MitsuhiroTaniさんの映画レビュー・感想・評価 - 8ページ目

燃えよ剣(2021年製作の映画)

4.6

若い頃、新撰組に憧れたことがあったし、司馬遼太郎の原作は何度か読んだが、本作は岡田准一主演、原田眞人監督の歴史アクションスペクタクル映画として観た。
作品的には面白く、合戦の空間、武士達の訛りある言葉
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ガンジス河でバタフライ(2007年製作の映画)

4.1

初めての海外がインドの私。バックパッカーとしての第一歩は、蒸せ返る喧騒のなかなかで立ち尽くす自分を妙に客観視している自分と共にあった。
結局、学生生時代に二度長旅を経験したし、三十年後に出張で再び訪れ
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チャーリーズ・エンジェル(2019年製作の映画)

3.8

流して観ようとしたが、意外に面白かった。ただ、エレーナ役のナオミ スコットが広瀬アリスに見えて仕方がなかった。

レイジング・ファイア(2021年製作の映画)

5.0

どうしようもないな、イケメンは。
どうしようもないな、男前は。
“漢”と書いてオトコと呼ぶのに、何故だか虫唾が走る昭和な私も許す。
令和のヘナチョコどもこれを観ろと言わんばかりの超絶アクション。
しか
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アクトレス 女たちの舞台(2014年製作の映画)

4.0

歳をとるって、どういうことだろう。
身体?心?それとも、自分を取り巻く環境?
作品的には、前半の間伸びが後半になるにつれて解消され、面白くなった。

クローブヒッチ・キラー(2018年製作の映画)

4.2

信仰も家族愛も、そして狂気すら純化する。米国地方都市の、小さな白人コミュニティて起きた猟奇連続殺人の闇が再び。
地味な演出、地味な俳優陣の優れた演技が、あまりにもリアルで怖い。
フリークもカルトも、特
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天外者(2020年製作の映画)

3.6

意外に面白かったけど、ダイジェスト版みたいで短い印象。大河ドラマにして欲しい。それから、西川貴教がなかなか素晴らしいと岩崎弥太郎だった。
大阪商工会議所は、実家から徒歩五分。
毎朝、五代友厚を眺めなが
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グッバイ、リチャード!(2018年製作の映画)

4.4

うーむ、涙脆いなあ私は。
たまたま今夜が涼しいからか、窓を開け、涼しい風を受けながら観ていたら、後半、ずっと泣いていた。
いい友達がいるなあ。いい娘がいるなあ。

さがす(2022年製作の映画)

4.5

自殺幇助という名の殺人を繰り返す青年。不治の病に冒された妻を失い生き方を見失う男。そして、そんな父のもとで気丈に生きる娘。皆が何かを探している。
最後に、失ったものを見つけ出したのが娘で良かった。

プロミシング・ヤング・ウーマン(2020年製作の映画)

4.8

途中に起こるサプライズも含め、全て虚構であると知っているけど、まるで彼女がその明晰な頭脳と高い自己修正能力によってサバイブしているかのようだった。
そして、最初から最後まで、全てが彼女の手の内にあった
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ライトハウス(2019年製作の映画)

4.1

狂気に満ちていく人間と狂気に満ちた人間が、閉鎖的な空間で織りなす密度の濃い対話に、観ていて酔いそうになった。
しかし面白いのは、どちらが最初から狂気に満ちた人間だったか分からなくなってくること。そして
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ペイン・アンド・グローリー(2019年製作の映画)

4.3

ペネロペ見たさに鑑賞したが、やはり、アントニオ バンデラスの魅力に引き込まれてしまった。
作品の真意は分からないが、私には、主人公が避けていた事実と向き合うことで、自ら背負っていた痛みを一つ一つ取り除
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真夜中乙女戦争(2021年製作の映画)

3.3

もう若くないのかなあ、イマイチハマらなかった。つまらないわけでもなく、面白い訳でもない。

ただ悪より救いたまえ(2019年製作の映画)

4.6

ファン ジョンミンが好きな私にとっては、もはやアイドル映画。アクション、表情、佇まいまでが素晴らしい。
バンコクが舞台なのも二重丸。
あとはストーリーがもう少し緻密ならなお良かったのに。

浅田家!(2020年製作の映画)

4.1

胃に優しい映画だなあ。
夜、眠る前に観たら、ほっこりして、熟睡できそうな気がした。

震える舌(1980年製作の映画)

4.5

おいで、おいで、幼い娘。
彼女はその朝、悪魔と旅に出た。
このコピーだけでも、もはやホラー映画。
子供の時に観たトラウマ映画にチャレンジ。結果は、怖さの質が違った。
我が子を思うと、涙が出た。

劇場版シグナル 長期未解決事件捜査班(2021年製作の映画)

3.7

ドラマを知らないから、比較はできないが、プロット自体は秀逸。坂口健太郎は適役。皆さん、ドラマの方が良いと仰る。観るしかないか。

ワンライン/5人の詐欺師たち(2016年製作の映画)

3.7

詐欺物は適度なややこしさが良い。
本作も難解過ぎないのが、ドラマを痛快な印象にとどめて良かった。
貧しくて、お金を借りる人達が皆被害者のように扱われているのは如何かと思うが。

