MRTさんの映画レビュー・感想・評価 - 2ページ目

グランツーリスモ(2023年製作の映画)

4.2

映画館で見たもん勝ち。レースが題材の映画ってコケることあるのかと疑うくらい、『フォードvsフェラーリ』もこれも最高に刺激的。
文字通り世界最速を競う競技、コンマ何秒の世界、一瞬の躊躇いや判断ミスが生死
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映画 オッドタクシー イン・ザ・ウッズ(2022年製作の映画)

3.0

アニメの結末が不完全燃焼すぎて勢いでみたが、9割がアニメのダイジェストで時間を盛大に無駄にした。最後はさすがにアニメ以上の演出はあったが。
エンドロールで、最初は赤の他人だった登場人物たちが、小戸川を
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アンチャーテッド(2022年製作の映画)

3.0

時間潰しには良いですね。アクションカッコよくて。

アステロイド・シティ(2023年製作の映画)

4.3

やっぱりスカーレットヨハンソンの演技って素晴らしいよね。しつこくなくて、声掠れてて。

白黒の「現実世界」と、カラーの「『アステロイド・シティ』という舞台の世界」が入り混じって展開される流れは、”Th
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Gメン(2023年製作の映画)

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漫画原作、アクション系コメディ映画。
岸優太ファンの母からの猛烈なススメにより鑑賞。

容易に想像のつく簡単でツッコミどころの多いストーリー展開。でもコメディと割り切って臨んでいるのでモーマンタイ。
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ミツバチのささやき(1973年製作の映画)

3.7

全てもう映画前と後の町山さんの解説動画で説明してくれていたので、至れり尽くせりというか、考察の楽しみを奪われたというか。
フランコ独裁政権下において、スペイン国内の様子を「子ども向け」とすることでなん
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巴里のアメリカ人(1951年製作の映画)

4.3

寝る前にちょっぴり見ようと思っていたら一気に見てしまった。
同時代のどのミュージカル映画よりも凝った演出で序盤から引き込まれた。

口説き方はさておき、ジーン・ケリーのレディーファーストの言動は、女性
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踊る大紐育(ニューヨーク)(1949年製作の映画)

3.5

Gene KellyにFrank Sinatraと豪華キャストの映画。1949年、戦争からたった4年のアメリカ、ニューヨークはここまで発展していたのか。そりゃ勝てねえわ…と思ったのは置いておいて。>>続きを読む

T2 トレインスポッティング(2017年製作の映画)

3.7

『トレインスポッティング』の良さって、みんなヘロインで頭ぶっ飛んでてカオスなあのスコットランドの退廃的な雰囲気なのに、やはり大人になりヘロインを断ったマークたちは凄味に欠けていた。
それでもベグビーは
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セルピコ(1973年製作の映画)

3.8

警察の腐敗。
セルピコ、孤独の闘い。
ここまで腐敗していて良いものなのか、実話であることもまた恐ろしい。
糞食らえです。
そして毎度のことだがパチーノの演技がエグい。

TOO YOUNG TO DIE! 若くして死ぬ(2015年製作の映画)

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精子に生まれ変わってティッシュに出て行って一瞬で死ぬ回大好き

怪物(2023年製作の映画)

4.1

このレビューはネタバレを含みます

お母さん、ほり先生、そしてみなとのそれぞれの視点から、同じ出来事を追うという展開。本当に、同じ事実なのに、人によってこんなにも捉え方が異なるのかと。様々な人の証言をもとに初めて真実を追うことができると>>続きを読む

アラビアのロレンス(1962年製作の映画)

4.0

200分超の超大作。気になってはいたが、やはりここまで長いと映画館じゃないと厳しい…と思っていた矢先、午前十時で上映してくれて、絶好のタイミングでした。

まず、冒頭のシーン。5分くらい?真っ暗なまま
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スケアクロウ(1973年製作の映画)

4.0

キャラの強い2人が忘れられない。家庭を放り投げ5年間放浪してきたフランシスと、刑務所から出てきたばかりのマックスが、何もない荒野で出会う。気難しくて短気なマックスと、どこか抜けていて優しさに溢れるフラ>>続きを読む

ワイルド・スピード/ファイヤーブースト(2023年製作の映画)

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タイで鑑賞したんですけど、トレーラーが一通り終わった後に、王様が出てきて国家が流れる場面があって、そこで鑑賞客の一部が起立していたのを見て、王様に対する忠誠心が深い国なんだなと感心。

と、映画と関係
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エデンの東(1954年製作の映画)

4.1

愛を知らずに片田舎で育ってきた若者のストーリー。超がつくほどの善人である父と兄に囲まれて育つものの、自分は根本的に彼らとは違うと、葛藤を抱きながら生活する。その葛藤は反抗心として表れる一方、父のことも>>続きを読む

理由なき反抗(1955年製作の映画)

3.7

Hmm…
バズが肝試しで死んじゃってから、ジュディがすぐにジムに乗り換えるのあまりにも節操ないなあと。

あの寂しいジョンくんを始め、集団で騒ぐバズやジュディ一団、友達なんかいらないとツンツンするジム
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オール・ユー・ニード・イズ・キル(2014年製作の映画)

