monaminamiさんの映画レビュー・感想・評価 - 36ページ目

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奇跡の丘(1964年製作の映画)

5.0

原作(って言っていいのかな)に忠実な感じで、淡々と進むキリスト伝。
動く宗教画のような美しい画とマタイ受難曲の合間にかかるブルースなどの世界の音楽が不思議とマッチしててセンスの塊やな。
サロメも出てく
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チャイニーズ・ブッキーを殺した男(1976年製作の映画)

4.8

うっかりすると眠くなるほどにダルダルなのに脳裏にしっかりと焼きつくシーン、画面。男、仕草。
後半部分に名言多数。
"Show time〜"って言ってバックで逃げるチンピラ!最高。


我らが勝新って絶
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フロム・ダスク・ティル・ドーン(1996年製作の映画)

3.8

?!って展開だったけど、タイトルで納得。
やたらと豪華すぎる製作陣と出演者なのになんか消化不良。弱いでゲス。

立ち去った女(2016年製作の映画)

4.9

228分!じっとり、でもカラッとした視点は神なの?不条理と癒し、人生が詰まってた。
なんとなくイメージするフィリピンとは少し違うのも興味深い。
バロットはかなりの衝撃だわ(でも一度は食べてみたいかも)

アメリカの影(1959年製作の映画)

5.0

即興で描かれたその勢いが文字通り生き生きとしていて当時の時代背景、街の賑やかさまでしっかり刻まれたフィルムは流石、すでにカサヴェテスらしい空気感!素敵。
私は私というレリアちゃんの面倒くささ溢れる若い
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情愛と友情(2008年製作の映画)

3.3

マシュー・グッド×ベン・ウィショーもとても麗しいけど、ジェレミー・アイアンズの方から入ったのでなんとなーく違和感あり。
そして文学的な何かがごっそり抜け落ちたものになっていてちと残念。

毒薬と老嬢(1944年製作の映画)

5.0

はぁー、面白い!
ケーリー・グラントのリアクションっぷりが目が離せない。すっとぼけ老嬢たちと突撃〜〜なテディ、みんな狂っててドタバタなのが最高やで。

利休(1989年製作の映画)

4.8

知れば知るほど遠のくようなわび・さびの世界。
あまりにも有名な朝顔のエピソードからはじまり、千利休の美学と生き様はなかなか真似出来るものではないですね。
三國さんも山崎務もドンピシャな感じで。勅使河原
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光をくれた人(2016年製作の映画)

3.8

期待してみたけど、うーん。
流石に涙しなかったです...
この監督さんに期待していた何かが足りなかった。

メフィストの誘い(1995年製作の映画)

4.2

始まりから不穏な雰囲気プンプン!陰影が綺麗な絵づくりで流石です。これはリマスターとか見たいな。
音楽から人間関係まで不協和音奏でるなかのメフィスト。ゲーテやらニーチェやらシェイクスピアと拗らせまくった
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風立ちぬ(2013年製作の映画)

5.0

庵野声の二郎さんにキュンと悶える。
時代の残酷さと、夢を追う男のエゴと愛の狭間にある光。空気を含んだ衣類の表現とかさすがや!と大人の駿を存分に楽しめる。魔の山。

ブロンド少女は過激に美しく(2009年製作の映画)

4.0

向かいの窓、カーテン、かかっている絵、色の全てが綺麗〜〜!
それだけでご飯3杯はいける。
この短い尺に纏ったポルトガルの空気と気配、演劇みたいな不思議な間が独特ですね。
ドビュッシーの調べと朗読の夜と
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ウディ・アレンの影と霧(1992年製作の映画)

4.0

影と霧に包まれた一夜の出来事が、マジックのように。
やたらと豪華な皆様と、ミア・フォローにジョン・キューザックって今となってはmetooがチラついてしまう...

台北ストーリー(1985年製作の映画)

4.3

良くも悪くも片岡義男がやっぱりチラつく。
ペプシコーラやFUJIFILM、原宿、カリフォルニア。憧れと閉塞感と若さの一瞬の煌めきと絶望具合はぐっときちゃうし、当時の台北の風景も最高。

ブルーム・オブ・イエスタディ(2016年製作の映画)

4.1

みんなボロボロ。中も外も傷だらけ。
わんこや鹿や猫や兔など動物沢山出できてほっこり。
ラース・アイディンガーさんの神経質な弱男さがたまらなくツボ♡

黄金(1948年製作の映画)

4.9

欲望と善と悪に揺れるボガード。
ラストのじい様のハッハッハーっが最ッッッ高!
私もメキシコのパラダイスに行きたいよ〜。ユーモア大切。

LOUISE (TAKE2)(1998年製作の映画)

4.2

順番は逆だけど、「神さまなんかくそくらえ」的な底辺お洒落風映画。99年のパリ、モンマルトル 。ほぼ同じ頃はなアメリがほっこりしているかと思うと何も言えねー。

ざくろの色(1971年製作の映画)

5.0

アルメニアの未知なる世界を覗く。
とてもシンプルな人生譚のようで、美しくも毒々しい色の世界にうっとりさせられた。いや、むしろ癒し的心地よさ。最高!
神秘的、宗教的世界感たまらんし、女達の紡ぐ絨毯とか大
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去年の夏 突然に(1959年製作の映画)

5.0

キャサリン・ヘップバーンのエレベーターでのご登場から最高すぎる。モンゴメリー・クリフトにエリザベス・テイラーと目にも麗しい。
職業は生きること、など名言多数で最高に良いです。
テネシー・ウィリアムズは
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賭博師ボブ(1955年製作の映画)

