このレビューはネタバレを含みます
アンディラウの安定感。どんなアクション映画も香港風に見えてしまう。
全体的に安定した面白さがあったけど、核爆弾だけが違和感。
あの場所であの爆発は、テロ成功じゃないの?
イスラム教国モロッコ、カサブランカを舞台にした作品でありながらある種の違和感が終始付き纏った。
恐らくそれは、彼女らが二人の聖母に見えたからだろう。
原題はアダム。生まれてきた子供の名前。
ユダヤ教、>>続きを読む
当時世界中で話題になったグッチ家の醜聞を、主人公パトリツィアが、腕と才覚で成り上がるマフィア映画に仕立てたことが本作の魅力。
そして、さすが巨匠リドリースコット。
スターや名優達の個性を、良い意味でこ>>続きを読む
ドラマとしてらストーリーも悪くないし、主人公二人も悪くない。アクションや演出もなかなか迫力があったのに、何が魅力を低下させたかというと、悪役二人だろう。
殺しにくる組織も生かそうとする組織も率いるボス>>続きを読む
若い主人公二人の魅力に奇跡のハッピーエンドを何度も期待したけれど、そうはいかなかったなあ。
映画的には、この手のドラマが闘病に付き添うシーンが多くなりがちなところ、その部分があっさりしていた点は、好き>>続きを読む
面白くてびっくりした。
70年代後半のアメリカの匂いと、スプラッタームービーを感じさせるザラついた映像。超自然現象とサイコスリラーの絶妙なバランス。
悪魔のいけにえ、羊たちの沈黙。映画のジャンルは違う>>続きを読む
岡田くんは青臭いけどまあ良いとして、尾野真千子が演技開眼する前なのかなあ。
真面目な演出と、登山なのに縦に広がりの無いカメラワークが残念。
聳え立つのはエベレストだと思っていたら、阿部寛だった。
男前で正義感と情熱。デンゼル ワシントン以来の知性派イケメン。
しかし、こんな馬鹿げたことが最近まで続いていた、いや、まだ続いていることに恐怖を感じる。だからアメリカって、ナンバー1なのに、いまいち馬>>続きを読む
自分のことを見向きもしない父が唯一くれたメッセージ。誰の為でもなく、何者でもない自分、アイデンティティのぼやけた自分が唯一手に入れたもの。それが”闘う”ことならば、それを全うすることが”生きる”という>>続きを読む
本作は秀作“オマールの壁”と合わせて観ることをお勧めする。
我々の知らないパレスチナの日常と非日常の狭間を覗き見るような作品。
意外に心に響いたのは、早朝夜明け前の街、そして、アレがキャンセル可能なこ>>続きを読む
監督のセンスを感じる掘り出し物。
テンポ、音楽、達者な俳優達が生み出すキャラクター。
実話でありながら、実話を超えるようなストーリーが面白かった。
ラストの実話への繋ぎ方も、この手の作品では秀逸。
こういう作品は、歴史的背景を知ると味わいに深みがます。
終始抑制気味の演出が素晴らしく、こころに深く沁み入る作品だった。
アントニオ、キャシー、そしてジェシー。
三人それぞれの戻る場所はどこなんだろう。故郷を想う曲、ブルー バイユーが切なく染みる。
日本にいると、あまりアイデンティティなんて意識しないけど、昔、ロンドンに>>続きを読む
斎藤工、素晴らしかった。
シン ゴジラとはテイストが違うが、当たり前。ゴジラ第一作目と、ウルトラマン第一話を比較すれば、シンが“真”であれ、“新”であれ、辿り着く場所が違って当たり前だろう。
惜しむら>>続きを読む
これは凄い。
ウルトラマンとしての作品の完成度が高い。今まで観たことのないウルトラマンの造形には驚いたが、テクノロジーを知性でカバーしていた時代の演出と、俳優陣の豊かな演技力が全体を底上げしていた。>>続きを読む
ローサは密告された、アルファ殺しの権利に続き、近くて遠い国フィリピンを知るにはうってつけの作品。
ドキュメンタリーというが、全体を貫くストーリー性はフィクションに近く、他作品のドキュメンタリー性と重な>>続きを読む
ハンガリーの歴史を背景的題材にした映画。第二次大戦中には人類の暗黒史に残る所業であるホロコースト、戦後はソ連共産党による抑圧的支配に翻弄されるハンガリーの歴史。我々極東のアジア人にとっては、心理的にも>>続きを読む
監督の力量を超えた俳優の演技に驚愕。
演出は徹頭徹尾、控えめなトーンに徹した方が良かったと思う。
