MitsuhiroTaniさんの映画レビュー・感想・評価 - 7ページ目

エレファント・キング(2006年製作の映画)

4.4

間違いなく観る者を選ぶ作品だけど、隠れた佳作だと思う。
バンコクやチェンマイ、そしてパタヤでは、見た目とは裏腹に精神年齢の低い西洋人が溢れていて、したたかで、実は一途なタイガールに溺れて行き場を失って
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SPL/狼よ静かに死ね(2005年製作の映画)

4.0

過去何度か観たSPLの原点。
ウージンとドニーイェンの路地裏対決は、スペシャルIDでのアンディオンやフラッシュポイントのコリンチョウとの対決にならぶクライマックス。
サモハンとのラストファイトの記憶が
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ガール・コップス(2019年製作の映画)

3.7

綺麗な韓国美人の見分けがつかず苦労したが、爽やかで面白いライトコメディには大満足。題材は重いし卑劣な犯罪だけど、勧善懲悪が、どストライクで迫って来たから安心安心。

あの夜、マイアミで(2020年製作の映画)

5.0

会話を通じて四人の関係が壊れるんじゃないかとハラハラしっぱなしだった。
当時の黒人の地位も、ムスリムの位置付けも、そして彼らの様々なエピソードも知識でしか知らないから、最後まで舞台に上がれず、観客席に
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3時間/THREE HOURS(2015年製作の映画)

4.0

私は高評価。
予算が少なくて、アクションのスタントもあまり使えない。主人公の彼女は明らかにアクションができない。そんな中でのカメラワーク。カメラワークだけでアクションを見せるあたりが凄い。極め付けはモ
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ベルファスト(2021年製作の映画)

4.6

プロテスタント地区のカソリックに対する弾圧。72年1月に起きた血の日曜日事件より数年前の話。ケネスブラナーの半自伝的作品らしい。
政治や宗教は時として過酷で苛烈な闘争を生むけど、市井の人々には日々支え
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ベイウォッチ エクステンデッド・エディション(2017年製作の映画)

3.8

呑気な感じが最高。久しく脳天気な映画を観てなかったから、映画を観る意味を問い直すきっかけになった。それから、ヴィンディーゼルのワイスピを離れたくなった理由がわかる気がした。
チームワークだけど、説教臭
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神の一手(2014年製作の映画)

4.0

やっぱり、チョンウソン格好良過ぎるな。
なかなか日本にはいない俳優。
ドラマは囲碁がテーマでありながらバイオレンス。珍しい組み合わせだけど妙にマッチしていて、最後まで飽きなかった。

アンビュランス(2022年製作の映画)

4.5

単純に面白かった。アクションシーンがひたすら迫力あって、ストーリーは破綻ギリギリで持ち堪えている。
人間あれ程タフなはずがないなんて思ったらダメ。ひたすらジェットコースターにのるように楽しめばいい作品
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無垢なる証人(2019年製作の映画)

5.0

途中から涙が止まらなかった。
チョンウソンの代表作になるのは間違いないが、それ以上に、キムヒャンギの演技に引き込まれてしまった。

13人の命(2022年製作の映画)

5.0

タイとイギリス。いずれも長く暮らしていたことがある。だから、この事故は我が事のように心配したし、イギリス人ダイバーには誇らしく思った。
本作はあまりにもリアルで、鳥肌が立ちっぱなしだった。実話を知って
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BECKY ベッキー(2020年製作の映画)

3.8

ブッシュウィック武装都市の監督と知って納得。B作品を丁寧に作ることに拘りがあるんだろうな。そして、微妙にあちこちに残す伏線。回収し切れないのではなく、次回作、続編で回収したいのだろう。
良くできて、面
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オフィシャル・シークレット(2018年製作の映画)

4.3

在英時代にあったこの事件は覚えている。
ただ、タブロイド紙で読むくらいだったから、こんな重い話は知らなかった。
9.11の衝撃、ロンドンの連続爆破テロ。
在英時代の思い出がよみがえった映画だった。キー
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ジャングルランド(2019年製作の映画)

4.3

久しぶりに、どうしようもない映画を観た。ホワイトトラッシュ映画。
貧困の中で生きることとは、生き延びること。ブルーススプリングスティーンの声が胸に突き刺さる。
男兄弟って、良いなあ。久しぶりにお父さん
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ヘイトフル・エイト(2015年製作の映画)

4.4

私の中ではジャンゴ繋がれざる者が、タランティーノの最高傑作だが、密室劇的な面白さがある本作もなかなか魅力的だった。
やっぱり、脂ギッシュなバイオレンスが減った今、こういうカロリー高めな作品は満腹感があ
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プール(2009年製作の映画)

4.0

日曜日の夜、明日からまた忙しくなるなと考えたがらDVDを選ぶ。温かいジャスミン茶を淹れてリビングルームでぼんやりと観た本作。
在泰時代、毎年ロイクラトン祭りはルンピニ公園て灯籠流しをしてたけど、一度だ
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モータルコンバット(2021年製作の映画)

3.2

真田広之だけが一流に見える稀有なSFアクション映画。
最初の子供のハーフっぽさが違和感あったし、全般的にCGの格安感が否めないが、最後まで楽しめた。

グランド・ジャーニー(2019年製作の映画)