4.1

オトナ〜なモンマルトル 。

賭博師かつ金庫破りまでしてしまうヤクザな奴らだけどかなり抜けがあったり女に弱いのはフランスクオリティってことでいいのかな。

懺悔(1984年製作の映画)

5.0

偉大なる独裁者とその息子の演じ分けがすご!悪夢のような映像の連続。
最後の老婆の言葉が全てなのかな。
第九の合唱や、月光からマニュエル・ゲッチングみたいなのまで音楽の使い方も印象的。
前の2作も観たか
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世界最古の洞窟壁画 忘れられた夢の記憶(2010年製作の映画)

4.6

これは3Dで観たかったなー。
果てしなく遠い昔に思える旧石器時代の人の残した壁画、描いた人の息を感じそうな映像。
人間てなんなん?って問いと、鰐!
存在することと、残すということ。心の中からの疑問に突
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山の郵便配達(1999年製作の映画)

4.5

ほっこり、良き中国のイメージ。
ひたすら歩く郵便配達人の3日。
湿り気のある緑深い景色が染みる〜
ああいうお父さんも今はなかなか居ない気もするし、山奥素朴なの中国人も独身の日に百度してるのかなー?

俺はサルタナ/銃と棺桶の交換(1970年製作の映画)

4.5

なんかもう、最高に楽しい!
パン3つ並んで怖い〜〜〜
ってとことか、爆笑。

アラビアの女王 愛と宿命の日々(2014年製作の映画)

4.3

アラビアのロマンスかよ!ヘルツォークどこ?と思いきや、動物さん達の活躍や風景の撮り方はまごうことなきヘルツォーク節。
気がつけば入り込んでしまった。
ニコール・キッドマンにジェームズ・フランコ、ロレン
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神々のたそがれ(2013年製作の映画)

5.0

ようやく、ようやく!念願の。
その前に予習でストルガツキー兄弟の原作も読んでいざ。ロシアでは有名な話らしいですが、日本人には馴染みなさすぎて。
いんや〜よくもまぁここまでのイメージが出来るなぁ。とたま
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こうのとり、たちずさんで(1991年製作の映画)

5.0

割と平和な島国生まれ、育ちだとなかなかピンとこない「国境」
たったひとつの線だけで分断され、翻弄される人々と、凧のようにふわり渡り歩く人。
あまりにも美しすぎる映像とカットの連続、ラストシーンの美しさ
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アスファルト・ジャングル(1950年製作の映画)

4.9

オープニングから、ワクワクさせられてしまう。
気の利いた台詞や構図、映画の格好良さが詰まってた。
ラストのジュークボックスのシーンが最高すぎたし、モンローのイェイ!にキュンときちゃう。
約70年前だな
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並木道(1960年製作の映画)

4.5

いいよね、いいよねぇー♡
古き良きピガール、はたまたモンマルトルの屋根裏部屋のレオーきゅん!ほとばしる若き男の子の自意識たまらなくキュンとする。
アパルトマンの住民たちがまるでめぞん一刻みたいで愛おし
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居酒屋(1956年製作の映画)

4.5

逆、引き寄せの法則というのかしら...初っ端から痛いの連続。
クソ男達も、幸薄女も、きっと誰も悪気はないのよね。
これが運命よのぅ。
古いパリの下町の汚さとか、人々とか、ルーブルとか見応えあり。
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極道の妻(おんな)たち 最後の戦い(1990年製作の映画)

4.1

クズな漢たちと、闘う妻たち!
くぅーっ!格好良し。
かたせ梨乃のミリオタっぽいのも、岩下志麻さまのラストの黒づくめドレスも、石田ゆり子の清楚派ジーンズもどれも真似したーい♡
変な構図のエロシーンとか、
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牯嶺街(クーリンチェ)少年殺人事件 デジタル・リマスター版(1991年製作の映画)

4.8

236分!名前がなかなか覚えられなかったりしたけど、60年代台北の雰囲気たまらなくいい。けど時代は...
前半の片岡義男的チンピラ青春感からのトルストイ的な残されたものたちの葛藤とかやっぱり青春とか、
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イカリエ-XB1(1963年製作の映画)

4.4

チェコ・ヌーヴェルヴァーグのSF、かつ原作がレムってだけで期待度高かったですが、期待を裏切られず良き映画!
時代背景を考えればあのセットもすごい気合いだよね。胸熱。おしゃん!音楽も良い♡ダンスシーンも
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サルタナがやって来る〜虐殺の一匹狼〜(1970年製作の映画)

4.6

「荒野の無頼漢」もそうだったけど小道具、武器使いが細かくて可笑しい。オルガンは絶対そうなるとわかっちゃいても笑ってしまった。
助演賞はアルフィー!
ラストシーンまでキッチリ楽しい。

恋愛社会学のススメ(2009年製作の映画)

4.9

自分以外みんな他人!
だから、わかり合えないのは当たり前なうえで、言葉にすると上滑りして、そうでないときに感じる愛だとかなんだとか。
恋人同士でいつの間にか出来ているルールや空気と、別の恋人たちとの微
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桜桃の味(1997年製作の映画)

4.9

しみじみと噛み締める、人生よ。
車内からの風景と、山の上から見る街の明かり。そして昇る太陽と。イランの霞んだ夕焼け空。

我が家では空前のペルシャ料理ブームなので、タイムリーなキアロスタミDVD化は嬉
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