Scratchyさんの映画レビュー・感想・評価 - 6ページ目

Scratchy

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エンジェル(1983年製作の映画)

5.0

パトカーから降りたエンジェルにすぐに寄ってきた天使二人に支えられてさあおうちに帰ろう。この場面素晴らしくて素晴らしくて。ブルーの夜がいちいち綺麗なのたまらない。夢見るようにタヒチと口に出した友だちもヨ>>続きを読む

読書する女(1988年製作の映画)

4.0

車椅子の少年の家の緑色の部屋に飾ってあるお皿も電話もグリーン、部屋着もやってくる救急隊員まで、その繋がりで病院もライターまですべてが。母親のシダのプリントシャツもいいし白菜のティーポットも。室内でハー>>続きを読む

星と俺とできめたんだ(1965年製作の映画)

4.0

増村の黒シリーズにありそうなボートエンジン産業スパイの話をよく剣道と歌とからませたな…。男性ホルモンのにおい脊髄にきちゃうわにピンときたら青春蛮歌と同じ松浦健郎脚本だった。大統領だって四年経ったら変わ>>続きを読む

女鹿(1968年製作の映画)

5.0

地面に鹿の絵を描くパフォーマンスのジャクリーヌササールに大金落とすステスァーヌ・オードラン、橋の上で出会う最初の場面からお互いに何が起こるか察知しているようで胸が高鳴る。オリジナルかコピーかすらわから>>続きを読む

惜春鳥(1959年製作の映画)

5.0

木下恵介群像劇ハマる〜。東京から会津に訳ありで帰郷した川津祐介と久しぶりの再会に熱い握手に熱い抱擁、磐梯山で若さみなぎる青年5人の白虎隊の演舞いい。観光地どこでも売ってる木刀の正しい使い方!えんっえん>>続きを読む

トラックス(1977年製作の映画)

5.0

不器用なベトナム帰還兵のデニスホッパー。女の口説き方は美しいって言うしか知らないし下品なキスしてわたしの好きなキスしていい?とか言われたりビンタされてもう最高な始終悲しい顔したホッパー。愛おしい。隣に>>続きを読む

トパーズ(1969年製作の映画)

4.0

メインキャストがヨーロピアンのヒッチコック。すぐバレる嘘つくフィリップノワレかわいい。記者にもあまあま。部屋を行ったり来たりしてるけど頭働いてなさそうで不安になってくる。ジョンヴァーノンのほうも記者に>>続きを読む

東京カリギュラ夫人(1981年製作の映画)

4.0

綺麗になったわって言われたときの風間舞子さんほんと美しいわー。高山リカが自宅に押しかけてきたときと同じ人とは思えない、あらためてすごい舞子さん。ジャズかけてバドワイザーにコカコーラの瓶が転がるマットレ>>続きを読む

東シナ海(1968年製作の映画)

5.0

血気盛んだしもうすでに精神衰弱してそうな船上の喧嘩でわくわく。テキヤあがり内田良平と大前均の凸凹コンビに少年院出ジャッキー山野俊也、オネエ言葉のエロ写真売って捕まった穂積隆信らゴロツキん中に坊ちゃんね>>続きを読む

セリーヌとジュリーは舟でゆく(1974年製作の映画)

5.0

魔法の本を読んでるドミニクラブリエが緑のボアにブルーのでかバッグ(欲しい!)にアシンメトリースカートのジュリエットベルトに誘われる手品ショーやってる怪しいクラブ。わくわくが止まらない。マンドラゴラにな>>続きを読む

密猟妻 奥のうずき(1981年製作の映画)

5.0

死のうよ。キリがないよ。死んでちょうだい。傑作の予感しかしない台詞。じめじめ蒸した公衆トイレのラクガキを手でなぞって自慰にふける風間舞子さんは来来軒めぐり新ちゃん探し。トイレで一人舐めてるときの洪水し>>続きを読む

火星の女 /夢野久作の少女地獄(1977年製作の映画)

4.0

江角英明さんが芸者呼んでてピアノのメロディに合わせて揺れるカメラ米造ー。白い風船と戯れる二人を校舎のかげから覗くもう一人の女生徒、わくわくしたのにもしかして言いつけに言っただけなのちょい残念。まだどろ>>続きを読む