囚人ディリ(2019年製作の映画)

4.3

やっぱり面白いなあインド映画。
土臭い感じがまるで古い時代に見えるけど現代。激しいアクションは痛そうで堪らない。ストーリーは単純ながら、主人公の突き抜けた不死身さと、熱量で押し切った演出が素晴らしい。
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科捜研の女 -劇場版-(2021年製作の映画)

3.5

観たことないけど知っているドラマ、科捜研の女。Amazon primeで観た。
サスペンスとしては平凡であり、まるで二時間ドラマのよう。ただ、出てくる俳優陣の演技がゆったり、堂々としており、圧倒的な余
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6IXTYNIN9 シックスティナイン(1999年製作の映画)

3.8

地球最後のふたり鑑賞記念鑑賞(?)
まったりとしたサスペンス。
今以上にタイらしい時代のタイが舞台だから、熱帯夜的な空気感が堪らない。
ストーリーは雑な割にコンパクト。
ひたすらタイに戻りたくなった。

ドント・ブリーズ2(2021年製作の映画)

4.2

なんと一作目を観ずに二作目を鑑賞。
こんなことはスターウォーズと13日の金曜日以来。
主人公の老人が強いのは知っていたが、超人的。Mr.ノーバディの主人公も初老ながら大概だったけど、こちらは別格。
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ビューティフル・ボーイ(2003年製作の映画)

4.5

この映画公開時、私はロンドンで生活をしていた。若い頃、ムエタイを習っていたことや、学生時代タイ飯屋で働いていたこともあり、タイには関心があったせいか本作やこのキックボクサーのことはよく覚えている。あの>>続きを読む

地球で最後のふたり(2003年製作の映画)

4.0

ブンヤサック姉妹が出演。妹は大好きな“すれ違いのダイアリー”のライラ ブンヤサック。
タイに住んでいた時に感じたタイの暑さと汚さが上手く表現され、抑揚の無い淡いラブストーリーが良かった。

幸福(1981年製作の映画)

4.6

80年代も前半はバブル経済の匂いもなく、まだまだ昭和の名残りが溢れている街並みが原風景を見るようで感慨深い。
登場する子供達と私は恐らく同世代。
その一方で、原作の緻密さと市川崑のモダンなカメラワーク
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少年の君(2019年製作の映画)

5.0

このレビューはネタバレを含みます

主人公の女優の透明感が、ストーリーとシンクロしていて、濁りの無い清らかな真水が滲み入るような、そんな映画だった。

古くは科挙に始まる中国の受験戦争。「結果の平等ではなく、機会の平等」は正論であるが、
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スタートアップ!(2019年製作の映画)

4.2

マ ドンソクのファンとしては強烈な怪作を投げつけられた感じ。かれの懐の深さに感動した。アクション少なめで残念だけど、あの髪型と、TWICEダンスは、二の腕以上にパンチが効いていて、ノックアウト。

機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ(2021年製作の映画)

4.2

80年代、子供の頃、ガンダムを観て、ガンプラを買っていた世代。
アムロ レイの頃から一切観てなかったから、映像進化がかなり衝撃的。
スターウォーズと同じく、体制側と反乱側の闘いだから分かり易く、ある意
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遠い夜明け(1987年製作の映画)

4.6

巨匠リチャード アッテンボロー作品。
傑作ガンジーもそうだが、大きい映像が、今とは違う80年代の“大作”を感じる。
単純なようで複雑な南アフリカの反アパルトヘイト運動を、人道的な見地から、ある意味単純
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ある用務員(2020年製作の映画)

4.9

華の無さそうな作品だから、食わず嫌いだった。まあ、とにかく面白い。全てが潔く無駄が無い。
そして、ラスボス的な彼が悪役史上最高で最悪ではないか。

トガニ 幼き瞳の告発(2011年製作の映画)

4.1

邦画マザーを観て考えさせられ、幼き依頼人を観て吐き気がしたが、本作はキツかった。
実話をベースにするのはよいが、やるせない結末に韓国人は、こんな現実を許すのか!?と思い、実話の状況を確認したらなんと、
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ボーダー 二つの世界(2018年製作の映画)

5.0

このレビューはネタバレを含みます

そうきたか!という感じの大人のファンタジー。
人間とトロールの境目、人間の蛮行とトロールの蛮行。どちらの世界にも醜いものがあり、どちらの世界にも護るべき儚く美しいものがある。その狭間に立って、強く生き
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東京原発(2002年製作の映画)

4.0

後半の失速感が凄い。まるで非常停止するジェットコースターのよう。
原発が安全なら東京に置けば良い、電気を多量に消費する奴らが原発を背負うべき、という発想は素晴らしく、もっと丁寧に主題を扱って欲しかった
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トランス・ワールド(2011年製作の映画)

3.8

面白かった。短い映画だし、皆さんの感想見る前に、映画を観た方が良いかも。

時間離脱者(2015年製作の映画)

3.7

少し捻ったタイムリープもの。
輪廻転生的な要素もあり、若干混乱したが、結局は韓国スリラーでもあるという不思議な映画だったなぁ。