4.1

WATARIDORIというドキュメンタリー映画を観た記憶があり、本作は脅威の映像作品というより、家族の再生を描くフランス映画として観た。
ネットゲームにスマホばかりの息子が、初めて経験するリアルな冒険
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ムーンフォール(2021年製作の映画)

3.8

どうしても、アルマゲドンを思い出してしまう本作。アメリカンマッチョなマイケルベイと一緒にすんなよ!とばかりに巨匠、あれこれ知恵を張り巡らせた結果、全方位的な工夫が溢れて過ぎたかな。
最新映像テクノロジ
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眠らない街 新宿鮫(1993年製作の映画)

4.4

綺麗になる前の新宿歌舞伎町。
風俗、ヤクザ、ぼったくり。東京がまだアジアだった頃が舞台。
久しぶりに観たけど、色褪せない面白さ。
真田広之、奥田瑛二の熱演は別格として、浅野忠信、室田日出男も素晴らしい
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ブレイブ 群青戦記(2021年製作の映画)

3.5

タレント、アスリートが体力と知恵で難関に挑む番組、サスケ、逃走中、戦闘中。そうしたリアリティありゲーム番組に見慣れた目には、なかなかしんどい企画。
前半の残虐な描写に、凄惨でハードな作品を予想したが、
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ロンドン、人生はじめます(2017年製作の映画)

3.7

ハムステッドヒースには初夏と晩秋の思い出がいっぱい。
ストーリー以上に懐かしさで泣けた。

THE BATMAN-ザ・バットマンー(2022年製作の映画)

3.7

ダークナイトとジョーカー。この2作でバットマンの世界観が出来上がっている私は、本作をバットマン映画として上手く観ることができなかった。
謎解きがゾディアックなどの作品の影響を受けているという話は聞いて
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ワンナイト イン モンコック(2004年製作の映画)

4.9

バックパッカー時代には大陸からの経由地として何度か訪れた香港。
また、香港返還前には、香港大学の学生をホームステイさせたり、何かと縁が深い香港。
本作は、今は亡き猥雑で暴力的な街、香港を凝縮したような
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ヤクザと家族 The Family(2021年製作の映画)

4.8

やくざ映画なのに、俳優陣の演技で見せ切る演出が素晴らしい。
舘ひろしと綾野剛の魅力が溢れていたが、磯村勇斗と尾野真千子が輝いていたな。
ラストも良かった。

マークスマン(2021年製作の映画)

3.9

演技が上手いにも関わらず、アクション映画がヒットしたせいで、そのイメージが定着してしまった高身長の俳優。クリント イーストウッドの道を歩み始めたようなリアム ニーソン。演出・監督に向かって行かない点は>>続きを読む

海難1890(2015年製作の映画)

4.5

トルコは憧れの国。ロンドンに向かう時、敢えてターキッシュエアを選び、イスタンブール空港でのほんの少しのトランジットの時間を楽しむことがある。窓の外に見えるトルコの街をチラ見し、カフェでトルコのスイーツ>>続きを読む

アオラレ(2020年製作の映画)

3.8

グラディエーターよりも強そうなラッセルクロウが大暴れ。
煽り運転というより、ストーカー。
エスカレートの仕方もアメリカっぽいけど、そもそものマナーの無いクラクション、寝坊、ファイア。全てがアメリカっぽ
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トップガン(1986年製作の映画)

4.2

四半世紀前の映画というと、時の経つのが早い気がする。当時はまだ高校生で、見た目が高校生に近いトムクルーズより、綺麗めなお姉さんケリーマグギリスに魅力を感じていた。
スカイアクションシーンは、今観ても新
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フレンチアルプスで起きたこと(2014年製作の映画)

4.5

このレビューはネタバレを含みます

現代はFORCE MAJEURE 不可抗力。
ああいった状況において人間は、冷静に、作り上げた自分であり続けるのは困難だということだろう。
そしてまた人は、全てを曝け出すだけの強さも持ち合わせてはいな
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前科者(2022年製作の映画)

4.7

どうだ、私の目利き。森田剛は逸材だろう。哀しみに満ちた内容は終始辛かったが、森田剛の懐の深い演技に惚れ続けるしかない。
マキタスポーツ、リリーフランキー、木村多江、そして、主人公の有村架純。
いずれも
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燃えよ剣(2021年製作の映画)

4.6

若い頃、新撰組に憧れたことがあったし、司馬遼太郎の原作は何度か読んだが、本作は岡田准一主演、原田眞人監督の歴史アクションスペクタクル映画として観た。
作品的には面白く、合戦の空間、武士達の訛りある言葉
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ガンジス河でバタフライ(2007年製作の映画)

4.1

初めての海外がインドの私。バックパッカーとしての第一歩は、蒸せ返る喧騒のなかなかで立ち尽くす自分を妙に客観視している自分と共にあった。
結局、学生生時代に二度長旅を経験したし、三十年後に出張で再び訪れ
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チャーリーズ・エンジェル(2019年製作の映画)

3.8

流して観ようとしたが、意外に面白かった。ただ、エレーナ役のナオミ スコットが広瀬アリスに見えて仕方がなかった。

レイジング・ファイア(2021年製作の映画)

5.0

どうしようもないな、イケメンは。
どうしようもないな、男前は。
“漢”と書いてオトコと呼ぶのに、何故だか虫唾が走る昭和な私も許す。
令和のヘナチョコどもこれを観ろと言わんばかりの超絶アクション。
しか
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