スター80(1983年製作の映画)

5.0

興行も褒められてるけど稼げない有能なんだか無能なんだかとにかくよく勉強してるし名前を覚える才能はすごいって強調されてるけど一目置かれてたのかポン引きエリックロバーツのヤバさはもちろんびしびし伝わってく>>続きを読む

ルチオ・フルチのマーダロック(1985年製作の映画)

5.0

何度でも観たい!ルビー光る柄のついたピンがゆっくりと心臓に達する恍惚、鳴り止む鼓動。吸い込まれそうなダンススクールとキャンディス先生のうちの廊下。先生が見る少女漫画のお姫様が見るような悪夢のシーンすば>>続きを読む

女の秘めごと(1969年製作の映画)

5.0

新しく来たメイドに妻の薬の説明をする夫を薬棚の奥から映し、抱き合う二人をベッドの下から見上げるように薄紗越しに映し、スタジオでも床がガラス張りであるかのように下から撮ってる。突き抜けフルチ。マリーザ・>>続きを読む

ナイルの娘(1987年製作の映画)

5.0

ヤンリンが有馬稲子みたい!としょっぱな、似てないけど見てるうちやっぱり稲子。王家の紋章読んだことないけどどーでもいいー。ほんの目と鼻の先は交通量も激しい都会だけどヤンリンが見つめる前景にはバラック。d>>続きを読む

ナイル殺人事件(1978年製作の映画)

4.0

ミアファローと会った瞬間に上下関係がわかっちゃう。もちろん逆転。結婚行進曲に新聞記事。新婚旅行をストーキングするミアファローにもうわくわくしちゃう。ベティとマギーのコンビも最高!船旅でもきついのにゴビ>>続きを読む

トラック(1977年製作の映画)

5.0

慎重に走るトラックの後ろに赤青黄の車がついていて一台が抜かしていく。デュラスの語りも慎重でマイペース、従属しているようでいて明達なドパルデューとの対話。トラックの車窓から映すのは朝方か晴れ間の差さない>>続きを読む

ポルノ・チャンチャカチャン(1978年製作の映画)

5.0

魚眼レンズに膣カメではじまる、ジョンウォーターズですか?点滅するサングラスかけたポルノショップの店員、耳が光るレザースーツのひろみ麻耶は鉄の味。甲冑飾ってある球体ベッド、スヌーピーのパチモンみたいな花>>続きを読む

引き裂かれたカーテン(1966年製作の映画)

5.0

床をたわしで擦る音響くロビーから追ってくる刑事、美術館ではポールニューマンが逃げるカット、アップ、誰も映らず音だけがする一つ前のカットの連続で様式美。農場でのいやらしーくポールニューマンを小突く案内役>>続きを読む

逢いたくて逢いたくて(1966年製作の映画)

5.0

小沢昭一の芸当についつい部員になってしまうみんな、イタリヤ文化研究会入ったばっかなのにもうギター持ってる元ちゃん箸でどんぶり叩く和田浩治にこっちがうずうずしてくる。カンツォーネ歌わないしただオーソレ“>>続きを読む

北北西に進路を取れ(1959年製作の映画)

5.0

消失点に向かって斜めになったビルの窓に沿ったクレジット一目でわかるソールバス、バーナードハーマンの胸ざわつくオーケストラにバスに乗り遅れるヒッチコック。冤罪にスパイ、車アクションに恐ママ、ヒッチコック>>続きを読む

XX ダブルエックス 美しき獲物(1996年製作の映画)

5.0

真梨邑ケイの間髪入れない返しがいちいち魅力的で人を惑わす揺れる声こりゃ虜になるわ。建設中の屋上で日向ぼっこは建築家の妻の特権。事件現場で建築家の目の前だってのに建設中のビルでタバコを壁で消す刑事渡辺真>>続きを読む

Another XX ダブルエックス マトリの女(1998年製作の映画)

5.0

バイオレットな真梨邑ケイがアンダーグラウンドの案内役。老師の兵衛さん。中華料理店の奥はもう日本じゃない、闘鶏でもやってるのかと思ったら静かにドラック密売のハナシ。コマ劇からぞろぞろ出てきた高齢者に紛れ>>続きを読む

XX ダブルエックス 美しき獣(1995年製作の映画)