奇想天外な部分は要らなかったのでは。
ただ、そんな指摘はどうでもいいくらい、面白かった。
良くも悪くも軽い映画。昔、タイのサファリパークで観た水上アクションショー並みの軽やかさ。痛さと重さと無縁だった。
そして、痛みを伴わない分、金塊の少ないこと少ないこと。
まだ、グーニーズの方が本格的か>>続きを読む
アジアを舞台にした抒情詩のような、叙景詩のような作品に弱い私。
90年代の香港やバンコクに未練がある私の心を鷲掴みにする映像、演出、音楽。
そして、安寿と厨子王丸以来、意図せぬ別離と再会に弱い私。
さ>>続きを読む
着想や演出には80年代の優れたSFサスペンス映画の匂い。しかしながら、登場するテクノロジーには、そこかしこにインターネット時代の発想が混入していて、何とも不思議なテイストの作品だった。
Amazon primeで100円でレンタル視聴。
久しぶりに観た気がする。
ワイスピスカイミッションとアクアマンと考えただけで、監督の脳内に興味津々。
もっとグロいかと思ったが、大したことなかったの>>続きを読む
ジェシカが主役だから観たが、お気に入りの彼女と真逆過ぎて衝撃。やはり、ジェシカ チャステインは女子力の裏に溢れる知性と鋼鉄のメンタルが似合う。
ドラマもこじんまりしていて、今一つだったな。コリン ファ>>続きを読む
前作がまあまあ楽しめたから期待して鑑賞。うーむ、今一つ。
前作にあったリズムのようなものが無くなっていたのが残念。
原因は、ファンの方には申し訳ないが、田中みな実、中村アンのシーン。全体の文脈に繋がり>>続きを読む
キャラクターと楽園。
個性的な二つの作品のポスターを足して二で割ったようなポスターが、本作の希薄さを象徴する。
なかなか良い作品なんだけれど、クライマックスのなさ、オチの無さに、映画観た〜!的な満腹感>>続きを読む
カジュアルなノリだった旧作を、最新の技術と真面目な演出でしっかり仕上げてくるReborn物。旧作の持つ魅力を、今の鑑賞に耐えるクオリティに高めて、新たな鑑賞者を生む力がある。
Reborn物のクオリテ>>続きを読む
柔らかく巧みなレトリックの積み重ねのような演出が、作品を普遍的に見せ、西洋人に受けたんだろう。村上春樹の本作を知らないが、そういう意味で、村上春樹的かもしれない。
劇中劇、チェーホフの四大戯曲の一>>続きを読む
前田や赤井は10歳位年上だから、育った街ミナミの何処で同じ時間を共にしたかもしれない。僕らの子供の頃は、カラッとした暴力が日常の中にあった。イジメみたいな鬱陶しいやつはなく、ただ、どこの中学になんとか>>続きを読む
アメリカ中南部オクラホマ州の街スティルウォーター。何もない街で、家族を顧みずクスリと酒に溺れる父から逃れ、何もないこの街を離れ、自らの人生を切り開こうとした娘は、遠い南欧マルセイユの街で、ある種アメリ>>続きを読む
漫画は知らないけど、本作はとても面白かった。吉沢亮演じるマイキー。カッコよかったけど、クローズの山田孝之演じる芹沢と被ってしまい困った。
同じ状況になったら自分はどうするだろう。やはり、グリーンランドを目指すかな。でも、多分それは生きるためでなく、死ぬ勇気がないからかな。家族を守るためかな。
阪神淡路大震災で被災した時、初めて人を助けた>>続きを読む
うーむフィリピン。一筋縄ではいかない国。傑作“ローサは密告された”を超えることはないが、なかなかの激渋作品。
タイで警察の腐敗は普通に見てきたが、フィリピンは完全に超越してるな。
それとも、私が知らな>>続きを読む
大好きなケン ローチ監督の、わかっちゃいるけど唯一釈然としない作品。
自由と束縛、革新と保守。アメリカ帰りの主人公の持ち込む新しい自由は、長く続く穏やかな平和を刺激する。
いつの時代にも、どこの国にも>>続きを読む
全くの専門ではないが、IPS細胞とES細胞の違いは知っている。
線維芽細胞という人間の皮膚細胞から作られるIPSと、受精卵から作られるES細胞。どちらも再生医療に役立つものだが、受精卵から作られるES>>続きを読む
スタローンしか考えられないハマり役。
枯れた老人が敵をバッタバッタと倒していくシーンは爽快。少年との距離感も良かった。
欠点、唯一の欠点はサマリタン。
中途半端、もしくは説明不足のせいて、大きそうな世>>続きを読む