3.6

このレビューはネタバレを含みます

タイムループ系はどうしてもツッコミどころが多くなってしまいキリがないので細かいところはスルー。
でもさすがに最後また能力を発現して本当の最初の振り出しに戻り、リタも死ななくて済むっていうのは、納得がい
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浅草キッド(2021年製作の映画)

4.0

ビートたけしが全盛期だった頃を知らないし、1960年代の浅草ももちろん知らないので、興味深く感じた。

賞を取ってから師匠の元を訪ねるところは思わず目頭が熱くなったし、麻理さんや千春、受付のおばちゃん
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ジョー・ブラックをよろしく(1998年製作の映画)

3.3

このレビューはネタバレを含みます

金持ちの美女娘が、イケメンに恋をするだけの映画にしか思えなかった。朝のコーヒーショップで出会ったときの「ジョー」に恋するならまだしも、再会してこいつなんか変だなと思いつつも、初対面の記憶と美貌に引っ張>>続きを読む

ロケットマン(2019年製作の映画)

3.8

公開当初から観よう観ようと思っていて、4年越しに。
この4年間、エルトンの知識が0からわずかに増えたので、知っている曲もいくつかあり、より親近感を持てた。
小さい頃から愛に飢え、加えてゲイというバック
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マルサの女(1987年製作の映画)

4.0

今再放送で絶賛『あまちゃん』を見ている最中なので、あの夏バッバの若い頃を見るのは不思議な感覚だった。
初っ端から奇抜な音楽に、おっぱいにしゃぶりつく男から始まり、やや驚き。いかにも昭和という映画で、脱
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マイ・フェア・レディ(1964年製作の映画)

3.7

今年度初の午前十時。9時上映だったけど。

全く前情報を入れずに行ったので、オードリーが下品で訛った英語を話していて、舞台がロンドンであることなど色々びっくり。
案の定段々と上品になり、最終的にはロー
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家族の肖像(1974年製作の映画)

3.8

イタリア語かと思いきや全編英語。
コンラッドのチャーミングでデンジャラスな雰囲気に魅了される人々。
そして擬似家族。
よくわからないお話だったが引き込まれ飽きずに観られた。

生きる LIVING(2022年製作の映画)

3.7

覚悟はしていたが、案の定黒澤作品とは比べ物にならなかった。
完全再現ではなく、恋の物語があったり、諸々がイギリス風にアレンジされていたのは面白かったが。
ただ、黒澤ver.にあったあの雑味が悪い意味で
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生きる(1952年製作の映画)

4.2

このレビューはネタバレを含みます

ビルナイの作品を観る予定があるので、その前にこれは観ておかねばと。観た結果、この素晴らしい作品を、越えられるとはとても思えないというのが結論。

当時は死刑宣告同然と言われる胃がんを告げられ(というよ
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狂熱の季節(1960年製作の映画)

3.7

「ケンカをするやつはジャズがわからないやつだ」
というのが印象的ではあるが、やっていることは軽くケンカを超越するような破天荒な主人公。
最後には片方のお腹にいる子はお互いの男の子であるという訳の分から
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ザ・ホエール(2022年製作の映画)

4.4

このレビューはネタバレを含みます

ずっと見入ってた。人は結局人を救えないとリズが終盤で言っていたが、同時に人は他人を放っておけないとも言っていた。どうだろうか。どれだけ愛を持って接していても、結局宗教に傾倒したその人は逝ってしまった。>>続きを読む

ザ・コミットメンツ(1991年製作の映画)

3.7

労働者階級の人たちが、自分たちも何かを成し遂げられる!と意気込んで始めたバンド、ソウルミュージック。普段は騒がしく喧嘩したり小言言い合ったりしていて、その雑さ加減もユーモアに飛んでいて好きだった。しか>>続きを読む

イン・ザ・ハイツ(2021年製作の映画)

3.5

音楽とダンスめちゃ良し。ストーリー×。
スピルバーグの『ウエストサイド物語』もNYに住むプエルトリコ系の人の話だったので、実際現地では彼らの話題はホットなのだろうけど、どうしても現実味が湧かないことと
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パルプ・フィクション(1994年製作の映画)

4.3

最後に観たのは高校生。何が何だか訳がわからずあまり良い印象がなかったが、こんなに変わるのか。
まずは一週間の最終日に滑り込むことができてよかった。新宿が既に3日前から満員で、わざわざ池袋へ。池袋も前の
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エンパイア・オブ・ライト(2022年製作の映画)

4.4

おそらくラストシネマフロンティア。立地が抜群で、でも空いていて、午前十時の映画祭を上映してくれて、長い間お世話になりました。ありがとう。

この映画もとても素晴らしかった。侘しい海辺の映画館の話かと思
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無法松の一生(1958年製作の映画)

4.3

素晴らしい作品。4Kリマスターにより明治後期の日本の風景、市井の人々の暮らしが細やかに表現されていた。
「たまには損得関係なく善行させてください」ということばに松さんの全てが詰まっていると思う。本当に
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ウィール・オブ・フェイト~映画『無法松の一生』をめぐる数奇な運命~(2020年製作の映画)

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おそらくこれだよな、午前十時の映画祭で本編の前に流された映像は。
戦争真っ只中で物資が足りない中、ニトログリセリンでできているフィルムに回す予算などはないという映画に対して向かい風の状況下で、あえて戦
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