかな(ネコのチャーチの種類も)。

倫理的にはいけない・しかし感情的にはすがりつきたくなってしまう
「禁断の方法」
を知ってしまった時、人はどうなってしま
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バトル・インフェルノ(2019年製作の映画)

4.5

変化球エクソシズムホラー。
悪魔憑きだけでないホラーデザインと演出、ストーリー、主要人物の演技全て◎!
悪魔祓いモノ=大声バトル、という宿命(リアルさ)なんだろうけど、これ+αで対決や駆け引きが行われ
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ゾンビボーダーランド ~めざせ!アンデッドのいない国境地帯へ~(2019年製作の映画)

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クロアチア人とセルビア人の民族問題をゾンビで味付けし風刺した“キツめの『翔んで埼玉』”みたいな作品。

怖さ0、当事者ではない日本人が持ち味や風刺や意味を理解し笑い所を認識するのは難しいが、クセ強揃い
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ブーブル(2020年製作の映画)

3.0

このレビューはネタバレを含みます

不幸な女が化す魔物「チュレル」をモチーフにしたホラーサスペンス。
痛ましく残酷で悲しく、しかし引き込まれる美しさがそれらを見せる。
「チュレル」は、脚が逆向き(爪先が背中側を向いてる)というインドの死
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電柱小僧の冒険(1995年製作の映画)

2.8

生粋の昭和テンポが凝縮された塚本晋也監督のSF特撮ギャグ。

「奇才が創った天然のシュール」というより、「昭和のテンポの中でそれをおかしみでぶちこわそうと練られた狙い澄ましのシュール」といった印象。
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スランバーランド(2022年製作の映画)

3.5

美しい音楽とビジュアルはメルヘン調に留まらず、機械や大自然までもが愉快でダイナミック。
反するものとされやすい“夢と現実”を地続きとして描く優しさに満ちたストーリーが愛おしい。

地獄の変異(2005年製作の映画)

3.0

このレビューはネタバレを含みます

クリーチャーパニックに、闇+閉所+水中、という極限状態。
邦題のダメさや襲撃シーンの見ずらさがあるが、クリーチャーのおぞましさはリアルでありつつ個性的。
邦題のせいでファンタジーとか悪魔系ホラーと思い
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デス NS/インフルエンサー監禁事件(2020年製作の映画)

3.0

滑稽だけど笑えないドキドキのソリッドシチュエーション。強烈なグロ等は無いがどストレートに叩きつけてくるモノには思わずうなずいてしまう(けどそこまでの説教くささとかはない)。
最近もいろんなSNS騒動あ
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健太郎さん(2019年製作の映画)

3.0

短い中にも、構成の妙と緊迫した気味の悪さ、映像の閉塞感ある暗い雰囲気がピリつく。
短い尺の中でザザッとショッキングに描いて完走しきり、きっぱりと結末・後味を残す魅力があり、更に思い返してみるとあれって
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パペット・キラー(2019年製作の映画)

3.0

ゆるいゴアとゆるいストーリー、見せゴア、パロディギャグ、好きになれないどころか感情移入もできない登場人物達(個性を活かすでもないのにむやみにクセが強く無闇に頭数=デス要員が多)…と、ザ・B級の安定感。>>続きを読む

ウィリーズ・ワンダーランド(2021年製作の映画)

4.5

お気に入り作品記録。

いかにもアメリカンパペット的なデザインの殺人動物ロボットvsニコラス・ケイジ。
ロボット達の見た目も、キャラぶれ殺され要員達も、何を考えてるのか分からんがマジ強おじさんも、ポッ
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NY 心霊捜査官(2014年製作の映画)

3.5

実在の霊能刑事の手記を元にしたエクソシズムホラー。
おぞましく醜悪ながらも、悪趣味な「見せ」をしない恐怖描写と、捜査アクション・オカルトに一貫する雰囲気がシックな印象。
個人的に、“憑かれた人間”の行
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