5.0

ヒール脱ぎ捨ててタイトル走り抜ける歌舞伎町もといモスキート街、ちゃんと赤いバッグ盗るとこも完璧。どこからでもかかってきなって白昼堂々両手広げる真っ赤なスーツ白竜。深夜の騒がしいファミレスああ歌舞伎町。>>続きを読む

ゴダールの探偵(1985年製作の映画)

4.0

夜霧の恋人たちのテンションでジャンピエールレオの探偵。あの前のめりで投げやりな掃除機のかけ方はレオにしかできない。ペーパーバック大好きなおじさん撃っちゃうしほんと絶望的に仕事ができない。タイム誌マフィ>>続きを読む

愛のぬくもり(1972年製作の映画)

3.0

一橋の経済学助教授三谷幸喜にしか見えない。元町アストロでトップレスで踊るファンキー真理さん。グラスのウイスキーを頭からかけるの執拗に時間かける真理さん。デカ黒縁かけて遊園地ではしゃぐ真理さん。ゴーゴー>>続きを読む

銀河(1969年製作の映画)

5.0

キリストは笑ったんでしょうか?キリストはふつーに歩けなかったんですかね?映画だとこう威厳ある感じで歩くじゃないですかって出てくるカジュアルキリスト。ラマルチーヌ学園の寸劇の前座ベジタリアンに呪いあれ。>>続きを読む

シルバー・グローブ/銀の惑星(1987年製作の映画)

5.0

ここが地球ではないというとを思い出させる緑の炎。宇宙服が死装束。ナルシシズムに取り憑かれた男が太古の人を演じるのか。醜さが美しさに勝利したのが俳優なのだ。脳みそ帽子のカラフルな俳優集団は海岸ではらわた>>続きを読む

団鬼六 薔薇の肉体(1978年製作の映画)

5.0

出所してくる男を新宿で待つ谷ナオミさん。色とりどりの蝶や蛾の模様のステンドグラスに看板が美しいBAR青蛾、水色の着物に水色の花柄日傘。バーには標本や絵も飾ってある。亜湖の黄色みずみずしーそしてウフフ笑>>続きを読む

濡れた週末(1979年製作の映画)

5.0

自転車の空漕ぎは欲求不満のしるし。ショーケンみたいな空き巣捕まえて晩酌付き合わせて弟によく似てるとか言って強引に襲う宮下順子。不倫相手の会社の社長山下洵一郎もいいけど、たよりなーい安藤さん?かっこいい>>続きを読む

ハードスキャンダル 性の漂流者(1980年製作の映画)

4.0

朝の通勤時間帯に交通分離帯でお別れ。北原理恵さんキムミニに見える。亜湖とは原宿の服屋で万引きしようとしてるとこ見つかって出会っちゃう。そっから追っていって明治神宮前から半蔵門線で代々木上原乗り換え、新>>続きを読む

怒霊界エニグマ(1988年製作の映画)

5.0

厳格そうな寮母いるのにやりたい放題なお部屋の魅力。スヌーピーにヨーダならかわいいもんよ、男のポスター貼りまくり。マリファナ回しながら一つの部屋に集まってだべって悪口に猥談、芝生に寝転ぶ女学生たち。セン>>続きを読む

イノセント・ドール 虜(1986年製作の映画)

5.0

赤い壁にもたれてキミだけにささげる曲でサックスプレイ、しっとりした曲もサイコー。なんですかあの紐パン。ジェットコースターにバイクで疾走、頭打ってレコーディング中に倒れる。手術室の前で冬物っぽい赤の柄セ>>続きを読む

SAINT LAURENT/サンローラン(2014年製作の映画)

5.0

スケッチに制作過程もじっくり見せてくれて舞台裏もランウェイもなにもかもにうっとりしちゃった。スケールも焦点も違うけどファントムスレッドで物足りないとこ全部満たしてもらいました。タバコを吸うモデルのベデ>>続きを読む

生活の設計(1933年製作の映画)

5.0

とんとん拍子にゲーリー・クーパーとフレデリック・マーチを成功させちゃう調教師ミリアム・ホプキンス、あの奔放さで三人とも堕落させないのにはルビッチの強靭なコメディ精神を感じる。何様なのか警告したり告げ口>>続きを読む