忘れ去られた土地で出会う2人。
妻にも優しくなれず自分にも素直になれないマリオがマルタに見せた最後の優しさが心に残る。
時も場所も越えて人々の記憶が集まる栗の森に伝わる最後のおとぎ話は、物悲しくも>>続きを読む
色々な人の温かさや優しさの中で少しずつ大人になっていくバディ。
バディとその家族に明るい未来が待っていますように。
ジュディ・デンチのラストシーンがかっこよい。
警察仕事しろよとか、ガソリン代どうしてんだよとか、そんなんで逃げれるか、とか満載なツッコミどころは置いておき…
真に食人癖を持つ人間を描いているというよりは、監督が伝えたい少数者のテーマをカニバリズ>>続きを読む
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ひたすら会話劇が続くが、なぜだか退屈しなかった。
「何もしない」選択をしたスカーフェイスの顔には大きな傷跡があり、彼女もまた虐げられてきた女性のうちのひとりで、「何もしない」生き方しか今更歩めないの>>続きを読む
淡々としたロードムービー調が自分に合っていた。ただ物語の構成の混線具合が取っつきにくはあった。
IUってこんなに演技上手いんだ。
「怪物だーれだ」のフレーズの通り、誰にフォーカスが当たるかによって「怪物」が変化していくのが良かった。
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ビジュアルそして観客に委ねることに偏った作品。
印象的なセリフやシーンはすごく心に残る。
「帰るとき、彼に送ってと頼んだの。初めて人とこんなに近く…すぐに着いて別れるのは分かってたけど、今のこの暖>>続きを読む
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世間的にあまり話題に上ることの少ない(?)パート1がすごく印象に残った。
金髪女は取引相手のかつての女だったのかな、と想像したり(カツラを捨てるのは男への未練を断ち切る意味もあるのかな、とか)。そう>>続きを読む
どうしようもないくらいお互いを好きなのに、いつもどうしようもなくすれ違ってしまう2人。
『燃ゆる女の肖像』の監督ということで、期待しすぎてしまった感は否めない。
どうする事もできない環境や立場、家庭を踏まえたうえでの「私のせいじゃない」というセリフが刺さった。
かつて夢見た、時代や環境が違えばありえたかもしれない人生を諦めたクライヴ。
地位や家系、立場に左右されることなく生きることができたあの頃を思い返すラストシーンが心に残る。
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明るいのに不気味な雰囲気が好き。
ヒロシのセリフ「今俺たちの息子が少し大人になったところだ」はクレしんの中でもトップクラスの名言だと思う。
パブリックスクールの仕組みについての知識が足りず、観ている間に何度か混乱した。
出てくる景色や建物、人物が美しいといえばそれまでで、あまり印象に残る映画ではなかった。
大人への憧れを抱くソフィと、大人になっていく自分を恐れているカラムの対比が良かった。
正直執念を感じるほどの長回しには少し退屈したが、鑑賞後は深く深くため息をつきたくなる、そんな映画だった。
面白>>続きを読む
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16mmフィルムならではの、ざらざらした質感と映像の構図が良かった。
自ら切り捨てた、本来得られたはずの時間を後悔する心情がよく理解できて辛かった。
父が山頂に残した手記の場面がグッときた。
誰に>>続きを読む
数十人にも及ぶヒーローたちの群像劇をこんなに上手くまとめられるのは素直にすごいと思う。
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最高に面白かった。
ロケットの過去が予想よりも遥かに悲惨で、動物系の悲しい描写が自分は苦手なので観ていて辛かった。
アクションシーンのアングルが凄く凝っていて、最近の平坦で暗いだけの他のMCUとは>>続きを読む
渋谷慶一郎のサントラ、良すぎる。
個人的に最も描かれ方に共感できたのは一果だった。りんへの応援、恋、嫉妬など矛盾をはらんださまざまな感情の人間味。
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「映画の素晴らしさを伝える」という主題を伝えているようで伝えられていないように感じた。
ヒラリーとスティーヴンの関係を恋仲にする必要あったのかが疑問。年齢も人種も超えた深い友情で結ばれた2人、であっ>>続きを読む
登場人物たちそして物語全体に漂う、自己陶酔具合や行動に共感できなかった。
「顔と体を好きになって、心も理想通りと期待した」
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劇伴を用いないリアルな作り、構図、画面に写る人々、家、景色、すべてが絵画のようだった。
思い出を選んだオルフェウスは振り返った。
永遠の別れを拒んだエロイーズは振り返らなかった。
ラストシーンの長>>続きを読む
あえて説明を抑えた淡々とした作りにしているのだろうが、それでもあまりに説明不足だったように思う。
それぞれの選択、後悔、その後をサラッと描いていて良かった。
2000年代初めの雰囲気を堪能でき、出てくるファッションがいちいちおしゃれだった。
脚本もCGもボロボロの完成度。
特に量子世界の表現にはなんの独創性も面白味もなく非常にがっかりした。
最近のMCUが自業自得パターンのストーリーだらけなのはなぜなのか。
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大好きなスリー・ビルボード監督作ということで期待していたが、残念だった。
シボーンの自分の置かれた環境への歯がゆさ、コルムの「自分の生きた証を残したい」という思いなど共感できる部分も多かったが、それ>>続きを読む
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ベニチオ・デル・トロの少し憂鬱で物憂げな雰囲気がかっこよかったので、あっさり死んで悲しかった。
最期、足が普通に戻っていったところは思わず笑ってしまった。
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重苦しい田舎の閉塞感と、逃げ出す場所のない現実への歯がゆさ、俳優陣(特に祖母役)による表現。
ハッピーエンドで終わったのが嬉しい。